ゆずポンキックが効かない!ダンプ松本にボロボロにされた上、不完全決着に終わったゆずポンは号泣!

110821_Yuzuponmatsuri4-1.jpgゆずポン祭実行委員会
ゆずポン祭4〜ゆずポン夏の納涼フェスタ〜
日時:8月21日(日) 開始:12:30
会場:新木場1stRING
観衆:356人(超満員)

 21日、新木場1stRINGで行われた"グラレスラー"愛川ゆず季の自主興行『ゆずポン祭4〜ゆずポン夏の納涼フェスタ〜』。オープニングで5・15の第3回大会のときと同じように、爆乳戦隊パイレンジャー・パイブルーとして、素人ダンス集団のドアラ部と一緒にパイレンジャーのテーマを踊ってみせた愛川は、そのままパイブルーとして愛川のもう一つの顔であるゆずポンマスクと対戦!

 姿を現したゆずポンマスクはコスチュームはゆず色のいつも愛川が着用しているコスチュームで、体格も愛川によく似ている謎のマスクウーマン。一番の特徴である"ゆずパイ"だが、パイブルーはゆずポンマスクのゆずパイを指でつついて確認!
 試合が始まるとゆずポンマスクは、フォームも愛川そっくりなYKレッド(カカト落とし)で襲いかかるが、バックステップでかわしたパイブルーはいきなり腰のレーザーガンを取り出して構える! 当然これは反則のためレフェリーにレーザーガンは取り上げれてしまったが、その後はまるで同一人物が闘っているかのように、お互いに愛川の得意技を繰り出していく。
 だが、パイブルーはパイブルーにしか持っていない"パイ切断"なる光線を発射! 辛くもかわしたゆずポンマスクだが、パイブルーはコーナーに登って男性ファンの熱い視線を浴びることで"パイエナジー"を充電すると、フィッシャーマンズ・スープレックス。ゆずポンマスクもシャイニングゆザードで反撃しようとするが、パイブルーは爆乳拳(※いわゆる波動拳的な技)で迎撃すると、逆にシャイニングゆザード。しかし、ここで3分となり時間切れ引き分けに。最後は2人で仲良くポーズを決めたパイブルーとゆずポンマスクだった。

110821_Yuzuponmatsuri4-2.jpg 愛川の今回の相手は80年代に極悪同盟として一世を風靡したレジェンドヒールのダンプ松本。カード発表の記者会見の席では、身ぐるみを剥がされ水着姿にされると自慢の"ゆずパイ"を竹刀で殴打された愛川。一方のダンプは後楽園大会で愛川からベルトを奪い取ることに執念を燃やしている世IV虎を気に入り、自分のセコンドにつくように指示。愛川にとってはダンプについた男性マネージャーも含め、1vs.3の闘いも考えないとならない状況となった。
 相手がレジェンドということもあり、敬意を払って握手を求めていった愛川だが、ダンプはその腕を掴んで引っ張り込むと、体当たりで愛川を吹っ飛ばす。早速場外に連れ出したダンプは愛川を客席に叩き付けていき、世IV虎らもすかさず加勢していくが、愛川のセコンドについた高橋奈苗らが必死に阻止。だが、リングに戻ったダンプは愛川をヘアホイップで軽々と投げ飛ばしていく。
 さらに胸板に強烈なチョップを叩き込んでいったダンプに対し、愛川はエルボーとローキックで反撃を試みるが、どっしりと構えたダンプはビクともしない。にも関わらずセコンドからチェーンを受け取ったダンプは、チェーンパンチを叩き込むと、そのままチェーンを愛川の首に巻き付けてチョーク攻撃。世IV虎らも加勢すると、ダンプはチェーンを巻き付けたまま投げ捨てジャーマン。だが、カバーしてもカウント2で自ら引き起こしてニヤリ。2・6の第2回大会での堀田裕美子戦のときのように、反則攻撃に激怒した愛川は怒りの絶叫をあげながらYKブルー(後ろ回し蹴り)を放っていくが、キャッチしたダンプはそのまま小股すくいスープレックス。
 ならばとYKイエロー(ハイキック)を叩き込む愛川だが、ダンプはモロに顔面にもらいながらも倒れない。再び愛川を場外に投げ捨て、世IV虎らが攻撃を加えている間に、一斗缶を持ち出したダンプは戻って来た愛川の脳天に一斗缶を振り下ろす! 朦朧としながらもダンプが投げつけた一斗缶を蹴り返した愛川は、その一斗缶でエプロンまで上がってきた世IV虎を殴打! 怒った世IV虎がリングに乱入して愛川を羽交い締めにすると、ダンプがショートレンジラリアット。さらにラリアットでなぎ倒し、ボディプレスを浴びせたダンプは余裕の投げキッスで観客に強さをアピール。だが、その背後から愛川が後方回転エビ固めで丸め込む!

110821_Yuzuponmatsuri4-3.jpg 愛川の押さえ込みが完璧じゃなかったため体勢が崩れ、ダンプの肩がカウント2で上がったように見えたが、バーブ佐々木レフェリーはカウント3入ったと主張。愛川の勝利で試合は終わったのだが、不完全決着ということもあって観客の盛り上がりもイマイチ。ダンプも当然納得いかず、手に持ったマイクのコードで愛川の首を絞めると、愛川と本部席から見守っていたロッシー小川代表に向かって「いまので勝ったと思うなよ? これでいいのか? 元極悪同盟の覆面マネージャーのロッシー小川! いまのフォール、どう思うんだ?」と猛抗議。
 すると小川代表は「いまのは絶対に納得いかないと思うのでもう1回だ!」と再試合を宣言。それを聞いて納得して引き揚げようとしたダンプだが、何と小川代表は「今からだ!」とその場ですぐ再試合を行うと言う。思わぬ展開に「次回だろ?」とさすがに戸惑いを隠せないダンプだったが、とりあえずリングに戻ると再試合のゴングが鳴るや否や愛川をパイルドライバーで叩き付ける。必死に肩を上げた愛川はYKレッド(カカト落とし)やYKブルー(後ろ回し蹴り)をガムシャラにダンプの頭部に叩き込んでいくが、ダンプは昭和レスラーの意地を見せるように、ノーガードで受け止めた上に倒れない!
 逆に愛川を場外に連れ出し、ヘッドバットでダウンさせると思い切り踏みつける。さらにリングに戻って竹刀で殴りかかっていくが、これは愛川も蹴りで迎撃。さらに蹴りで竹刀を吹っ飛ばした愛川はミドルキックの連打から首固めで丸め込むが、これもカウントは2。するとダンプは強烈なバックドロップでお返し。しかし、またもカウント2で引き起こしたダンプは「まだこれからいじめてやる」と言ってニヤリ。YKイエロー(ハイキック)で向かって行く愛川を張り手で殴り倒し、ヒップトスを落としたダンプは朦朧とする愛川をまたもや場外に連れ出す。
 ついに我慢の限界に達した奈苗が「いい加減にしろ!」と、ダンプを客席に叩き付けていくが、すぐに世IV虎たちが応戦。だが、ダンプはその際リングサイドの観客と揉め始める。その間も場外カウントは進み、結局愛川はリング上で倒れたままカウント20が数えられてリングアウト勝ちを拾う格好に。試合に負けて勝負に勝ったといった感じのダンプは、奈苗らに介抱される愛川を場外から睨み付ける。愛川は朦朧としながらも「ダンプ松本、勝ちは私だ! テーマ曲鳴ってんのは私なんだけど......」と言うが、ダンプは「頑張ってしゃべりな。それで満足いくんだったらな」と捨て台詞を吐いて退場。
 その後、何とか立ち上がった愛川だが、「こんなに痛くて苦しい試合は初めてだったんですけど、勝ちは私ですよね? やっぱり誰もが知っているダンプ松本さんは、とんでもない方だなって肌で実感したし、何度も心が折れそうになったんですけど、皆さんの声援で勝つことが出来ました」と挨拶するが、こみ上げてくる涙が止まらない! リング上に突っ伏して号泣した愛川だが、奈苗たちに肩を担がれて立ち上がると、最後に何とか精いっぱいの笑顔を見せた。

110821_Yuzuponmatsuri4-4.jpg インタビュースペースで愛川は「もう本当に悔しい。ゆずポン祭をこんな形で終わらせたら、お客さんも納得してないと思うんですよ。痛いし、こんなに痛めつけられたのは初めてで......。蹴っても蹴っても全然効かないし、こんな相手と初めてやったのでビックリしました。すごいお年を召されているということだったのに、もう蹴っても蹴っても全然効かないし、本当にバカにされたような感じしか私は受けなかった。やっぱり体格差が大きいと思うんですけど悔しいです。勝ったのに悔しいっていうのは今日が初めて」とダンプのタフさに驚きながらも、不完全決着の悔しさと、度々介入してきた世IV虎への怒りで、また涙がこみ上げてきていた。
 これまで数々の強豪をなぎ倒し、絶対的な自信を持っていたゆずポンキックが効かなかったことで、結果敵にダンプワールドに引きずり込まれてしまった愛川。もうすぐプロレスデビュー1年を迎えるが、愛川にとってはプロレスラーになって初めての試練といえる一戦となった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼オープニングACT
ドアラ部のパフォーマンス

▼第0試合 スペシャル・アトラクションマッチ 3分1本勝負
△爆乳戦隊パイレンジャー・パイブルー
時間切れ引き分け
△ゆずポンマスク

▼第1試合 TKG48提供試合 30分1本勝負
○高木三四郎(TKG48プロデューサー/ユニオン)/澤宗紀(会員番号4番/バトラーツ)
9分51秒 火野が眉山を狙うもニラだけ投げる→片エビ固め
火野裕士(K-DOJO)/●DJニラ(フリー)

▼第2試合 スターダム提供試合 30分1本勝負
高橋奈苗/●鹿島沙希
14分13秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め
○夏樹☆たいよう/世IV虎

▼第3試合 ゆずポン夏の納涼フェスタ~未知との異次元遭遇~30分1本勝負
○愛川ゆず季
11分0秒 後方回転エビ固め
●ダンプ松本(極悪同盟)
<再試合>
○愛川ゆず季
6分1秒 リングアウト
●ダンプ松本(極悪同盟)

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