ノーロープ・ノーDQの完全決着ルールでYAMATOを下した戸澤を、望月がDG王座の挑戦者に逆指名!CIMAは若手たちの中堅超えを煽る

110916_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
STORM GATE
日時:9月16日(金)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1700人

 16日、後楽園ホールで行われたDRAGON GATE『STORM GATE』。8・25後楽園大会で行われたノンブレ・コントラ・ノンブレ〜なにわ式イリミネーションマッチ〜で勝利して、「なにわ式」を「吉田式」に変えてみせたBlood WARRIORS(以下BW)だが、敗れたJUNCTION THREE(以下JIII)のKAGETORAが鷹木信悟&YAMATO&KAGETORAvs.B×Bハルク&サイバー・コング&戸澤陽戦を要求。だが、YAMATOが戸澤に対して一騎打ちでの決着戦を要求したため、今大会では鷹木&KAGETORAvs.ハルク&サイバーのタッグマッチと、YAMATOvs.戸澤のシングルマッチが行われることになった。

 タッグマッチではハルク&サイバーが優勢に試合を進めていたが、ハルクがKAGEにファースト・フラッシュを狙ったところに鷹木がパンピングボンバーを叩き込んでカット。ハルクも返す刀で鷹木にファースト・フラッシュを叩き込んでからダウン。その間にサイバーがKAGEに体当たりしてからパイナップル・ボンバーを狙って突進するが、KAGEがズバリとカウンターで影縫を決めて逆転3カウント! セコンド陣も観客も大喜びし、いいムードのままメインへ。
 YAMATOvs.戸澤はプロレスではなく、ケンカによる完全決着ということで、ロープなし、反則裁定なしのノーロープ・ノーDQマッチで行われることに。ただし試合前に八木本部長はあくまでも1vs.1のケンカなので、セコンドの介入は許さないと断言。それでもBWは谷嵜なおきとKzyが開始早々、乱入してYAMATOにストンピングを浴びせていったが、八木レフェリーは毅然とした態度で2人を退場させた!
 ロープがないということで、グラウンドの攻防が中心となるが、そうなると総合格闘技の経験もあるYAMATOが優勢。上から戸澤の頭を踏みつけたり、アキレス腱固めで戸澤を悶絶させたりしていったが、場外にエスケープした戸澤はリング上のYAMATOに向かって「来い、コラ!」と挑発。YAMATOが戸澤に詰め寄っていくと、戸澤はスパナでYAMATOの足を殴打!
 怒ったYAMATOは西側の観客に「どけ!」と叫ぶと、戸澤を投げつけようとするが、ホイップされた戸澤はスライディングでストップ。そこにYAMATOが突進していくが、戸澤がかわしたためYAMATOは勢いよく客席に突っ込んでしまう。戸澤も場外に出て行って、南側客席の通路までYAMATOを連れ出してバイシクルキックで吹っ飛ばす。そしてリングに戻ると、戸澤はセントーンやバックブリーカー、逆片エビ固めで追い込む。
 朦朧としながらもノータッチヘッドバットを返したYAMATOだが、戸澤は鉄柱にYAMATOを叩き付ける。しかしYAMATOもドロップキックで反撃すると、戸澤のバイシクルキックをキャッチしてドラゴンスクリューで投げ、足4の字固めへ。だが、BWのセコンドからイスを渡された戸澤はYAMATOの脳天にイスを振り下ろして脱出すると、バックドロップ。YAMATOも戸澤からイスを取り上げて、脳天にイスを振り下ろすと、テーブルを持ち出す。
 だが、バイシクルキックで吹っ飛ばした戸澤はテーブルの上にYAMATOを寝かせると、鉄柱の上に登っていく。ここでYAMATOは立ち上がり、戸澤を垂直落下式ブレーンバスターでテーブルの上に叩き付けてテーブルクラッシュ! さらに今度はYAMATOが鉄柱に登ってダイビング・ボディプレスを投下するが、戸澤がかわして自爆! 戸澤はジャーマンからパッケージ・ジャーマンを狙うが、延髄蹴りを返したYAMATOはギャラリアでテーブルの上に叩き付けると、スリーパーからスリーパースープレックス。
 しかしブレーンバスターを背後に着地した戸澤はテーブルの上にジャーマンで投げつけると、わざわざ南側のリングの端に移動してからパッケージ・ジャーマンスープレックスで投げて3カウント! 試合後、BWはキャンバスの下に仕込んであった鉄板を取り出してアピール! ノーDQマッチならではの秘密兵器を用意していた戸澤がYAMATOに勝利した。

110916_DragonGate-2.jpg 担架で運ばれていくYAMATOを尻目に、戸澤が「神戸ワールドで鷹木信悟に勝って、そして完全決着ルールでYAMATOに勝った。もう俺に相手おらんやろ?」と言うと、「アホのお前にしちゃ考えたフィニッシュだな」と言った望月成晃が戸澤の前に立ちはだかる。
 「お前が日本に帰ってきたときに言った言葉、俺は忘れてねぇぞ。お前、俺がチャンピオンのドラゴンゲートは世界で笑いものだって言ってたじゃねぇか」と望月が詰め寄ると、戸澤は「YOUのせいで俺らは世界中の笑いもんなんじゃ!」と言って、何と望月の顔に向かって唾を吐きかける! 望月は怒りをグッと堪えた様子で、ドリームゲート戦でこの借りを返すために戸澤を挑戦者に逆指名する。だが、すでに10・16大阪府立大会での戸澤のカードは、戸澤、ハルク、サイバー、鷹木、YAMATO、KAGEの6選手によるマスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバルマッチに決まっている。
 そこでドリームゲート王者の望月は「後楽園での借りは後楽園で返してやるよ」と言って、大阪大会の3日前に行われる10・13後楽園大会で戸澤相手にドリームゲート戦を行うと八木本部長に申し出る。これを本部長が承諾すると、戸澤は「誰か俺を止められるなら止めてみろ! 俺は時代を掴むぞ!」と言ってニヤリ。
 続いてCIMAが入ってきて「YAMATOはいまので終わった。KAGETORAはサイバーがやってくれる。信吾、あとはお前やな。お前に相応しい男がBWに帰ってきたんや。お前はパワーファイターとして売ってるけど、そのパワーはホンマものなんか? お前はホンマのパワーファイターだったらブロディとのシングル飲めるよな?」と挑発。すかさず鷹木が「オイ、CIMA。俺はあんまり舐めるんじゃねぇぞ! 俺はこういうパワーファイターとやると、いつも以上の力が出るんだよ! シングルマッチ、いつでもやってやるぞ!」と返答すると、八木本部長は鷹木vs.ブロディ・リーのシングル戦も10・13後楽園大会で行うことを決定した。
 最後に戸澤が「これから戸澤陽の時代が始まるから、よく見ておけよ!」と捨て台詞を吐いて引き揚げていくと、望月は「戸澤、1つだけ言っておいてやるよ。金網の3日前に俺のハイキックを食らったら、4日は頭痛が取れないからよ。覚悟しておけよ!」と言い返し、最後は「時代も年齢も関係ねぇんだよ! 鷹木もYAMATOもKAGEもアイツらとガンガンやればいいし、俺も41歳にしてまだまだ進化してやるからよ!」と高らかに宣言した。

110916_DragonGate-3.jpg 8・25後楽園大会で横須賀享とのクネスカで約半年ぶりに復帰したK-ness.。堀口元気&斎藤了のマライサ、新井健一郎&岩佐拓の新岩との3WAYタッグが復帰戦となったが、K-ness.はマライサに完敗を喫してしまう。すると「お情けでもう1回チャンスをやる」と言った堀口から、敗れたクネスカと新岩がタッグを組み。マライサと現ツインゲートタッグ王者チームのCIMA&リコシェがタッグを組んでの8人タッグを提案された。CIMAから「コイツらゴミ以下だ。クソ以下や!」と罵倒されたK-ness.は「勝ったチームをツインゲートに挑戦させてもらうぞ!」と要求したが......
 アラケンの奇襲攻撃で試合は始まると、いきなりクネスカがCIMAを捕まえてトレイン攻撃から須賀ドラニー。さらに新岩が堀口への合体変型バックドロップから、斎了にびっくりしたなぁもうを狙ったが、これを斎了がかわして誤爆させると、リコシェがライダーキックで場外に追いやり、CIMA&リコシェが同時にトペを発射。そこからBWはK-ness.を捕まえて代わる代わる攻撃していく。何とか堀口のスイングDDTを投げ飛ばして回避したK-ness.は延髄蹴りを叩き込んで横須賀にタッチ。
 ジャンボの勝ち!でマライサを次々になぎ倒していった横須賀はリコシェにエクスプロイダー。そこにCIMAが入って来るが、足をすくって倒すとアラケンがダイビング・ニードロップ。そこからブレーンバスターの数珠つなぎになったのだが、BW側にセコンドのKzyが加勢しようとすると、JIIIのリッチ・スワンがスワンダイブ式ミサイルキックでKzyを吹っ飛ばし、クネスカ&新岩に加勢して合体ブレーンバスターで投げていく。
 そこからK-ness.の昇龍脚→横須賀のジャンボの勝ち!→アラケンの投げ捨て阪神タイガースープレックス→岩佐の熨斗紙と畳みかけたが、3カウントが奪えない。岩佐はもう一度熨斗紙を狙うがCIMAがトラースキックでカットしてからパーフェクトドライバーで叩き付けると、K-ness.に対してCIMA&リコシェのトカレフ二丁拳銃にマライサがダブルドロップキックで合体! そこからCIMAがシュバインで叩き付け、最後はダメ押しのメテオラを発射してK-ness.から3カウント。
 終わってみればBWの圧勝だったが、「オイ、ゴミクズ! 俺ら試合したかな? まぁいいよ、享は置いておいて、K-ness.、岩佐、新井、これがいまのタッグのスペシャリストと生ゴミの違いじゃ! プロレスラーはな、目を見ればすべて分かるんや。お前ら3人、ホンマの地獄を見てこいや! 琴香行っておくか? キャリアの違いはあるけど、お前が本気になればコイツら3人くらい喰えるんちゃうか?」とK-ness.、岩佐、新井の3人をゴミクズ呼ばわりした上、近くにいた琴香に"先輩超え"を焚きつける。ガックリと肩を落として引き揚げたK-ness.たちだが、CIMAはバックステージでも「琴香のあの目見たか? あと木股とかもいてるけど、その辺はアレやとして。うちのトマホークとかもうちょっと出てきてもええんちゃうか? キャリアとかそんなもん関係ないやろ。目で勝負しろや、目で! 1回地獄に落ちろ!」と若手たちの下克上を煽った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 シングルマッチ 10分1本勝負
●小林瑛太
4分8秒 キャメルクラッチ
○超神龍

▼第1試合 "ハリウッド"ストーカー市川 年内最終戦シリーズ〜東京編〜 20分1本勝負
ドン・フジイ/●琴香
6分22秒 その場飛び450°→片エビ固め
"ハリウッド"ストーカー市川/○リッチ市川(リッチ・スワン)

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
ブロディ・リー/●Kzy
5分46秒 ガンマスペシャル→片エビ固め
望月成晃/○Gamma

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●土井成樹/神田裕之
9分47秒 ウルトラ・ウラカンラナ
吉野正人/○ドラゴン・キッド

▼第4試合 Blood Warriors認定オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合 特別ルール60分1本勝負
[王 者]●谷嵜なおき
9分17秒 360°シューティングスタープレス→片エビ固め
[挑戦者]○PAC
※谷嵜が防衛に失敗。盗まれていたベルトは第20代ブレイブゲート王者PACの元へ

▼第5試合 8人タッグマッチ 45分1本勝負
○CIMA/リコシェ/堀口元気/斎藤了
11分27秒 メテオラ→エビ固め
横須賀享/●K-ness./新井健一郎/岩佐拓

▼第6試合 タッグマッチ 45分1本勝負
B×Bハルク/●サイバー・コング
15分34秒 影縫
鷹木信悟/○KAGETORA

▼第7試合 ノーロープ・ノーDQマッチ 時間無制限1本勝負
○戸澤陽
21分33秒 パッケージ・ジャーマンスープレックスホールド
●YAMATO

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