10年目のKUDOが両国という大舞台で悲願のKO-D無差別級奪取!すると大社長が来年の15年周年記念大会を武道館で開催すると発表!

110724_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
両国ピーターパン2011
~二度あることは三度ある~
日時:7月24日(日) 開始:16:00
会場:両国国技館
観衆:8660人(超満員)

 24日、両国国技館で行われたDDT『両国ピーターパン2011〜二度あることは三度ある〜』。今年で三度目を迎えたDDTの両国大会だが、今年のメインは5・4後楽園大会でディック東郷からKO-D無差別級王座を奪取し、いつでもどこでも挑戦権を獲得したGENTARO、高尾蒼馬に連続防衛したユニオンプロレスの石川修司に、KING OF DDTトーナメントを制したKUDOが挑む一戦。過去2年両国大会は売店担当だった石川にとっては待望の大舞台。対するKUDOにとっても10年目の節目となる大事な一戦だ。

 KUDOは圧倒的なパワーと大きさを誇る石川に対し、1回フェイントを入れてからのトペや、左ヒザへの集中攻撃などで対抗。だが、石川はニーリフトでKUDOの腹部をカチ上げると、キチンシンク、フットスタンプ、ストマッククローとKUDOの腹部を撤退攻撃。悶絶するKUDOを見て思わずニヤリと笑った石川は、なもボディシザースで絞め上げていくが、KUDOもロープに飛んだ石川を追走して8×4を叩き込むと、左ヒザへのカウンターの低空ドロップキック、場外に左足を出してのドラゴンスクリューなど、左足攻めで対抗。
 だが、足横須賀やジャーマンなどを試みても、石川の重さによってバランスを崩したり、押し潰されてしまったりして技を決めるどころか、自分にもダメージを負ってしまう。さらにダイビング・ダブルニードロップを足をあげて迎撃した石川はエプロンに出たKUDOをかんぬきスープレックスでリングに投げ入れると、スプラッシュ・マウンテンの体勢に。うまく着地したKUDOはバズソーキックを叩き込むが、石川も一瞬の隙を突いてのスリーパースープレックス。
 KUDOも張り手合戦から何とか投げ捨てジャーマンで投げると、バズソーキックから石川の左ヒザにダイビング・ダブルニードロップを投下。さらにレッグロックと腕十字の複合技で石川を追い込んだKUDOだが、石川はのど輪でKUDOを捕まえるとボスしけてるぜで投げていく。20分を経過し、TSUNAMIからスプラッシュ・マウンテンを狙った石川だが、KUDOは逆上がり式逆さ押さえ込みで切り返そうとする。しかし、石川はそんなKUDOを再び抱え上げる。何とか回転エビ固めで丸め込んでいったKUDOは、丸め込んでいくが、ナックハンキングで引っこ抜いた石川。ドラゴンスリーパーで切り返そうとしたKUDOをファイアーサンダーで叩き付けた石川は、ついにスプラッシュ・マウンテンで叩き付ける!
 これもカウント2で返したKUDOに対し、石川は奥の手タイガースープレックスで投げていくと、雪崩式スプラッシュ・マウンテンを狙う。必死で石川を場外に叩き落としたKUDOは、ダイビング・ダブルニードロップで場外ダイブ! リングに戻ったKUDOはキックとニーリフトを叩き込むが、石川もエルボーと掌底で応戦。しかしKUDOはナックル、顔面へのヒザ蹴りでどうにか巨人をダウンさせると、うつ伏せになった石川にダイビング・ダブルニードロップ。さらに仰向けになったところにもう一発落とし、なおも立ち上がろうとする石川にダメ押しの一発を投下して、ついに3カウントを奪った!

110724_DDT-2.jpg 試合後、高木三四郎大社長は涙ながらに「KUDO、よくやった! 石川、よくやった!」とメインの大役を務めた両選手を労う。すると大社長は「DDDTは来年で15周年を迎えます。ひょっとしたらもう両国という場所は狭いかもしれません。俺は来年の15周年大会をこの会場でやる!」と言うと、何と日本武道館進出という文字がスクリーンに映し出される!
 かつて『マッスル』で武道館進出を本気で考えていた鶴見亜門GMが、「後援メディアがないから無理なんですよ」と忠告するが、大社長は何とニッポン放送とタッグを組んで武道館に進出すると発表。その場にニッポン放送の三島通義氏(写真右)も現れ、2012年に開催するDDT15周年記念・日本武道館大会の後援をすると正式発表した。
 詳しい日程は10月に抽選によって決まるため、何月くらいになるか、土曜なのか、日曜なのか、はたまた平日なのか、現時点では分からないとのことだが、それでも大社長は「俺たちプロレスが夢を見せられなくてどうするんだよ! 暗い世の中なんて吹っ飛ばせ! 俺たちDDTの15周年を武道館でやるなんて痛快じゃねぇかよ! お前ら両国以上にリミッターはずしていけよ! 俺たちはまだまだ上を目指していくぞ!」とハイテンション! 最後は新王者のKUDOが「これからもDDTは本気で皆さんを楽しませていきます」と挨拶して3年目の両国大会を締めくくった。

110724_DDT-3.jpg また、佐藤光留と中澤マイケルに続きリーダーだった高尾蒼馬まで追放したシットハート♥ファウンデーションは、矢郷良明率いるスーザン親衛隊と電撃合体! スーザン・シットハート・スーパースターズ(以下SSS)となったこの一大ヒールユニットは、何と光留の師匠である鈴木みのるを引き込むことに成功! 師匠のまさかの行動に光留は高尾、高木三四郎、平田一喜、彰人と合体し、SSS成敗のために"夏の両国"ということで、サマーナイトフィーバーin両国 5vs.5イリミネーションマッチで激突することになった。
 矢郷さんだけがリング上で丁寧にハッピを畳んでいる中、両チームはいきなり場外で大乱闘を開始。松永はいきなりハサミを持ち出して高尾の髪の毛を切りにかかるが、助けに入った彰人が大家(真霜)相手に大暴れ。だが、そこに矢郷が入ってきてトレイン攻撃を決めると、矢郷は殺人コブラに捕らえて彰人からギブアップを奪った。続いてマシンがセコンドの円華の協力を得ながら平田を追い込んでいくが、平田はラリアットを狙ったマシンをモーメント・ルースで丸め込んで3カウント。
 だが、すかさず大家(真霜)が垂直落下式ブレーンバスターで叩き付け、松永がバックドロップで投げていって平田から3カウント。1人少ない高木組だが、ここで光留vs.鈴木の師弟対決が実現。場外でイス攻撃を見舞った鈴木は、リングに戻ると変型の羽根折り固めや腕を決めたままでの逆片エビ固めなど、拷問技で光留を追い込む。何とか腕十字をロープに逃れた光留だが、今度は矢郷がドロップキックやダブルアーム・スープレックスで追い込んでいき、またまた殺人コブラを狙う。
 これは辛くも高木がカットしたが、またも円華が入ってくる。だが、光留は円華に殺人コブラを誤爆させると、矢郷をOTRで失格させることに成功! しかし、すぐに鈴木がエルボーやビンタで光留を追い込み、顔面へのニーリフトからタイツを引っ張ってTバック状態にしてのゴッチ式パイルドライバーで叩き付けて3カウント。さらに高木のドラゴンリングインも蹴りで迎撃した鈴木は、ゆずポンキックこそ食らったが、ラリアットをスリーパーで切り返す。
 そのままカバーした鈴木だが、カウントは2。鈴木はレフェリーに3つ入ったと抗議するが、その隙を突いて高木は鈴木とOTRで場外心中! これで高尾vs.松永&大家(真霜)となると、高尾は大家(真霜)を何とかエプロンまで追いやり、そこにミサイルキックを叩き込んでOTRで失格にさせる。これで松永との一騎打ちとなったが、松永が高尾のエルボーを木曽レフェリーに誤爆させると、SSSの全メンバーがリングに上がってきて高尾にトレイン攻撃。しかし、ここで和田京平レフェリーが緊急登板し、試合の権利がない選手を外に出す。
 しかし松永は雪崩式バックドロップやタイガードライバーで高尾を追い込んでいく。だが、松永のパイルドライバーをシュバインで切り返した高尾は、ランニングエルボー3連発からもう一度シュバイン。さらにかなりの飛距離があるダイビング・レッグドロップを落として3カウントを奪い、5vs.5イリミを制した。
 すると高木が鈴木に向かって「俺様とシングルで闘え!」と要求。しかし、そこに光留が割って入り、「鈴木さん、僕はパンクラスで生まれましたが、育ったのはここDDTのリングです! プロレスラー佐藤光留はDDTで育ちました! 僕のホームリングで一騎打ちしてください!」と絶叫。これを聞いた高木は、なぜか飛龍革命のときの猪木になって「やれんのか? よし、分かったよ!」と言って、その場で8・28DDT後楽園大会で両者の一騎打ちを提案。鶴見GMが鈴木に確認を取るが、鈴木は無視。すると光留はハサミで自らの前髪を切り始める藤波状態。それを見た高木は独断で光留vs.鈴木を強引に決定!
 さらに高木は「次は俺はあんたとシングルマッチがしたい! でも、いまじゃない。来年、DDTは15周年を迎えます! 2012年のDDT15周年記念興行であんたとシングルマッチがやりたい!」と言い出す。鈴木も高木の差し出した手をガッチリ握りかえして承諾したため、高木三四郎vs.鈴木みのるが上記のDDT15周年記念・日本武道館大会決定第1弾カードとなった。

110724_DDT-4.jpg 1・30後楽園大会でまさかの両国大会参戦が発表された"野獣"ボブ・サップ。すると、まっ先に対戦表明したのが男色ディーノだった。そこでサップはディーノに対し、ボブゲームを勝ち抜いてくれば対戦に網汁という条件を突き付けた。何とかボブゲームを勝ち抜き、サップとの一騎打ちにこぎ着けたディーノだが、ルール問題で紛糾! 最終的には3分×30ラウンド制で、奇数ラウンドをプロレスルールから危険な攻撃を極力禁止したボブルール、偶数ラウンドを股間への愛撫を無制限にしたゲイルールで行われることになった!
 試合前、サップではなくディーノがビビって逃亡寸前状態となったが、大石真翔や阿部キャスターらが「じゃあ、私が」と代わりにサップと対戦しようとすると、釣られるようにディーノが「じゃあアタシが」と出てきたため「どうぞ、どうぞ」とお約束。ともかく気合いを入れたディーノは、リング上でオープンフィンガーグローブを着けてそびえ立つサップに対し、まずボブルールの1R目からついついサップの股間に手が伸びてしまい警告されてしまう。怒ったサップはハンマーを振り下ろし、鉄柱にディーノを叩き付けていくが、何とか1Rを耐えきったディーノは、2Rに入ると男色クローやシャイニングあてがい、ナイトメアーとゲイ殺法全開!
 思わず逃亡しようとするサップに対し、リングに寝転がって「来い、来い」と挑発したディーノは、男色ドライバーを狙うがこれはサップがボディスラムで切り返す。そして再び股間への攻撃が出来ない3Rへ。タックルやコーナースプラッシュでディーノの追い込むサップはショートレンジラリアットでダウンさせる。何とかカウント8で立ち上がったディーノは、ショートレンジラリアットをかわすとサップのタイツを下ろし、動揺するサップにリップロック!
 巧みに股間への攻撃を避けながら得意のパターンに持ち込んだディーノは、男色ドライバーからのゲイ道クラッチで抑え込んで3カウント! 命からがらサップを倒したディーノは、自分が勝った以上サップはゲイだと決め付けるが、サップは「ゲイジャナ〜イ」と否定。するとセコンド陣や和田京平レフェリーまでが「俺がゲイになりますよ!」と次々に手をあげ始め、ついにサップの通訳さんまで「僕がゲイになります」と手をあげると、周りをよ〜く見渡したサップが「じゃあ、ボクもゲイになります」とポツリ。一斉に「どうぞ、どうぞ」とオチをつけたところで、衝撃のカミングアウトをしたサップは激怒しながら帰っていった。
 なお、悲願のIWGPジュニアヘビー級王座を奪取した飯伏幸太は、前王者のプリンス・デヴィットのリターンマッチを受ける形で、ホームリングで初防衛戦を行ったが、王座奪取したときと同じように必殺のフェニックス・スプラッシュを決めてデヴィットを返り討ちにしてみせた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 大中華統一中原タッグ選手権試合(15:30開始)16時まで1本勝負
[王者組]●ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)/リッキーフジ(フリー)
21分3秒 シットダウンひまわりボム・トゥ・ザ・あひるちゃんバス→エビ固め
[挑戦者組]○高木三四郎(ユニオン)/澤宗紀(バトラーツ)
※第20代王者が初防衛に失敗。高木&澤組が第21代王者となる

▼第1試合 次世代ドラマチックファイト 20分1本勝負
○石井慧介
9分25秒 ニールキック→片エビ固め
●入江茂弘(チームでら)

▼第2試合 アイアンマンランブル 時間無制限
<参加選手>
[第869代王者]佐々木大輔(フリー)
アントーニオ本多(フリー)、菊地毅(フリー)、愛川ゆず季(スターダム)、チェリー(ユニオン)、泉州力(RIKI OFFICE)、さくらえみ(アイスリボン)、タノムサク鳥羽(フリー)、ゴージャス松野、DJニラ(フリー)、星誕期、美月凛音、大石真翔(フリー)、ミスター6号(スポルティーバ)、ヨシヒコ
<入場順>
01.佐々木 02.松野 03.大石 04.チェリー 05.美月 06.鳥羽 07.愛川 08.ニラ
09.ヨシヒコ 10.本多 11.さくら 12.菊池 13.泉州 14.誕期 15.6号
<退場順>
01.○佐々木、大石(2分57秒 エビ固め)松野●
02.○大石(5分43秒 ゆずポンキック→エビ固め)美月●
03.○ヨシヒコ(7分5秒 ウラカン・ラナ・インベルティダ)大石●
04.○佐々木、本多(7分47秒 OTR)チェリー●
05.○さくら(9分10秒 OTR)愛川●
06.○さくら(10分7秒 ウラカンラナを切り返して→エビ固め)ヨシヒコ●
07.○泉州(11分6秒 サソリ固め)鳥羽●
08.○誕期(11分32秒 OTR)泉州●
09.○6号(16分17秒 パロスペシャル)ニラ●
10.○6号(17分21秒 押し出し→OTR)誕期●
11.○さくら(18分16秒 さくぽんキック→OTR)6号●
12.○さくら(19分45秒 さくぽんキック→OTR)菊池●
13.○佐々木(19分58秒 Wトラースキック→片エビ固め)さくら●
14.○本多(21分46秒 卍固め)佐々木● 
※アントンが第870代王者となる

▼第2.5試合 アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
●[第870代王者]アントーニオ本多
16時49分 ゴージャ☆スクールボーイ
○[挑戦者]ゴージャス松野

▼第3試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○MIKAMI
8分59秒 ヴォルカニックボム→エビ固め
●ポイズン澤田JULIE

▼第4試合 KO-Dタッグ選手権試合 4WAYタッグ
<1組目>
[挑戦者組]○中澤マイケル/ケニー・オメガ
13分15秒 ケニーのクロイツ・ラス→ジャックナイフ式エビ固め
[挑戦者組]GENTARO(FREEDOMS)/●ヤス・ウラノ
<2組目>
[挑戦者組]マサ高梨/○関本大介(大日本プロレス)
16分37秒 原爆固め
[挑戦者組]●中澤マイケル/ケニー・オメガ
<3組目>
[挑戦者組]○マサ高梨/関本大介(大日本プロレス)
23分31秒 雪崩式タカタニック
[王者組]HARASHIMA/●HERO!
※第37代王者組が2度目の防衛に失敗。高梨&関本組が第38代王者組となる

▼第5試合 サマーナイトフィーバーin両国 5対5イリミネーションマッチ
高木三四郎(ユニオン)/佐藤光留(パンクラスMISSION)/○高尾蒼馬/平田一喜/彰人(スポルティーバ)
1-0
矢郷良明(フリー)/●松永智充/スーパー・シット・マシン/大家(真霜)拳號/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
●彰人(4分43秒 殺人コブラツイスト)矢郷○
○平田(7分10秒 モーメント・ルース)S・S・マシン●
●平田(7分46秒 バックドロップ→体固め)松永○
○佐藤(12分40秒 OTR)矢郷●
●佐藤(14分36秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め)鈴木○
●高木(18分20秒 OTR)鈴木●
○高尾(20分13秒 OTR)大家●
○高尾(24分20秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め)松永●
※1-0で高木組の勝利

▼第6試合 IWGPJr.ヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○飯伏幸太
13分50秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め
[挑戦者]●プリンス・デヴィッド(新日本プロレス)
※第61代王者・飯伏が初防衛に成功

▼第7試合 スペシャルシングルマッチ 3分×30ラウンド
○男色ディーノ
3R 2分58秒 ゲイ道クラッチ
●ボブ・サップ

▼第8試合 KO-D無差別級選手権 時間無制限1本勝負
[王 者]●石川修司(ユニオン)
27分24秒 ダイビングダブルニードロップ→体固め
[挑戦者]○KUDO
※第36代王者が3度目の防衛に失敗。KUDOが第37代王者となる

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