60-65、65-70、70-75kgの上位ランキングが決まり、吉永vs.佐野と伊澤vs.谷の因縁対決がタイトルマッチで実現することに!

110814_Outsider18-1.jpgFIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第18戦
日時:8月14日(日)開始:15:00
会場:ディファ有明
観衆:1461人(満員)

 14日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER第18戦』。OUTSIDERは前回の7・17『第17戦』からランキング決定戦を開始。階級別のランキング制を導入すると同時に、トーナメント優勝者に贈呈されたベルトをタイトル化。王者はランカーを相手に防衛戦を行っていく形になる。

 今大会では第17戦で行われた65-70ランキング制定トーナメント1回戦を勝ち上がった萩原裕介がシードの佐野哲也と、同じく1回戦を勝ち上がった浦野貴之がシードの三枝美洋と準決勝で激突。佐野vs.荻原は積極的に攻撃してくる荻原に対し、佐野は冷静にテイクダウンを奪って上になる。何度となくテイクダウン→上になる場面が見られた佐野は、2R終盤には打撃もヒットさせて判定勝ち。続く浦野vs.三枝はいきなり浦野のミドルキックがヒットしたが、浦野は組み付いていって首投げでテイクダウンすると袈裟固めの状態からパンチを連打してTKO勝ち。
 この結果、65-70ランキング制定トーナメントは佐野vs.浦野に決定。準決勝終了後「前の試合でメガネの兄ちゃんが勝ち上がっているのでぶっ殺します」とマイクアピールした浦野は、決勝戦の試合開始直後にハイキックで飛び込んでいく。かわした佐野もスーパーマンパンチで飛び込むが、こちらも空振り。それでも組み付いてテイクダウンを奪った佐野だが、浦野も下からアームロックを狙う。佐野もうまく防御するが、浦野はスイープすると同時にアームロックを狙ったが、佐野の体が場外に出てしまいそうになったためブレイク。
 2R、テイクダウンされた浦野は下から足関節を狙うが、防御した佐野はバックマウントを取る。佐野の腕を巻き込むようにして防御する浦野だが、佐野は上から抑え付けながらもう片方の手でスリーパーを狙う。だが、結局極められずブレイクがかかる。両者決め手を欠いたまま試合終了のゴング。判定の結果、何度かテイクダウンを奪って上になって攻撃していった佐野が3-0の判定で勝利。
 優勝して65-70ランキング1位となった佐野はマイクを持つと、「11月横浜文化体育館、吉永啓之輔いる?」とリングサイドから観戦していた65-70王者の吉永啓之輔をリング上に招き入れる。ガッチリ握手は交わしているものの、吉永と睨み合った佐野は「(11月)13日メインイベント取っておいてください。観に来たい人、帰りにチケット買っていってください」と、何と過去1勝1敗の吉永との三度目の対決&タイトルマッチを、11・13『第19戦』横浜文化体育館大会のメインイベントに指名! これを聞いた吉永は「11月に試合決まったみたいなんで。こんなカスには負けないんで!」と吐き捨てた。

110814_Outsider18-2.jpg 70-75ランキング制定トーナメントには、菱沼郷、山田史博、谷博幸、花道の4選手がエントリー。しかし菱沼と対戦予定だった山田が出場を辞退したため菱沼が不戦勝で決勝進出。谷vs.花道は谷がタックルでテイクダウンを奪ってパウンドを打っていくと、花道も下からヒールホールドを狙う。足を抜いた谷は再びマウントを取るといった、まるで回転体のような目まぐるしい攻防を展開。だが、マウントを取った谷がパンチを連打したところで前田日明代表がタオルを投入して、主催者ストップで谷が勝利。
 決勝戦で菱沼はライオンマークの新日本プロレスTシャツに赤い闘魂タオル、さらに『UWFメインテーマ』に乗って入場。試合用のタイツも小川直也が総合格闘技をやるときを彷彿させるグレーのショートスパッツ! この日2試合目の谷だが、それでも首相撲からのヒザ蹴りを叩き込む。菱沼は組み付いてテイクダウンすると腕十字を狙っていくが、谷はクラッチして極めさせない。うまく腕を抜いてバックマウントを取った谷だが、菱沼は前に落として脱出。
 2R、フックで前に出る菱沼だが、谷はかわしてロー。さらにフックで飛び込んだ谷は、またも首相撲からヒザ蹴り。菱沼も組み付いていってテイクダウンするが、谷の防御が堅く攻め込めない。ブレイクがかかると、谷はワンツーからヒザを入れていく。首相撲を嫌がる菱沼だが、谷はフックやアッパーを入れながら首相撲を狙う。引き込もうとした菱沼だが、谷は上からパウンドを落とす。
 結局、ここで試合終了のゴング。菱沼は自分の勝利を信じて両腕を掲げるが、判定の結果は3-0で谷の勝利。これで70-75ランキング1位となった谷は、昨年10・11『第13戦』で対戦した際に判定で敗れた伊澤寿人との再戦が決定。伊澤のタイトルに挑戦する谷が「とりあえず11月、伊澤寿人と対戦出来るんで、それが嬉しいんで。伊澤寿人、次は絶対に倒すんで」と言うと、リングに上がった伊澤も「白黒つけるときが来たと思うので。11月13日はKOで盛り上げるんでよろしくお願いします」と返した。

 60-65ランキング制定トーナメントは、第17戦で行われた1回戦を勝ち上がったピロシがシードの武井勇輝と、同じく1回戦を勝ち上がった安谷屋智弘がシードの宮良好明と準決勝で激突。そして勝ち上がった者同士が決勝を行うのだが、ピロシと対戦する武井がケガで欠場したため、ピロシは不戦勝で決勝戦に進出。そして準決勝で宮良に判定勝ちした安谷屋が決勝でピロシと対戦。いきなりパンチを連打していった安谷屋。ピロシは構わず前に出るが、安谷屋のパンチが上回り1ダウンを奪って勝利。安谷屋が11・13『第19戦』で、同階級のチャンピオン幕大輔に挑戦することが決まった。

110814_Outsider18-3.jpg 今大会のベストバウト賞に選ばれたのは、第21試合の前田島純vs.比夏瑠の一戦。まず比夏瑠が左右のパンチを連打していくが、前田島は組み付いて防御。だが、ブレイクがかかると比夏瑠はフックを叩き込む。前蹴りで距離を作ろうとする前田島に対し、比夏瑠はストレートで飛び込んでいくが、前田島もカウンターのフックを返す。
 お互いに顔が赤くなってくると、右目下が腫れた前田島にドクターチェックが入る。再開されると、比夏瑠は一気に前に出て来るが、前田島もストレートを伸ばしていって応戦。さらにお互いにミドルキックを打ち合い、コーナーを背にした比夏瑠に前田島がパンチで襲いかかる。
 2R、比夏瑠がローを叩き込めば、前田島もミドルを返す。ミドルからストレートを伸ばしていった前田島に対し、スーパーマンパンチで突っ込んだ比夏瑠。さらに前蹴りをヒットさせた比夏瑠だが、前田島のハイキックを襲いかかる。そこにフックを返して尻餅をつかせた前田島だが、すぐに立ち上がると比夏瑠をコーナーに追い詰めて左右のパンチを連打。かなり顔面にもらってしまった比夏瑠もマウスピースを吐き出しながら応戦するが、レフェリーはスタンディングダウンを取る。
 なおも前田島のハイキックが襲いかかるが、比夏瑠も引くことなく前に出る。前蹴りで吹っ飛ばした前田島はさらにミドル。比夏瑠のフックを空振りさせて、逆にフックを叩き込んだ前田島。壮絶なシバキ合いとなったが、ここで試合終了のゴング! 壮絶なシバキ合いでベストバウトに相応しい試合だったが、前田代表は大会終了後に比夏瑠の急成長を絶賛した。
 また、前田代表は11・13『第19戦』はタイトルマッチのほかにもロシアや柔術をやっている日系ブラジル人との対抗戦を予定したいることを明かした。さらに「アウトサイダーのレベルが上がっているのを感じた」と語った前田代表は、来年は3月にはリングス再旗揚げが予定されているが、リングスの大会を年2回、THE OUTSIDERの大会を5回程度予定していて、「いずれはZSTも含めて、リングスーZSTーTHE OUTSIDERを1つのラインにしていきたい」と語った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 60-65ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit60-65kg
《沖縄から本土初上陸 猛毒ゴーヤファイター》●宮良好明
判定0-2
《沖縄道場チーム 荒ぶる闘心》○安谷屋智弘

▼第2試合 60-65ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit60-65kg
《富山の極悪ちびまる子》○ピロシ
不戦勝(武井が怪我による欠場)
《川口連合第十代総長》●武井勇輝

▼第3試合 65-70ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit65-70kg
《第4回大会MVP リアル神代ユウ》○佐野哲也
判定3-0
《群馬のアウトロー魂》●萩原裕介

▼第4試合 65-70ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit65-70kg
《九州天下一武闘会 逆襲の特攻隊長》○浦野貴之
1R 48秒 レフェリーストップ(パンチ連打)
《天才不良品》●三枝美洋

▼第5試合 70-75ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit70-75kg
《宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー》○菱沼郷
不戦勝(山田の出場辞退)
《南関東CRS連合 小田急流憂斗元総長CARAS》●山田史博

▼第6試合 70-75ランキング制定トーナメント準決勝 体重Limit70-75kg
《鳳凰天女 チームWEEDの斬込み隊長》○谷博幸
1R 2分27秒 前田タオル投入(パンチ連打)
《漢は花道 火山処大分 ケンカの天才》●花道

▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
《悪魔の子》●RYUYA
判定0-2
《寄居のバイキンマン》○齊藤勇駿

▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit83kg
《GTA福岡》●ダグラス
1R 3分0秒 反則(1R終了後に反則行為があったため)
《番外地網走の暴れ漁師》○間宮晃仁

▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
《渋谷・飛車角道場 酒乱特攻隊長》●泰平亮輔
判定0-3
《函館の昇竜 フランケンシュタイナー》○コール・ヤマザキZ

▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit71kg
《埼玉白岡町の若き長 全身凶器》○齋藤龍正
1R 1分26秒 三角絞め
《パウンドディーラー》●双黒龍

▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
《天下無双 人間ピラニア》○高森茂之
2R 2分35秒 前田タオル投入(パンチ→ダウン)
《チームINFINITY フィッシャーマン パピルス》●上野藤士

▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
《漢一匹 修羅の道》●今井火裟獅
1R 1分32秒 レフェリーストップ(パンチ連打)
《近代護身術盾の会 ゾッド・レーシング》○大町幸宏

▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit58kg
《JOC全国中国武術大会準優勝 達人》●飯尾馨一
2R 2分59秒 前田タオル投入
《俺式対人機関砲 ゲパルト》○増田竜也

▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
《渋谷・飛車角道場 爆裂猛虎》○佐藤翔太郎
1R 2分5秒 チョークスリーパー→ギブアップ
《遠州浜松 TEAM BIG BOSSのライジング・サン》●西沢陽太

▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
《火の国熊本 入雲龍公孫勝・見参》●清田大助
1R 1分5秒 TKO(2ダウン)
《三枝軍団 平成の次世代喧嘩戦闘機》○島田勇

▼第16試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
《埼玉白岡町の兄貴分 一蓮托生》○佐藤美朗
判定3-0
《歓楽街の仕分け人》●須藤和哉

▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
《鋼鉄のプリズナー》●江田雄一
1R 1分29秒 ドクタータオル投入(パンチ→ダウン)
《キング・ミダラプロデュース リアル忍者》○風魔

▼第18試合 シングルマッチ 体重Limit72kg
《鹿島灘のエンドレス・マシンガン》○茂木優樹
2R 1分0秒 レフェリーストップ(パンチ連打)
《アンコンディショナル・ラヴ》●八巻健二郎

▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
《Show You Japanese Yankee》○湘南乃海
判定2-0
《ストリート無敗 格闘技集団 CLUTCH代表》●情野雄也

▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《静岡相良のシューティングスター》○植田雄太
2R 2分5秒 変形腕ひしぎ十字固め
《ひょうきん属埼玉のわんぱく柔道野郎》●柳井裕高

▼第21試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《漢塾代表 千葉の不動明王》○前田島純
判定3-0
《第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸トゥエンティ》●比夏瑠

▼第22試合 シングルマッチ 体重Limit74kg
《神速》○ソルジャーボーイ一樹
1R 1分46秒 レフェリーストップ(パンチ連打)
《北九州ストリートの元帥》●曽根修平

▼第23試合 60-65ランキングトーナメント3位決定戦 体重Limit60-65kg
※宮良好明が60-65kgランキング3位に決定

▼第24試合 65-70ランキングトーナメント3位決定戦 体重Limit65-70kg
《群馬のアウトロー魂》○萩原裕介
1R 16秒 KO
《天才不良品》●三枝美洋
※荻原が65-70kgランキング3位に決定

▼第25試合 70-75ランキングトーナメント3位決定戦 体重Limit70-75kg
※花道が70-75kgランキング3位に決定

▼第26試合 60-65ランキングトーナメント決勝戦 体重Limit60-65kg
《沖縄道場チーム 荒ぶる闘心》○安谷屋智弘
1R 4秒 KO
《富山の極悪ちびまる子》●ピロシ
※安谷屋が60-65kgランキング1位、ピロシが2位に決定

▼第27試合 65-70ランキングトーナメント決勝戦 体重Limit65-70kg
《第4回大会MVP リアル神代ユウ》○佐野哲也
判定3-0
《九州天下一武闘会 逆襲の特攻隊長》●浦野貴之
※佐野が65-70kgランキング1位、ウラノが2位に決定

▼第28試合 70-75ランキングトーナメント決勝戦 体重Limit70-75kg
《宇都宮オリオン通りの闇皇帝 栃木のラストエンペラー》●菱沼郷
判定0-3
《鳳凰天女 チームWEEDの斬込み隊長》○谷博幸
※谷が70-75kgランキング1位、菱沼が2位に決定

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