永田プロデュース興行が後楽園初進出!秋山と約9年ぶりにタッグを組んだ永田は、欠場中の中西にあの技でメッセージ!

110830_BlueJusrice3-1.jpg新日本プロレス/永田裕志プロデュース
BLUE JUSTICE.3〜青義〜
日時:8月30日(火)開始:18:30
場所:後楽園ホール
観衆:1600人

 30日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス・永田裕志プロデュース興行『BLUE JUSTICE.3〜青義〜』。これまで永田の地元である千葉県の東金で二度開催されたナガタロック主催興行だが、三回目にして後楽園に初進出!
 来年レスラー生活20周年を迎える永田は、今大会でプロレスリング・ノアの秋山準とのタッグを約9年ぶりに復活させ、CHAOSの矢野通&今年の『G1』覇者である中邑真輔と対戦した。

 試合前の煽りVの中で秋山について「体調が悪いって聞いたけど、5月に対戦したときは元気過ぎるくらい元気だったし、僕が掲げたアンチエイジングに最初に共鳴してくれたのが秋山準だったので、ひと言で言うなら同志ですよね」と語っていた永田。秋山も永田に負けじと、三冠ヘビー級王座挑戦を視野に入れて、9・11全日本プロレスの後楽園大会参戦が決定。この日も『G1』覇者である中邑との対決が注目された。
 片足タックルにいった秋山の腕を取った中邑だが、ロープに押し込んでいった秋山は慎重にブレイク。今度は中邑が片足タックルを仕掛けていき、グラウンドでバックを取っていくが、腕を取って切り返した秋山。うまく中邑が離れると、今度はロックアップから中邑が足をかけて倒し、バックから組み付いていく。しかし秋山の足がロープにかかる。立ち上がった中邑が秋山の頭を踏みつけると、怒った秋山は立ち上がって中邑を睨み付けてると、場外に放り投げて鉄柵に叩き付ける。しかし中邑もすぐにリングに戻るとフロントキックをお返し。
 秋山vs.中邑のバチバチした闘いに続き、矢野はラフ攻撃を織り交ぜながらうまくアンチエイジングスを攻撃していく。やや劣勢だった永田だが、蹴ってきた中邑に正面から組み付くとフロントスープレックス。タッチを受けた秋山はエルボー合戦から、やや強引にエクスプロイダーで投げていくと、ダブルアームDDTからコーナーへ。矢野が邪魔をしようとするが、永田がフロントキックで蹴落とすと、秋山はダイブして中邑にハンマーを落とす。中邑もスピンキックを返して矢野にタッチしたが、ジャンピングニーを叩き込んだ秋山は永田にタッチ。
 永田が矢野の攻撃をうまくナガタロックIIで切り返していくと、カットに入ろうとした中邑を秋山がフロントネックロックで捕まえる。永田が腕固めに移行すると、何とその横で秋山も中邑に腕固め!  場内からは大「白目」コールが起こり、永田は白目になるが、ポスターにあった"目からビーム"はどうやら出なかった模様。しかし矢野が永田のバックドロップを体を捻って押し潰すと、中邑がリバースパワースラム。さらに矢野が鬼殺しで叩き付ける。辛くもカウント2で返した永田は、フェイントを入れてから矢野に低空ドロップキック。
 そこに中邑を振り切った秋山が入ってきて矢野にランニングニーを叩き込むと、永田が矢野を、秋山も追ってきた中邑を捕まえ、アンチエイジングスは同時にエクスプロイダー! さらに永田は欠場中の盟友・中西学の大☆中西ジャーマンばりにロープの反動を使った投げ捨てジャーマンで矢野を投げると、最後は絶対の自信を持つバックドロップ・ホールドで投げていって3カウント。

110830_BlueJusrice3-2.jpg 試合後、ガッチリ握手を交わしたアンチエイジングスだが、秋山が手拍子をしながらエプロンに移動すると、永田は『スコアー』に乗せて勝利のナガダンスを披露! そして永田が「初めてのナガタロック主催大会となりましたが、後楽園で。また力を付けて戻って来たいと思います。今回、10年ぶりに秋山準選手とタッグを組みました。今日はどうもありがとう!」と言って再び秋山と握手を交わすと、客席からは秋山に一緒にナガダンスを踊ってほしいという声が飛ぶ。
 「次回、永田選手に呼ばれたらナガダンスを踊れるようにしておきます、ありがとうございました」とうまく秋山がかわすと、最後は永田が「来年は20周年です! よし、東金アリーナでやろうか! 考えておきます。最後に俺の生き様はまだまだアンチエイジング! いくぞ、1、2、3、ゼアッ!」と敬礼ポーズで締めくくってハッピーエンド。
 ファンにもみくちゃにされながらも笑顔で敬礼ポーズを決めたアンチエイジングス。インタビュースペースに充実した表情で入ってきた永田は「今日はプロモーターとかやったりして、ものすごい緊張感だったんだけど、その中で(秋山は)横にいて非常に頼もしいし、やっぱり闘っていて感じるところもあれば、彼らしいこっちが励みになるようなファイトも見れたし、俺もやっぱり横にいて燃えてきますよね」と、久しぶりの秋山とのタッグについて語った。
 秋山も「元気元気とは聞いていたけど、いや、ホント元気だよ。俺も永田選手の元気に負けず最近元気だから、ますます負けずに、今日もいい刺激もらいましたよ」と永田の提唱するアンチエイジングを実感した様子。さらに対戦した中邑&矢野については「彼らがどう思うか知らないけど、俺は多分ガッチリいけると思うしね。10年前もこれは自分の思い込みか分からないけど、自分では永田裕志をガッと引っ張ったっていう気持ちがあるし。もう1回、もう一丁グッと行くかという気持ちはしてます。(中邑は)スタイル的にクニャクニャしてる感じだけど、ただやっぱり気持ちの中に1本筋がビシッと入ってると思うしね。またチャンスがあればやりたいなと、いい選手ですよ。スタイル的になんかこう、変な風に思われるかもしれないけど、俺は中の芯をしっかり見たつもりだし、いい選手です」と評価した。
 最後に永田はフィニッシュとなった大☆中西バックドロップ・ホールドについて「あれは中西学へのメッセージ! 大☆中西バックドロップホールドというところですか。1つのメッセージです、俺は待ってるぞっていうね。あんな技、使うのいませんからね(笑)」と欠場中の中西に対して、秋山を含めてこの世代の選手はまだもう一踏ん張りするぞ!というメッセージを送ったようだ。

110830_BlueJusrice3-3.jpg 永田とは因縁深い鈴木みのるもタイチとの鈴木軍で参戦し、真壁刀義&KUSHIDAと対戦。まずKUSHIDAと鈴木の先発となったのだが、鈴木はKUSHIDAがロープに飛ばす度に控えの真壁を攻撃。怒った真壁がKUSHIDAからのタッチを受けてリングインすると、鈴木はタイチにタッチしてニヤリ。
 さらにKUSHIDAを場外に引きずり出した鈴木は鉄柵攻撃からニーリフト、逆水平チョップと徹底的に痛めつける。鈴木軍は実にうまくKUSHIDAを捕まえた上、真壁のフラストレーションをどんどん高めていく。鈴木は真壁を挑発するようにKUSHIDAを逆片エビ固めに捕らえていったが、溜まらず真壁がカットに入ろうとすると、鈴木は技を離して真壁を攻撃。
 だが、そこにKUSHIDAがハンドスプリングエルボーを見舞っていって、ようやく真壁にタッチ。ナックルやパワースラムで一気に怒りを爆発させた真壁だが、鈴木は追走式キチンシンクを見舞うとフロントキックやランニングローで応戦。続いてタイチが小島聡ばりのマシンガン逆水平からコーナーでの馬乗りナックルを見舞っていくが、涼しい顔で受け止めた真壁はタイチを投げ捨ててラリアット。タッチを受けたKUSHIDAはタイチにスワンダイブ式ブレーンチョップを見舞うと、控えの鈴木にも攻撃していくが、鈴木はKUSHIDAの攻撃をかわしてスリーパーに捕らえる。
 さらに鈴木軍はKUSHIDAに連係攻撃を決めると、タイチがズボンを取ってトドメを狙ったが、KUSHIDAが迎撃。逆にバズソーキックからのミッドナイトエキスプレスを決めていったが、間一髪で鈴木がカット。真壁が鈴木に襲いかかるが、鈴木は真壁をスリーパーに捕らえる。これをKUSHIDAがカットすると、鈴木は今度はKUSHIDAにスリーパーを決めてからゴッチ式パイルドライバーで叩き付けていく。大の字に倒れたKUSHIDAに、鈴木は試合の権利があるタイチを投げつけてカバーさせて3カウント。
 真壁にしてみれば実に悔しい負け方となったが、鈴木は真壁に対して1vs.1を要求。だが真壁がリングに上がってくると、鈴木はまたもスカするようにリングを降りて意気揚々と引き揚げていった。さらに鈴木はインタビュースペースで一騎打ちを要求したとことに関して「してないよ。(人差し指を立てながら)これ何本って言ったんだよ」と否定。さらにライバルである永田に関しては「永田みたいに脱落した人間と俺を一緒に語るな。トップグループから遅れを取った奴、トップグループからはみ出た奴。そいつの話を俺に振られたって知らない。どこの休憩所で休んでんだ? どこでマッサージ受けてんだ? そんな奴なんか気にしてらんないよ。そういう奴は市民大会マラソンにでも出て楽しんでおけよ。お前が俺と肩を並べる日なんかないし、お前なんかと競争するつもりねぇんだ」とバッサリ斬り捨てた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
○高橋広夢
7分42秒 フィッシャーマンズスープレックスホールド
●渡辺高章

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
キング・ファレ/○井上亘
10分37秒 スピアーオブジャスティス→片エビ固め
●外道/ヒデオ・サイトー

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○田口隆祐/プリンス・デヴィット
12分55秒 どどん→エビ固め
●獣神サンダー・ライガー/タイガーマスク

▼第4試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○天山広吉
11分55秒 アナコンダバイス
●本間朋晃

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●KUSHIDA
14分44秒 鈴木のゴッチ式パイルドライバー→体固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○タイチ

▼第6試合 6人タッグマッチ タマ・トンガ復帰戦 30分1本勝負
後藤洋央紀/○内藤哲也/タマ・トンガ
16分36秒 スターダストプレス→片エビ固め
飯塚高史/●石井智宏/高橋裕二郎

▼第7試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○永田裕志/秋山準(NOAH)
15分52秒 大☆中西バックドロップホールド
中邑真輔/●矢野通

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