神戸ワールドでのビッグマッチを前にハルクが鷹木をKO!BWはJIIIのベルトを強奪し、CIMAはタッグTをボイコット!
DRAGON GATE
RAINBOW GATE
日時:7月8日(金) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2000人(超満員)
8日、後楽園ホールで行われたドラゴンゲート『RAINBOW GATE』。休憩明け、次期シリーズの『Summer Adventure Tag League』が、今年はトーナメント形式で行われることと、出場チームが新岩、サイバー&トマホーク、谷嵜&Kzy、ハルク&戸澤、マライサ、土井&神田、CIMA&リコシェ、シーサー&KAGETORA、Gamma&スワン、鷹木&横須賀、キッド&吉野、望月&YAMATOの12チームであること、さらに1回戦の対戦カードが発表された。
その後、JUNCTION THREE(以下JIII)の望月成晃&ドラゴン・キッド&Gammaと対戦したBlood WARRIORS(以下BW)のCIMA&神田裕之&リコシェは、反則攻撃やリコシェのハイフライ攻撃を織り交ぜながらスピーディーな試合を展開。Gammaのブリッツェンを食らい、首からマットに突き刺さったCIMAだが、最後はCIMAがGammaをパーフェクトドライバーで叩き付けたところに、リコシェが630°セントーンを投下し、さらに神田がダメ押しのトルナド・デ・アカプルコを落としてBWが勝利。
試合後、第2試合のあと土井成樹が吉野正人からトライングルゲートのベルトを強奪したのに続き、神田もPACのトライアングルのベルトを強奪して逃走! さらにCIMAが「CIMAとリコシェやけど、夏のタッグトーナメントを勝手に発表されて、勝手にカードを発表されたけど、1回戦でリコシェ&CIMAと神田&土井の同門対決や。いつになったらこの会社は分かるんや? そんな事務的に決められたものに従わへんからな。俺とリコシェはタッグトーナメントに出えへんからな。それは事務的に決められたからのほかにも理由があるんやけど、それは東京で言う必要はないやろ。まぁBWから必ず優勝者が出るから、CIMA&リコシェはボイコットさせてもらうから」と『Summer Adventure Tag League』のボイコットを宣言!
すると、そこにドン・フジイが登場し、CIMAに向かって「発表されたタッグトーナメントに出ないってどういうことやねん! 好き勝手やってリング上を熱くさせるのはいいけど、ボイコットしたらプロ失格違うんか? 若手だって出たくても出られない選手もいるんや! 理由があるなら聞かせてもらおうか!」と言い放つ。相手がフジイということもあり、CIMAは「理由を言って恥かくのはドラゴンゲートや」と前置きしてから、リコシェは7・17神戸ワールドが終わったあと帰国し、次の来日は9月に決まっていることを告げる。PACも同じため、PACは予めタッグトーナメントにエントリーされていないのに、リコシェだけ会社が凡ミスをしてエントリーされていることに怒りを露わにしたCIMA。
理由を聞いて納得した表情のフジイに対し、CIMAはCIMA&リコシェの不出場により空いた1枠を、41歳になった記念としてフジイに譲渡すると申し出る。「超神龍とエントリーするかい?」と言うCIMAに対し、フジイが「何で俺はこんなショッパイ、ショッパイ神龍と組まなアカンねん! 俺は今日タッグを組んだ市川君と......」と"ハリウッド"ストーカー市川とのタッグで出場を宣言しようとすると、第2試合でスト市に敗れた谷嵜なおきがフジイを蹴撃! さらにCIMAはフジイに向かって「あんまりこっちの陣地に入ってくるなよ。あんまり目障りなことするようなら、こっちにも考えがあるからな」と意味深発言。袂を分かった夫婦タッグに新たな火種が点るのか? また、引き揚げようとしたCIMAが誘導係の渡辺陽介を蹴り飛ばすと、何と渡辺が殴り返ていく! すぐに谷嵜とKzyに袋叩きにされたが、若手の決起は近い?
BW最後のメンバーとして1年以上に及ぶ海外武者修行から帰国した戸澤陽は、KAMIKAZE時代の仲間だったYAMATOに対し、「俺から見たらお前らは会社に守られたボンボンのおぼっちゃまや!」と宣戦布告。これを聞いたYAMATOは「お前がアメリカでたっぷり塗った金メッキを剥がしてやる!」と受けて立つ構えを見せ、両者の一騎打ちが決定。
ゴングと同時にバイシクルキックを見舞っていった戸澤だが、YAMATOもすぐさま下から戸澤の顔面を蹴り上げ垂直落下式ブレーンバスター。戸澤はYAMATOは場外に追いやると、2連続トペを発射し、YAMATOをリングに戻して逆水平チョップを売っていくが、YAMATOは「全然効かない」と強がる。すると戸澤はグーパンチを叩き込む。だが、YAMATOは戸澤の右ヒザを集中攻撃していく。
かなり右ヒザ攻撃に苦しめられた戸澤だが、一瞬の隙を突いてバックドロップで投げていくと、カウンターのフランケンで投げたところに至近距離からシャイニング・ウィザード。さらに雪崩式ブレーンバスターで投げてからジャーマンを狙うが、YAMATOはアンクルホールドで切り返す。延髄蹴りで逃れた戸澤はバックドロップで投げると、さらに急角度ジャーマン→高角度ジャーマンと2種類のジャーマンを投げ分けてから、トドメのパッケージ・ジャーマンスープレックスホールドを狙う。
YAMATOが必死で踏ん張ると、戸澤は尻横須賀でハーフダウンにしたYAMATOの後頭部にソバットを叩き込み、さらに正面からランニングニーアタック。しかしロープに飛んだ戸澤を追走したYAMATOはスピアを叩き込むと、そのまま丸め込んで辛くも3カウント! 元ドリームゲート王者のYAMATO相手に堂々たる試合ぶりを見せていた戸澤だが、最後の最後で敗れてしまった。勝ったYAMATOは「オイ、戸澤! 見ての通り、今日は俺の勝ちだ! なんだ、アメリカに1年行ってよ、得意のオーバーリアクションで実績作ったつもりでいって、得意満面で帰ってきたかもしれないけど、これが現実だ。今日は丸め込みだったけど、神戸では怒り狂った鷹木信悟にボッコボコにされるんじゃねぇか? ビビってるのか? ビビってるならもう10年くらいアメリカに行ってこいよ」と挑発するが、そこにサイバー・コングが入ってきて体当たり!
すかさず戸澤がパッケージジャーマンで投げると、Kzyが3カウントを叩いた。すると戸澤は「オイ、爪甘かったんわ、YOUのほうちゃうか? 確かにこの試合勝ったのはYOUのほうやけど、やっと本気になってくれたな。でもいまのパッケージ・ジャーマンでカウント3。これで1vs.1や。そんなことより鷹木信悟は神戸ワールドに五体満足で辿りつけるんかねぇ?」と7・17神戸ワールド大会で一騎打ちが決まっている鷹木をも挑発。さらにサイバーも「人の心配するんやったら、自分の心配せえ。このトライアングルのベルトは俺が預かっておくからな」と言ってYAMATOのトライアングルゲートのベルトを強奪していき、これでトライアングルゲートのベルトは3本ともBWに盗まれてしまった。
この日のメインでは今年のKING OF GATE覇者として、神戸で望月成晃の保持するドリームゲート王座に挑戦することが決まっているB×Bハルクが、その前に因縁の相手である鷹木信悟と一騎打ちを行った。6・8後楽園大会でJIIIを裏切ってBW入りしたハルクは、鷹木を血ダルマにしてヒールターン。昨年の神戸大会で鷹木に敗れて丸坊主になった恨みをいまだ忘れていないハルクが、復讐の鬼と化す!
ワインボトルを片手に薄ら笑いを浮かべながらハルクが入場してくると、鷹木は着ていた革ジャンで殴りかかっていき奇襲攻撃。場外にハルクを連れ出し鉄柱に叩き付けていったが、先にリングに戻されたハルクは、リングに戻ろうとする鷹木にフロントキック。さらにセコンドのサイバーが鷹木の足にラリアットを叩き込むと、ハルクは断崖式E.V.O.で鷹木をエプロンに叩き付ける。
さらにハルクは鷹木をリング内に戻し、スワンダイブ式ミサイルキックを叩き込むと、何とかハルクの蹴りをガードしようとする鷹木の裏をかいて蹴っていく。だが、ハルクの蹴りをヘッドバットで迎撃した鷹木はその足を掴んでドラゴンスクリューで投げ、サソリ固めへ。戸澤がエプロンに上がってくると、鷹木はサソリを外して戸澤にタックル。さらに襲いかかってきたハルクをショルダースルーで投げ飛ばす。ハルクもバックの取り合いからオーバーヘッドキック気味に延髄蹴りを叩き込むが、鷹木は返す刀で珍しく浴びせ蹴り!
ハルクは鷹木のパンピングボンバーをブロックしてスピンキックを叩き込むが、鷹木はショートレンジでパンピングボンバー。ハルクをエプロンに追いやって突進した鷹木だが、ハルクはスピンキックで迎撃すると、スワンダイブ式ニールキック。さらにソバット、ハイキックからE.V.O.で叩き付けるがカウントは2。それでも鷹木はハルクを担ぎ上げてコーナーに登っていくが、ハルクは噛みついて脱出。しかし鷹木はダイビング・ラリアットを叩き込むと、MADE IN JAPANの体勢に。これをE.V.O.で切り返そうとしたハルクだが、鷹木は阻止。だが、鷹木をコーナーに乗せたハルクは雪崩式E.V.O.!
ハルクは左右のハイキックからカカト落とし、そしてファースト・フラッシュを狙うが、その前に鷹木は前のめりにダウン。ハルクは鷹木を引き起こそうとするが、鷹木は一瞬の隙を突いてMADE IN JAPAN! さらにアルゼンチン・バックブリーカーの体勢からハルクの顔面をターンバックルに叩き付けると、ターンバックル・パワーボムから、ダイビング・セントーンを投下。堪らずBWのメンバーが乱入してトレイン攻撃を見舞っていくが、鷹木はハルクのファースト・フラッシュをキャッチしてMADE IN JAPAN。
だが、背後から神田がボックス攻撃でハルクをアシストすると、ハルクはF.T.X.。さらにE.V.O.で叩き付け、自らカウント2で引き起こすと左右のハイキック→カカト落とし→ファースト・フラッシュ2連発! 大の字に倒れた鷹木を強引に引き起こしたハルクは、レフェリーを突き飛ばすとダメ押しのファースト・フラッシュ! ここで八木レフェリーはレフェリーストップを告げるゴングを鳴らした。
試合後、ハルクは鷹木と望月に対して「オイ、鷹木信悟! 今日は残念だったな。もうお前に用はないんだ。お前はクソだ。望月成晃! 俺の次の標的はシワだらけのチャンピオン、あんた1人だ! ワールドでは大阪のときみたいにお前をKOするから、それまでしっかりベルト巻いておけ」と宣戦布告したが、望月が「お前に1つアドバイスしてやるよ。せっかく試合に勝ちまくって調子はいいんだ、マイクは持たないほうがいいんじゃねぇか!」と言い返すと、場内は大盛り上がりだった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第0試合 ダークマッチ5分1本勝負
△超神龍
時間切れ引き分け
△琴香
▼第1試合 タッグマッチ20分1本勝負
●新井健一郎/岩佐拓
9分57秒 夢限→片エビ固め
PAC/○横須賀享
▼第2試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
土井成樹/堀口元気/○斎藤了
10分51秒 ダブルクロス→体固め
吉野正人/●スペル・シーサー/リッチ・スワン
▼第3試合 タッグマッチ30分1本勝負
谷嵜なおき/●Kzy
8分46秒 イナバウアー・ジャーマンスープレックスホールド
ドン・フジイ/○"ハリウッド"ストーカー市川
▼第4試合 シングルマッチ30分1本勝負
○サイバー・コング
10分21秒 ダイビング・エルボードロップ→エビ固め
●KAGETORA
▼第5試合 6人タッグマッチ45分1本勝負
CIMA/○神田裕之/リコシェ
16分22秒 トルナド・デ・アカプルコ→片エビ固め
望月成晃/ドラゴン・キッド/●Gamma
▼第6試合 特別試合60分1本勝負
●戸澤陽
14分20秒 武者返し→エビ固め
○YAMATO
▼第7試合 特別試合60分1本勝負
○B×Bハルク
18分2秒 ファーストフラッシュ→TKO
●鷹木信悟
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