イサミに続き石川も撃破したジェネリコ!美央は"駄犬"大家をチェーンデスマッチで下し、変態大社長はロシア人に中国のベルトを防衛!
ユニオンプロレス
ユニオンイリュージョン 〜幻〜
日時:9月19日(月)開始:18:30
場所:新宿FACE
観衆:489人(超満員)
19日、新宿FACEで行われたユニオンプロレス『ユニオンイリュージョン 〜幻〜』。この日はユニオン初の昼夜興行。夜の『〜幻〜』のメインでは、昼の興行で木高イサミを下し、新王者となったエル・ジェネリコのDDT EXTREME王座に石川修司が挑戦。通常のプロレスルールでの対戦となったが、新王者にとってはいきなり最強の挑戦者を迎え撃つことになった。
序盤は石川が圧倒的な体格差とパワーを活かして優勢に試合を進める。ジェネリコのプランチャを受け止めた石川はそのまま鉄柱に背中からジェネリコを叩き付けると、そこから各種拷問技を駆使して背中から腰にかけて集中攻撃。ジェネリコも突進してきた石川をトップロープを下げてうまく場外に追いやると、ノータッチトペコンを発射。リングに戻ってきた石川にクロスボディからバックドロップを狙うが、これは上がらない。
ニーリフトを狙った石川だが、かわしたジェネリコはブルーサンダーで叩き付ける。石川もネックハンキングボムを返すと、重爆ミサイルキックでジェネリコを吹っ飛ばす。それでもジェネリコはブレーンバスターを狙うが、やはり盛り上がらず石川はバックドロップで切り返そうとしたが、背後に着地したジェネリコはハーフネルソンで投げ飛ばしてから、石川の巨体を垂直落下式ブレーンバスターで叩き付ける!
どうにかカウント2で返した石川に対し、ジェネリコはBrainbustaaaaahhhhh!!!!!を狙うが、コーナーから叩き落とした石川はダイビング・エルボードロップ。さらにバックドロップで投げていくが、ジェネリコもヤクザキックを返すと、もう一度ブレーンバスターの体勢に。これをファイアーサンダーで返した石川はスプラッシュ・マウンテンで叩き付けるがカウントは2! ならばとTSUNAMIからもう一度スプラッシュ・マウンテンを狙った石川だったが、背後に逃れたジェネリコはそのままエビ固めで押さえ込んで3カウント!
石川の厳しい攻撃で耐え抜き、一発逆転の丸め込みで勝利したジェネリコだが、背中から腰には相当なダメージ。だが、潔く負けを認めた石川は再戦をアピール。「イシカワはクレイジーなアニマルのような強さだったよ」と語ったジェネリコだが、1日でイサミと石川というユニオンのトップ2を撃破したことで、「Who's Next?(次の挑戦者は誰だ)」とユニオンを挑発。
すると、そこに高木三四郎が現れて「次はこの俺様だ! オイ、次はコイツいつ来るんだよ!」と挑戦表明。王者ジェネリコが「10・19は無理だが、11・22の大会には来られる」と応えると、石川が「ちょっと待って下さい! 負けて言うのはちょっと格好悪いですけど、それでも俺に挑戦させてください! 11月はユニオン6周年なので、ユニオン以外の選手がメインなんて信じられない!」と割って入る。高木も「勘違いするんじゃねぇ! 俺もユニオンの所属なんだよ」と主張するが、今度はそこに矢郷良明率いるスーザン親衛隊が登場!
矢郷が「この天才・矢郷先生がエクストリームのタイトルに挑戦してあげようではないか!」と挑戦表明するが、その前に大家(真霜)拳號がジェネリコと睨み合い。すっかり場内の雰囲気は拳號vs.ジェネリコへ。すると大家がジェネリコが10・19の大会に来られないのだから高木、拳號、石川の3人が10・19新宿FACE大会で3WAYで闘って、「勝った奴が(11・22に)ジェネリコに挑戦すればいいじゃねぇか!」と主張。これを聞き矢郷も一歩下がり、拳號に譲ったためナオミ・スーザン代表がその場で挑戦者決定3WAY戦を決定した。
紫雷美央の希望通りタイトルを獲って、悲願の一騎打ちを実現させた大家健だったが、これまで何度も何度もやられた首4の字固めにまたもや完敗。せっかく美央戦のために獲得したSGP認定グローバルジュニアヘビー級王座も奪われてしまったが、この大会で念願のリターンマッチに挑むことになった。大家を"駄犬"と呼ぶ美央は、浴衣姿のままチェーンデスマッチで大家の挑戦を受ける余裕を見せる。
煽りVでは映画『SAW(ソウ)』風に美央が目覚めると、大家と2人で個室に閉じ込められている状況に。モニタではジグソウ風の男から脱出の条件が発表される。2度目の挑戦でどうにか脱出した美央だが、場内のスクリーンには三度ジグソウ風の男が出現。しかし美央も登場し、「駄犬でしょ?」と言ってジグソウの仮面を剥がし、その正体が実は大家だったことを暴く。「いいえ、野口五郎です」と言い張る大家を蹴飛ばしていった美央は、ミニスカ浴衣姿のまま大家の首にチェーンを繋いで入場。
そして改めて大家の首輪と美央の右手首をチェーンで繋いで試合開始。場外に大家を連れ出し、「おいで」と呼び寄せておいてから蹴り飛ばすドS攻撃を繰り出した美央は、ミスターポーゴばりのチェーン絞死刑で大家を悶絶させる。だが、リングに戻った大家は美央のショルダータックルを受け止めると、逆にショルダータックルでなぎ倒していく。そのショックでチェーンが外れてしまうと、大家は場外に逃走して「俺のほうが不利なんだもん!」と文句を付けるが、美央が「早く!」と呼び寄せると忠実な犬のようにリングに戻り、自ら首輪にチェーンを装着する大家......
だが、丈が短い浴衣の裾を気にしながら闘う美央をスクールボーイで丸め込んでいった大家は、さらに餅つきパワーボムを狙う。美央はウラカンで切り返すが、美央の三角絞めをパワーボムで切り返した大家。だが、首固めで丸め込んでからすぐに立ち上がった美央は強烈なバズソーキック。さらに渾身のグーパンチを叩き込むと、必殺の首4の字固めへ! 大家はこれで完全に"落ちて"しまいKO負け。
大の字に倒れた大家に向かって美央が「見てみろ、この状況! 誰が勝った! 勝ったのはこの私だよ! 跪け! 私が浴衣になろうが、地球が逆に回ろうが、お前が勝つことはないんだよ!」と吐き捨てると、再び首4の字に捕らえていくが、ここでチェリーが入ってきて大家を救出! だが、チェリーは不甲斐ない大家に「ちょっと大家さん、情けないですよ! いつも負けてばっかりで! いつまでも女を追っかけてないで、少しはユニオンの役に立ってくださいよ!」と訴える。
それを聞いた大家はチェリーに炎のスピアーを見舞ってから「お前が言うなー! お前、タイトルマッチ出来るのかよ!」と詰め寄る。するとチェリーは大家に張り手を見舞ってから「やってやるよ」と言って美央と睨み合い。それを見た大家がロビンさんから預かったSGPのベルトをチェリーに獲られては困るということで、美央のセコンドにつくと言い出す。大家のツンデレぶりに辟易した表情の美央だが、「チェリーのババアにこのベルトは絶対に渡さねぇ!」と暴言を吐き、再び鎖につないだ駄犬を連れて引き揚げていった。
昼の興行でついにベールを脱いだロシア唯一のプロレス団体であるIWFから来たイワンマルコフとロニークリムゾン。ユニオン2戦目にしてチーム変態大社長が保持する大中華中原タッグ王座に挑戦。日本で中国のベルトにロシア人が挑戦するという何ともややこしい状況だが、試合前には王者チームにこの日ゲスト解説として放送席に座っていたAKB48の中田ちさとさんが花束を贈呈。嬉しそうに大社長が記念撮影に応じていると、横から割り込んで写真に写ってみせたお茶目なロシア人......
そんな怪しげなロシア人レスラーだが、「ロシアンサンボ!」と叫んだマルコフはヴォルク・ハンが見せた小手返しから腕十字を決めると、さらにビクトル投げからのヒザ十字と、比較的ポピュラーなサンボ技を披露。続いてクリムゾンも「ロシアンサンボ!」と叫ぶが、出した技はなぜか足4の字固め! さらにロープに逃げられると、今度はサソリ固めを決めていく。
するとマルコフが入ってきて、クリムゾンに向かって「サンボジャナイヨー!」と訴える。ついに口論を始めるIWF組だが、チャンスと見た高木が襲いかかっていくとあっさり返り討ちにしてみせる。だが、高木もゆずポンキックを返して澤にタッチ。「ザンギエフ!」と叫びながらジャンピングキックを叩き込んだ澤だが、マルコフが澤を叩き付けると、その上にクリムゾンをフェースバスターの形で澤に浴びせていく。だが、スタミナが切れてきたのかクリムゾンが連係攻撃の段取りを間違えると、マルコフが張り手を見舞って気合いを注入。
なぜかドラゴンゲートの土井成樹の得意技である大暴走を、律儀に「ダイボウソー!」と叫びながら決めてから、昼興行で福田洋を倒した合体技スホーイ27を狙う。だが、高木が入ってきてカットすると、澤がクリムゾンに伊良部パンチ。しかしこれはかわされて高木に誤爆! するとIWF組は「ロシアンスイープ!」と叫びながら同時に河津落とし。だが、澤はソバットから伊良部パンチを叩き込むと、高木がスタナー。さらに澤がマルコフとクリムゾンにシャイニング・ウィザードを立て続けに発射すると、最後は高木はクリムゾンをシットダウン・ひまわりボムで叩き付けて3カウント。
陽気なロシア人相手に中国のベルトを防衛した高木は、澤に向かって「いろいろあるけど、変態大社長最後まで笑ってやりたいじゃん! このベルトの防衛戦も明るく笑いながらやろうよ! 最後にめっちゃ凄い場所を用意したよ!」と言うと、11月4日にチーム変態大社長のラスト路上プロレスとして、浅草花やしきで大中華中原タッグの防衛戦をやると発表! 最後は澤が「やりすぎぐらいがちょうどいいっ!」と叫んで高木とガッチリ握手を交わした。
ちなみに大社長が着ていたTKG48のTシャツを見た、"本家"AKB48の中田さんは「プロレスでもこうやってAKBのことを真似してやってくれてるんだよ、というのは他のメンバーにも言いたいと思います。Tシャツとかも本当にそっくりで、そこまでするのは本当に嬉しいし、本当にガチなんだなって思いましたね(笑)。最初出てきたときはAKBのTシャツだと思ったぐらいなんで。本当に嬉しかったです!」とコメントした。
なお、この昼夜大会でユニオン入団を目指して査定試合を行った折原昌夫だが、「反則攻撃をせずにレスリングが見たい。勝った上で入団させるかどうか査定する」というスーザン代表の条件をことごとく破り、反則暴走をした挙げ句昼・夜とも試合で敗れてしまう。
それでもビッグ諸橋が師匠のために「(反則は)勢いなんだから仕方がないじゃないですか! お願いします!」と土下座、いや土下寝までして代表に再挑戦を懇願するが、スーザン代表は渋い顔。すると大家が「大の大人がここまで土下座してるんですよ! 折原のユニオン入団は諦めるが、俺がここで折原昌夫を1から育てていくよ!」と言い出す。結局、折原が何をやっても大家が責任を取るという条件で、折原は"大家預かり"となることに。しかし、最後まで大家の目を見ることなく、握手を交わした折原の動向が気になる......
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 折原昌夫入団査定試合(追試)30分1本勝負
●折原昌夫(フリー)/ビッグ諸橋
6分21秒 エビ固め
○妻木洋夫/福田洋
▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○木高イサミ
4分39秒 レフェリー暴行→反則
●BENTEN with ミヤコ
▼第3試合 3wayタッグマッチ 30分1本勝負
○高梨マサ子/チェリー
9分19秒 バッカス
大家(真霜)拳號(スーザン親衛隊)/●円華(スーザン親衛隊)
※もう1組は入江茂弘(チームでら/TKG48会員番号36番)/高尾蒼馬(DDT/TKG48会員番号38番)
▼第4試合 大中華中原タッグ選手権 30分1本勝負
[王者組]○高木三四郎(TKG48プロデューサー)/澤宗紀(バトラーツ/TKG48会員番号4番)
13分0秒 シットダウン・ひまわりボム→エビ固め
[挑戦者組]イワンマルコフ(IWF)/●ロニークリムゾン(IWF)
※第21代王者組が初防衛に成功
▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○矢郷良明(スーザン親衛隊)
11分15秒 殺人コブラツイスト
●菊地毅(フリー/TKG48会員番号6番)
▼第6試合 SGPグローバル選手権~チェーンデスマッチ 30分1本勝負
[王 者]○紫雷美央(トリプルテイルズ.S)
5分7秒 首四の字による失神→レフェリーストップ
[挑戦者]●大家健
※第5代王者が初防衛に成功
▼第7試合 DDT EXTREME選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○エル・ジェネリコ(フリー)
14分34秒 エビ固め
[挑戦者]●石川修司
※第16代王者が初防衛に成功
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