パイブルーとしてドアラ部とコラボダンスをしたゆずポンが、二冠王者の栗原相手に大健闘の20分ドロー!
ゆずポン祭実行委員会
ゆずポン祭3~ゆずポン・バースデイ前夜祭~
日時:5月15日(日) 開始:12:30
会場:新木場1stRING
観衆:435人(超満員札止め)
15日、新木場1stRINGで行われた『ゆずポン祭3〜ゆずポン・バースデイ前夜祭〜』。"グラレスラー"愛川ゆず季による自主興行も3回目を迎えたが、今回は愛川の28回目の誕生日前日ということで、「私の誕生日を祝おうということではなくて、私から(ファンに)激しい闘いをプレゼントする」というコンセプトから、対戦相手が現NWA女子パシフィック王座&NEO認定シングル王者の栗原あゆみに決定。現在の女子プロレス界を代表する二大アイドルレスラーの初対決とあって、超満員札止めとなる435人もの観客が詰めかけた。
今大会から愛川本人が大会プロデューサーに就任。愛川プロデューサーは、ゆずポンの入場曲としてお馴染みの『爆乳戦隊パイレンジャー』を踊っている素人ダンス集団のドアラ部を動画サイトで見つけ、早速今大会のオープニングACTをオファーしたという。ピンクの愛川こずえは残念ながら欠席だったが、ブルーでリーダーのドア子、イエローの段差ー(だんさー)、グリーンのぴい、レッドのものとんの4人覆面ダンサーが登場し、まずは『LOVE&JOY』を踊ってみせると、ドアラ部は手に持っていた風船をTシャツの中に入れて"爆乳"を作り上げる。
すると久しぶりにパイレンジャーのパイブルーに変身したゆずポンが登場! ドアラ部withパイブルーによる『爆乳戦隊パイレンジャー』のセクシーダンスで会場を一気にヒートアップさせた。パイブルーとドアラ部の息もぴったりな上、パイブルーは風船ではない天然モノの爆乳を強調して観客を魅了した。
一気に暖まった場内は、続くTKG48提供試合でも大盛り上がり。男色ディーノの男色殺法に澤宗紀が苦しめられ、愛川のゆずポンキックを食らって流血した中澤マイケルが、高木三四郎に掟破りのゆずポンキックまで繰り出したが、最後は高木がシットダウンひまわりボムでマイケルを沈めた。
続くスターダム提供時代では3WAYマッチながら、須佐えり&星輝ありさの女子高生コンビが結託して高橋奈苗に挑む形になったが、最後は須佐をラ・マヒストラルで丸め込んだ星輝を奈苗がクロスフェースで捕らえてギブアップを奪った。
そして迎えたメインイベント。これまで『アメトーーク』や某専門誌でのグラビアなど、アイドルレスラーとして共演する機会は多かった愛川と栗原だが、リング上で相対するのはこれが初めて。入場から名前をコールされるまでは笑顔だった愛川だが、手で顔を覆って試合開始のゴングが鳴ると、その表情が一変! 厳しい表情でいきなりYKレッド(カカト落とし)を飛ばしていくが、栗原はバックステップでかわす。
手四つの力比べを要求した栗原だが、愛川は応じずに蹴っていく。しかし栗原が蹴り足をキャッチして投げ飛ばすと、今度は愛川から力比べを要求。これに栗原が応じると、力比べでは栗原優勢。すると愛川は腕を取って捻り上げ、さらに下から蹴り上げるとアームドラッグで投げてからサッカーボールキック。そこから首4の字固めに捕らえていくが、反転して首を抜いた栗原は愛川の髪の毛を掴んでヘアーホイップ! ブーイングも起こるが、栗原はお構いなしに愛川の顔面にドロップキックを叩き込むと、キャメルクラッチに捕らえていく。
愛川もドロップキックの連打をお返しすると、卍固めに捕らえていき、栗原がよく見せる裏ピースを披露。腰投げで脱出した栗原はお返しとばかりに、腕決め卍固めに捕らえて裏ピース! さらに串刺しダブルニーからのミサイルキックを叩き込んでから、もう一度コーナーに登った栗原だが、愛川は下からYKイエロー(ハイキック)。だが、栗原はその蹴り足をキャッチするとアンクルホールドに捕らえる。そして技を解いた直後、愛川のヒザにミサイルキックを発射し、間髪入れずアキレス腱固めへ。足攻めに苦しめられた愛川だが、それでもゆずポンキックで反撃。
YKレッド(カカト落とし)もクリーンヒットさせたが、栗原はロープ際でのエルボーで愛川を座らせると、顔面への低空ドロップキックで場外に叩き落とす! カウント18でどうにかリングに戻った愛川はどうにか栗原をエプロンまで出すと、下から顔面を蹴り上げて場外に叩き落とし、コーナーに登っていく。だが、すぐさまエプロンから追いかけていった栗原は、何とか叩き落とそうとする愛川の腕を取ってぶら下がり式腕十字に捕らえていく。
続くミサイルキックをかわした愛川はYKレッド(カカト落とし)を出すが、栗原もかわして愛川を場外に投げ落とす。そしてコーナーからプランチャを投下していった栗原は、リングに戻ってきた愛川の顔面にドロップキック。15分を経過し、栗原の足を掴んでSTFを決めた愛川だが、ロープに逃れた栗原はディランダル。さらに愛川のYKイエロー(ハイキック)をキャッチした栗原は、シャチホコ式の逆片エビ固めへ。強烈に決まったが、愛川は辛くもロープに脱出。栗原はコーナーに登るが、YKイエロー(ハイキック)とYKレッド(カカト落とし)で叩き落とした愛川は、ゆずポンスタナーからYKブルー(回し蹴り)を叩き込むと、一気にフィッシャーマンズ・スープレックスで投げるがカウントは2。
バチバチの張り手合戦から愛川がラ・ゆずヒストラルで丸め込むが、これもカウントは2! ならばとYKブルー(回し蹴り)からのYKレッド(カカト落とし)を叩き込むが、栗原もジャーマンを返す。さらに串刺しダブルニーからミサイルキックを発射するが、愛川もシャイニングゆザードを返す。栗原は必殺の裏投げの体勢に入るが、投げる前に時間切れを告げるゴングが鳴らされた!
試合後、抱き合って健闘を称え合った両者。現役二冠王者相手に20分間途切れることなく闘い抜いた愛川は大の字に倒れるが、マイクを握ると立ち上がって「今日はもう一生懸命、私が持っている力も技も出し切って、勝てませんでした。栗原あゆみ選手は本当に女子プロレスの中心にいる選手だなって実感しました。私はまだまだ未熟ですが、機会があったらまたシングルやってもらいたいなと思いますし、いつかはタッグもやってもらいたいなと思います」と、再戦&タッグ結成を希望。これを聞いた栗原は愛川とガッチリ握手を交わした。
そして愛川が「ちょうど1年前、ここ新木場でプロレスを始めました。明日で28歳になっちゃうんですけど、プロレスにすべてを捧げてやってきました」と言うと、スターダムのメンバーがバースデーケーキを持ってサプライズ登場! 愛川が唇が腫れ上がった状態でローソクの火を吹き消すと、場内からは大歓声が飛んだ。そんな愛川はインタビュースペースで「私、プロレスを始めた時に団体に入るつもりはまったくなかったんですよ。何か協調性とかも全然ない感じだったんですけど、今日、セコンドで(付いていた)スターダムの選手が応援してくれて、何かそういうのも力になったし、団体ってすごいいいなと感じました」と、キャリアでも実績でも劣る栗原に最後まで食らいつけた要因の1つに団体力があると語った。
一方の栗原は「こんなにやってくるとはちょっと思ってませんでした。舐めていたわけではないんですけど、心のどっかで舐めていたのかな......。それが今日、こんな20分ドローで終わってしまったという原因なのかなと。本当は勝って"あゆポン祭"で乗っ取りたかったんですけど、メチャクチャ悔しいですね」とプロレス一筋でやってきたのに、グラレスラー相手に引き分けに終わったことに悔しさを滲ませた。とはいえ、愛川から希望されたタッグ結成に関しては「バチバチやり合えて楽しかったんで、組んでも面白いかなと思いました」と前向き発言。これを聞いた愛川は「栗原選手とだったら最強のタッグチームが実現するんじゃないかなって、自分的にじゃなくてファン目線でそういう風に感じてますので、いつか追いつけたらお願いしたいなと思ってます」と語った。
なお、大会プロデューサーとして愛川は「皆の力が合わさってこれだけのお客さんが来てくれて、これだけ盛り上がって、応援してくれたってことは成功したんじゃないかなと。で、もっといいプロデュースも考えていきたいなと。今までも芸能界でやってきて、マネージャーさんに言われたことや、決められたものを着せられて、こうやってマスコミの皆さんの前に出ても喋られることも全部チェックしてって感じだったんですけど、(いまは)こう喋ってるのも、いつもの芸能界で喋ってたことよりも100倍気をつけて喋ってますし、やはりこのプロレスって生の声が伝わるから、そういうのも含めてこういうプロレスマスコミの皆様も、選手のストレートな気持ちを紙面やインターネットを通して伝えられることができるので素晴らしいなってすごい感じてます」と芸能界ではなかなか出来ないプロデュース業をプロレス界で出来ることにやり甲斐を感じているようだった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼オープニングACT
ドアラ部
▼第1試合 TKG48提供試合 30分1本勝負
○高木三四郎(ユニオン/TKG48プロデューサー)/澤宗紀(バトラーツ/TKG48会員番号4番)
10分14秒 シットダウンひまわりボム→エビ固め
男色ディーノ(DDT)/●中澤マイケル(DDT)
▼第2試合 スターダム提供試合スペシャル3WAYマッチ 30分1本勝負
○高橋奈苗(スターダム)
11分41秒 2人まとめてクロスフェース
●星輝ありさ(スターダム)
●須佐えり(スターダム)
▼第3試合 ゆずポン・バースデイ前夜祭ドリームマッチ 20分1本勝負
△愛川ゆず季
20分0秒 時間切れ引き分け
△栗原あゆみ(フリー)
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