ZSTとの対抗戦は2敗1分でOUTSIDERが完敗!ランキング制が始まってにわかに活気づく中、個性が爆発する選手も
FIGHTING NETWORK RINGS
THE OUTSIDER 第17戦
日時:7月17日(日)開始:15:00
会場:ディファ有明
観衆:1849人
17日、ディファ有明で行われたFIGHTING NETWORK RINGS『THE OUTSIDER第17戦』。すっかり恒例となったOUTSIDERvs.ZSTの対抗戦だが、来春ついにリングスの復活が予定され、OUTSIDERの選手もリングスとプロ契約をした選手は今後リングスが主戦場となるため、対抗戦は今回でひとまず打ち止めに。そこで今回は同日開催となったOUTSIDER第17戦ディファ有明大会と、ZST『BATTLE HAZARD 05』新宿FACE大会の2会場で対抗戦を同時開催することになった。
まず70-75キロトーナメント準優勝者の谷博之が、元SRCフェザー級王者の金原正徳らと共に練習している平山敬悟と対戦したのだが、ほぼ互角の好勝負となった末、判定1-0で決着が付かずドローに。続いて5・18『第16戦』で伊澤寿人の70-75キロ王座に挑戦したが、惜しくも敗れたRyoが、2000年にリングスでデビューして現在はZSTのエースとして活躍している小谷直之に挑んだのだが、小谷があっさりRyoをテイクダウンするとマウントパンチでラッシュし、わずか1R1分で小谷が勝利。さらに小谷は「正直、自分がこんな対抗戦に出なくていいと思ったんだけど、今日は力の差を見せつけてやりました。プロがちょっと本気を出せば、誰だってこんなものですよ」とアウトサイダーファンを挑発!
迎えた対抗戦第3戦は65-70トーナメント王者の吉永啓之輔が、初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎と対戦。内村がリングインするなり、額をくっつけて睨み付けていった吉永だったが、左ヒザにはガッチリとテーピングが巻かれている。吉永は最初からガンガン飛ばして攻撃していくが、技が空振りして倒れたところに内村がすかさず攻撃していく。何とか体勢を入れ替えた吉永だが、内村は下から三角絞め。
吉永はそのまま持ち上げてバスターで叩き付けるが、内村は離さない。どうにか脱出した吉永はカウンターのフックからハイキックを出していくが、前に出ることで防御した内村。吉永はヒザ蹴りで攻撃していくが、内村はタックルで叩き付けると、立ち上がろうとする吉永に左ハイ、左フック。
2R、倒された吉永は下から腕十字を狙うが、内村は極めさせない。さらにミドルキックで吉永を倒した内村だが、グラウンドでの深追いはしない。吉永もパンチで前に出るが、スーパーマンパンチを叩き込んでまたも吉永を倒した内村は、フックを連打していってマウントを取ると一気にマウントパンチ。吉永のセコンド陣がタオルを用意するが、吉永は必死に堪える。すると前田代表がタオルを投入し、主催者ストップで内村が勝利! 大会終了後、前田代表が明かしたのだが、やはり吉永は左ヒザを負傷しており、さらに手首もケガをしていて試合に集中出来ていなかったようだ。なお、THE OUTSIDERでの対抗戦は2勝1分でZSTの完勝に終わった。
OUTSIDERは今大会からランキング決定戦を行い、階級別のランキング制を導入。トーナメント優勝者に贈呈されたベルトをタイトル化し、王者はランカーを相手に防衛戦を行っていく形になる。今大会では60-65キロランキング制定トーナメント1回戦の2試合と、65-70キロランキング制定トーナメント1回戦の2試合が行われた。
60-65kgトーナメントは《沖縄道場チーム 荒ぶる闘心》安谷屋智弘と、《富山の極悪ちびまる子》ピロシ、65-70kgトーナメントは《群馬のアウトロー魂》萩原裕介と、《九州天下一武闘会 逆襲の特攻隊長》浦野貴之が勝利して準決勝に駒を進めた。そんな中、5・8『第16戦』に続き連続出場した《第4回大会MVP リアル神代ユウ》佐野哲也は、《エンセン大和魂継承》YOSHIKIと対戦。
珍しくシューズを履いて試合に挑んだ佐野はYOSHIKIが下から狙った腕十字を防御すると、立ち上がったYOSHIKIにすかさずパンチを打っていき、さらに前蹴りで吹っ飛ばす。そこからテイクダウンした佐野はニーオンザベリーからバックに回ると、胴絞めスリーパーへ。するとスリーパーよりもボディシザースが効いていたYOSHIKIはタップ!
会心の勝利をあげてガッツポーズで歓声に応えた佐野は「70kgのトーナメントってありますよね? なんで僕、出てないんですかね? シードって話もあったけど、もう特別扱いとかウンザリなんですよ! だから今日1回戦のつもり......ってわけじゃないですけど、YOSHIKI選手すごく強い選手でした。頑張りますので、よろしくお願いします」と突如爆弾発言! 強敵であるYOSHIKI戦は"佐野の中"では、65-70kgランキング制定トーナメントの1回戦であり、勝ったのだから8・14『第18戦』で行われる予定の準決勝に出してくれというアピールをしたのだ。
前田日明代表は大会終了後、「上位の人も含めてトーナメントやって、チャンピオン作りましたって感じでやったんだけど、チャンピオン獲ったらコレでいいんじゃないか、みたいに変に落ち着き出した奴もいるので、コレはちょっとマズイなと。ちょっとどうしたらいいか......ランキング戦でポンポンポンポン切磋琢磨していくのが一番いいんじゃないかと思って、(ランキング制定トーナメントを)やりましたね」と語り、ランキング制を導入することで、THE OUTSIDERのチャンピオンにもいい緊張感が出ることに期待を寄せた。
相変わらずワンマッチのほうにはキャラの濃い選手が何人も登場。第4試合にはすっかりお馴染みになった爆笑問題などの番組の放送作家を務める《サンジャポ専属総合格闘作家 ザ・タイタン》野口悠介が出場。《市川の格闘ジェネラル》将軍と対戦した野口はタックルを潰されたものの、下から鮮やかに腕十字を決めて勝利。試合後は「毎週日曜朝10時からサンデージャポンの生放送がありますので見て下さい」ときっちり担当番組をPR。
さらに5・8『第16戦』ではP's LAB代表としてOUTSIDERとの対抗戦に出場した《リアル アマプロレスラー》のビッグバン・シバターが、リングネームをシバター・ウォーリアーと改めて出場。相手の《池袋最強カラーギャング フローレンス13特攻隊長》LARGOがいかにもカラーギャング風の格好で登場すると、シバターはそのリングネーム通りロード・ウォリアーズばりのトゲがついたプロテクターにモヒカン姿で登場! 入場曲はもちろん『アイアンマン』! なのにコスチュームは相変わらず赤のショートタイツ一丁!
そんなシバターに中指を突き立てたLARGOは、ゴングと同時に突進。シバターはヒザ蹴りで応戦すると、組み付いていってテイクダウン、さらにバックマウントを取ったが、何と何もせずに自ら立ち上がる余裕(?)を見せる。さらに両腕ぶらりのノーガードで挑発すると、怒ったLARGOは大振りのフックをブンブン振り回していく! バックステップでかわしたシバターは、突進してきたLARGOにカウンターにヒザ蹴り一閃! LARGOがバターンと倒れると、シバターはその横でLOVEポーズ!
いかんなく変態っぷりを発揮したシバターを、前田代表も笑いながら祝福。するとシバターは前田代表に「ちょっと待っていてください」というジェスチャーをしてから、再びウィリアーズプロテクターを装着して記念撮影に応じ、さらにマイクを持って「アウトサイダーぶっ潰してやるからな、この野郎!」と叫んでマイクをマットに叩き付ける。そのマイクは見事にぶっ壊れるという"オチ"までつけたシバターは、苫米地秀人特別賞を受賞した。
なお、前田代表は大会のオープニングで「アウトサイダーも4年目、いよいよランキング戦、タイトルマッチ。8月に決勝、11月に向けてタイトルマッチ、そして来年リングス本隊の再旗揚げと。とくにアウトサイダーの選手が世界に打って出る大会となります」と改めて来年3月に予定しているリングス再始動のことを公の場で明言。
大会終了後には自ら選手発掘のために新たなパイプを作ったロシアに続き、第一次リングスで活躍したクリストファー・ヘイズマンに、オーストラリアを中心にリングスで出来そうな選手を探してもらっていると語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 体重Limit64kg
《石川県能登のレッド・ブル》●北川慎
1R 2分21秒 三角絞め
《足立区のバイオレンス・ピエタ 格闘チームG−STEP代表》○RYO
▼第2試合 シングルマッチ 体重Limit63kg
《奄美の根性野郎 エメラルドハリケーンリターンズ》○島元剛志
2R 35秒 ドクターストップ
《歓楽街の仕分け人》●須藤和哉
▼第3試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
《杉並デンジャラス 鉄拳の貴公子》●中仁
1R 1分46秒 腕ひしぎ十字固め→TKO
《沖縄石垣島の熱風サイクロン 格闘柔術王子》○佐久田徹
▼第4試合 シングルマッチ 体重Limit61kg
《サンジャポ専属総合格闘作家 ザ・タイタン》○野口悠介
1R 1分27秒 腕ひしぎ十字固め→ギブアップ
《市川の格闘ジェネラル》●将軍
▼第5試合 シングルマッチ 体重Limit68kg
《三枝推薦 拳色マッドペインター》○松尾一聖
1R 2分0秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《掟破りの破壊僧 千葉のリアル弁慶》●渡辺智
▼第6試合 シングルマッチ 体重Limit64kg
《第6回大会MVP 平成生まれの火の玉小僧 弾丸ナインティーン》○比夏瑠
1R 43秒 TKO(2ダウン)
《清く流れる川 水の如し 一族の赤備え》●清川如水
▼第7試合 シングルマッチ 体重Limit95kg
《町田のモンスター兄弟 進撃の暴力ビースト》○吉井優
1R 2分12秒 V1アームロック→ギブアップ
《幸運の鳳凰 兵庫 戦慄の大魔神》●長島聡人
▼第8試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
《栃木のスーパーサイヤ人 リアル孫悟空》○野沢零羽
1R 1分4秒 フロントチョーク→レフェリーストップ
《元・船橋夜櫻會四代目総長》●矢野優二郎
▼第9試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
《鼓衆若太陽 船上のパウンド・スイーパー》●銘苅幸之助
2R 38秒 アームロック
《格闘技チームTHE BAD BRAIN HERO'S TRIBE代表》○泰成
▼第10試合 シングルマッチ 体重Limit62kg
《渋谷・飛車角道場見参 爆裂猛虎》●佐藤翔太郎
2R 58秒 腕ひしぎ十字固め
《日本×ブラジル 若きハイブリッド柔術家》○ジエメルソン・ハット
▼第11試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
《70−75覇者 伊澤ジムからの刺客 顔面殴打王》△小川亮介
判定ドロー
《チームINFINITY フィッシャーマン・パピルス》△上野藤士
▼第12試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
《沖縄石垣島 八重泉酒造の最強グラップラー》●八重泉ツトム
1R 39秒 TKO(2ダウン)
《鹿島灘のエンドレス・マシンガン》○茂木優樹
▼第13試合 シングルマッチ 体重Limit60kg
《沖縄グレイシーコンバット》○宮城貴志
1R 1分11秒 腕ひしぎ十字固め→1本勝ち
《現役高校生見参 福岡の若き山神》●鞍馬爽淳
第13試合
▼第14試合 シングルマッチ 体重Limit67kg
《鋼の喧嘩術師》○友田隆志
1R 1分39秒 チョークスリーパー→レフェリーストップ
《陸の王者からの刺客 若き血 慶応義塾最強ボーイ》●鯉沼衆斉
▼第15試合 シングルマッチ 体重Limit61kg
《大阪ギャング TEAM KINGのマサカリ》○金太郎
1R 2分19秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《スクランブルイーグル》●二川俊雄
▼第16試合 シングルマッチ 体重Limi100kg
《弱肉強食 人間ティラノサウルス》●田村俊弘
2R 26秒 ドクターのタオル投入→ドクターストップ
《捕獲不可 茨城の重量級オールラウンダー》○ヒデサブロー
▼第17試合 シングルマッチ 体重Limit75kg
《沖縄石垣島ケンカ無敗 灼熱のファイヤー・ボール》宇保拓海
ノーコンテスト(宇保のドクターストップにより)
《上州の獣拳》千木良佑介
▼第18試合 シングルマッチ 体重Limi80kg
《神速》○ソルジャーボーイ一樹
1R 1分29秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《ザ・SHOGUN》●バイソン守
▼第19試合 シングルマッチ 体重Limit65kg
《チームWEED 核弾頭》○村上直也
1R 44秒 チョークスリーパー→レフェリーストップ
《ストリート無敗 格闘技集団CLUTCH代表》●情野雄也
▼第20試合 シングルマッチ 体重Limit80kg
《リアル アマプロレスラー》○シバター・ウォーリアー
1R 1分10秒 ドクターのタオル投入→ドクターストップ
《池袋最強カラーギャング フローレンス13特攻隊長》●LARGO
▼第21試合 シングルマッチ 体重Limi62kg
《天下一の王者 闘心》○田上洋平
1R 1分2秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《濱の勇二》●高垣勇二
▼第22試合 シングルマッチ 体重Limit70kg
《第4回大会MVP リアル神代ユウ》○佐野哲也
1R 2分51秒 チョークスリーパー→レフェリーストップ
《エンセン大和魂継承》●YOSHIKI
▼第23試合 60-65kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit65kg
《沖縄道場チーム 荒ぶる闘心》○安谷屋智弘
1R 1分47秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《ヨコハマ・メタルシティ 陵辱のバッドチューニング》●土橋政春
▼第24試合 60-65kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit65kg
《TEAM ST 一撃拳神》●樋口武大
1R 2分54秒 パンチ連打→レフェリーストップ
《富山の極悪ちびまる子》○ピロシ
▼第25試合 65-70kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit70kg
《骨肉裁断 3POUNDの剛腕》●渥美学
1R 1分45秒 三角絞め→レフェリーストップ
《群馬のアウトロー魂》○萩原裕介
▼第26試合 65-70kgランキング制定トーナメント1回戦 体重Limit70kg
《九州天下一武闘会 逆襲の特攻隊長》○浦野貴之
1R 1分7秒 腕ひしぎ十字固め
《茅ヶ崎連合第十二代総長 ジャパニーズヤンキー》●庵野隆馬
▼第27試合 THE OUTSIDERvs.ZST対抗戦 体重Limit70kg
《ZSTの速射砲》△平山敬悟(パラエストラ八王子/チームZST)
判定ドロー
《鳳凰天女 チームWEEDの斬込み隊長》△谷博幸(GSB・WEED/リングス)
▼第28試合 THE OUTSIDERvs.ZST対抗戦 体重Limit72kg
《ZSTのエース》○小谷直之(ロデオスタイル/チームZST)
1R 1分0秒 パンチ連打→ドクターのタオル投入
《柔道四段 格闘技界のトリッキー・ガチャピン》●Ryo
第28試合
▼第29試合 THE OUTSIDERvs.ZST対抗戦 体重Limit70kg
《初代ZSTウェルター級王者》○内村洋次郎(イングラム/チームZST)
2R 3分56秒 前田日明のタオル投入→主催者ストップ
《65-70kgトーナメント初代チャンピオン キング・オブ・アウトサイダー 格闘彫師》●吉永啓之輔(YMC栃木/リングス)
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