棚橋のいない後楽園大会で中邑が内藤をボマイェ葬!TAKA&タイチのヒザ攻めに苦しめられたApollo55は薄氷の王座防衛

110911_NJPW-1.jpg新日本プロレス
G1 CLIMAX SPECIAL 2011
日時:9月11日(日)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1800人

 11日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『G1 CLIMAX SPECIAL 2011』。シリーズ中盤戦で聖地・後楽園に上陸したG1スペシャルだが、メインでは今年のG1覇者である中邑真輔と、準優勝の内藤哲也が6人タッグで再び激突! 中邑は田中将斗、高橋裕二郎のCHAOSとして出陣するが、対する内藤のパートナーは「G1 CLIMAXのGは後藤のG!」と豪語する後藤洋央紀とMVP。IWGPヘビー級王座への挑戦を控えている中邑だが、メキシコ遠征中のため王者・棚橋は欠場。その分、内藤は9・19神戸で宿敵・裕二郎と再戦が控えていて、MVPと田中には因縁が勃発していることもあって見どころの多い一戦となった。

 内藤vs.裕二郎のNO LIMIT対決で試合が始まると、ハンマーロックの応酬からアームドラッグでの投げ合いに。続いてMVPがいきなりフロントキックで田中を場外に追いやると、プランチャを発射。MVPが後藤にタッチしても田中はなおもMVPに食ってかかっていきながら中邑に渋々タッチ。後藤は中邑にノータッチヘッドバットを見舞ってからショルダータックルでなぎ倒していくと、串刺しラリアットからコーナーに登っていくが、中邑はハイキック。コーナー上に倒れた後藤に対し、中邑は串刺しニーで突き上げる。
 続いて田中がチンロックに捕らえていくと、中邑がなおも後藤に蹴り。さらに裕二郎がガットバスターで後藤を叩き付けると、控えの内藤にフロントキック。なおも中邑が後藤を蹴っていくと、田中がラリアットで続くが、後藤も相打ちに持ち込む。そこからロープに飛んで時間差ラリアットで田中を吹っ飛ばした後藤がMVPにタッチすると、串刺しラリアットからロコモーションジャーマン、ボーリン・エルボーと畳みかける。しかし田中もスイングDDTを返すとジャンピングエルボー、ショートレンジラリアット。
 2人に感化されるように内藤と裕二郎も、裕二郎の突進を内藤がリープフロッグでかわしてドロップキック。さらに水面蹴りからミサイルキックを叩き込むが、裕二郎もネックブリーカーを返すとエルボー合戦へ。気合いの雄叫びをあげながらロープに飛んだ内藤だが、受け止めた裕二郎はフロントスープレックス。そこに中邑と田中が入ってきてトレイン攻撃→中邑のリバースパワースラム。だが、内藤が続く中邑のボマイェを間一髪でかわしてコーナーに誤爆させると、背後から後藤が村正をお見舞い。
 続いてMVPがプレイ・オブ・ザ・デイを決めると、内藤が中邑を担ぎ上げて相手の足から落とすような変型デスバレーボム。そして必殺のスターダストプレスを投下したが、裕二郎がぶっこ抜きジャーマンでカウントをカット。そこに田中とMVPも入って来るが、そのままもつれるように場外に移動すると、田中が鉄柵にテーブルを立てかけ、そこにMVPをブレーンバスターで叩き付けてテーブルクラッシュ!
 その間に内藤は中邑にジャンピングエルボーを狙ったが、これを中邑がナックルで撃墜すると、裕二郎が東京ピンプスで叩き付け、さらに中邑がダメ押しのボマイェを発射して3カウント。大の字に倒れた内藤をニヤリと笑って見下ろす裕二郎、気合い十分の様子で勝ち名乗りを受ける中邑、そして竹刀片手にKO状態のMVPを見下ろした田中。圧倒的な強さを見せつけたCHAOSだが、MVPは担架で運ばれるほどのダメージを負ってしまった。

110911_NJPW-2.jpg 鈴木軍の"ボス"鈴木みのるはランス・アーチャーと組んで、抗争が激化している真壁刀義&井上亘と対戦。9・19神戸大会では鈴木が井上、アーチャーが真壁と一騎打ちを行うことが決まっているため、この試合はダブル前哨戦となった。
 真壁が井上を下げようとするのを振り切って鈴木に奇襲攻撃を仕掛けていった井上だが、鈴木はフロントキックを返す。だが、倒れなかった井上はエルボーで鈴木のフロントキックを迎撃すると、執念のエルボーで鈴木に尻餅をつかせる。顔を歪ませながらアーチャーにタッチした鈴木だが、真壁にタッチしてコーナーに下がった井上に向かって突進してフロントキック! 場外に出た鈴木は井上を鉄柵に叩き付けようとするが、これは井上が逆に鈴木を鉄柵に叩き付ける。
 その間リング上では真壁がアーチャーにショルダータックルやラリアットをガンガン打っていくが、アーチャーは倒れない。そこに井上がリングインすると、井上はアーチャーを無視して控えの鈴木に向かって一直線。鈴木に一撃見舞った井上はアーチャーに低空ドロップキックからランニングエルボー。だが、ロープに飛んだ井上に対して鈴木が背後から攻撃していき、そのまま場外に引きずり出すともの凄い勢いで放送席に叩き付け、さらにイスを振り下ろす!
 これで井上は額が割れて大流血! リングに戻された井上にアーチャーがサイドバスター。さらに鈴木がニーリフトから突進していくが、井上は水車落としで切り返す。何とか真壁にタッチすると、真壁はパワースラムやラリアットで一気呵成に攻めていく。しかしアーチャーが真壁の串刺し攻撃をビッグブーツで迎撃。さらにバックドロップやレッグドロップを決めると、たまらず井上にタッチ。井上はアーチャーの串刺し攻撃を蹴りで迎撃するとミサイルキック。しかしアーチャーもカウンターでバックフリップを決めると、コーナースプラッシュからチョークスラムで叩き付ける。
 鈴木と真壁が場外にやり合っている間にアーチャーはムーンサルトプレスを繰り出すが、かわして自爆させた井上はエルボーから低空ドロップキック。アーチャーもバックドロップで反撃しようとするが、着地した井上はスピアー・オブ・ジャスティス! だが、そこに鈴木が入ってきて容赦ないゴッチ式パイルドライバーで叩き付けると、再び場外にいる真壁に襲いかかる。その間にアーチャーが井上にダメ押しのダークデイズを決めて3カウント。試合後、真壁1人で鈴木とアーチャーを睨み付けるが、ニヤリと笑った鈴木は大の字に倒れた井上にストンピング。怒った真壁が詰め寄るが、9・19神戸で真壁と対戦するアーチャーが真壁の前に立ちはだかると、鈴木は足早に引き揚げてしまった。

110911_NJPW-3.jpg 6度の防衛に成功し、もはやジュニアタッグの絶対王者となってきたプリンス・デヴィット&田口隆祐のApollo55だが、この日はTAKAみちのく&タイチの鈴木軍を相手に7度目の防衛戦を行う。3・20兵庫大会で同王座に初挑戦した際は、予想以上にApollo55を追い詰めた鈴木軍。今回は前日の所沢大会でタイチが、イスで田口のヒザを殴打して破壊するという暴挙に出た!
 序盤からタイチがのらりくらりといつものように立ち振る舞い、観客からは「タイチは帰れ!」コールが起こる。だが、観客を煽るタイチにデヴィットが逆水平チョップをお見舞いすると、田口がコルバタを決め、そこからApolloが連係攻撃をズバリと決める。だが、ダブルの場外ダイブを狙ったApolloに対し、TAKAがデヴィットをコーナーに押し込むと、エプロンの田口の左ヒザにタイチがイスをフルスイング!
 さらに田口に対して「アックスボンバー」と叫びながらトレイン攻撃を仕掛けた鈴木軍だが、TAKAは「アックスボンバー」と叫びながらの串刺しニー。鈴木軍は前から左ヒザを蹴ったり、踏みつけたりと、とにかく田口の左ヒザを集中攻撃。悲鳴をあげながらも耐える田口に対し、タイチは「オイ、どうした! チャンピオン、どうしたよ」と挑発していく。まともに走ることも出来なくなった田口にTAKAがランニングニーを叩き込む、タイチはバズソーキック。
 そしてTAKAが抑え付けて動けないようにした田口にタイチがドラゴンスクリューを決めた鈴木軍は、タイチがニーロックで田口にトドメを刺そうとする。TAKAもカットに入ろうとしたデヴィットをジャスト・フェースロックで止めたが、田口は自力でロープに脱出。だが、田口は右足でジャンピングキックを叩き込み、ようやくデヴィットにタッチ。ドロップキックで場外に追いやりノータッチトペコンを発射したデヴィットは、リングに戻ってドロップキックからダイビング・フットスタンプ。だが、これをTAKAがかわして鈴木軍はトレイン攻撃。
 さらにダブルのトラースキックから合体技のみちのくメフィストを決めるが、デヴィットはカウント2で返して、TAKAにオーバーヘッドキック。そして田口がスワンダイブ式ミサイルキックで飛んでいくが、TAKAはかわして自爆させると足4の字固めへ。これも田口は自力でロープに逃れたが、ズボンを取り去ってアックスボンバーで田口を吹っ飛ばすと、高角度のライガーボム! 必死でキックアウトした田口にレッグラリアットを叩き込み、さらに掟破りのどどんを狙ったタイチだったが、これは田口がエビ固めで切り返す。丸め込みの応酬から最後はタイチのベースボール・スライドをかわした田口がラ・マヒストラルで3カウント!
 辛くも王座防衛に成功したApollo。タイチは珍しくマットを叩いて悔しさを露わにしたが、そこに外道が現れて7度目の防衛に成功したApolloに向かって、デイビー・リチャーズ&ロッキー・ロメロからの「ベルトは必ず奪って、お前らのキャリアも奪ってやるってよ」というメールを読み上げた。

 なお、休憩前にはスクリーンで来年創立40周年を迎える新日本プロレスが、創立40周年記念第1弾として、2012年1月4日に東京ドーム大会を開催することを発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○三上恭佑
8分10秒 逆エビ固め
●渡辺高章

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/●高橋広夢
9分29秒 KUSHIDAロック(仮)
タイガーマスク/○KUSHIDA

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●本間朋晃/タマ・トンガ
10分5秒 鬼殺し→片エビ固め
○矢野通/外道

▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/永田裕志/●キング・ファレ
11分51秒 カリビアン・デス・クリップ
飯塚高史/○ヒデオ・サイトー/石井智宏

▼第5試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]プリンス・デヴィット/○田口隆祐
19分4秒 ラ・マヒストラル
[挑戦者組]TAKAみちのく(K-DOJO)/●タイチ
※第28代王者組が7度目の防衛に成功

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●井上亘
11分12秒 ダークデイズ→片エビ固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○ランス・アーチャー

▼第7試合 スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
後藤洋央紀/MVP/●内藤哲也
16分39秒 ボマイェ→片エビ固め
○中邑真輔/田中将斗(ZERO1)/高橋裕二郎

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体