鈴木みのるのチャリティー興行でNOSAWAがケジメマッチ!復帰にGOサインを出した鈴木は集まった義援金で、被災地プロレスを計画!

110625_Piledriver-1.jpgPILEDRIVER charity project
カウント2.9 ~さあ、ここから~
日時:6月25日(土) 開始:18:00
会場:新宿FACE
観衆:プロレスファンの魂でいっぱい(超満員札止め)

 25日、新宿FACEで行われた鈴木みのるチャリティー興行『PILEDRIVER charity project カウント2.9〜さあ、ここから〜』。この大会は鈴木みのると佐藤光留が行っているネットショップ『パイルドライバー』が実施していた義援金プロジェクトが発展し、開催された東日本大震災チャリティープロレス。
 メインでは鈴木みのるが大震災のときは仙台で被災したセンダイガールズプロレスの里村明衣子とタッグを組み、盟友・高山善廣と前NWA女子パシフィック&NEO認定シングル王者の栗原あゆみの強力タッグとミックスドマッチで激突した。

 まず先日全日本プロレスを退団した和田京平レフェリーが登場すると、いきなり大歓声に包まれる。しかも試合が始まると、里村がサーフボードストレッチからグラウンドに移行した際に肩がマットについたため、すかさずカウントを取る京平レフェリー。それを見た鈴木が「テメー、どこ見てんだよ!」と抗議すると、京平レフェリーが鈴木の前に立ちはだかるというお馴染みの場面が見られた。
 里村からタッチを受けた鈴木は高山を指名するが、栗原はそのまま鈴木にエルボーで向かって行く。しかしニーリフトで突き上げた鈴木は再び高山を指名。ようやく高山がリングインすると、いきなり激しいエルボー合戦からサッカーボールキック合戦、フロントキック合戦とガンガンやり合う。高山のビッグブーツを食らい、鈴木が片膝をつくとすかさず栗原が入ろうとするが、京平レフェリーは「ちゃんとタッチせいや!」と栗原を一喝。あくまでも平等だ。
 栗原の張り手を何発食らっても舌を出して高笑いしてみせた鈴木が里村にタッチすると、栗原もディランダルを決めてから高山にタッチ。文字通り高い山を目の前にした里村だが、果敢にローキックで向かって行く。しかし高山のロー一発でダウン! さらに背中にハンマーを落とし、ボディスラムで叩き付けてから踏みつける。タッチを受けた栗原も控えの鈴木を攻撃しようとするが、鈴木は栗原の髪を掴みながら「来い、オラ!」と凄んでいく。
 高山が栗原を救出すると、栗原は里村を攻撃していくが、鈴木は「オイ、女子プロそんなもんか!」と檄を飛ばす。すると里村は高山のバックドロップを着地してニールキックを叩き込み、ようやく鈴木にタッチ。高山を卍固めに捕らえると、栗原はカットに入ってくるが、鈴木はなかなか離さない。すると栗原はヘッドバットをお見舞い! ようやく卍を解いた鈴木は栗原にヘッドバットをお返し。だが、高山が反撃していき、さらに栗原の攻撃をアシストすると、栗原は鈴木を裏投げで投げてみせる。
 だが、鈴木が里村にタッチすると、里村は栗原に対して蹴りの連打からバックドロップ。カウント2で高山がカットに入ると、里村は鈴木に向かって「(高山を)抑えておけ!」と指示し、場内がどよめく。栗原もジャーマンで反撃して裏投げを狙うが、これは鈴木がカット。すると里村は栗原に、鈴木は高山に、同時にスリーパーを決めていく。そこから里村は栗原をデスバレーボムで叩き付けて勝利した。

110625_Piledriver-2.jpg 試合後、里村と栗原に向かって「リングに上がったら男も女の関係ねぇ、あるのは闘いだけだ」と言って健闘を称えた鈴木は、「(チャリティープロジェクトを立ち上げたときに)最初に手を挙げたのがいます。最初匿名で言ったんだけど、ダメだ名前出せって言ったのが......NOSAWA論外!」と言って、今年2月にタクシー窃盗事件を起こして無期限の謹慎中だったNOSAWA論外を呼び込む。
 社会的にも刑事的にも制裁を受けた論外だが、鈴木は「あとコイツがやらなきゃいけないのは東京愚連隊のケジメだろ。そうだろ、KIKUZAWA、FUJITA。ケジメ取れよ。もちろん、プロレスでな」と言って、急遽論外vs.KIKUZAWAのケジメマッチが行われることに。涙を堪えながらロックアップする論外をロープに押し込んだKIKUZAWAは離れ際に張り手をお見舞いさらにタックルでなぎ倒していくが、論外もKIKUZAWAの蹴り足をキャッチするとドラゴンスクリューからシャイニング・ウィザード。
 だが、串刺し攻撃をパワースラムで切り返したKIKUZAWAは、バックドロップで投げていくと「立ってこいよ! 帰ってきたんだろ!」と檄を飛ばしながら蹴っていく。涙が止まらない論外に対し、KIKUZAWAはシャイニング・菊ザードからのえびす落としで叩き付けて3カウント。そして大の字にダウンする論外をFUJITAと共に抱き起こした。これでケジメがついたと思いきや、今度は高山が入ってきて「東京愚連隊のケジメは終わった。次はGURENTAIのケジメだ!」と言ってリングイン。
 強烈なストンピングからバックドロップで叩き付けると、論外も必死でエルボーを打っていくが、すべてを受け止めた高山はニーリフトで突き上げると、抱え込み式ではなく腰でグリップするバックドロップで投げてからのニーリフトを叩き込み、踏みつけフォールで3カウント奪った。論外のケジメマッチを見守っていた鈴木がエプロンに上がると、観客から「やるのか?」と声が飛ぶ。すると鈴木は「やるよ」と言ってリングイン。
 「あと付けなきゃいけなきゃいけないのが1つあるよな。俺と全プロレスファンへのケジメだろ。かかってこい!」と叫んだ鈴木は、論外のエルボーやチョップに対して「効かねぇよ!」と言って逆に殴り倒すと、強烈な張り手の連打からたっぷりと溜めてから叩き付けるゴッチ式パイルドライバーで論外を沈めた。

110625_Piledriver-3.jpg ボニー・タイラーの『Holding Out for a Hero』が流れる中、鈴木が「これ、俺とお前がアジアタッグのベルト獲ったときの曲だよ。お前はカスだよ! 1個ずつ積み上げたものを捨てやがってよ! 今日、違うチャリティーで集まってくれたお客さんだけど、プロレスファン代表だと思っている。便乗したみたいで申し訳ないけど、みんなに見てほしくてな。こんなカスみたいな男だけど、俺たちの仲間なんだよ。コイツ、プロレス界に戻ってきてもいいか?」と言うと、観客は論外の復帰を後押しするように拍手。
 それを聞いた鈴木が「こんな奴だけど、これからも頼むよ。NOSAWA論外、お帰り!」と論外の復帰にGOサインを出した。そこに出場選手たちが次々とリングに上がってきて論外と握手。同じDDTの創設メンバーである高木三四郎は笑顔で握手。佐藤光留は号泣しながら論外と握手。メキシコ修業時代〜全日本プロレスでも一緒だったKAIも感動した様子。その後、鈴木自ら出場選手たちの名前を呼ぶカーテンコールが行われたが、そこで鈴木は論外を「今度はタクシーなんてチャチなこと言わないで、戦車ぐらい盗んで来いよ! そしたら乗せてくれ! 帰ってきた東京愚連隊およびGURETAI、NOSAWA論外!」と、いかにも鈴木らしく紹介。さらに京平レフェリーのことも「俺、初めて会ったとき、こんなムカつく親父はいねぇと思ったんだよ。でも俺が思うに日本一、いや世界一のレフェリー、和田京平! 全日本プロレス退団おめでとう! ようこそ、フリーの世界へ!」と紹介して笑顔で花束を渡した。
 その後、この義援金プロジェクトで360万円近い義援金が集まったことが発表されると、鈴木はその義援金をどこかに寄付するのではなく、被災地プロレスをやることで被災された方々にプロレスで元気を出してもらいたいと提案! そのことに関して鈴木はバックスステージで、現時点では受け入れ先を当たっている段階で開催時期は未定。寄付をしない理由を「誰も言わないから言っちゃうけど......ぶっちゃけ、ウサンくせぇじゃん! 募金の組織なんて。俺、信用してないんで。どっかのスポーツ選手みたいに1億円寄付とか、俺持ってないから出来ないけど、プロレスを見せて、みんながちょっとでも楽しいことが起きればいいかなって」と語った。
 さらに鈴木は「寒くなる前に行きたいね。暖かいうちに。子供が夏休みの間に出来れば行きたいけどね。そうしたら、ウン、絵日記に瓦礫の絵描かなくて済むじゃん! プロレスの絵、描けるじゃん。『きょうデッカイ山みたいな人がきた』『せいかくわるそうな人がきた』『きんぱつの大男がきた』『タクシーぬすんだ人がきた』とかね」と語り、営利・宣伝目的ではないため基本的にはマスコミ非公開で開催する予定だと語った。

 なお、この日鈴木軍(仮)入りするために、ボスである鈴木と直接面接することになった新日本の西澤管理部長だが、ずっとタオルで隠していた髪の毛は鈴木の髪型でも、TAKAみちのくの髪型でも、タイチの髪型でもなかった上に、TAKAとタイチがバックステージで鈴木を呼んでも、ボスは控室から出て来ないという状況。
 「まぁいいや。下手なことしてとばっちり食らうのこっちだからな」と無理矢理面接をすることを諦めたTAKAとタイチは、西澤部長にバリカンを渡すと「(新日本プロレスの7・3)後楽園では間違いなくボスに会わせるからよ。それまでにちゃんと髪型で示して来い」と指示を出した。どうなる、西澤部長!

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 "楽" 30分1本勝負
●菊タロー(アキバプロレス)/伊藤崇文(パンクラスism)
11分44秒 関空トルネード→体固め
○くいしんぼう仮面(大阪プロレス)/ランジェリー武藤(珍日本プロレス)

▼第2試合 "哀" 30分1本勝負
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
10分01秒 垂直落下式ブレーンバスター→体固め
○真霜拳號(K-DOJO)

▼第3試合 "怒" TKG48vs.鈴木軍(仮)30分1本勝負
高木三四郎(ユニオンプロレス)/●入江茂弘(チームでら)
10分42秒 タイチクラッチ(仮)
TAKAみちのく(K-DOJO)/○タイチ(新日本プロレス)

▼第4試合 "喜" 30分1本勝負
○KAI(全日本プロレス)/日高郁人(ZERO1)
15分22秒 スプラッシュ・プランチャ→片エビ固め
●藤田ミノル(東京愚連隊)/HARASHIMA(DDT)

▼第5試合 "夢" 60分1本勝負
鈴木みのる(パンクラスMISSION)/○里村明衣子(センダイガールズ)
18分03秒 デスバレーボム→片エビ固め
高山善廣(高山堂)/●栗原あゆみ(フリー)

▼緊急特別試合 時間無制限1本勝負
●NOSAWA論外
5分31秒 えびす落とし→片エビ固め
○KIKUZAWA

▼緊急特別試合 時間無制限1本勝負
●NOSAWA論外
2分12秒 ニーリフト→体固め
○高山善廣

▼緊急特別試合 時間無制限1本勝負
●NOSAWA論外
1分33秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め
○鈴木みのる

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