デビル化したAKIRAが因縁の飯塚と大荒れのJJ対決!天龍に敗れたコバックが、華名に敗れたリンに八つ当たり!

110609_Smash18-1.jpgSMASH
SMASH.18
日時:6月9日(木) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1500人(超満員札止め)

 9日、後楽園ホールで行われたSMASH『SMASH.18』。今大会からトミー・ドリーマーから贈られたSMASH王座とSMASHディーバ王座のベルト。一度はマイケル・コバックに強奪されてしまったが、5・3『SMASH.17』で行われた3WAYラダー&ダッシュtoベルトマッチでTAJIRI&真琴が勝利し、無事2本のベルトを取り戻したため、初代王者を決めるトーナメントが今大会からスタートした!

 かつて新日本プロレスのリングで派手派手な衣装を着たタッグチームとして、ある意味歴史に名を残した野上彰(現:AKIRA)と飯塚孝之(現:飯塚高史)のJJジャックス。タッグチームとしては大成しなかったが、現在はAKIRAはSMASHを引っ張るレジェンドとして、飯塚は新日本で極悪ヒールとしてそれぞれ活躍。その2人が巡り巡ってSMASHのトーナメント1回戦で檄膣することに! 血染めのJJジャックス時代のコスチュームを送り付け、AKIRAを激怒させた飯塚。
 その飯塚は場内が暗転した中、花道ではなく通路から登場すると、いきなり客席へと雪崩れ込み、観客から悲鳴があがる中、リングサイドを一周。そして某アナウンサーと似たような格好(スーツにYシャツ姿)をした酒井代表を見つけると、本能的に蹴撃! 逃げまどう酒井代表をステージに上げた飯塚はスーツを剥ぎ取ると、Yシャツを引き裂く! するとよく飯塚に襲われるアナウンサーと同じ苗字を持つ男・AKIRAが『デビルマン』テーマに乗って登場!
 何とJJ対決が決まってからというもの、かなりナーバスになりいつしか人格が崩壊しつつあったAKIRAは"デビル化"してしまい、往年のブル中野を彷彿させる片モヒカン姿に、いつもの歌舞伎メイクも赤ではなく青い隈取りに! 持参した刀で斬りかかり、酒井代表を救出したAKIRAだが、飯塚もイスを持って刀に対抗! 刀を叩き落とした飯塚はイスでAKIRAを殴打していくが、AKIRAも懐かしのクモ糸攻撃をお見舞いすると、イスで飯塚のヒザを殴打。
 ようやくリングに戻った飯塚はコブラクローで攻撃していくが、AKIRAも得意のオールドボーイで応戦。飯塚は場外にエスケープするが、AKIRAはプランチャを放っていくと、続けてコーナー最上段からもう一発プランチャ。そして飯塚がリングに戻ってきたところにミサイルキックを狙ったが、飯塚は今井レフェリーをコーナーに叩き付けて阻止すると、アイアンフィンガー・フロムヘルを装着! だが、AKIRAはブルーミストを噴射して地獄突きを阻止すると、ムササビプレスを投下。
 さらに続けてもう一発ムササビプレスを投下していったが、飯塚はアイアンフィンガー地獄突きで迎撃! 蘇生したレフェリーが飯塚からアイアンフィンガーを取り上げようとするが、飯塚はレフェリーを場外に投げ飛ばしてしまい結局反則負け! しかしAKIRAの度肝を抜いた変身といい、SMASHファンには初体験となった飯塚の暴れっぷりといい、久しぶりのJJ対決は大いに会場を盛り上げた。

110609_Smash18-2.jpg SMASHディーバ王座の初代王者を決めるトーナメント1回戦では、2連敗中のセリーナに早くリベンジしたい華名に対し、リン"ビッチ"バイロンが一方的に"セクシー対決"を要求! だが、リンのことは眼中にない華名は、大きいモノ好きなリンに対して自慢のFカップをアピールしながら"敗者おっぱい丸出しマッチ"を逆提案した。
 能で使われる女面をつけて登場した華名に対し、リンはトンファーで奇襲攻撃を仕掛けていき、ロープに華名を貼り付けるとそのFカップを背後から鷲掴みにしていく。さらにスリーパーを仕掛けていったリンは華名がロープを掴んでもなかなか離そうとしない。これにかなりムッとした様子の華名は蹴り足をキャッチしてアンクルホールドを決めていく。だが、続くハイキックをかわしたリンは開脚屈伸からの地獄突き。さらにレフェリーを攻撃してから、トンファーで華名にチョーク攻撃をお見舞い。
 華名がグッタリしたところにムーンサルトプレスを投下したリンだが、これをかわした華名は蹴りから腹固めやワキ固め、腕十字でリンの腕を破壊しにいく。そこから一転してローキックを連打していくと、リンは蹴り足をキャッチするが、これは華名の誘い水で華名は足を掴んできたリンを胴絞めチキンウイング・スリーパーに捕らえていく。これがガッチリと決まり、"落ちた"リンを見たレフェリーは試合をストップ!
 盤石の勝利で準決勝進出を決めた華名は、ニヤリと笑うと気を失っているリンの背後からジャンプスーツを脱がしていき、予告通りおっぱいを丸出しにしようとブラに手をかける。だが、ここでリンが目を覚まし慌てて逃亡! 華名は憮然とした表情で引き揚げていったが、なかなか官能的なシーンを演出した。
 なお、もう1つの1回戦、3・21アイスリボン後楽園大会で初めて一騎打ちを行い、その後タッグを結成した志田光と朱里の2度目の対決は、右ハイキックで朱里が勝利。リベンジに成功した朱里が準決勝進出を決めた。なお、残りの1回戦はセリーナvs.中川ともか、真琴vs.Xの2カードで、7・15『SMASH.19』で行われる。

 初代SMASH王座決定トーナメントは飯塚に勝ったAKIRA、児玉ユースケに勝った大日本の石川晋也、そして派手な大技に頼ることなくオーソドックスな攻防でじっくりとプロレスを見せた上で、FUNAKIとの元WWE対決を制したTAJIRIの3選手がまず2回戦進出を決めた。
 さらに矢郷良明が7・15『SMASH.19』で大阪プロレスのゼウスとトーナメント1回戦で対決することが決まり、7・15後楽園大会『SMASH.19』に来られないというFCF勢は、フィンランドで1回戦を行い、勝った選手を2回戦が行われる8月の大会に送り込むという。

110609_Smash18-3.jpg そしてこのトーナメントにSMASHと業務提携した天龍プロジェクトから天龍源一郎が出場! しかも1回戦の相手はSMASHではまだ無敗のマイケル・コバック。天龍が当初1回戦でコバックと対戦する予定だったキム・ナンプンをセコンドにつけたのに対し、リンをビッチ化したコバックは、何と天龍に勝って天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表もビッチ化すると予告!
 そんなコバックに対して「こざかしい!」と一喝した天龍は、このところヒザの調子が悪かったためパンタロン姿で試合をすることが多かったが、だいぶ調子が良くなったのかお馴染みのショートタイツに黄色いリングシューズ姿で登場。だが、コバックに首輪でつながれて連れて来られたリンが、そんな天龍を挑発していく。
 天龍がムッとした表情でリンの胸ぐらをつかむと、すかさずコバックが奇襲攻撃! 場外でリンと共に天龍を痛めつけたコバックは、リングに戻ってもロープやコーナーに天龍を押しつけ踏みつける。さらにリンがエプロンまで上がってきてトンファーを天龍の首に巻き付けるが、天龍は仁王立ちしながらリンを睨み付ける。これにはリンも思わずビビってたじろいだ!
 しかし背後からコバックがバックドロップで投げていき、リンも再び天龍に馬乗りになって攻撃。しかし立ち上がった天龍はコバックに逆水平チョップを叩き込むと、ショートレンジラリアットでなぎ倒す。だが、コバックはジャンピングニーとエルボースマッシュで反撃していき、天龍に檄を飛ばすナンプンに対してはリンがトンファーで攻撃。倒れたナンプンをリンが踏みつけると、怒った天龍がリンにイスを投げつけてナンプンを救出。
 リングに戻った天龍はもう一度バックドロップを狙ったコバックを体をひねって押し潰すと、逆水平チョップを叩き込み、そこから意表を突いた首固めで丸め込んで3カウント! まるであの『日米レスリングサミット』でのランディ・サベージwithシェリー・マーテル戦を彷彿させる1vs.2のハンデ戦だったが、不機嫌な天龍はやはり強かった! ヒザの調子もだいぶ良く、2回戦進出を決めた天龍はステージ上で応援用の天龍ノボリを振り回すパフォーマンス。
 それを見て怒り心頭のコバックは、何と負けた恨みをリンにぶつけていき、挙げ句の果てには必殺のコバック・クラッシャーで叩き付けていった。コバックに捨てられた上、リング上でKOされたリンのもとにナンプンが近付いていき、「ワタシの美しいリンちゃんが、こんな酷い目に遭っちゃいました! リンちゃん、俺が韓国に連れていってやるぞ! 俺が韓国で守ってやるぞ、リンちゃん!」と絶叫。そのままナンプンの肩に担がれて引き揚げていったリンは何処へ行くのか......

 また、メインでは大原はじめが師匠であるウルティモ・ドラゴンに、必殺のフィンランド式フォアアームで勝利。試合後、ウルティモから初めて実力を認めるような態度を取られた大原は「校長! ありがとうございました! これからもよろしくお願いします!」は泣きながら絶叫。これで晴れてウルティモ・ドラゴンから卒業した大原も2回戦進出を決めた。
 なお、7・15『SMASH.19』にTAJIRIがメキシコで見つけたという"神"ベネノの参戦、さらにウルティモ・ドラゴン&カズ・ハヤシ(全日本プロレス)&Ray(アイスリボン)vs.大原はじめ&Gamma(ドラゴンゲート)&紫雷イオ(トリプルテイルズ)という異色な顔合わせの6人タッグマッチが行われることも発表された。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●児玉ユースケ
7分51秒 エルボーパット→片エビ固め
○石川晋也(大日本プロレス)
※石川がトーナメント2回戦に進出

▼第2試合 初代SMASHディーバ王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○華名(フリー/トリプルテイルズ)
8分51秒 胴締めチキンウイングスリーパー→レフェリーストップ
●リン"ビッチ"バイロン
※華名がディーバトーナメント準決勝に進出

▼第3試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
矢郷良明(フリー)/●木藤裕次(フリー)
4分32秒 チョークスラム→体固め
○ゼウス(大阪プロレス/ザ・ビッグガンズ)/The Bodyguard(大阪プロレス/ザ・ビッグガンズ)

▼第4試合 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○AKIRA(フリー)
8分37秒 反則
●飯塚高史(新日本プロレス/CHAOS)
※AKIRAがトーナメント2回戦に進出

▼第5試合 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○TAJIRI
7分53秒 横入り式ジャックナイフ固め
●FUNAKI(フリー)
※TAJIRIがトーナメント2回戦に進出

▼第6試合 初代SMASHディーバ王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○朱里
11分24秒 右ハイキック→片エビ固め
●志田光(アイスリボン)
※朱里がディーバトーナメント準決勝に進出

▼第7試合 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
○天龍源一郎(天龍プロジェクト)
5分56秒 首固め
●マイケル・コバック
※天龍がトーナメント2回戦に進出

▼第8試合 初代SMASH王座決定トーナメント1回戦 時間無制限1本勝負
●ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
17分20秒 フィンランド式フォアアーム→片エビ固め
○大原はじめ(FCF)
※大原がトーナメント2回戦に進出

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体