みちのくTOGETHERに東北にゆかりのあるレスラーが集結!メインでは壮絶な試合の末、真霜がユニオンの石川を下す!

110904_Kdojo-1.jpgKAIENTAI DOJO
みちのくTOGETHER
東日本大震災復興支援チャリティープロレス
~CLUB-K SUPER downtown~
日時:9月4日(日) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:776人

 4日、後楽園ホールで行われたKAIENTAI-DOJO『みちのくTOGETHER 東日本大震災復興支援チャリティープロレス〜CLUB-K SUPER downtown〜』。その大会名の通り、今大会には被災地である東北にゆかりのある選手が様々な団体から集結した。
 みちのくプロレスのザ・グレート・サスケは岩手県議会議員選挙に出馬するため残念ながら欠場となったが、メインでは真霜拳號が保持するSTRONGEST-K王座にユニオンプロレスの石川修司が挑戦。前KO-D無差別級王者であり、岩手県出身の石川を相手に真霜が2度目の防衛戦に挑んだ。

 K-DOJOではなかなか自分よりも大きな選手と対戦する機会がない真霜に対し、石川は序盤からパワーで真霜を追い込んでいく。場外戦では鉄フェンスに真霜を叩き付けると、そのまま持ち上げて鉄フェンスの上に真霜の腰を叩き付ける。これで腰に大きなダメージを負った真霜に対し、石川はキャメルクラッチ、腰へのドロップキックやエルボーで追い撃ちをかける。
 真霜も突進してきた石川に飛び付きヒザ十字固めを決めると、そこから徹底的に石川の左ヒザを攻撃。一度はロープに逃げられたが、執拗にヒザ十字に捕らえていった真霜は、ローキックで追い込む。しかしニーリフトを返し、カウンターでテーズドロップを決めた石川はかんぬきに捕らえた状態からヘッドバットを連打。これで真霜の眉間辺りがパックリ割れて流血! そのままかんぬきスープレックスで投げていった石川はラリアットを叩き込むと、再び腰にダイビング・エルボードロップを落とす。
 さらに逆片エビ固めで追い込んだ石川だが、どうにかロープに逃れた真霜は石川の足を掴むとアンクルホールドに捕らえる。だが、うまく脱出した石川はキチンシンクからのTSUNAMIを放つ。これをドラゴンスクリューに切り返した真霜だったが、石川はバックドロップを返して再び突進。しかし真霜はカウンターのジャンピングハイ! ダブルダウン状態から両者何とか立ち上がると、真霜はローキックで石川に片膝をつかせてランニングキック。そこから垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、逆に持ち上げた石川はファイアーサンダー。
 どうにかカウント2で返した真霜だが、20分が経過し石川はTSUNAMIから投げ捨てドラゴンスープレックス。そしてダメ押しのスプラッシュ・マウンテンで叩き付けたが、真霜はカウント3寸前でどうにか肩を上げる。もう一度スプラッシュ・マウンテンを狙った石川をリバースで投げた真霜はトラースキック、ジャンピングハイと叩き込むと、ローキックを連打。さらに真剣で片膝をつかせ、バズソーキックを叩き込むと、なおも立ち上がる石川に渾身の真剣を叩き込んでから、一気に石川の巨体を持ち上げ、完璧な形で垂直落下式ブレーンバスターを決めて3カウント。
 壮絶な一戦をまさしく紙一重の差で制した真霜は、インタビュースペースでは「試合前はやっぱりそういうの(=今大会がみちのくTOGETHERだということ)を考えますよ、人間ですから。興行のハッピーエンドは何なんだって。東北の人(=石川)が勝った方がハッピーエンドなんじゃねぇかって、ちょっと考えちゃいますよ。だけども、それを許すわけにはいかないですし、自分が勝ってもハッピーエンドにする自信あったし、実際そうなったでしょ? だから、その責任自体は果たしたと思います」と語った。

110904_Kdojo-2.jpg 火野裕二は福島県出身のGamma(ドラゴンゲート)と、房総BOYライトは岩手県出身のエル・サムライ(フリー)と、さらに宮城県出身の菊地毅(フリー)と気仙沼二郎がタッグを組み、YOSHIYA&?を加えた4チームで4WAYタッグ戦を行うことに。気になるYOSHIYAのパートナーだが、何とそこに現れたのはバラモン兄弟! ケイは負傷欠場中ということで試合用コスチュームではなく、持ってるステッキに合わせてか紳士風の格好をしながら鼻には酸素チューブ......。そしてシュウとタッグを組むことになったYOSHIYAも"バラモンYOSHIYA"となり、乱入したケイのジャンピングキックを食らってダウンしたサムライの顔面に口からお告ゲルを吐き出していく!
 そこに火野が入ってきて雷斗や沼二郎を逆水平チョップで悶絶させていくと、Gammaが沼二郎をコーナーで抑え付け、背後から火野がストーカー市川ばりのカンチョー。そこからGammaは汚水攻撃に行くかと思われたが、この日はおにぎりを口の中で数回噛んだあと、自分の手に吐き出し、その手を沼二郎の顔面に擦りつけるスイートエンジェルキッスのおにぎりバージョンを繰り出した! 最近はJUNCTION THREE所属になったこともあり、ホームリングであるドラゲーではあまり見なくなった"お下劣攻撃"を嬉々として繰り出すGammaは、おにぎりの"食べこぼし"をホウキで掃いていた和田京平レフェリーの脳天を竹刀で殴打!
 ヒップアタックを返して何とか自力で脱出した沼二郎が菊地にタッチすると、菊地はGammaをスパイダー式フロントスープレックスで投げていく。だが、菊地が腹筋の力で戻ったところをYOSHIYAがデッドリードライブで投げていき、シュウが墨汁を手にリングイン。しかし、それを見て「よこせ!」と言って墨汁を奪い取った菊地は自ら口の中に注ぎ込む。そこにYOSHIYAがボディブローを見舞い、思わず墨汁を飲み込んでしまった菊地。すかさず今度はGammaが墨汁を手にコーナーに登っていくが、沼二郎が汚水攻撃ならぬ墨汁攻撃をカット。その間に再び墨汁を手にした菊地は、コーナーに登ると沼二郎が抑え付けたGammaの顔面に口に含んだ墨汁を吐きかける!
 その間に火野がシュウとYOSHIYAをダブルラリアットで吹っ飛ばし、さらにサムライを逆水平チョップで場外に吹っ飛ばすと、雷斗のライトニングアッパーをかわしてからFuking Bombで叩き付けて3カウント。パートナーのGammaは墨汁まみれになってしまったが、チームとしては火野組がカオス状態の4WAYタッグを制した。

110904_Kdojo-3.jpg 宮城県出身の石森太二(プロレスリング・ノア)がリトル☆ギャラクシーに入り、みちのくプロレスのフジタ"Jr"ハヤトと宮城県出身の忍(666)を加えた梶トマト&マリーンズマスク組と対戦。先に入場した梶組だが、何とハヤトが忍に促される形で、仏頂面のままながらトマトダンスを披露! いきなり会場が大きくどよめいた。忍もリトル☆ギャラクシーが入場してくると、早速石森を挑発していく。
 試合序盤で梶に対して、早くも4人同時ドロップキックを叩き込んだリトル☆ギャラクシーは「俺たちリトル☆ギャラクシー!」の決めポーズ。いつもヒロ・トウナイのポジションに石森が入ったのだが、まったくと言っていいほど違和感がなく、セコンドについたトウナイは複雑な表情......。何とか流れを変えようと殺伐としたオーラを漂わせながらハヤトが大石を蹴っていくが、大石は逆撫でするように唾吐き攻撃。だが、ハヤトがカッとなったところに飛び付きスタナーを決めると、ランニングエルボーでなぎ倒す。
 続いて旭もマリーンズを忍をまとめて卍固めに捕らえていったが、ここから脱出したマリーンズは旭と石森をまとめてフランケンで投げつけていき、梶との同時ドロップキックで場外に追いやると、同時トペコンを発射。リングに戻った石森がハンドスプリング・レッグラリアットを返し、ダイビング・ダブルニードロップを落としていくと、忍が入ってくるが、その忍に佐藤がミサイルキック。忍もSEXボンバーを狙うが、これをブロックした佐藤は逆にラリアットを叩き込む。
 さらに大石&旭はハヤトにサボテンの花を狙うが、マリーンズがカットするとハヤトは旭に投げ捨てジャーマンからランニングニー。大石がハヤトに絶品!を決めると、佐藤もマリーンズに飛び付いてスイングDDT。そこに忍が入ってきて佐藤にSEXボンバーを叩き込むが、石森が入ってきて忍をジャーマンで投げていく。その石森に梶がウルトラタイガードロップを決めてから、マリーンズとのマリトマバスター! だが、旭がコーナーからダイブして梶にダイビングニーを落とすと、エプロンから石森がトルニージョ、さらに大石がコーナーから絶品!を決め、最後は佐藤がファイアーバードスプラッシュを投下して3カウント。
 リトル☆ギャラクシーに入ってもまったく違和感がなかっただけに、インタビュースペースでも「震災復興で来たつもりが楽しかったです」と語った石森。大石と旭も「プロレス界では(石森とは)ほぼ同期みたいなもんだから」と上機嫌で、石森に「また来てくれるかな?」と某番組のように尋ねたのだが、石森は指で¥マークを作ると「コレ次第で」と大人の対応を見せた。

 なお、長期海外遠征に行くことが決まっているKAZMAと滝澤大志は、岩手県育ちのTAKAみちのく&岩手県出身のHIROKIの師弟タッグを相手に壮行試合を行ったが、試合はHIROKIがトランスレイヴ2連発で滝澤から勝利。
 試合後、TAKAから「いまはこれだけ差があるんだよ。大きくなって、世界のKAZMA、世界の滝澤になって帰ってこいよ!」と言われると、97年にTAKAがみちのく両国大会のメインでグレート・サスケに敗れたあと、「サスケ、みちのく潰すなよ」と言ったときと同じように、滝澤はTAKAに向かって「代表、自分が帰ってくるまでKAIENTAI-DOJO潰すなよ」と言った。それを聞いたTAKAはインタビュースペースで「思わずグッときた」と吐露していた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○ヒロ・トウナイ
8分31秒 腕固め
●西川潤(健介オフィス/岩手県出身)

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●バンビ
4分35秒 ツカドーラ
○藤本つかさ(アイスリボン/宮城県出身)

▼第3試合 ハードコアルール タッグマッチ 30分1本勝負
稲松三郎/●関根龍一(福島県出身)
10分23秒 みちのくドライバーII with チェアー→体固め
伊東竜二(大日本プロレス/宮城県出身)/○佐々木貴(FREEDOMS/岩手県出身)

▼第4試合 4WAYタッグマッチ 30分1本勝負
○火野裕士/Gamma(DRAGON GATE/福島県出身)
10分53秒 Fucking BOMB→体固め
エル・サムライ(フリー/岩手県出身)/●房総ボーイ雷斗
※残りの2組は菊地毅(フリー/宮城県出身)/気仙沼二郎(みちのくプロレス/宮城県出身)と、バラモンYOSHIYA/バラモンシュウ(フリー)

▼第5試合 KAZME&滝澤大志壮行試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KAZMA/●滝澤大志
10分30秒 トランスレイヴ→エビ固め
TAKAみちのく(千葉県出身の岩手県育ち)/○HIROKI(フリー/岩手県出身)

▼第6試合 インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○柏大五郎
11分27秒 まっぷたつ
[挑戦者]●Mentallo(フリー)
※第15代王者・柏が3度目の防衛に成功

▼第7試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
旭志織/○佐藤悠己/大石真翔(フリー)/石森太二(NOAH/宮城県出身)
10分15秒 ファイアーバードスプラッシュ→片エビ固め
●梶トマト/マリーンズマスク/フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)/忍(666/宮城県出身)

▼第8試合 CHAMPION OF STRONGEST-K選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○真霜拳號
24分04秒 垂直落下式ブレーンバスター→エビ固め
[挑戦者]●石川修司(ユニオンプロレス/岩手県出身)
※第11代王者・真霜が2度目の防衛に成功

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