ラストシングルマッチをブチ壊された東郷とサスケを、何とデルフィンが救出!東郷&サスケ&デルフィンのプレミアムトリオが実現!
みちのくプロレス
東北地方太平洋沖地震復興チャリティー大会
~ディック東郷みちのくラストマッチ~
日時:6月5日(日) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1850人(満員)
5日、後楽園ホールで行われたみちのくプロレス『東北地方太平洋沖地震復興チャリティー大会〜ディック東郷みちのくラストマッチ〜』。ちょうど20年前の1991年6月5日に、場所も同じ後楽園ホールでデビューしたディック東郷。そのときの相手がMASAみちのく、現在のザ・グレート・サスケだった。今月いっぱいで国内のプロレスから引退する東郷にとって、これがみちのくプロレスラストマッチ。その相手はもちろん、デビュー戦の相手にして、長年苦楽を共にしたサスケしかいない!
サスケはコスチュームこそ黒いショートタイチにシューズのいつものスタイルだが、20年前と同じように『みちのくひとり旅』に乗って入場。しかもかつて東郷が被っていたSATOのマスクを復刻させたオーバーマスクを被ってきた。オーバーマスクを脱いだサスケのマスクには「Adios TOGO」「2011.6.5」の文字が。
前半は東郷がヘッドロックにこだわってグラウンドでの攻防を典型。サスケもコークスクリュー・シザースで投げていったが、腰投げを狙ったサスケを東郷はコブラツイストに捕らえる。現在出場中の『BEST OF THE SUPER Jr,』の中で左脇腹を痛めてしまったサスケは苦悶の表情。どうにかロープに逃れたが、東郷はシルバーブレットを落とすと、「サスケ、どうした、オラ!」と挑発した東郷が逆水平チョップを打っていく。
だが、サスケも東郷のセントーン・アトミコをかわすと腕十字の体勢に。必死にクラッチする東郷だが、手刀でクラッチを強引に切ったサスケ。ロープに逃れた東郷をスリーパーに捕らえたサスケだが、東郷はクロスフェースに切り返す。だが、ロープに逃れたサスケは東郷を場外に追いやると、逆トペを発射してからケブラーダ狙い。しかし足を引っ張って阻止した東郷は逆にエプロンからトペ・アトミコを落とす。
リングに戻った東郷はDDTやトラースキックからペディグリーを狙うが、リバースで切り返したサスケはマッハ!!!!からラムジャムを狙うが、コーナーに登る前に東郷はサスケに襲いかかる。サスケは何とか丸め込んでいくが、カウントは2。すかさずクロスフェースに捕らえた東郷は、15分が経過したところで今度こそペディグリーで叩き付けると、コーナーに登っていく。だが、そこに九龍が野橋太郎とラッセが乱入してきて、東郷とサスケを攻撃して試合をブチ壊してしまう!
東郷のみちのくラストマッチ、しかもサスケとのシングルという大事な試合をブチ壊した九龍に場内からはブーイングが飛ぶ中、そこに入ってきて東郷とサスケを救出したのは、何とスペル・デルフィン! 一時サスケとは絶縁していた上に、東郷とは大阪プロレス時代に喧嘩別れしているデルフィンの登場に、場内は大きくどよめく!
すると野橋はデルフィンに向かって「オイ、コラ! しゃしゃり出てくるなよ、クソイルカ野郎! わざわざ沖縄から出てきたのかよ! 何だったら闘いたいんだろう? 3人揃っているじゃねぇか!」とウルティモ・ドラゴンを加えた九龍と、サスケ&デルフィン&東郷のみちのく創設メンバーによる緊急試合を要求。デルフィンはコスチューム姿ではなく、マスクにトレーニングウェア姿だったが急遽特別試合が行われることになった!
まずは負傷しているサスケを捕まえた九龍だが、何とか自力で脱出したサスケは東郷にタッチ。すると東郷はデルフィンとダブルドロップキックを発射! そこからデルフィンがDDTで野橋を叩き付けると、東郷がクロスフェースに捕らえる。ラッセがカットに入るが、デルフィンが得意のスイングDDTからデルフィンクラッチに捕らえる。何とかウルティモがカットしたが、ウルティモを蹴散らした東郷は、サスケと共にコーナーに座ったデルフィンに向かって野橋をホイップ。
野橋の首を捕らえたデルフィンがスイングDDTで叩き付けると、東郷が必殺のダイビング・セントーンを投下して3カウント! 見事勝利した東郷の腕を上げて、サスケとデルフィンが祝福。そしてサスケが「東郷、先にしゃべらせてくれ。デルフィン、今日はこっちから言わせてもらうよ。ありがとな」と言うと、東郷も「今日は私の20周年記念でもあり、みちのくラストの大会でもあります。そのシングマッチをぶっ壊されて腹も立ってますけど、最後こういう形で3人が揃って......。やっぱり引退する前に、デルフィンさんと和解するというのが、ネックになっているところでした。それがこんな形で、お客さんの前で実現出来て嬉しいです。今日はどうもありがとうございました!」と挨拶。
インタビュースペースで「サスケ選手の粋な演出で、入場のときに『みちのくひとり旅』がかかった瞬間、ちょっと昔を思い出して泣きそうになりましたよ」と語った東郷は、デルフィンと組んだのはユニバーサルプロレス時代も含めて初めてだったんじゃないかとお互いに語り合った。まさしく最初で最後のプレミアムタッグだったわけだが、そこにK-DOJOの味方冬樹リングアナが登場し、サスケとデルフィンに6・18K-DOJO後楽園大会で新崎人生&グラン浜田&ヨネ原人とタッグを組んで、東郷&テイオー&カズ・ハヤシ&TAKAみちのく&FUNAKIの海援隊★DXと対戦してほしいオファー。その場でサスケとデルフィンが承諾したため、海援隊★DXのラストマッチが海援隊★DXvs."あの頃"のみちのく正規軍に正式決定した!
メインでは現在サスケと共に新日本プロレスの『BEST OF THE SUPER Jr.XVIII』に出場しているフジタ"Jr"ハヤト、4・9新木場大会で新メンバーとして加入したKAGETORA、南野タケシ、佐藤兄弟の九龍と、現東北タッグ王者のヤッペーマン1号&2号、拳王、Ken45°、剣舞のみちのく正規軍が、陸奥式イリミネーションマッチで激突。
いきなり両軍入り乱れての場外乱闘から試合がスタート。ハヤトが拳王を南側客説中腹の通路で蹴っていくと、秀はステージ上に設置された記者席にKenを叩き付けた、倒れたKenにテーブルの上からフットスタンプを落とす。そこから2号をリングに戻した佐藤兄弟は2人がかりで攻撃していくが、秀の道路標識攻撃を2号がかわして恵に誤爆させると、剣舞が入ってきて619、続いて拳王がドラゴンスープレックスで投げていき、いきなり恵が失格!
すかさずヤッペーマンが合体攻撃を駆使して秀を攻撃していき、どうにかオーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)に追い込もうとエプロンまでは追いやるが、セコンドの野橋と日向寺が落ちそうになる秀を場外から支えてカバー。逆にヤッペーマンも2人ともエプロンに追いやられるが、ヤッペーマンはサンドイッチキックを秀に叩き込む。だが、ハイキックをかわして誤爆させたところに、南野がリング上からエルボーを叩き込んでヤッペーマンを2人同時OTRさせることに成功! リング上ではKenがハヤトのK.I.D.に捕まってしまうが、拳王が蹴ってカットすると、襲いかかってきた南野に串刺しダブルニー。だが、南野もシャイニング・ウィザードを返すと、ライガーボムで叩き付ける。
続いて剣舞がKAGETORAを攻撃していくが、ハヤトが入ってきてヘルムを叩き込むと、KAGETORAが半月からの一騎当千を決めて3カウント。これで正規軍は拳王とKenの2人だけになってしまう。15分が経過し、Kenにペットボトルの水をぶっかけた秀がベアハッグに捕らえていくが、Kenは密かに口に含んでいた水を噴射して脱出。そこにセコンドの野橋が攻撃していくが、Kenはうまく同士討ちを誘い込む。だが、今度は恵がエプロンまで上がってきて、秀が羽交い締めにしたKenに墨汁ミストを噴射するが、Kenは間一髪でかわして秀に誤爆させる! そのままKenはロッケンロ〜ルで丸め込んでいき、秀も失格に。
Kenは勢いに乗って南野を攻撃していき、コーナーの上に乗せていく。一度は南野が叩き落とし、エプロンに着地したKenは再びコーナーに登っていくが、南野は何と逆に雪崩式ブレーンバスターでKenを場外に向かってブン投げる! これは場外心中となり、南野もKenも失格に。残ったのは九龍がハヤトとKAGETORA、正規軍は拳王1人となった。レフェリーを攻撃して、倒れている間に場外で拳王を袋叩きにして額を叩き割った九龍。リング上にも乱入して拳王を攻撃していくが、これに怒った正規軍のメンバーも入ってきてを試合の権利がない九龍のメンバーを場外に追いやって同時トペコンを発射!
その間にKAGETORAの一騎当千を食らった拳王だが、カウント2で返すとハイキックでエプロンまで追いやり、ダメ押しのハイキックでOTRにして失格させる。これで拳王vs.ハヤトの一騎打ち状態に。ニーリフトをキャッチしてアンクルホールドで切り返した拳王は、さらにドライブスクリュー、二段式ジャーマンで追い込むが、トドメのハイキックをかわしたハヤトは逆にハイキックを叩き込んでからヘルムを狙う。これをドラゴンスープレックスで切り返そうとした拳王だが、ハヤトは投げられる寸前に体を回転させてK.I.D.に捕らえると、そのまま絞め落としてみせた。
これでレフェリーストップとなり、ハヤトの1人残りで九龍が勝利。するとハヤトは「オイ、勝ちは勝ちだ。いいか、このみちのくプロレスのエースは九龍のフジタ"Jr"ハヤトだ。よく覚えておけ! それからプロレス団体のいろいろなところ、この九龍で荒らしてやるよ! お前ら、これから九龍の行動を1つも見逃すんじゃねぇよ! お前らまた絶対みちのくプロレスに来いよ!」とマイクアピール。インタビュースペースでハヤトは個人的に参戦している新日本やZERO1にもっと出ていき、"みちのくプロレス=九龍のハヤト"というイメージにしたいと語った。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負
●佐々木大地
8分17秒 ジャガラキ→片エビ固め
○ラッセ
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○新崎人生
11分36秒 リングアウト
●つぼ原人(フリー)
<つぼ原人の要請により再試合>
●新崎人生
19秒 ちんロック→ギブアップ
○つぼ原人(フリー)
▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
FUNAKI(フリー)/気仙沼二郎/●大柳錦也
13分10秒 逆エビ固め
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/○日向寺塁/野橋太郎
▼第4試合 ディック東郷みちのくラストマッチ 30分1本勝負
ザ・グレート・サスケ
15分38秒 九龍乱入→ノーコンテスト
ディック東郷(DDT)
▼特別試合 時間無制限1本勝負
ザ・グレート・サスケ/○ディック東郷(DDT)/スペル・デルフィン(沖縄プロレス)
4分23秒 ダイビング・セントーン→片エビ固め
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)/●野橋太郎/ラッセ
▼第5試合 正規軍対九龍陸奥式イリミネーションマッチ 時間無制限
●拳王/Ken45°/ヤッペーマン1号/ヤッペーマン2号/剣舞
0-1
○フジタ"Jr"ハヤト/KAGETORA(フリー)/南野タケシ/佐藤秀/佐藤恵
<1人目>
○拳王
9分8秒 ドラゴン・スープレックスホールド
●佐藤恵
<2・3人目>
●ヤッペーマン1号/●ヤッペーマン2号
11分8秒 OTR
○南野タケシ
<4人目>
●剣舞
14分35秒 一騎当千→片エビ固め
○KAGETORA(フリー)
<5人目>
○Ken45°
17分8秒 ロッケンロ~ル
●佐藤秀
<6・7人目>
●Ken45°
18分15秒 OTR
●南野タケシ
<8人目>
○拳王
22分36秒 OTR
●KAGETORA(フリー)
<9人目>
●拳王
26分25秒 K.I.D→レフェリーストップ
○フジタ"Jr"ハヤト
※1人残りで九龍の勝利
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