4強タッグが一斉にぶつかり合うスクランブル・タッグウォーズを制したのはチーム丸顔!愛川はイオにタイトル戦での雪辱を誓う

110910_-Stardom-1.jpgスターダム
Wonderful Stars2011
日時:9月10日(土) 開始:18:30
会場:新木場1stRING
観衆:285人

 10日、新木場1st RINGで行われたスターダムSeason3『Wonderful Stars2011』。今大会では10月から始まる初代タッグ王者を極めるタッグリーグ戦『GODDESSES OF STARDOM』を見据えて、スターダムを代表する4チームが一斉に相対することになった。
 メインに出場するのは、星輝ありさと前回大会を体調不良で欠場したが、今大会で元気に復活する岩谷麻優のタッグ"女-AMA-"。そのAMAに8・7大阪大会で勝利している愛川ゆず季&美闘陽子の"BY砲"。そのBY砲には6・26新木場大会で敗れてはいるものの、チームワークや過去の実績では他のチームを圧倒している夏樹☆たいよう&世IV虎の"川崎葛飾最強伝説"。そしてタッグ初戦となった8・14新木場大会でいきなりBY砲に勝利した、高橋奈苗&紫雷イオの"チーム丸顔(ガンガン)"の4チーム。
 この4チームが四方のコーナーに陣取るが、リング上で闘うのは8選手中2選手のみ。1人がリングを降りればほかの選手がタッチをしなくても出場権を得ることが出来るという、少々複雑なルールの"スクランブル・タッグウォーズ"で激突する。4チームのうち、どこかのチーム(選手)が勝利した時点で試合終了となるため、試合展開によってはまったく試合に出られない選手だって出る可能性もある。

 キーホルダーを配りながら入場し、入場曲に合わせてダンスまで披露したAMA、長渕剛の曲に乗って白い特攻服を羽織って入場した川崎葛飾、花道でバッチリ決めポーズをしてからリングインしたBY砲、そして最後に丸顔が入場してガンガンポーズを決めると、赤いベルトを腰に巻いた奈苗に、白いベルトを持った愛川とハイスピードのベルトを持った夏樹が睨み付けていく。愛川はタイトル戦が決まっているイオも一瞥。
 4チームもいると最初に試合をする2人を決める大変だが、名乗りをあげた奈苗を下げて美闘と星輝の先発で試合開始。ドロップキックで向かって行く星輝に対し、美闘は「クソガキ!」と叫びながらサッカーボールキック。その美闘を世IV虎がフロントキックで蹴散らすと、元気に復帰した岩谷が入ってきてエルボーで向かって行く。だが、世IV虎はアトミックドロップからのショルダータックル。そこに奈苗が入って来ると、すぐさま夏樹が入ってきてドロップキック。するとイオが入って来るが、イオは夏樹を無視して愛川を指名。
 エルボー合戦から愛川は水面蹴りからのドロップキックを狙うと、かわしたイオがサッカーボールキック。さらにその場飛びムーンサルト。そしてイオがコーナーに登ると、奈苗がイオを肩の上に乗せて愛川に近づいていくが、間一髪のところで美闘が蹴りでカット。そこに川崎葛飾が入ってきてイオをロープに貼り付けて両側から踏みつけると、BYとAMAも加わって一斉にイオを蹴っていったため、美闘と世IV虎が両側から同時に蹴るという珍しいシーンも見られた。

110910_-Stardom-2.jpg イオが捕まってからコーナーで控えている奈苗に対しても、愛川や夏樹が攻撃していき、カットに入れないどころか何度も場外まで追いやられてしまうことに。さらにBYはクラッシュ・ギャルズを彷彿させるダブルの正拳突きを見せると、美闘がキャメルクラッチに捕らえた岩谷を愛川が蹴っていく。これを世IV虎がカットすると、今度はAMAがイオを攻撃すると、カットに入ろうとする奈苗をまたも攻撃していった川崎葛飾がイオに合体攻撃を狙う。
 これを側転でかわしたイオはドロップキックで2人を吹っ飛ばすと、ようやく奈苗にタッチ。奈苗を持ってしてもなかなかショルダータックルで倒れない世IV虎をどうにかなぎ倒すと、夏樹、美闘、岩谷も入ってきて世IV虎と共に4人がかりで奈苗に襲いかかるが、奈苗はクロスボディで4人まとめてなぎ倒す。すると、そこに愛川、イオ、星輝が入ってきて奈苗が世IV虎に足4の字固め、愛川が岩谷にSTF、イオが夏樹にクロスフェース、星輝が美闘にチキンウイング・フェースロックをそれぞれ同時に決めていく。
 そこから夏樹とイオはハイスピードな攻防を展開。目まぐるしい攻防からエプロンで止められていた奈苗が夏樹を捕まえると、そこにイオがドロップキック。場外に夏樹を蹴落として場外ダイブを狙ったイオだが、世IV虎が阻止。その間にAMAが愛川に"AMA固め"なる合体技を決めていくが、美闘がカットすると、今度は愛川の逆エビ固め+美闘のキャメルクラッチで合体して「BY砲〜!」とアピール。これをカットした川崎葛飾はほかの3チームを重ねてピラミッドを作って踏みつけることでアピール!
 ピラミッドが崩れたところで奈苗がイオを呼び込んでガンガンポーズを決めようとするが、イオが遅れたため「チーム......」と言ったところでカットされてしまう。その隙を突いてBYが岩谷にダブルのミドルキックからサンドイッチ・サッカーボールキック、合体高角度YKレッド。そこに世IV虎が入ってきて美闘にネックハンキングボムを狙うが、美闘はハイキックを叩き込む。だが、突進してきた美闘に世IV虎はカウンターのネックハンキングボム。だが、愛川が救出に入ってきてBYはダブルのカカト落としを落とす。
 さらに美闘がコーナーに登るが、蹴落とした星輝が世IV虎に1399。15分が経過し、川崎葛飾の合体攻撃をかわしたAMAは美闘に合体ブレーンバスターを狙うが、これは逆に美闘が2人まとめてブン投げる。その隙を突いて夏樹が奈苗にモモ☆ラッチを決めるがカウントは2! バックドロップを返した奈苗は飛び付いてきた夏樹をパワーボムで叩き付けると、レッグラリアットをお見舞い。今度は丸顔が夏樹に合体攻撃を決めていくが、川崎葛飾も合体攻撃をお返し。ならばとAMAも合体攻撃を狙うが、イオがかわして岩谷にネックブリーカーを決めると、その上に奈苗が星輝をボディスラムで叩き付ける。
 そして川崎葛飾が奈苗を場外に放り出すと、ほかの選手を全員コーナーにホイップしてコーナースプラッシュ。これで何人かの選手が場外に転落すると、夏樹がイオの攻撃をかわしておいて場外の奈苗たちに向かって三角跳びプランチャ。リング上ではイオを踏み台にした星輝が世IV虎に飛び蹴りを見舞ってからブラジリアンキック! さらに愛川がイオにシャイニングゆザードを叩き込むが、20分が経過して岩谷が愛川にドロップキック。しかしイオが岩谷にダブルアーム式ふぇーシバスターを決めると、愛川にトラースキック! そのまま岩谷をラ・マヒストラルで丸め込んだイオが3カウントを奪った。

110910_-Stardom-3.jpg 誤爆があったり、ガンガンポーズにこだわるあまり、なかなか合体攻撃が決められなかったチーム丸顔だが、タッグリーグに向けて幸先いいスタートを切った。愛川とのワンダー・オブ・スターダム戦も控えているイオが「勝ちましたよ、奈苗さん! 前回の奈苗さんの負けの雪辱を私が晴らしましたよ! 愛川ゆず季、次はあんたから3カウントを取るんだよ、私が。白いベルトを獲って、タッグのベルトも巻いて、万々歳で私たちがスターダムを牛耳るってことですよ、奈苗さん!」と言うと、奈苗も「イオ、頼もし過ぎるよ!」と大喜び。しかし愛川がイオに向かって「今日はおいしいところを取られちゃいましたけど、25日のタイトルマッチ、手に入れたばかりのベルト、絶対に渡しません!」と言って詰め寄ると、愛川からマイクを奪い取って世IV虎が「オメーらバカかよ? 今日だって休み明けの岩谷に勝っただけだろ? タッグリーグ優勝するのは川崎葛飾しかいねぇんだよ。ガンガンだか、まるがおだか知らねぇけど、開幕戦テメーらとやってやるよ!」と丸顔に宣戦布告。
 だが、その流れに納得がいかないAMAは、星輝が世IV虎に向かって「私たちだってタッグリーグで優勝したいんですよ! そんなこと言うなら開幕戦、AMAと闘ってください!」と申し出る。すると世IV虎は意外にも「いいよ。ガツガツうるせーからAMAとやってやるよ! その生意気な口聞けないようにしてやるからな!」とAMAからの対戦要求を受諾した。
 インタビュースペースでも「マジでウチらがズバ抜けてると、正直思いました」と上機嫌の奈苗だが、イオは「もちろん自分らがズバ抜けてるというのは、キャリアで言ったら当たり前なんですよ。ただ3チームともデビューして1年経っていない中で、あそこまで付いてこれるのはほんと立派だなと一瞬思いましたね。でもやっぱりついてこれている中にも差があって、本当にについてこれているチーム、あんまりついてこれてないチームっていうのは、お客さんも見てて分かったと思います。その辺の差が今後どう開いていくかがタッグリーグのポイントですね」と冷静に分析。
 それを聞いた奈苗は「コメントも素晴らしい! 冷静! 試合直後なのにこんなに出来てるイオ、素晴らしい!」とイオを大絶賛。なお、ガンガンポーズに関しては「プロレスってやっぱりバチッと決めたところも見てもらいたいじゃん。カメラの向こうにいる人とかにガンガーンって、この決めから伝わる世界があると思うんですよ」と語り、今後もこだわっていくようだ。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●須佐えり
7分47秒 YUU-LOCK
○山縣優(フリー)

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
●鹿島沙希
9分17秒 フィッシャーマンスープレックスホールド
○中川ともか(エスオベーション)

▼第3試合 緊急シングルマッチ 10分1本勝負
△須佐えり
時間切れドロー
△鹿島沙希

▼第4試合 GODDESSES OF STARDOM開催スペシャル スクランブル・タッグウォーズ 30分1本勝負
【チーム丸顔】高橋奈苗/○紫雷イオ(フリー)
21分26秒 ラ・マヒストラル
【女-AMA-】星輝ありさ/●岩谷麻優
※あと二チームは【BY砲】愛川ゆず季/美闘陽子と【川崎葛飾最強伝説】夏樹☆たいよう/世IV虎

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