3・6両国大会での世界ヘビー級戦以来となった崔領二vs.関本大介の対決は、リベンジの位置にいる関本が終始試合のペースを握っていた。しかし、ここで負けてしまうと後がない崔は何度も関本の猛攻をかわしてみせ、那智の滝をお見舞い。だが、関本もラリアットで対抗し、最後に一進一退の攻防を制したのは関本の十八番・ぶっこ抜きジャーマン・スープレックス！　食らい付く崔を何とか沈めた関本が2戦2勝の4点で田中将斗と並び、Bブロック首位に立った。

　7・31大阪大会で大谷晋二郎を下し、2勝目をあげた佐藤耕平はこの日ゼウスに勝てば決勝行きに王手となる大事な一戦。入場時にいつものようにフライパンを曲げるパフォーマンスを披露したゼウス。パワーで劣る耕平は、蹴りでゼウスを吹っ飛ばしてみせたが、ゼウスもチョップで応戦。
　耕平のジャーマン、ゼウスのアルゼンチン・バックブリーカーをお互いに凌ぎ、闘いは場外戦へ。エプロンでのパイルドライバーを決めかけた耕平だったが、ゼウスはこれをぶっこ抜き式の脳天砕きで切り返す！　そのまま両者リングアウトのドローに終わったため、両者ともに痛い失点となってしまった。

　田中将斗vs.フジタ"Jr"ハヤトという注目の対決。田中はかつて1度だけハヤトとシングルで対戦しており、「注意すべきは蹴り」と分析も十分出来ている。それだけに田中の勝利は堅いと誰もが思っていた中、田中が必殺フルコースで仕留めにかかったところで、「今日は勝つことを考えて、チャンスを伺う」という発言通り、ハヤトが得意のK.I.Dからそのままフォールして3カウント！　ハヤトにとっては大金星だが、まだ2試合しかしていない関本に4点で並ばれた田中にとっては、痛過ぎる失点となってしまった。

　名古屋初上陸となった橋本大地は大谷晋二郎と組んで、KAMIKAZE＆柿沼謙太と対戦。だが、大地への注目度を打ち破ったのは柿沼！　『火祭り』のリーグ戦で対戦する大谷に向かって敵意を剥き出しにして食ってかかっていく。
　無視された形の大地もスンナリ引くわけがなく、柿沼とエルボーや蹴りを打ち合う。だが、気迫で勝った柿沼は魔神風車固めで大地を下すと、「標的はお前だ！」とばかりに大谷を睨み付けた。
　柿沼にやられた大地だが、試合後に「（8・7後楽園大会では）火祭り決勝を食う！」と豪語。その目は至って真剣。
　「今年の『火祭り』をリング下から全試合見てまして、非常に勉強になります。特に、ハヤト選手のような、スキルの高さを目の当たりにすると、大変刺激になります。だからこそ、来年からは絶対に出たい。そう心から思います。
　そんな火祭りの決勝の日に長島☆自演乙☆雄一郎選手が出場すると、聞きました。 ズバリ、会社にお願いしてタッグを組みたいと、考えています！　前回（6・14後楽園大会）で直接対決しまして、乙選手の本気をしっかり食らいまして、 一緒にやれたら、また面白いと。 『組んでも良し、闘っても良し』を狙っていきたい。これだけ熱い火祭りの決勝を食う！　ビックマウスと言われようが、僕は本気。乙選手、良い返事をお待ちしています！」と発言。
　ともに大物ルーキーとしてプロレス界を盛り上げたいと語っていた自演乙にタッグ結成を呼び掛け、大地＆乙のタッグで『火祭り』決勝を食うインパクトを残すつもりのようだ。

▼第1試合　シングルマッチ 30分1本勝負
○植田使徒
7分00秒　ラリアット→体固め
●横山佳和

▼第2試合　タッグマッチ 30分1本勝負
○日高郁人／藤田峰雄
10分37秒　ソラリーナ
●ニック・プロモ／小幡優作（フリー）

▼第3試合　タッグマッチ 30分1本勝負
大谷晋二郎／●橋本大地
15分16秒　魔神風車固め
KAMIKAZE／○柿沼謙太

▼第4試合　火祭りBブロック公式戦 30分1本勝負
●田中将斗【3戦2勝1敗＝4点】
12分41秒　K.I.Dクラッチ
○フジタ"Jr"ハヤト（みちのくプロレス／九龍）【2戦1勝1敗＝2点】

▼第5試合　火祭りAブロック公式戦 30分1本勝負
△佐藤耕平【3戦2勝1分＝5点】
12分52秒　両者リングアウト
△ゼウス（大阪プロレス）【2戦0勝1敗1分＝1点】

▼第6試合　火祭りBブロック公式戦 30分1本勝負
●崔領二【3戦1勝2敗＝2点】
18分41秒　ジャーマンスープレックスホールド
○関本大介（大日本プロレス）【2戦2勝＝4点】