そして今回の新宿二丁目プロレスで新たな扉を開いたのは、666期待の若手Kouzyだった。新宿二丁目プロレスは言わずもがな"ソッチ系"の男子に絶大なる支持を受けている大会だけに、バンドCYCLEのボーカルにして、ジャニーズのTOKIOのメンバー・山口達也の実弟でもあるKouzy目当てにソッチ系のお兄様たちが大挙訪れるかと思いきや、何とKouzy目当ての女性客もずいぶんと訪れたようだ。
　しかし今大会の会場は新宿・シアターブラッツという小劇場。リングはなく中央にマットが敷かれただけの状態だが、そのリングマットを取り囲むようにぎっしりと観客がすし詰め状態で座り、後方には立ち見客もギッシリ！　ただでさえガチムチ系の男たちが肉体をぶつけ合うだけに、会場内は熱帯雨林のような状態に。ソッチ系のお兄様たちとKouzy目当ての普通の女性客が入り混じる異様な空間で、まずKouzyは666提供試合のダークマッチに出場。
　ロープもコーナーもなく、下はマットだけという特殊環境ながら、KouzyはスイングDDTや飛び付き十字などを繰り出してみせた。さらに全出場レスラーが競泳用のブーメランパンツ姿で騎馬戦を行っている最中には、芸能人大運動会よろしくKouzyが何とTOKIOの歌を歌うという何とも贅沢な演出！　プールサイドでもないのに競泳用パンツで兄の歌を歌うKouzyはかなりレアだ。
　さらにコスプレバトルに出場したKouzyは、なぜか大仁田厚のコスプレをした佐野直とタッグを組み、とび職のコスプレ（？）をした宮本裕向＆ラガーマンのコスプレをしたダイスケと対戦。するとKouzyは何と『エヴァンゲリオン』の綾波レイのコスプレで登場！　美形で細身だけに非常によく似合っていた綾波コスプレを見た女性客からは歓声があがり、実況担当のMEN'Sテイオーは「萌えるなぁ」と見とれっ放し！　だが、それが面白くなかったのか、宮本＆ダイスケのガテン系タッグは、Kouzyから綾波の衣装を剥ぎ取るというアニメファンをも敵に回すような暴挙に出ると、最後は宮本がコーナー代わりのス○ベイスの上からムーンサルトプレスを投下して勝利した。
　だが、それだけでは終わらず、Kouzyはボーナスマッチの全選手参加エニウェアフォールパンツバトルロイヤルにもパンツ一丁の姿で出場。藤田みねぴょんに股間を揉まれ、力が抜けたところに上から覆い被さっていったみねぴょん！　ZER○1関係者には魅せたくないような場面だったが、Kouzyの実を案じたレフェリーがすぐさま3カウントを叩いてKouzyは失格に。だが、止まらないみねぴょんはパンツを脱がそうとする。それを見た男色ディーノが興奮状態でKouzyの上に覆い被さっていったが、レフェリーが「もう失格になってるから！」と必死にディーノをKouzyから引き剥がし、どうにかKouzyは無事に（？）初の新宿二丁目プロレスを終えた。

　もはや新宿二丁目プロレス名物となっているSMバトルが、今大会でも行われた。お馴染みのドS看守＆宮本リンチのSチームに、今回は円華女王様が加入。並んでみるとこの3選手、各団体でかなりの実績をあげている選手ばかり......。対するは大橋あっくん＆山田太郎＆ばってん多摩川......ではなく、ハッテン場玉の皮のMチーム。
　ブリーフ一丁のMチームだが、何とあっくんが「俺らはな〜今日は違うんだぞ〜。お前らなんかな〜全然気持ちよくないんだよ〜」と言い出すと、まさかの奇襲攻撃！　太鼓の乱れ打ちを次々にSチームに叩き込み、テイオーの目の前で海援隊ピラミッドまで決めたMチームだが、突如あっくんが「僕はこういうことをやりたいんじゃないの！　攻めたくないの！　お願いします！」と、やっぱりお願い......
　すかさず"縄師"宮本が鮮やかな手つきであっくんを亀甲縛りで縛り付けると、円華は山田にボールギャグを装着して跪かせる。さらに看守はハッテン場の顔面にローションを垂らしながらニヤリと笑うと、後ろでに手錠をかけてしまう。それでもあっくんは「もっと！　もっと！」とおねだり。すると宮本があっくんをロメロスペシャルで吊り上げ、その上に看守がローソクを垂らしていく。
　凄まじい地獄絵図が展開される中、宮本はラダーまで持ち出し、あっくんをラダーに逆さ吊りにすると、円華がラダー上からローソクを垂らし、看守は"あっくんのあっくん"を揉んで刺激していく！　そのときの看守の目は完全に"イっちゃって"いたが、このままではあっくんが目ではないところが"イっちゃう"と判断したレフェリーが試合をストップ！　実に濃厚な試合（？）はようやく終焉を迎えた......

　今回も活字にしにくい試合が続いた新宿二丁目プロレスだが、メインはしっかりと普段の試合用コスチュームを着用しての、忍＆藤田みねぴょん＆ヘラクレス千賀vs.竹田誠志＆柴田正人＆ダイスケの6人タッグマッチ。なかなか興味深い顔合わせが実現した。
　リングではなく下はマットだけ。ロープもコーナーもないし、観客がすぐ近くにいるという状況だが、逆にそれが試合の凄さをプロレス初心者の観客にも伝えることになった。忍と柴田のチョップ合戦は「バチン！」と音が会場中に響き渡るほどのド迫力。体格で勝る柴田は忍がショルダータックルでぶつかっていってもビクともせず、逆に強烈なボディスラムで叩き付け、会場中に「ドスッ」という鈍い男を響かせた。
　さらに竹田がブレーンバスターからタックルを狙うが、忍はカウンターのフランケン。タッチを受けた千賀はドロップキックを連打すると、藤田が上空の千賀をホイップしてのミサイルキックを発射！　会場の隅に竹田を連れ出し、客席の間にある通路をダッシュしてもラリアットを叩き込んだ千賀と藤田。だが、竹田もランニングニーを返して柴田にタッチ。小兵の千賀を殴り倒し、重たいニードロップを落とした柴田は、ハンマーの連打からDDT。続けてダイスケが起き上がりこぼしラリアット＆エルボーからフィッシャーマンズ・スープレックスで投げていくがカウントは2。
　ならばと竹田がエクスプロイダーで投げ、そこに柴田がボディプレスを投下するが、カウント2で藤田がカット。すると千賀はダイスケのスライディングDをかわして、シャイニング延髄蹴り。タッチを受けた忍がモンキーマジックからファルコンアローで叩き付けると、千賀のトラースキック→藤田のシャイニング・ウィザード。最後はフラフラのダイスケに通路をダッシュしてきた忍がSEXボンバーを叩き込んで3カウント。
　ロープもコーナーもない状態でも迫力＆躍動感溢れる試合を最後に見せた忍だが、その後にキッチリ全選手参加エニウェアフォールパンツバトルロイヤルという、いかにも新宿二丁目プロレスらしいボーナスマッチを行った。最後はディーノの男色ドライバーに敗れた忍だが、最後に「自分に二丁目を教えてくれて、僕が二丁目プロレスをやるために応援してくれた人が、今年亡くなってしまいました。今日は来ていないかもしてない......いや、来てくれて僕を......僕らを応援してくれているはず！　今日こんな興行ですけど、僕を助けてくれたレスラーのみんな、その亡くなった人、そして今日来てくれたお客さん、本当にありがとございます」と挨拶した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 666提供試合
怨霊／○小仲＝ペールワン
6分66秒　サムソンクラッチ
●山田太郎／Kouzy

▼第1試合　新宿二丁目プロレス恒例！ドキッ！男だらけの騎馬戦大会！
＜退場順＞【スナック六尺24天国チーム】男色ディーノ／タイガースマスク／ヘラクレス千賀／大橋あっくん→【新宿24会館チーム】忍／怨霊／宮本裕向／小仲＝ペールワン
【浅草24会館チーム】○藤田みねぴょん／円華／佐野直／ばってん多摩川
3分24秒　はちまき奪取
【上野24会館チーム】●山田太郎／竹田誠志／ダイスケ／柴田正人

▼第2試合　変態バトル
○マスクド・バディ／男色ディーノ
4分56秒　二丁目式三角絞め
●ブラック・バディ／タイガースマスク

▼第3試合　コスプレバトル
佐野直（大仁田厚）／●Kouzy（綾波レイ）
3分48秒　スケベ椅子からのムーンサルトプレス→体固め
○宮本裕向（とび職）／ダイスケ（ラガーマン）

▼第4試合　グラビアバトル
ナツキオカモト／○クミコタケダ
4分45秒　グラビア式体固め
●ヨウコクマダ／シバコデラックス

▼第5試合　SMバトル
○ドS看守／宮本リンチ／円華女王様
13分8秒　レフェリーストップ（あっくんがエクスタシーに達したため）
●大橋あっくん／山田太郎／ハッテン場玉の皮

▼第6試合　6人タッグマッチ
○忍／藤田みねぴょん／ヘラクレス千賀
13分0秒　SEXボンバー→片エビ固め
竹田誠志／柴田正人／●ダイスケ

▼ボーナスマッチ　全選手参加エニウェアフォールパンツバトルロイヤル
＜退場順不明＞
○男色ディーノ
4分44秒 男色ドライバー→漢固め
●忍