飯伏が"プロレスごっこ"時代の技で憧れのサスケに勝利!邪道は因縁の場でケニーにリベンジ!後藤は前哨戦で裏昇天を出して棚橋をKO!

110607_NJPW-1.gif新日本プロレス
BEST OF THE SUPER Jr. ⅩⅧ ~Bring it on!~
日時:6月7日(火) 開始:19:00
会場:ディファ有明
観衆:750人

 7日、ディファ有明で行われた新日本プロレス『BEST OF SUPER Jr.XVIII〜Bring it on!〜』第8戦。いよいよ今年のBOSJも終盤戦だが、ファンが最も注目していたカードがこの日のBブロック公式戦、ザ・グレート・サスケvs.飯伏幸太の初対決だろう。新日本主催の『J-CUP』出場が飛躍のキッカケ、ビックリするような空中殺法の使い手と共通点の多い両者だが、飯伏としてはここで憧れのサスケ超えを達成出来れば5勝2敗10点で並ぶため、優勝するためには絶対に負けられない!

 飯伏は自分の名前が入ったサスケマスクを被って入場。対するサスケも獣神サンダー・ライガー戦同様、飯伏が憧れていた頃のサスケと同じ忍者コスチュームで登場。飯伏にショルダータックルで倒れなかったサスケは突進してくる飯伏にカウンターのマッハ!!!!を叩き込んで場外に追いやると、逆トペをお見舞い。さらにエプロンからトペ・アトミコを狙ったが、これは飯伏にかわされて自爆。
 飯伏はリングに戻るとシットダウン式コブラツイストで、サスケが痛めている脇腹を攻撃していく。サスケも何とかローリングソバットで飯伏を再び場外に追いやってケブラーダを狙ったが、飯伏は足を掴んで引きずり降ろすと、逆にリングに上がっていき、何とサスケの得意技であるサスケスペシャル1号を発射!
 見事に決まると、飯伏はリングに戻ったサスケにミサイルキック。さらに蹴りの連打からファイアーバードスプラッシュを放っていくが、これはサスケがかわして自爆。脇腹が痛いサスケは連続の丸め込みで、あわや3カウントか!?というところまで追い詰めたが、飯伏はギリギリでキックアウト。ならばとこのリーグ戦で多用している卍固めに捕らえたサスケは、グラウンド卍へ移行。飯伏がロープに逃れると、サスケはラムジャムを狙うが、コーナーに登る前から執拗にアピールしていたため、コーナーに登ったところに飯伏がロンダート・オーバーヘッドキック!
 だが、エプロンに転落したサスケはエプロンで攻撃しようとする飯伏を、逆に断崖式DDTで叩き付けると、さらにトップロープに逆さ吊りにしてのミサイルキックを発射。これをかわした飯伏はさらにサスケのスピンキックもかわし、サスケの足がロープに乗っかって動けないところにミサイルキック。さらにハイキックやミドルキックを叩き込んだ飯伏は、やり投げでサスケを顔面からコーナーポストに叩き付けると、豪快なラリアットを叩き込む。
 さらにハーフネルソンスープレックスで投げていった飯伏は、一気に肩口までサスケを担ぎ上げると、アウトサイダーズエッジ気味にサスケを叩き付け、そのままエビ固めで抑え込んで3カウント。飯伏曰く最後の技はサスケが以前愛用していたファイヤーサンダーパワーボム! まさしく最後は"プロレスごっこ"のときに会得した技のオンパレードで、憧れのサスケを破った飯伏は、5勝2敗の10点でサスケに並んだ。
 飯伏はインタビュースペースで「自分が小さい頃プロレスごっこをやってた時、自分のフィニッシュ技がサスケさんのサンダーファイヤーパワーボムだったんで。まぁ自分が出来ることというか、体は大人ですけど結構小さい頃に帰った状態になって。いやー、感無量です。言葉がないです!」と憧れのサスケと対戦し、しかも思い入れのある技で勝てたことに感動した様子だった。

110607_NJPW-2.jpg 一方のAブロック。プリンス・デヴィットには敗れたものの、それまでは5連勝と今年のBOSJ絶好調のケニー・オメガ。対照的に6連敗で0点の邪道だが、昨年1・31同じディファ有明でゴールデン☆ラヴァーズのクロススラッシュを食らったことで首を負傷し、約7カ月の長期欠場に追い込まれた。それだけに邪道にとって、ケニーにだけはきっちりリベンジしたいところだ。
 ゴング前にラリアットで奇襲攻撃を仕掛けたいった邪道は、いきなりクロスフェース・オブ・JADOに捕らえるが、まだゴングは鳴っていない。レフェリーが何とか両者を分けたところで、ようやく試合開始のゴング。場外にエスケープしたケニーを追いかけていった邪道はイスを手に取るが、ここでケニーのセコンドである中澤マイケルが邪道からイスを取り上げる! 怒った邪道はマイケルに一撃!
 するとリングに戻っていたケニーは、あの時を再現するかのように"1人クロススラッシュ"とばかりに三角跳びケブラーダを発射! まともに食らってしまった邪道にあの時に悪夢が甦る! それでも何とか場外カウント17でリングに戻った邪道。ケニーは容赦なく邪道の首を攻撃していき、邪道の動きは完全に止まってしまう。だが、串刺し攻撃を狙ったケニーをラリアットで吹っ飛ばした邪道は、すかさず投げ捨てジャーマン。エプロンにエスケープしたケニーだが、邪道はロープ越しに捕まえるとDDTで叩き付ける。
 ケニーも低空ドロップキックからコタロー・クラッシャーを返すと、その場飛びシューティングスター。邪道も逆水平チョップで反撃すると、再びラリアットを打っていくが、ケニーもラリアットを返して相打ちに。ケニーはAOISHOUDOUから必殺のクロイツ・ラスを狙うが、うまく逃れた邪道は投げ捨てジャーマン。これを着地したケニーは波動拳を発射!
 だが、うまくかわした邪道はクロスフェース・オブ・JADOを狙う。ケニーはドラゴンスープレックスで切り返そうとしたが、クルリと回転した邪道はクロスフェース・オブ・JADOに捕らえていく。必死にロープに手を伸ばすケニーだが、邪道はまたも回転してロープを遠ざけると、改めて絞め上げていき、ついにケニーからギブアップを奪った。ケニーにきっちりとリベンジした邪道は、ようやく待望の初白星を挙げた。一方のケニーは5勝2敗で10点のままとなった。なお、Aブロックはデヴィットが6勝1敗の12点で、まず勝ち抜け(準決勝進出)が決まった。

110607_NJPW-3.jpg リーグ戦以外では6・18大阪大会でIWGPヘビー級王座を賭けて激突する王者・棚橋弘至と挑戦者・後藤洋央紀がタッグマッチで前哨戦を行った。圧倒的な「棚橋」コールの中、いきなり棚橋と後藤の激突で試合が始まると、棚橋はロープに押し込んで離れ際に張り手を見舞い、さらにドロップキック、クロスボディと圧倒的優勢に試合を進める。
 天山広吉は本間朋晃をブレーンバスターで投げて棚橋にタッチすると、本間も後藤にタッチ。すかさずドロップキックからフライング・フォアアームを叩き込んだ棚橋は「濃いよ、オラ!」と叫びながらエルボー合戦を挑んでいく。そこから張り手を見舞った棚橋だが、後藤は十分にロープで勢いをつけてからラリアットでなぎ倒すと、ミドルキックからダイビング・エルボードロップを投下。
 さらに昇天の体勢に入るが、棚橋は背後に着地して回避。だが、後藤は振り向きザマに特攻ラリアットを叩き込んで棚橋を吹っ飛ばす! それでも棚橋は後藤の蹴り足をキャッチしてドラゴンスクリュー。続いて天山がモンゴリアンチョップやカーフブランディングで後藤を追い込んでいくが、後藤はラリアットからサソリ固めへ。これを棚橋が張り手でカットすると、怒った後藤は試合では初公開となる新技・裏昇天で棚橋を叩き付けていく!
 これで棚橋は場外に転落してKO状態! 天山は後藤&本間のサンドイッチ・ラリアットをかわし、ニールキックを返したが、後藤は牛殺しで叩き付けると昇天・改を決めて勝利。場外でKOされたまま試合を終えた棚橋は、若手に両肩を担がれて退場するという屈辱を味わった。一方の後藤は「(裏昇天は)まぁ出すまでもなかったかなという感じなんですけど、ボーナストラックということで。得してるよ、今日来たお客さん。まぁこれで(ベルト獲りは)確信に変わったかな」と余裕のコメントを残した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 10分1本勝負
△三上恭佑
時間切れ引き分け
△高橋広夢

▼第1試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Bブロック公式戦 30分1本勝負
○マスカラ・ドラダ(CMLL)【4勝3敗=8点】
7分37秒 トルニージョ→片エビ固め
●外道【1勝6敗=2点】

▼第2試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Bブロック公式戦 30分1本勝負
○TAKAみちのく(K-DOJO)【4勝3敗=8点】
7分19秒 ディックキラー
●佐々木大輔(フリー)【1勝7敗=2点】

▼第3試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Aブロック公式戦 30分1本勝負
○フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)【3勝4敗=6点】
7分44秒 K.I.D
●TJP(フリー)【3勝5敗=6点】

▼第4試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Aブロック公式戦 30分1本勝負
●ケニー・オメガ(DDT)【5勝2敗=10点】
9分42秒 クロスフェースオブJADO
○邪道【1勝6敗=2点】

▼第5試合 スペシャルタッグマッチ
棚橋弘至/●天山広吉
13分3秒 昇天・改→片エビ固め
○後藤洋央紀/本間朋晃

▼第6試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Aブロック公式戦 30分1本勝負
●金本浩二【4勝3敗=8点】
12分6秒 エビ固め
○デイビー・リチャーズ(フリー)【5勝2敗=10点】

▼第7試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Bブロック公式戦 30分1本勝負
●ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)【5勝2敗=10点】
11分46秒 高角度サンダーファイヤーパワーボム→エビ固め
○飯伏幸太(DDT)【5勝2敗=10点】

▼第8試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Aブロック公式戦 30分1本勝負
○プリンス・デヴィット【6勝1敗=12点】
6分54秒 ブラディサンデー→片エビ固め
●タイガーマスク【4勝3敗=8点】
※プリンス・デヴィットがAブロック勝ち抜け決定

▼第9試合 BEST OF THE SUPER Jr. XVIII Bブロック公式戦 30分1本勝負
○田口隆祐【4勝3敗=8点】
10分14秒 ミラノ作・どどんスズスロウン→エビ固め
●KUSHIDA【4勝3敗=8点】

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