バッド・インテンションズが棚橋&後藤に勝利!ヒデオ・サイトーは二重人格者なのか!?西澤部長は鈴木軍(仮)入りするどころかクビに!

110703_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEW JAPAN SOUL 2011
日時:7月3日(日) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1950人(超満員)

 3日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2011』開幕戦。6・18大阪大会で棚橋弘至が後藤洋央紀を下してIWGPヘビー級王座を防衛した直後、リングに上がってきたジャイアント・バーナードが棚橋のベルトへの挑戦を表明。棚橋はバーナードの挑戦を受諾する代わりに、バッド・インテンションズが保持しているIWGPタッグ王座への挑戦を表明すると、その場でタッグパートナーに激闘を繰り広げたばかりの後藤を指名! 現在GHCタッグと合わせてタッグ二冠王のバッド・インテンションズだが、バーナードと棚橋にとっては7・18真駒内大会でのIWGPヘビー級戦の前哨戦でもあった。

 後藤からタッチを受けた棚橋はアンダーソンと相対すると、バーナードを指名。アンダーソンがバーナードにタッチすると、棚橋は観客のタナハシコールを煽るが、バーナードはそんな棚橋に親指を下に向けて突き立てる。バーナードはコーナーまで棚橋をブン投げるが、棚橋も太陽ブローとエルボーで反撃。さらにボディスラムで持ち上げようとするが、これは逆にバーナードが抱え上げる。しかし背後に着地した棚橋はそのままドラゴンスリーパーからファイナルカット!
 だが、バーナードはもの凄い勢いで棚橋をコーナーに叩き付けると、アンダーソンが入ってきてバックブリーカーに捕らえる。そこにバーナードがエルボードロップで合体。そこからバッド・インテンションズは棚橋の腰を鉄柵やエルボー、ニードロップで集中攻撃。完全に捕まってしまった棚橋をバーナードがベアハッグに捕らえると、後藤がミドルキックでカットするが、バーナードが後藤を睨み付けると、思わず後ずさりしてしまった後藤。
 しかし、何とかフライング・フォアアームを返した棚橋が後藤にタッチすると、後藤はアンダーソンに対してバックドロップ→地獄車をロコモーション式で決めていく。だが、そこにバーナードが入ってくると、バッド・インテンションズは怒濤の連続攻撃。どうにか耐え抜き村正を返した後藤は棚橋にタッチ。棚橋はバーナードに対し、スリングブレイドを決めジャーマンで投げてみせると、うつ伏せになっているところへのハイフライフロー→仰向けになっているところへのハイフライフロー。
 だが、これをかわして自爆させたバーナードだが、後藤が何とか踏ん張って棚橋を救出! アンダーソンにダブルの特攻ラリアットを叩き込み、そこから後藤が昇天を狙うが、これをカットしたバーナードは棚橋にラストライド。そこから後藤にマジックキラーを決めたが、後藤もカウント2で返す。ならばとアンダーソンがガン・スタンを狙うが、後藤はうまく逃れてラリアットを狙ってダッシュ。ところがアンダーソンはカウンターでガン・スタンをズバリと決めて3カウント!
 敗れた上にセコンドに両肩を担がれて退場する棚橋に向かって、バーナードは札幌で3カウント取ることを宣言すると、「シンニホンプロレスリング、イチバーン!」と絶叫。さらにバックステージでは後藤とアンダーソンがそれぞれ一騎打ちを要求。7・18真駒内大会で後藤vs.アンダーソンが実現濃厚となった。

110703_NJPW-2.jpg プエルトリコ遠征から極秘帰国していた平澤光秀が、6・18大阪大会でかつての師である永田裕志を蹴撃! 海外遠征前に所属していた青義軍に反旗を翻し、遠征中のリングネームであるヒデオ・サイトーとしてCHAOSに電撃加入! メキシコ遠征に行っていた中邑真輔率いるCHAOSの一員として、開幕戦からいきなり青義軍&天山広吉と8人タッグマッチで全面対決を行った。
 サイトーはなぜか頭を抱えながら入場。そして永田のテーマ曲が流れると耳を塞いでいたのだが、永田がリングインして目の前に立つや、猛然と襲いかかっていきそのまま試合開始。場外に連れ出して永田を客席に叩き付けていったサイトーは、永田をリングに戻すとコブラクロー。怒った永田は「目を覚ませ、コラ!」と叫びながらミドルキックを連打し、ショルダーアームブリーカーに捕らえていくが、サイトーは中邑にタッチ。その後はCHAOSと青義軍&天山が激しくやり合い、中邑がコーナーの上にうつ伏せで乗せた井上に串刺しニーを叩き込む。
 井上のピンチに永田がカットに入ってくると、またもサイトーが猛然と永田に襲いかかっていき、腰の帯で首を絞めたまま場外に連れ出していき、何と南側客席の通路まで移動。観客は永田コールを送りながら永田vs.サイトーに釘付けだが、リング上では井上が何とかCHAOSのトレイン攻撃をかわして天山にタッチして反撃。ようやく永田もリングサイドまで戻ってくると、ファレが中邑に襲いかかっていくが、中邑はメキシコで習得してきたと思われる変型のネックブリーカーから足を引っかけてのスリーパー。
 永田がカットに入っていったが、またまたサイトーが入ってきてコブラクロー。飯塚と矢野も天山と井上を場外に連れ出して大乱闘を展開している間に、中邑がファレにボマイェを叩き込んで3カウント。試合後も永田に対して、永田ばりに白目を剥き、ヨダレを垂らしながら一心不乱に永田の首を絞め続けたサイトー。放送コードギリギリの姿のサイトーを矢野がなだめて、何とかバックステージに連れ帰ったのだが、そこでサイトーは我に返ったのか、記者からかつての師である永田と対戦したことについて聞かれると、「永田さん? 何言ってんの、永田さんは俺のボスじゃん。何を言ってるの、大丈夫、頭? 永田裕志でしょ? 俺をココまでしてくれた恩人でしょ。誰がやるのそんな失礼なこと。自分の恩師に誰がやる? 皆さん、俺そんな失礼な事やらないでしょ。永田さんには尊敬の念しかないよ」と、どうもまだ青義軍にいることになっている様子。ヒデオ・サイトーは二重人格なのか?

110703_NJPW-3.jpg "ボス"鈴木みのるの本格参戦によって、いよいよ始動する鈴木軍(仮)だが、いきなり開幕戦から鈴木&TAKAみちのく&タイチと真壁刀義&小島聡&タイガーマスクと激突。7・18真駒内で一騎打ちが決まっている鈴木と小島の激突に注目が集まる中、鈴木は小島に奇襲攻撃を仕掛けていくといきなり鉄柵攻撃。さらに真壁も鉄柵に叩き付けている間に、リング上ではTAKAとタイチはタイガーのマスクに手を掛けていく。
 鈴木のおちょくったような態度に真壁は怒りの表情で殴りかかっていくが、鈴木はニーリフトで迎撃。だが、小島がTAKAに対してマシンガン逆水平から「ヨーシ」と叫んでからの、串刺しジャンピングエルボー。そこから行っちゃうぞエルボーを投下していく。だが、ロープに飛んだところに背後から鈴木が攻撃していくと、TAKAがマシンガン逆水平をお返し。続いて鈴木もおちょくるようにマシンガン逆水平。さらにタイチまでマシンガン逆水平を見舞っていき、そこから串刺しジャンピングエルボーまで叩き込むが、「言っちゃうぞ、バカヤロー」は言いそうで言わない。
 小島は何とかTAKAとタイチに立て続けにコジコジカッターを決めて真壁にタッチすると、真壁はダブルラリアットで吹っ飛ばしてから、中指を突き立てラリアットを狙う。だが、TAKAはスーパーKで迎撃。タッチを受けた鈴木はランニングローから免じ固めに捕らえるが、これはタイガーがカット。鈴木は真壁とのチョップ合戦に打ち勝ってみせたが、真壁もパワースラムを返す。しかしタイチにタッチした鈴木はコジマカベを場外に連れ出し、真壁のチェーンで小島の首を絞めていく。
 その間リング上ではタイガーがタイチをツームストンパイルで叩き付けてから羽根折り固めを狙うが、ここで鈴木が戻ってきてタイガーをスリーパーで引き起こすと、そのままゴッチ式パイルドライバー! 大の字に倒れたタイガーはタイチがシレッとカバーして3カウントを奪った。幸先いいスタートを切った鈴木軍(仮)。鈴木も漁夫の利勝利を収めたタイチから求めた握手に渋々応じたが、その様子は小島は悔しそうに見つめていた。なお、鈴木は6年ぶりにG1出場が決定。盟友・高山善廣も7年ぶりにG1に出場する。
 そして鈴木不在の間に進んでいた西澤管理部長の鈴木軍(仮)入り問題に関して、バックアステージでTAKAが「そろそろボス、ちょっと紹介したい人いるんだよね」と言って西澤管理部長を呼び込む。タイチから「オメェの気持ちをぶつけろ!」と叱咤された西澤部長が「この間からちょっと鈴木軍に入りかけてまして、鈴木みのるカラーの真っ黒に(服を)今日はキメてきました」とアピール! だが、鈴木が「お前は誰だ? ナメてんのか?」と凄むと、西澤部長は挙動不審に! その態度にイライラが募ってきた鈴木は、西澤部長の社員証を引きちぎると、「遊びでやってんじゃねぇんだよ」と吐き捨てて控室に入ってしまった。
 この結果、TAKAから「もう使えねぇな。コイツ入れるとよ、コイツにばっか話題いっちゃうからよ。もういらねぇな! ほら、(社員証を)返してやるからよ、通訳に戻れ。もういい、ユーファイアー! 鈴木軍クビ! もう通訳いらねぇよ」とクビを宣告されてしまい、西澤部長は控室から追い出されてしまった。これにて西澤部長の鈴木軍(仮)入りは消滅してしまったようだ......

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/●三上恭祐
8分51秒 クロスフェースオブJADO
○邪道/外道

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○プリンス・デヴィット/田口隆祐
10分2秒 ダイビングフットスタンプ→片エビ固め
KUSHIDA/●高橋広夢

▼第3試合 8人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/永田裕志/井上亘/●キング・ファレ
12分57秒 ボマイェ→体固め
○中邑真輔/矢野通/飯塚高史/ヒデオ・サイトー

▼第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
ストロングマン(CMLL)/●本間朋晃
10分27秒 東京ピンプス→体固め
田中将斗(ZERO1)/○高橋裕二郎

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○MVP
12分10秒 TTB
●石井智宏

▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
真壁刀義/●タイガーマスク/小島聡(フリー)
12分11秒 鈴木のゴッチ式パイルドライバー→体固め
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/TAKAみちのく(K-DOJO)/○タイチ

▼第7試合 IWGPタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]ジャイアント・バーナード/○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン
17分12秒 ガン・スタン→片エビ固め
[挑戦者組]棚橋弘至/●後藤洋央紀
※第57代王者が9度目の防衛に成功

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