KOG2回戦でCIMAがYAMATOを、ハルクが斎了を撃破!二大勢力が完成しつつある中、フジイが選んだのは...

110517_Dragongate-1.jpgDRAGON GATE
KING OF GATE 2011
日時:5月17日(火) 開始:19:00
会場:新宿FACE
観衆:650人(超満員札止め)

 17日、新宿FACEで行われたドラゴンゲート『KING OF GATE 2011』。今月12日の後楽園大会から開幕した毎年恒例ドラゴンゲートのナンバー1決定トーナメント『KING OF GATE』(以下KOG)も、佳境に入ってきた。

 この日行われたトーナメントBブロック2回戦では、14日の札幌大会で行われたBブロック1回戦で、横須賀享に勝利したBlood WARRIORS(以下BW)のCIMAと、ドン・フジイを再試合の末にエビ固めで丸め込んだ望月軍(仮)のYAMATOの因縁対決が実現。
 第1試合終了後、YAMATOに向かって「今日はお前から何が何でもギブアップ獲ったるからな」と宣言していたCIMAだが、試合序盤のCIMAの蹴り足をキャッチしたYAMATOが電光石火のヒールホールドを決めてCIMAは左足首を痛めてしまう。何とかラフ殺法を駆使して攻撃していくCIMAだが、ドラゴンスクリューから串刺しエルボー、エクスプロイダーで投げていったYAMATO。続く串刺し攻撃をかわして、リバーススプラッシュ式フットスタンプを落としたCIMAだが、やはり左足首を押さえてしまう。
 CIMAのセントーンをかわして横十字固めで丸め込んだYAMATAOは、そこからクロスフェースに移行すると、ロープに逃れようとするCIMAをアンクルホールドに捕らえる。必死にロープに逃れたCIMAだが、もうロープに走ることも出来ない。YAMATOが八木レフェリーに「(試合を)止めろよ」と詰め寄っていくが、ここでCIMAは背後から飛び付いていってスーパードロル。続くパーフェクトドライバーを逃れたYAMATOはローリングエルボーからスピアーを狙うが、ガッチリ受け止めたCIMAはフロントネックロックに捕らえる。
 しかしYAMATOも足を取ってアンクルホールドに切り返すと、延髄蹴りで逃れようとするCIMAの攻撃をかわしてスリーパー。さらに、そのままスリーパースープレックスでブン投げると、垂直落下式ブレーンバスターで叩き付ける。ダメ押しのギャラリアを狙ったYAMATOだが、逆にドラゴンスリーパーで切り返したCIMAは胴絞め式に移行。YAMATOがロープに逃れると、CIMAはトカレフを発射してからシュバインで叩き付ける。それでもYAMATOは立ち上がろうとするが、張り手を見舞ったCIMAはトラースキック。
 しかし望月軍(仮)に向かって中指を突き立てている隙に、背後からYAMATAOがスリーパー。だが、いまやBWはヒールユニット! CIMAまでもがYAMATOの急所を蹴り上げると、ナカユビで叩き付けてから胴絞め式リバースフルネルソンで、何とか予告通りギブアップを奪おうとするのだが、YAMATOは意地でもギブアップはしない。仕方なくもう一度ナカユビで叩き付けたCIMAは、必殺のメテオラを発射して3カウントを奪った。

110517_Dragongate-2.jpg もう1つのトーナメントBブロック2回戦は、盟友・堀口元気を熱戦の末に破ったBWの斎藤了と、土井成樹から勝利して勢いに乗る望月軍(仮)のB×Bハルクが激突! 先に入場してコーナーでアピールしているハルクを背後から蹴撃していった斎了は、いきなりジャーマンで投げていく。さらにTシャツを使ってチョーク攻撃でハルクを苦しめるが、ハルクもニーリフトの連打からその場飛びツイスタープレスで反撃。
 斎了はハルクの顔面を踏みつけたり、ボディに何度もフットスタンプを落とすなど、荒っぽいファイトで追い込んでいくが、ハルクは側転してからのソバットからスピンキック。これは腕でブロックした斎了だが、ハルクはさらにカカト落としから水面蹴り→その場飛びシューティングスター。さらにエルボー合戦から斎了をキャプチュードの体勢で抱え込んだハルクは、そのままアバランシュホールドのように自分の体も浴びせるように投げていく。
 続くハルクのムーンサルトプレスをかわした斎了は、着地したハルクをフロントスープレックスで投げてターンバックルに叩き付けると、ダイビング・ボディプレスを投下。さらに反撃を狙って突進してきたハルクをキャッチしてジャーマンで投げた斎了だが、ハルクは珍しくカウンターで水車落としを決めると、ソバットからE.V.O.。カウント2で返した斎了はハルクの蹴り足をキャッチするが、ハルクはもう一方の足でカカト落とし!
 斎了も投げ捨てドラゴンスープレックスを返すが、ハルクは串刺しフロントキックから斎了をコーナーに乗せていく。一度は叩き落とした斎了だが、下からニールキックで蹴り上げたハルクは、もう一度コーナーに登って雪崩式E.V.O.で叩き付ける。それでも高速ドラゴンスープレックスで投げていった斎了だが、F.T.X.で叩き付けたハルクは両ヒザをついたままの斎了にカカト落としを見舞ってからのファースト・フラッシュを叩き込んで勝利。
 斎了のラフ殺法が織り交ぜられた攻撃にも耐え抜き、実に力強い攻撃で準決勝進出を決めたハルク。この結果、5・21大阪府立体育会館第2競技場で行われる準決勝には、BWから神田裕之とCIMA、望月軍(仮)から望月成晃とハルクが勝ち進み、神田vs.望月、CIMAvs.ハルクの勝者同士が決勝で激突する。

 KOG中にも大きく"シフトチェンジ"しているドラゲーマット。開幕戦では現ドリームゲート王者の望月+元WORLD-1の望月軍(仮)にYAMATOや鷹木信悟が合流。さらに15日の札幌大会で行われたAブロック2回戦で望月に敗れたサイバー・コングも、望月軍(仮)入りを表明。
 ところが、同日トライアングルゲート王座を防衛したにも関わらず、開幕戦でリコシェと小競り合いをしていたドラゴン・キッドをBWが追放! 徐々にヒール軍団にシフトチェンジしていたBWには、キッドの代わりに苫小牧卓也改めトマホークT.T、さらに望月軍(仮)入りを表明していたサイバーが加入した。キッドは16日の新潟大会で急遽行われた6人タッグマッチに出場し、谷嵜なおきから勝利したことで望月軍(仮)が正式決定し、この日も第1試合でPACと組んで、堀口&リコシェと対戦。
 「今日からドラゴン・キッド帝国を築いていく!」と豪語したキッドだが、あまり元気がなくかなり追い込まれたが、最後は一発逆転のバイブルで堀口からフォール勝ち。しかしメイン終了後にはCIMAから「キッドもブラッド追い出されても全然悔しくないみたいやな。だからお前はいつまで経ってもそのポジションなんや!」と言われてしまう。さらにCIMAはマライサvs.鷹木&ハルクと、CIMA&土井成樹&神田裕之vs.望月成晃&吉野正人&YAMATOが決まっている6・8後楽園大会のカードに関しても、谷嵜が休んでいる間に暗躍していたことをほのめかした上で「それだけで終わっていいのかな?」と意味深発言......

110517_Dragongate-3.jpg そんな中、まだどちらのユニットに入るか明言していなかったドン・フジイとKAGETORAが第2試合でシングルマッチを行った。フジイをトリッキーな動きで翻弄して場外に追いやったKAGEは、リング上からフジイばりに「カマーン」と挑発。怒ったフジイがイスを投げ込むと、そのイスに座って再び「カマーン」。リングに戻ったフジイは、ネックツイストやチョン蹴り、グーパンチやダイビング・ニードロップでKAGEを追い込んでいくが、KAGEものど輪落としを影縫で切り返す。
 カウント2で返したフジイは逆水平チョップを打っていくが、これもかわしたKAGEは延髄蹴り。そして突進していくが、フジイかカウンターのテーズドロップを決めて3カウント。爪の甘さでフジイに敗れたKAGEだが、そこに望月が現れて「さすが職人2人、グッドマッチ! なぜ俺がここに出てきたかっていうと、2人の意思確認を取りに来たよ」と語りかける。まずKAMIKAZEのメンバーでは鷹木とYAMATOが望月軍(仮)、サイバーがBW入りしているKAGEは「1つだけいいですか? 望月さん、何でもっと早く誘ってくれないんですか? 僕はまた迷っちゃうところでしたよ!」とアッサリ望月軍(仮)入りを表明。
 そして望月は盟友・フジイに「フジはもちろん、俺たちと打倒BWのために一緒にやってくれるよな」と言って手を差し出す。ところがフジイは「望月さん、ごめんさなさい!」と言いながら頭を下げると、「まさかブラッドに行くんじゃないよな?」と動揺する望月に「望月さんのお誘いは嬉しいんですけど、僕にはブラッドうんぬんよりもやらなければいけないことがあるんですよ。それは若手の育成です。若手と肌を合わせて若手の底上げをしていかなくてはいけません。恩知らずのストーカー市川の相手も、超神龍の相手も、琴香ちゃんの子守りもしなくてはいけません。それが出来るのは"40代の鬼軍曹"ドン・フジイじゃないですか!」と軍団抗争には加わらず、敢えて前座の鬼になることを希望。
 フジイの意思を確認した望月は「この抗争に決着がついたら、また俺もそっちに戻るから、その時はまたモチフジでやろうぜ!」と言って、フジイと握手をしてひとまずモチフジタッグに別れを告げた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
●堀口元気/リコシェ
9分31秒 バイブル
○ドラゴン・キッド/PAC

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○ドン・フジイ
9分25秒 空中胴締め落とし→体固め
●KAGETORA

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○谷嵜なおき/サイバー・コング
14分41秒 インプラント→エビ固め
鷹木信悟/●横須賀享

▼第4試合 KING OF GATE 2011 トーナメントBブロック2回戦 30分1本勝負
●斎藤了
11分27秒 ファースト・フラッシュ→片エビ固め
○B×Bハルク

▼第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
土井成樹/Gamma/○神田裕之
11分48秒 ジャーマンスープレックスホールド
望月成晃/吉野正人/●スペル・シーサー

▼第6試合 KING OF GATE 2011 トーナメントBブロック2回戦 30分1本勝負
○CIMA
18分53秒 メテオラ→エビ固め
●YAMATO

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