KAIが同期の大和と後楽園のメインで念願のタイトルマッチ!esvs.TEAM246の前哨戦やSMOPvs.大日本組も白熱!

110813_ajpw-1.jpg全日本プロレス
SUMMER IMPACT 2011
日時:8月13日(土) 開始:18:00
会場:後楽園ホール
観衆:1400人

 13日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『SUMMER IMPACT 2011』開幕戦。今大会のメインでは7・31愛知大会で稔を破り、世界ジュニア・ヘビー級王座初防衛に成功したKAIが、同期の大和ヒロシの挑戦を受ける。近藤修司との王座決定戦を制し、前王者の稔に勝ったことで真の世界ジュニア王者となったKAIとしては、ここで大和にベルトを渡すわけにはいかない!

 ベルトを大切そうに抱えながら入場したKAIだが、大和は逆水平チョップから串刺しスピアーを狙っていったが、KAIがかわしたためコーナーに誤爆! これで口の中を切った大和だが、エルボーでKAIを場外に叩き落としてからコーナー最上段に登ってプランチャ。だが、リングに戻ったKAIはすくい投げで大和を場外に放り投げると、エプロンからフットスタンプを落とす。腰を抑えて悶絶する大和に対し、KAIは風車式バックブリーカーや逆エビ固めで腰を攻撃。しかしロープに飛び乗ってのジャンピングキックをかわした大和は、スピアーを叩き込むと、ゼロ戦キック、ダブルリストアームサルト、さらに体が直線になるほどの串刺しスピアーと畳みかける。
 さらにKAIをコーナーに乗せた大和だが、先にマットに着地したKAIは大和を抱え上げると、ランニング・ライガーボムで叩き付ける。さらに串刺しダブルニーからラリ上がろうとする大和も背中にダイビング・フットスタンプを落としたKAIは、LATを狙うが大和は丸め込みで切り返す。カウント2で返されても裏投げで投げていった大和は、気合い満点のスパイダージャーマンでブン投げると、KAIの背中にミサイルキック。
 エルボー合戦からトラースキックを放ったKAIだが、大和がキャッチするとKAIはジャンピングキック。しかし、うまくかわした大和はゼロ戦キックを叩き込んでコーナーに登っていく。KAIは追いかけていくが、エルボーやヘッドバットで2度も叩き落とした大和。それでも駆け上がって飛び付いたKAIは、急角度雪崩式DDT......と思いきや、これは大和がダイビング・スピアーでKAIをマットに叩き付けた模様! だが、KAIはトラースキックからロープに飛び乗ってのジャンピングキック。さらにLATで叩き付けるがカウントは2。続くスプラッシュ・プランチャをヒザで迎撃した大和は、スピアーを狙ったがKAIもヒザで迎撃!
 しかし大和はそれでも連続でジャーマンを決めるがカウント3が奪えない。20分を経過してクロスアーム式ジャーマンを狙った大和だが、KAIはうまく脱出すると逆に強引にジャーマンで投げていく。それでも大和は気合いの雄叫びをあげながら張り手を見舞っていくと、KAIも張り手を返していき、突進してくる大和に風車式LAT! カウント1で返す意地を見せた大和だが、KAIはトラースキックからLATで叩き付けると、ダメ押しのスプラッシュ・プランチャを投下して3カウント!
 両ヒザをついたまま抱き合って健闘を称え合った両者。するとKAIが「大和、今日は本当にありがとう! 今日のこの大和との一戦は一勝忘れれないです。一緒に入門して、一緒にメキシコでデビューして、一緒に日本に凱旋して、ずっと一緒にやってきて後楽園にメインイベントで闘えたことを幸せに思います。これが僕たち2の闘いです! これが全日本プロレスです!」とマイクアピール。最後はKAIからマイクを渡された大和が、この日の前説がなかったため出来なかった「ゼン・ニッポン、イヤー!」を観客と共に唱和。7・13愛知大会に続き、武藤ゼンニッポン生え抜きの選手たちが大会を締めるという全日本の新しい風景が見られた。

110813_ajpw-2.jpg KENSOvs.大森隆男の"ファイブ・メンズ・ディシジョン・デスマッチ"に、5人目の選手として登場した征矢学。征矢はKENSOには攻撃を加えず、大森をボコボコにすると「オイ、大森! お前はワイルドじゃねぇんだよ! ワイルドは......ワイルドはこの俺だよ!」と吐き捨てた。
 その征矢と真田聖也のesは8・21札幌大会で、カズ・ハヤシ&近藤修司のTEAM246相手にアジアタッグ王座の防衛戦が決まっているが、この日は真田に王道伝授している太陽ケアがesと組み、若手の壁になると宣言した諏訪魔がTEAM246とタッグを組み、6人タッグで前哨戦を行った。
 いきなり7・13愛知大会で三冠ヘビー級王座を賭けて熱戦を展開した諏訪魔と真田が激しくやり合うが、諏訪魔はサポーターをしていた真田の左ヒジを集中攻撃。カズもジュニアながら征矢の巨体を弓矢固めに捕らえ、さらにクロスアーム式バックブリーカーで動きを止める。そこから近藤が諏訪魔とサンドイッチ・ラリアットを叩き込む。何とか征矢がケアにタッチすると、近藤はこの試合で多用した袈裟斬りチョップを連打。するとケアも脳天唐竹割りで応戦。
 近藤がザ☆オリジナルで叩き付けたあと、諏訪魔がラリアットを打っていくが、倒れなかったケアはSUNケアキックからバックフリップ。続いて真田がスワンダイブ技を狙うが目測を誤ったか不時着。隙を突いてもう一度スワンダイブ技を狙うが、珍しく足をひっかけて転落。すかさずスロイダーで投げていった諏訪魔はパワーボムを狙うが、これはウラカンで切り返す。だが、諏訪魔は珍しく卍固めを決めていく。これは8・27隅田川決戦に向けて、両国方面へのメッセージか?
 カズが真田にファイナルカットを狙うが、丸め込みで切り返した真田は回転足折り固めを決め手が、カウント2で諏訪魔がカット! そこにケアと征矢が入ってきてカズを集中攻撃していくが、カズは征矢にトラースキックからハンドスプリング・レッグラリアットを叩き込むと、近藤にタッチ。近藤が征矢に渕直伝の逆片エビ固めを決めると、諏訪魔がカットに入ろうとした真田をワキ固めに捕らえ、カズはケアを変型タランチュラで捕獲。25分が経過して自力でロープに逃れた征矢に対し、ランサルセを決めた近藤はキングコング・ラリアットを狙うが、征矢がかわすと、そこに入ってきたカズがトラースキック。さらに諏訪魔がジャーマンで投げると、近藤がバックドロップ。
 そこからケアと真田がカットに入れないようにすると、諏訪魔は征矢に投げ捨てパワーボム。そこにカズがバズソーキックを叩き込むと、近藤がキングコング・ラリアットを叩き込むが、征矢はカウント2で返す! 真田が戻ってきて何とかカズと諏訪魔を蹴散らすと、征矢は近藤にデスバレーボム。だが、征矢のラリアットを近藤は袈裟斬りチョップで迎撃して、ショートレンジラリアット。これも返した征矢はショートレンジラリアットから、ロープに飛んでアッパー気味のラリアット(ワイルドボンバーと命名)を叩き込んで3カウント! 前哨戦は王者組が制した。

110813_ajpw-3.jpg 6・19両国大会でesにアジアタッグ王座を奪われた関本大介&岡林裕二の大日本コンビだが、その後関本は征矢学とのシングル対決で勝利した上、ZERO1『火祭り』で優勝。そして今大会では一度敗れている曙&浜亮太と再戦。ここで勝てばアジア再挑戦も見えてくるが......
 『火祭り』に優勝して獲得したNWAプレミアム級のベルトを腰に巻き、そこに火祭り刀を差して入場してきた関本は、いきなり曙と真っ向からタックルでぶつかり合うが、最後になぎ倒した曙。しかし関本も続くエルボードロップをかわしてみせる。岡林も浜に何度もタックルでぶつかっていくが、浜は倒れない。逆にカウンターのタックルで岡林をなぎ倒すと、コーナースプラッシュ。岡林はこれをかわすとボディスラムを狙うが、これは持ち上げられず押し潰されてしまう。続いて曙が突進してくるが、低空ドロップキックを見舞った岡林は関本にタッチ。
 すかさずその左足をアンクルホールドに捕らえていった関本。続いて岡林も裏アキレス腱固めからアキレス腱固めに捕らえていったが、曙は張り手で脱出。しかし関本は左ヒザにボディ追うレスを落としていくと、逆片エビ固めから曙の巨体にガッチリとSTFを決めてみせる。ロープに逃れた曙に対して関本はラリアットを叩き込むが、関本のラリアットを2発食らったも倒れない曙は逆にカウンターのラリアット。
 タッチを受けた浜はコーナースプラッシュからスティンクフェイス、DDTと決めていくが、関本もショルダースルーを狙った浜に回転エビ固めを仕掛ける。踏ん張った浜はヒップトスを落とすが、かすめながらもかわした関本は岡林にタッチ。ドロップキックからアルゼンチン・バックブリーカーを狙う岡林だが、持ち上げることは出来ず。そこに関本が入ってきてトレイン攻撃から合体ブレーンバスターを決めていき、さらに時間差ダイビング・ボディプレスを投下。
 いいペースの大日本組だったが、トレイン攻撃を狙ったところに場外に追いやられていた曙が戻ってきて横から関本に体当たり! さらに岡林に強烈な張り手を叩き込むちょ、そこに浜がエルボードロップ。曙が関本を場外に連れ出し、「行けー!」と浜に指示を出すと、浜は岡林にハンマーからのリョウタハマーを決めて3カウント! これでSMOPの2連勝となったが、この対決はesvs.大日本組に続く、全日本タッグの名勝負数え唄になりそうだ。

 なお、9・11後楽園大会から開幕する『2011 ジュニア・ヘビー級リーグ戦』に、KAI、カズ、近藤、稔、大和、BUSHI、MAZADA、BLACK BUSHI、パンクラスMISSIONの佐藤光留、前年度覇者のジミー・ヤン、DDTのケニー・オメガ、新日本プロレスの金本浩二が出場することが発表された。
 
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 西村修復帰戦 タッグマッチ 30分1本勝負
渕正信/○西村修(フリー)
10分53秒 逆さ押さえ込み
●中之上靖文/曹彰

▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
稔/●BUSHI
11分33秒 B・Bドライバー→片エビ固め
MAZADA/○BLACK BUSHI

▼第3試合 征矢匠復帰戦 タッグマッチ 30分1本勝負
船木誠勝/●征矢匠
8分42秒 ショートレンジラリアット→体固め
○ジョー・ドーリング/レネ・デュプリ

▼第4試合 ファイブ・メンズ・ディシション・デス・マッチ 時間無制限1本勝負
○KENSO
ダブルニードロップwithイス→片エビ固め
●大森隆男(フリー)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
曙(フリー)/○浜亮太
11分32秒 リョウタハマー→体固め
関本大介(大日本プロレス)/●岡林裕二(大日本プロレス)

▼第6試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
諏訪魔/カズ・ハヤシ/●近藤修司
29分26秒 ワイルドボンバー→片エビ固め
太陽ケア/真田聖也/○征矢学

▼第7試合 世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○KAI
22分26秒 スプラッシュ・プランチャ→片エビ固め
[挑戦者]●大和ヒロシ
※第30代王者・KAIが2度目の防衛に成功

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体