最後の海援隊★DX集結で、あの頃のみちのくプロレスが甦る!真霜が30分を超す激闘の末、火野を下してKの頂点に立つ!
KAIENTAI DOJO
CLUB-K SUPER take
日時:6月18日(土) 開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:1298人(満員)
18日、後楽園ホールで行われたKAIENTAI DOJO『CLUB-K SUPER take』。6月いっぱいで国内のプロレスから引退してしまうディック東郷。そのため東郷を"大将"と慕うTAKAみちのくは当初、昨年12・25K-DOJO後楽園大会で海援隊★DXを再集結するはずだったが、そのときは東郷の負傷欠場により実現しなかった。最後のチャンスとなった今大会で、ようやく海援隊★DX最後の集結が実現!
直前で獅龍ことカズ・ハヤシが負傷欠場することになってしまったが、カズの代わりにセコンドとしてつく予定だった中島半蔵が出場し、カズはセコンドにつくことになった。半蔵も海援隊★DX後期のメンバーであり、これが最後の海援隊★DXファイナルとなるのは間違いない。しかも対戦相手はザ・グレート・サスケ、スペル・デルフィン、新崎人生、グラン浜田、ヨネ原人の"あの頃のみちのく正規軍"! 6・5みちプロ後楽園大会に突如現れ、東郷と奇跡の和解が実現したデルフィンも出場することになり、海援隊★DXファイナルに相応しい黄金カードが実現した。
"あの頃"と同じく篠塚誠一郎リングアナに呼び込まれて選手たちが入場。あの頃のみちのく正規軍が1人ずつ入場すると、それぞれのテーマ曲がメドレーで流れたあとに、カズをセコンドに従えた海援隊★DXが海援隊のテーマに乗って入場。東郷の青と白のロングタイツ姿をはじめ、イメージカラーの青と白のコスチュームを着用した海援隊★DXだが、緊急出場だった半蔵は残念ながら黒コスチュームのまま。
だが、試合が始まるといきなりヨネがTAKAに対して今は亡き愚乱・浪花さんのカニ歩きエルボーをお見舞い。その後も半蔵vs.サスケ、FUNAKIvs.浜田、テイオーvs.人生と久しぶりの対決が次々に実現すると、ついに東郷vs.デルフィンという禁断の対決が実現! ロックアップからショルダータックル合戦。お互いに倒れないと、デルフィンがタックルで倒してからコルバタ、ドロップキックと決めていく。すると、そこにサスケが入ってきてデルフィンとまさかの連係! 何とダブルのフライング・クロスチョップを東郷に叩き込むと、サスケが東郷を羽交い締めにし、そこにデルフィンが大阪臨海アッパーを放っていくが、これは東郷がかわして誤爆!
すると海援隊★DXのメンバーが入って来て、サスケに次々とエルボードロップを落としていくと、最後は全員でマスキュラーポーズをする往年の連続攻撃。さらにFUNAKIがキャメルクラッチに捕らえると、東郷がサスケの顔面にドロップキック。そしてTAKAと半蔵がサスケの両腕を決めると、サスケの背中に東郷が乗っかって筋肉アピール。さらに夢狩人が左右からサスケの顔面にドロップキック。海援隊★DXの往年の連係が次々に繰り出されていく中、テイオーの滞空時間の長いブレーンバスターから東郷がシルバーブレットを落とす。
さらにTAKAがサスケをジャスト・フェースロックに捕らえると、デルフィンがカットに入るが半蔵が入ってきてコーナーで倒立。唖然とするデルフィンを東郷がクロスフェースに捕らえると、FUNAKIが浜田にショーンキャプチャー、テイオーが人生にテイオーロックを決めていく。ヨネは半蔵に気を取られながらも、何とか仲間を救出! 人生が1人で海援隊★DXの5人を蹴散らしていくと、浜田もFUNAKIを雪崩式フランケンで投げていく。だが、TAKAが入ってきてデルフィンに掟破りの逆スイングDDT!
デルフィンも大阪臨海アッパーを返すと、本家スイングDDTからデルフィンクラッチを決めるが、半蔵がカウント2でカット。その半蔵を場外に追いやったサスケが逆トペを発射。しかしヨネのダイビング・レッグドロップを東郷がかわすと、海援隊★DXはヨネにトレイン攻撃。さらにテイオーが東郷と共にアブノーマル・スープレックスで投げていくと、続けてミラクルエクスタシー。そこに東郷が必殺のダイビング・セントーンを投下して3カウント!
最後は見事な連係攻撃でみちのく正規軍を下し、有終の美を飾った海援隊★DX。するとTAKAが「大将が引退される前にどうしてもやりたかったこと、あの頃のみちのくプロレスのメンバーがもう一度集まることが出来ました!」と絶叫。さらにカズも含めてリング上の11人に名前を1人ずつ呼んだTAKAは「本当に今日は集まってくれてありがとうございました。海援隊★DXは今日で終わりにしますが、みちのくを背負う者として、海援隊という名の団体を持つ者として誇りを持ってこれからも頑張っていきます! 今日は本当にありがとうございました!」と海援隊★DXの終結宣言。
最後はみちのく正規軍やセコンドのカズ、さらにテッド・タナベレフェリーと愚乱・浪花選手の遺影と共に、"あの頃"のみちのくプロレスみんなで記念撮影。インタビュースペースで東郷が「相変わらずコミュニケーションが取れてないようで、リングに上がればバッチリ。これで最後になってしまいますけど、最後の海援隊が楽しめました。お祭りでした」としみじみ語ると、最後の舞台を用意したTAKAは「感無量のひと言で。いまはバラバラなのに集まってくれて、本当に感謝の言葉しかないです」と噛みしめるように語った。
なお、TAKAはリング上で引き揚げようとするサスケを呼び止め、「サスケ会長、ちょっとまだお話が、次の後楽園ホール、9月4日にやります。9月4日は私、TAKAみちのくの19周年記念。ちょっと中途半端ですが、みちのくの名を背負う者として、東北のためになにかやりたいんですけど、サスケ会長も何か力を貸してくれませんか?」と呼び掛ける。9・4はみちのくプロレス新木場大会があるということで断ろうとしたサスケだが、すでにそのことを把握していたTAKAはK-DOJOの後楽園大会は昼の12時開始で、みちのく新木場大会は夜開始のためダブルヘッダーは可能だと説得。
さらに「東北出身者を集めて何か面白いことやりませんか?」とTAKAが提案すると、サスケは「いいねぇ! 東北夢のオールスター戦! トゥギャザーしようぜ!」と某オールスター戦の大会名に似たようなことを言って乗り気になったため、どうやら9・4K-DOJO後楽園大会では、"みちのくALL TOGETHER"が行われることになりそうだ。
まさしくお祭り騒ぎだったセミの割を食うかと思われたメイン。ゴールデンウィークの5・5GWSP6最終戦でKAZMAを破り、STRONGEST-K王座4度の防衛に成功している火野裕士が、最強の挑戦者である真霜拳號を相手に5度目の防衛戦に挑んだ一戦だが、そんな心配は無用だった。
まずはパワーで真霜をねじ伏せていった火野は、ショルダータックルでも真霜をなぎ倒すと、強烈な逆水平チョップを打ち込んでいく。真霜もチョップを返していくと、火野は後ろ手に組んで「来いよ」と挑発して、真霜のチョップをすべて受け止める。だが、火野のファッ○ユーポーズからのセントーンをかわして場外戦に持ち込むが、火野は真霜を客席に叩き付けてエプロンに戻る。だが、真霜は背後から火野の足を蹴って再び場外に叩き落とすと、火野の左足を鉄柱に叩き付けていく。
そこからリングに戻った真霜は左足へのローキックを徹底的に打っていく。苦悶表情の火野に対し、左足を肩に担いだ真霜はそのままシットダウンする、変型のレッグブリーカー。さらにレッグロックやヒザ十字で追い込んでいく。火野も必死にチョップを振り下ろしてヒザ十字から脱出すると、フロントスープレックスやフ○ックユーからのセントーンを返すが、真霜は火野のラリアットを横十字で切り返すと無道に捕らえる。
そのまま持ち上げていった火野だが、真霜は今度は足に絡みついて変型のテキサス・クローバー・ホールド。脚力ではね除けた火野はサイドスープレックスで真霜を場外に追いやると、ノータッチプランチャで頭から真霜に飛び込んでいく! 20分を経過してもこれが出せる火野、恐るべし! だが、コーナーに登った火野を蹴りでエプロンに叩き落とした真霜はロープ越しのドラゴンスクリュー。だが、返す刀でラリアットを叩き込んだ火野はファッキンボディプレスを投下。そこから火野は逆水平チョップ、真霜はミドルキックをお互いに打ち合うと、真霜はソバットから真剣を叩き込む。だが、またしも火野は返す刀でラリアット!
25分が経過し、ダブルダウン状態から立ち上がった火野はFucking Bombで叩き付けるが、真霜もカウント2で返す。ならばと火野は世界一のジャーマンを狙うが、腰を落として何とか堪えた真霜は垂直落下式ブレーンバスターで切り返す。さらに真剣を叩き込むが、火野はハンマーのようなショートレンジラリアットをお返し。今度は真剣とショートレンジラリアットの打ち合いになったが、ここで火野が突如苦痛で顔を歪め、ガクッとヒザをついてしまう。ダメージの蓄積か? はたまたケガか?
それでも火野は両ヒザをマットについたまま後ろ手に組み、「来いや、コラ!」と挑発。真霜は問答無用で真剣2連発を叩き込むと、最後は渾身の垂直落下式ブレーンバスターで叩き付けて3カウント。30分を超す激闘を制して、真霜がSTRONGEST-Kのベルトを奪還! すると真霜は「時間もないから、いまこの場で次の挑戦者募集してやる!」と発言。すかさず関根龍一や滝澤大志をはじめ、梶トマト、マリーンズマスク、KAZMA、佐藤悠己のほか、TAKAや欠場中の大石真翔、この日そのキャラクターを存分にアピールしたダンディ拓也もリングの周りに集まってくる。
ひとまずコミッショナーがしかるべき挑戦者を何らかの方法で決めると告げると、真霜は「さぁ誰でも上がって来いよ! 挑戦資格が実力は問わんぞ、このベルトが欲しいという気持ちが運も引き込んでくるだろう。誰でもかかってこいや! チャンピオンはこの俺だ!」と全方位に宣戦布告。そしてバックステージでセミに海援隊★DXの試合があったことでプレッシャーがあったか聞かれた真霜は「(試合は)見てなかったけど、沸きっぷりが凄かった。でもプレッシャーはなかったですね。アレは"海援隊のプロレス"を見せたはずなんですよ。僕は"KAIENTAI DOJOのプロレス"を見せたつもりです。火野はそれを超越してるんで、ちょっとそうじゃない場面も入っちゃいましたけど。それで皆さんが分かったかは分かりませんけど、"KAIENTAI DOJOにしかないプロレス"を入れておきましたよ」と答えた。対する火野はノーコメントだった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○KAZMA/山縣優/杉浦透(D.E.P)
6分46秒 AXボンバー→片エビ固め
●YOSHIYA/バンビ/田島久丸(ドラディション)
▼第2試合 千葉6人タッグ選手権次期挑戦者チーム決定戦 30分1本勝負
HIROKI/●関根龍一/房総ボーイ雷斗
8分48秒 デスバレーボム→片エビ固め
ダンディ拓也/○稲松三郎/JOE
※ダンディーズが6・25千葉BlueField大会で旭志織/ヒロ・トウナイ/佐藤悠己の保持する千葉6人タッグ選手権に挑戦決定
▼第3試合 リトル☆ギャラクシーvs.彩連's総力戦 8人タッグイリミネーションマッチ
●旭志織/ヒロ・トウナイ/佐藤悠己/2代目シルバーウルフ
0-1
○滝澤大志/梶トマト/マリーンズマスク/ジャイアント・マリーンズ
<1人目>
○2代目シルバーウルフ
3分30秒 OTR
●滝澤大志
<2人目>
○佐藤悠己
5分0秒 ファイアーバードスプラッシュ→片エビ固め
●梶トマト
<3人目>
●旭志織
9分44秒 OTR
○ジャイアント・マリーンズ
<4人目>
●2代目シルバーウルフ
9分48秒 OTR
○ジャイアント・マリーンズ
<5人目>
●佐藤悠己
12分35秒 ジャイアント・マリーンズスプラッシュ→片エビ固め
○ジャイアント・マリーンズ
<6人目>
○ヒロ・トウナイ
13分36秒 変形エビ固め
●マリーンズマスク
<7人目>
●ヒロ・トウナイ
15分41秒 スプラッシュマンテン→エビ固め
○ジャイアント・マリーンズ
※ジャイアント・マリーンズの1人残りで彩連'sの勝利
▼第4試合 インディペンデント・ワールド・ジュニアヘビー級選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●タイガースマスク(大阪プロレス)
18分24秒 柏クラッチ3
[挑戦者]○柏大五郎
※第14代王者が4度目の防衛に失敗。柏が第15代王者となる
▼第5試合 海援隊★DXファイナルカウントダウン・FINAL 10人タッグマッチ 30分1本勝負
○ディック東郷(DDT)/MEN'Sテイオー(大日本)/TAKAみちのく/FUNAKI(フリー)/中島半蔵(レッスルゲート)with カズ・ハヤシ(全日本)
13分50秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
ザ・グレート・サスケ(みちのく)/スペル・デルフィン(沖縄)/新崎人生(みちのく)/グラン浜田(フリー)/●ヨネ原人(みちのく)
▼第6試合 CHAMPION OF STRONGEST-K選手権試合 60分1本勝負
[王 者]●火野裕士
30分31秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
[挑戦者]○真霜拳號
※第10代王者が5度目の防衛に失敗。真霜が第11代王者となる
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