ドラゲーvs.Style-Eの激突はドラゲーに軍配!鬼神道ラストマッチを終えた澤が、恩人・雁之助に感謝のお卍固め!

110915_Kishindo-1.jpg鬼神道プロダクション
鬼神道Reterns7〜ミスター雁之助プロデュース興行〜
日時:9月15日(木) 開始:19:30
会場:新木場1stRING
観衆:228人(超満員札止め)

 15日、新木場1stRINGで行われたミスター雁之助プロデュース興行『鬼神道Reterns7』。メインでは10・1新木場大会が電撃決定したSTYLE-Eの田村和宏&竹田誠志が、ドラゴンゲートの新井健一郎&K-ness.と対戦。赤いパンツの頑固者の遺伝子を持つSTYLE-Eとドラゲーの激突というのも、鬼神道のリングでないと実現しないレアカードだ。

 入場してくるなり、お互い睨み合うアラケンと竹田。だが、いきり立つ竹田を下げて田村が先発を買って出る。アラケンは自ら足を出して蹴ってこいとアピール。田村がローキックを叩き込むと、「全然効かねぇや!」と言ってもう一度蹴ってこいとアピール。田村が思いきりアラケンの足を蹴飛ばしていくと、思わず顔が歪んだアラケンはついに我慢出来なくなり「イッテーな!」と叫びながらサミング。
 続くK-ness.と竹田は、竹田がショルダータックルでなぎ倒すと、K-ness.もニールキックを返すが、竹田はカウンターで水車落とし。さらに田村が蹴っていくが、蹴り足をキャッチしたK-ness.は田村を持ち上げると、そのままコーナーの上に乗せてアラケンにタッチ。口に含んだ水を噴射させたアラケンは、田村の鼻を思い切りつまんだり、K-ness.が逆片エビ固めに捕らえたところで、ロープを遠ざけたりとラフ殺法で田村を追い込む。
 さらにStyle-E組への声援が多いと、ドラゲー組は2人がかりで田村をロープに押し付け、踏みつけながら観客のブーイングを煽る。何とかアラケンのブレーンバスターを着地し、コルバタを返した田村は足にしがみつくアラケンに延髄蹴りを叩き込んで竹田にタッチ。ドラゲー組をスピアーで吹っ飛ばした竹田は、串刺しランニングニー、裏投げ、エクスプロイダーで一気に畳みかけるが、アラケンは回転エビ固めからハイハイ式ヘッドバット。さらに場内に「ゴツン!」という鈍い音が響き渡るほどのヘッドバットを叩き込んだアラケン。
 K-ness.にタッチしたところに田村がミサイルキックを発射し、続けてスリングブレイドを決めた田村は腕十字へ。何とかクラッチで堪えたK-ness.だが、田村は腕固めへ。これはアラケンがカットしたが、竹田が入ってきてStyle-E組は合体攻撃。だが、K-ness.が田村にバックドロップを返してアラケンにタッチ。田村がウルトラタイガードロップを決めると、背後から竹田が投げ捨てジャーマン。そこから田村がミノルスペシャルを決めたが、アラケンがカット。
 そこからK-ness.がピラミッドドライバーで田村を叩き付けると。アラケンがダイビング・ヘッドバット。さらに2人で足印鑑を決めていく。田村もアラケンに対してショルダーアームブリーカーから蹴りを返していくが、ロープに飛んだところにK-ness.が割って入ってきてカウンターの昇龍脚! そこからパワーボムで叩き付けたアラケンだが、カウントは2。ならばと豪快に阪神タイガースープレックスでブン投げたアラケンは、そのままエビ固めで押さえ込んで3カウント。
 ドラゲーvs.Style-Eはドラゲーの軍配があがったが、試合後アラケンは「今度はデスマッチでも何でもやってやろうじゃねぇか! でも俺はドラゴンゲート1のイケメンレスラーとして通ってんだ。もし顔をケガでもしたら会社同士の話し合いになるからな。その覚悟があるならまたやってやろうじゃねぇか」と言って引き上げていった。これを聞いた竹田は「会社同士の話し合いってあのハゲが言うけど、こっちには田村潔司がいるんだぞ!」と叫ぶと、パートナーの田村に向かって「田村、やっぱりお前とは合わねぇな!」と吐き捨てると、10・1Style-E新木場大会での一騎打ちに向けて「覚悟しておけ」と言い放った。

110915_Kishindo-2.jpg 11月のバトラーツ解散興行後に引退することを表明している澤宗紀は、ドラゴンゲートの技巧派スペル・シーサーと対戦。ランジェリー武藤の第1戦も実は鬼神道のリングだけに澤にとっては思い入れの深いリングだが、これが鬼神道でのラストマッチとなる。
 グラウンドでの関節の取り合いが続く中、やや優勢に試合を進めていったシーサーは低空ドロップキックから足4の字固めへ。「伸びろー!」と叫びながら必死にロープに手を伸ばした澤。どうにかロープに逃れた澤はフロントネックロックから後方回転すると腕十字へ。シーサーが逃れると、澤はシーサーを場外に追いやってからイスの上にDDTで叩き付けて「自分が痛い!」と叫んで悶絶。だが、そのまま北川客席の最後方に駆け上がった澤は、ダダダーッと客席を駆け下りると助走付きシャイニング・ウィザードを発射するが、あっさりかわされて誤爆! やり過ぎた!
 リングに戻ったフェースクラッシャーから腕十字を決めた澤だが、これも何とか逃れたシーサーに澤はシャイニング・ウィザード。腕でブロックしたシーサーは変型ニーロックからアレハンド・ロック。ロープに逃れた澤はエルボー合戦を仕掛けると、エルボースマッシュを打ってきたシーサーの腕を取ってアームドラッグで投げて腕十字へ。これで右腕に大きなダメージを負って腕が上がらないシーサーに対し、澤はシャイニング・ウィザードから伊良部パンチ! そこからお卍固めをガッチリ決めてギブアップを奪った。
 鬼神道ラストマッチを自ら勝利で飾った澤が「僕のプロレスキャリアは愛する団体バトラーツと共にということで、今日で鬼神道はラストになりました」と挨拶すると、観客からは「ダメー!」「嫌だー!」といった声が飛ぶ。すると澤は「ダメ?(苦笑)あまりそういうこと言われると、調子に乗ってあと1年やろうかとかなっちゃうんで」と冗談っぽく言いながら雁之助をリングに招き入れる。
 雁之助も「澤、あと1年やれよ」と言うと、場内からは「あと1年」コール。澤は苦笑いしながら「雁之助さん、本当に7年前にランジェリー武藤をショーパブでやっているところをスカウトしてくださってありがとうございました。それから雁之助さんに呼んでもらって、大きなところで闘うキッカケをくださって、本当に感謝しています。ありがとうございました」と感謝の言葉。その頃のことを懐かしそうに語った雁之助は「鬼神道のエースはお前だったんだよ!」と言って寂しそうに澤を送り出す。そんな雁之助と握手を交わした澤は、次の瞬間、恩人・雁之助にサヨナラと感謝のお卍固め! ダウンした雁之助に深々と一礼して謝った澤は、最後まで澤らしく鬼神道のリングに別れを告げた。

110915_Kishindo-3.jpg アイスリボンを退団し、リングネームを都宮ちいからミクロと改め、矢野啓太が主宰するプロフェッショナルレスリング・ワラビーに入団したミクロは、何とあのミスターポーゴと対戦! しかもミクロからの要求によりストリートファイトマッチで行われることになった。
 場外カウントはなく、レフェリーがとくに危険と見なした攻撃以外はすべて認められるということで、試合前から会場のシャッターが半分開けられる。そこにストリートファイトの格好をしたミクロが、おもちゃの刀と水鉄砲を持って登場。対するポーゴは大量のオリジナルの武器を持参して登場したのだが、ミクロはいきなり奇襲攻撃! エルボーの連打からヒザにストンピングや低空ドロップキックを見舞ったミクロだが、ポーゴはミクロの髪の毛を掴むとコーナーに叩き付ける。
 「ちょっと待った!」と言ってから蜘蛛の糸状の紙テープを投げつけていったミクロだが、ポーゴの耳元で金切り声をあげて絶叫! これにはさすがのポーゴも場外にエスケープ。だが、ポーゴはミクロの足を掴んで場外に引きずり出す。ミクロはおもちゃの刀を取って殴打すると、水鉄砲を手に逃走! 当然ポーゴが追いかけていくと、ミクロは会場にSMASHのチケットを売りに来ていた旧知の真琴を盾にしてから会場の外に逃げ出す。だが、会場の外でようやくミクロを捕まえたポーゴは、入口付近の鉄柱やドアにミクロを叩き付ける!
 これで額から流血したミクロは何とかリングに戻るが、ポーゴはすかさずその傷口に鎖鎌の刃を突き立てる! 悶絶しながらのたうち回るミクロに対し、なおもノコギリで額の傷をさらに刻んだポーゴは、ロープを掴んで立ち上がろうとするミクロの背後からビッグファイヤー! あまりにも強烈な攻撃を受けたミクロだが、ポーゴがいざカバーするとカウント2で返してみせる! だが、ポーゴは首にチェーンを巻き付けると、そのままミクロをロープの外に投げ出して絞死刑に。これはさすがに危険と判断したレフェリーが、ここで試合をストップ!
 都宮ちい時代にはとても出来なかった試合をやってのけたミクロに対し、ポーゴは「オイ、ミクロ! テメーの女のチビのくせしやがって俺様の火炎放射をキックアウトしたのはお前が初めてだ。それだけは褒めてやる。でも俺様に挑戦するには100万光年早いんだよ! 分かったか? 分かったら出て行け!」と、ある意味で最上級の褒め言葉。だが、それを聞いたミクロは「うるせー! 次はワラビーで電流爆破マッチだ、この野郎!」と言い返した。
 
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 シングルマッチ 3分3R
○You-Ki(フリー)
3R 53秒 マウントパンチ連打
●刃駈(プロレスリング侍志團)

▼第1試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
藤田峰雄(ZERO1)/宮本裕向(666)/神威(FREEDOMS)/○山田太郎(666)
11分37秒 ダイビングダブルニー→体固め
ガッツ石島(悪魔同盟)/CHANGO(悪魔同盟)/●アミーゴ鈴木(悪魔同盟)/悪魔同盟マシン(悪魔同盟)

▼第2試合 ストリートファイトマッチ 時間無制限1本勝
●ミクロ(プロフェッショナルレスリング・ワラビー)
8分15秒 チェーン絞首刑→レフェリーストップ
○ミスターポーゴ(WWS)

▼第3試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○矢野啓太(プロフェッショナルレスリング・ワラビー)
12分40秒 ホフマンクラッチ
●小川内潤(SECRET BASE)

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○澤宗紀(バトラーツ)
13分42秒 お卍固め
●スペル・シーサー(DRAGON GATE)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●田村和宏(Style-E)/竹田誠志(Style-E)
17分18秒 投げ捨て阪神タイガースープレックス→エビ固め
○新井健一郎(DRAGON GATE)/K-ness.(DRAGON GATE)

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