イサミが10年の思いをぶつけてMIKAMI超え!チーム変態大社長が大暴れ!巡り巡ってユニオンのリングでぶつかり合った天龍と菊地

110602_Union-1.jpgユニオンプロレス
雨ニモマケズ ユニオン in 新宿
日時:6月2日(木)開始:19:00
会場:新宿FACE
観衆:490人(超満員)

 2日、新宿FACEで行われたユニオンプロレス『雨ニモマケズ ユニオン in 新宿』。今大会のメインでは5・4後楽園大会で行われた、怒頭破血vs.スクールモンキーのハードコアマッチでMIKAMIに敗れた木高イサミが、虎の子であるDDT EXTREME王座を賭けてMIKAMIと一騎打ちを行った。
 10年前に身体は小さくても凄いことをしているMIKAMIを見て、本格的にプロレスをやるようになったというイサミは、この新宿FACEで憧れのMIKAMIが高木三四郎と初代王座を争ったDDT EXTREME王座に強い思い入れがある。ようやく念願のEXTREME王座を奪取したイサミが、その新宿FACEで王者としてMIKAMIを迎え撃つことになったわけだが、イサミは敢えて相手の得意とするラダーマッチによる3本勝負を要求した!

 握手はせずに試合が始まると、イサミが先制攻撃を仕掛けていったが、MIKAMIもドロップキックからミッキーブーメラン。これをかわしたイサミはバックブリーカーでMIKAMIの腰を攻撃すると、悶絶するMIKAMIにダイビング・ニードロップを落とし、そこからお株を奪うスクールボーイで丸め込んで1本目を先取。
 2本目、まだ腰にダメージがあるMIKAMIは場外でインターバルを取る。ジラされイラつくイサミはリングに戻ったMIKAMIに襲いかかり、場外に追いやってプランチャを狙うが、MIKAMIは場外から足を引っ張って引きずり出す。そして鉄柱にMIKAMIの腰を何度も叩き付けていったが、MIKAMIも鉄柱を蹴ってDDTで切り返すと、エプロンにイサミを叩き付け、場外から滑り込むようにミッキーブーメラン。さらにリングに戻ってトルニージョを投下。
 これでイサミは首に大きなダメージを負ってしまい、リングに戻ったあとも首を押さえて悶絶。それでもイサミはMIKAMIをコーナーに貼り付けると、腰に串刺しダブルニーを叩き込む。だが、MIKAMIはデュランダルからのスティンガーに捕らえていく。何とかロープに逃れたイサミだが、ここでラダーを持ち込んだMIKAMIは逆にラダーに叩き付けようとしたイサミに対し、ラダーに飛び乗ってのムーンサルトアタック。さらにハーフダウンのイサミの前にラダーをセットすると、そこにスワンダイブ式ミサイルキック。
 そこからラダーを自立させて登っていったMIKAMIだが、イサミも追いかけていく。雪崩式ブレーンバスターを狙うイサミに対し、一旦トップロープに移動したMIKAMIはそこから飛び付いていって雪崩式フランケン! さらにラダーの上からスーサイドボムを落として3カウント。これで2本目はMIKAMIが取り、イーブンとなった。
 3本目、MIKAMIの腰を狙っていくイサミに対し、MIKAMIは後頭部にミサイルキック。しかしイサミも返す刀で勇脚。ダブルダウン状態からラダーの上に叩き付けようとするイサミを、逆にシットダウン・パワーボムで叩き付けていったMIKAMIは、ラダーの上にイサミを寝かせてスワントーンボム。これをかわして自爆させたイサミは、鳥兜から倒れたMIKAMIの上にラダーを乗せ、その上にダイビング・ダブルニードロップを投下! MIKAMIもコーナー上での攻防から雪崩式ディランダルを決めると、うつ伏せに倒れたイサミの後頭部に450°スプラッシュ式エルボードロップを落とし、さらにラダーの上からヴォルカニックボムを落とすが、これはイサミがヒザを立てて迎撃! すかさず螺旋丸を狙ったイサミだが、何とか押し潰すMIKAMI。だが、キックアウトしたイサミは勇脚2連発を叩き込んでMIKAMIから3カウント!
 試合後、MIKAMIと抱き合って健闘を称え合ったイサミ。10年来のMIKAMI超えを達成したイサミだが、マイクを掴むと「これで終わりじゃなく、やっと始まったぞって。本格的にプロレスやろうと思ってから10年。ユニオンプロレスでこんな素敵な仲間たちに会えました。彼らに負けないようにこのEXTREMEのベルトを自分色に変えたいと思います」と語った。

110602_Union-2.jpg 天龍源一郎がTKG48入りして以来、ユニオン正規軍にレンタル移籍して天龍との対戦に固執している菊地毅だが、ついにシングルマッチで激突することになった。会いたくても二度と会えない"兄貴分"ジャンボ鶴田さん巡礼の旅に出ているという菊地にとって、鶴田の好敵手だった天龍にはガンガン向かって行くしかないのだ。
 天龍がリングインするなり抑え切れないとばかりにゼロ戦キックで向かっていった菊地。まだロングガウンを脱いでいない天龍だが、コーナーを背にしながらもグーパンチで応戦すると、なおもゼロ戦キックを打ってくる菊地を場外に放り投げ、自らも場外に出てイスで思い切り殴打していくと、さらにイスを投げつける! "怖い天龍"が全開だが、菊地もリングに戻って天龍を睨み付けると、エルボーを打っていく。天龍はグーパンチと逆水平チョップで応戦するが、菊地も意地で倒れない。しかしコーナーに追い詰められた菊地はノド元に逆水平チョップを食らい、つに片膝をつく。
 だが、天龍はなおもグーパンチをガンガン叩き込んでいくと、菊地を引き起こして逆水平チョップ。菊地も何とか天龍のバックに回ってバックドロップで投げると、ダイビング・ヘッドバットを投下するが、かわされて自爆! 天龍が一旦場外にエスケープすると、それを追いかけていったゼロ戦キックを打っていった菊地だが、かわして鉄柱に誤爆させた天龍は倒れた菊地をなおもイスで殴打し、イスを投げつける!
 鼻と口から出血しながらもリングに戻ろうとする菊地の顔面を蹴り上げた天龍は、水の入ったペットボトルを投げつける。怒った菊地がエルボーで向かっていくが、天龍は逆水平チョップで応戦。ランニングエルボーを狙った菊地をカウンターの逆水平チョップで吹っ飛ばした天龍は、起き上がろうとする菊地に全体重を浴びせるようなレフトハンド・ラリアットを叩き込んで3カウント。
 天龍のモットーである"痛みの伝わるプロレス"で、あの頃のジャンボのように菊地を叩き潰した天龍は、インタビュースペースで「菊地とやるなんて感無量だね。こんな日が来るなんて本当に不思議な感じだね。ただまぁ、盛んに試合の前に鶴田選手がどうのこうのって言ってましたけど、俺が実質の評価を言わせてもらえば、ジャンボ鶴田とかこざかしいよ! 堂々とこんかい、この野郎! 何を求めてんだって話ですよ。まぁ頭をイスでカチ割ったけど、それでも向かってきた心意気はヨシとする。突貫小僧と言われた面影はありますよ」と菊地に檄を飛ばした。
 すると、そこに菊地が来て「ありがとうございました、先輩」と言って天龍とガッチリ握手。気持ちだけは鶴田にぶつかっていったように天龍にもぶつかっていったという菊地は、翌日に控えた『崖のふちプロレス』旗揚げ戦で対戦する松本都に対して「彼女の気持ちっていうのは天龍さんと一緒だよね。天龍さんも天龍革命っていうのを起こして(全日本を)出ていった訳だから。彼女も同じ形で(アイスリボンを)出ていった訳でしょ? だから俺はその試合に対して意味を持たせるんだったら、彼女は"女版の天龍さん"だと思ってる。旗揚げっていうのをしっかり受け止めた上でガンガン行くよ。容赦しない!」と言い放った。

110602_Union-3.jpg TKG48の高木三四郎&澤宗紀の"チーム変態大社長"は、KO-Dタッグ王者だった頃、ベルトを通行手形代わりにあらゆる場所で、あらゆる相手と防衛戦を行ってきたが、今度は新北京プロレスの趙雲子龍&曹彰が保持する大中華統一中原タッグ王座に狙いを定めた!
 何とエニウェアフォールマッチ&ハードコアルールで行われることになったこの試合。高木は趙雲を場外で捕まえると、「外行くぞ−!」と叫び、売店やエレベーター前で大乱闘を展開。ようやくFACE内に戻ってきたと思ったら、澤が「高木さん、いいものがありました!」と言って段ボールが何個も乗った台車を持ってくる。しかし、なぜか新北京側が澤を台車に乗せて、そのまま階段から突き落とす! さらに高木も台車に乗せて階段落ち。
 すると、そこに真琴姫がテーブルの上を歩いて近付いていく。その姿を見て「あ、ストリッパーだ!」と言って下から覗き込むチーム変態大社長! だが、そんな2人を趙雲と曹彰が羽交い締めにすると、テーブルから真琴姫がプランチャでダイブ! そこから揉み合いながらステージに移動した両チーム。高木は曹彰を捕まえて、澤に「俺ごとシャイニング!」と指示したが、澤のステージダッシュ式シャイニング・ウィザードはかわされて高木に誤爆!
 すると澤はバックステージから自転車に乗って再登場。だが、自転車アタックはまたもかわされて高木に誤爆。すると自転車大国である中国出身の趙雲が澤から自転車を奪い取り、何と入場階段の上にテーブルを2つ並べ、坂道を築くと、ステージ下にいる高木に向かって坂道ダッシュの自転車アタック! ようやくリングに戻ったが新北京コンビはグロッキー状態の高木をテーブルの上に乗せると、2人でコーナーに登っていき、合体ダビング・ボディプレス、その名も三国統一でダイブしてテーブルクラッシュ!
 完璧に決まったが、辛くも澤が先ほど台車に乗っていた段ボールを投げつけてカット。しかし段ボールの中身のDVDでリング上に散乱! そんなのお構いなしにシャイニング・ウィザードを叩き込んだ澤が、続いて曹彰のバックを取ると高木が2人まとめて眉山でブン投げていき、さらにコーナーからダイブしてきた趙雲をキャッチし、そのままシットダウン・ひまわりボムで叩き付けて3カウント!
 大中華統一中原タッグ王座を奪取したチーム変態大社長は、DVDが散乱するリング上で、半ばヤケクソ気味にセントーンを落としたり、フットスタンプを落としたりして、DVDをベコベコにすると、ナオミ・スーザン代表に向かってタイトルマッチを組むように要求。するとスーザン代表はちょうどいい選手がいるという。その場では名前を明かさなかったが、大会のエンディングで7・3新木場大会でグレート・サスケ&リッキー・フジ相手に防衛戦を行うことが発表された。大人気ないこと極まりない試合になることは確実だが、さらに高木はかねてより募集していたTKG48研究生に、K-DOJOの関根龍一が選ばれたことを発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 腕立て伏せ100回対決
●ばってん多摩川
1分13秒 100回達成
○都宮ちい(アイスリボン)
※ちいが新アックスボンバーズの新メンバーとなる

▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
●福田洋
6分25秒 自分が垂直落下式バックフリップ→片エビ固め
○入江茂弘(TKG48会員番号36番)

▼第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
●大家健/チェリー
6分27秒 首四の字固め
○紫雷美央(フリー/トリプルテイルズ)/紫雷イオ(フリー/トリプルテイルズ)

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○ディック東郷(DDT)/ヤス・ウラノ(DDT)
15分8秒 クリップラー・クロスフェイス
諸橋晴也改め"ビッグ諸橋"/●妻木洋夫

▼第4試合 大中華統一中原タッグ選手権試合 30分1本勝負
[王者組]●趙雲子龍(新北京)/曹彰(新北京)with真琴姫
13分30秒 シットダウン・ひまわりボム→エビ固め
[挑戦者組]○高木三四郎(TKG48プロデューサー)/澤宗紀(TKG48会員番号4番)
※王者が初防衛に失敗。チーム変態大社長が新王者となる

▼第5試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●菊地毅(TKG48会員番号6番)
7分15秒 ラリアット→体固め
○天龍源一郎(TKG48会員番号17番/最高顧問)

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
石川修司/●冨永真一朗
17分11秒 Brainbustaaaaahhhhh!!!!!→片エビ固め
○エル・ジェネリコ/矢野ケイタ(ワラビー)

▼第7試合 DDT EXTREME選手権試合 60分3本勝負
[王 者]○木高イサミ
2-1
[挑戦者]●MIKAMI(DDT)
<1本目>
●木高イサミ
1分43秒 スク〜ルボ〜イ
○MIKAMI(DDT)
<2本目>
○木高イサミ
9分40秒 スーサイド・ボム→片エビ固め
●MIKAMI(DDT)
<3本目>
○木高イサミ
6分28秒 勇脚→エビ固め
●MIKAMI(DDT)
※王者が2度目の防衛に成功

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