主力がアメリカに行っている間、永田はアンチエイジングで絶好調!飯伏もBOSJに向けて確かな手応え

110513_NJPW-1.jpg新日本プロレス
Life Goes on!
日時:5月13日(金) 開始:19:00
会場:新宿FACE
観衆:400人

 13日、新宿FACEで行われた新日本プロレス『Life Goes on!』。主力選手がアメリカ遠征中の中、日本残留組と他団体の選手によって開催された特別興行。メインでは今年の全日本プロレス『チャンピオン・カーニバル』に出場した永田裕志とノアの秋山準がタッグで激突。チャンカンでは別ブロックだったため対戦する機会がなかった永田と秋山だが、永田が三冠ヘビー級王座挑戦を控えたこのタイミングで相対することになった。さらに2003年の『G1クライマックス』優勝決定戦で熱戦を展開した天山広吉と秋山も久しぶりに激突!

 いきなり永田vs.秋山から試合が始まると、オーソドックスな攻防から手四つの力比べへ。両者互角の展開になると永田はガットショットを見舞っていくが、秋山はエルボーを打っていきエルボー合戦に。そこから秋山がランニングエルボーでなぎ倒せば、永田もすぐさま立ち上がってフロントキックを返す。勝手知ったる相手だけに「負けられない」という意地を感じるが、秋山組は天山を場外に追いやると、秋山がイス攻撃! そこから天山が爆弾を抱えている首に攻撃を集中させていく。
 完全に捕まってしまった天山を得意の胴絞めフロントネックロックに捕らえた秋山。永田がカットに入ろうとするが、本田がスタンディング式の肩固めで抑え付ける。絶体絶命のピンチだったが、秋山がカバーにいくと辛くもカウント2で返した天山。さらにトレイン攻撃を迎撃し、ニールキックを放った天山はようやく永田にタッチ。本田を蹴散らした永田は秋山はドラゴンスクリュー合戦を展開すると、エクスプロイダーを狙う秋山をナガタロックIIで切り返す。
 さらに天山もラリアットからアナコンダバイスに捕らえるが、これは本田がカット。秋山がエクスプロイダーで投げると、天山もマウンテンボムをお返し。永田が入って来るが、本田はヘッドバットから回転地獄五輪、デッドエンドと得意技を繰り出していく。だが、スタンディング式の肩固めを天山がカットすると、永田は串刺しフロントキック。さらに天山がダイビング・ヘッドバットを投下すると、永田は延髄蹴りからバックドロップ。そこでフォールにはいかず、ダメ押しのバックドロップ・ホールドで投げて3カウントを奪った。
 試合後、永田は秋山と握手を交わしたが、天山は秋山との握手を拒否。1人リングに残った永田は「アメリカ遠征中で大半の若い選手はアメリカに行っちゃってますが、40過ぎて脂がのりきった男たちのファイトもまんざらじゃないと思います! みなさん、どうですか? 対戦相手も同世代、パートナーも同世代、永田裕志これからもアンチエイジングの精神でやっていきたいと思います! では、行くぞ! 1、2、3、ゼアッ!」と敬礼ポーズで締めくくった。インタビュースペースで秋山は永田のアンチエイジングぶりに舌を巻くと、「(握手をしたときに)サプリメントを聞こうかなと思って。でもね、敵だったら教えてもらえないから、手を組んでそのサプリメント聞くしかないなと思って。まぁ冗談だけど」と発言。一方の永田も「今日は秋山準と何かが通じ合ったかなと。対角線にいた中で感じられたんで。もしかしたら、近いうちに何か発表できるかもしれない」と意味深な発言を残した。

110513_NJPW-2.jpg 『BEST OF SUPER Jr.』(以下BOSJ)直前のジュニア4選手がタッグで前哨戦を行った。優勝候補の1人であるDDTの飯伏幸太がKUSHIDAとフレッシュなタッグを組み、鈴木軍(仮)のTAKAみちのく&タイチと対戦。試合前から「タイチは帰れ!」と野次られるタイチは、そんなファンを逆撫でするようにKUSHIDAが攻撃しようと近付いてくると、ロープの外に体を出してブレイクをアピール。そして「そんなに怒るなよ。正々堂々やろうぜ」と言って握手を求めていくと、当然握手に応じたKUSHIDAに攻撃!
 怒ったKUSHIDAはタイチを場外に追いやってプランチャを投下すると、リングに戻ってコーナーに登っていくが、リングに戻ったタイチはそのまま転がって反対側の場外にエスケープ。仕方なくKUSHIDAが追いかけていくと、タイチはイス攻撃で迎撃! 飯伏も救出しようと入って来るが、飯伏にもイス攻撃を見舞ったタイチは、セコンドの中澤マイケルにイスを振り下ろす。さらにTAKAも持参したタオルを使ってチョーク攻撃を見舞っていき、KUSHIDAを追い込む。
 何とも老かいなテクニックを駆使する鈴木軍(仮)だが、KUSHIDAはタイチにバックドロップを返すと、タッチを受けた飯伏がスワンダイブ式ミサイルキック。さらにTAKAも一緒に場外に追いやると、ステージになっている客席に移動した飯伏はそこからケブラーダを発射! またもセコンドのマイケルまで巻き込まれてしまったが、リングに戻った飯伏はその場飛びシューティングスター。続いてKUSHIDAがスワンダイブ式ブレーンチョップからその場飛びムーンサルト。これをかわしたTAKAはジャスト・フェースロックに捕らえるが、KUSHIDAは丸め込みで逃れると、もう一度ジャスト・フェースロックを狙ったTAKAを卍固めに捕らえる。
 これをタイチがカットするとKUSHIDAは師匠TAIJIRI譲りのハンドスプリングエルボーをお見舞い。さらにムーンサルトプレスを投下するが、TAKAがサミングからスーパーKを返すと、タイチも飯伏に串刺しフロントキックからライガーボム。さらに鈴木軍(仮)は合体攻撃に出るが、KUSHIDAがうまく誤爆を誘い込むと、飯伏がウラカンホイップで投げていく。しかしTAKAがなおもジャスト・フェースロックで切り返すと、タイチがズボンを取り去って狙い澄ましたハイキック。だが、これをマトリックスでかわした飯伏は左右のハイキックを連打すると、ダメ押しのファイアーバードスプラッシュを投下して3カウント。
 BOSJに向けて好調ぶりを見せた飯伏がKUSHIDAに握手を求めると、KUSHIDAは握手を拒否。インタビュースペースでKUSHIDAは「一番意識する相手、一番俺が倒したい相手、それは飯伏幸太!」と言い放つ。一方の飯伏も「もうKUSHIDA選手の中では始まってると思うんで。まぁ、それで(=握手を拒否されて)僕もちょっと変わりましたね。KUSHIDA選手と早くやりたいですね。別に因縁とかじゃないですけど楽しみですね。調子いいんで大丈夫です」と去年のようにケガさえしなければイケるという自信を覗かせた。

110513_NJPW-3.jpg 新日本が新世代育成プロジェクトとして行わっている『NEVER』だが、今大会では"NEVER.SPECIAL"と題した実験的カードが4試合組まれた。その中で昨年12・25K-DOJO後楽園大会で、火野裕士相手に壮絶な逆水平チョップ合戦を展開したK-DOJOの滝澤大志が、"野人"中西学とシングルマッチを行う『夢☆勝ちます』的なカードもラインナップされた。
 入場してきた中西に額をくっつけて睨み付けていった滝澤だが、中西はいきなり張り手をお見舞い! それでも滝澤はゴングと同時にドロップキックを見舞っていき、コーナーに中西を追い詰めると得意の逆水平チョップを打っていった滝澤。さらに中西のショートレンジラリアットをかわしてタックルでぶつかっていくが、中西はなかなか倒れない。しかし中西は張り手を食らわすと、逆にタックルで滝澤を吹っ飛ばし、さらに場外でエルボーや逆水平チョップを叩き込みまくり。
 早くも胸板を真っ赤にして朦朧とする滝澤をリングに戻した中西は、珍しくミドルキックまで叩き込むと、滝澤の髪の毛を掴んだまま下から蹴り上げる。防戦一方の滝澤は何とか中西の串刺し攻撃をかわすと、「上げるぞ、オラ!」と叫ぶが、中西はまたも逆水平チョップ。滝澤も逆水平チョップを打ち返すと、改めて中西をファイアーマンキャリーの体勢で担ぎ上げるが、あまりの重さにバランスを崩して中西を頭からマットに落としてしまう!
 ブーイングも起こる中、改めてバックフリップで叩き付けた滝澤だが、中西は立ち上がると敢えて「来い!」と言って滝澤のチョップを受け止める。倒れない中西は張り手を見舞っていくが、滝澤は必死に足横須賀、ドロップキック、ムーンサルトプレスで攻め込んでいくが、中西は余裕の表情。滝澤のダブルアームをリバースで投げていった中西は、豪快な投げ捨てジャーマンから、無言のまま右腕を突き上げ、野人ダンスからのラリアットでなぎ倒すと、一気にアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げて勝利。
 あまりにも力の差があったが、インタビュースペースで中西は「今日は休みみたいなもんやな。まぁ15日の全日本(プロレス)戦があるから、そのために会社が休みを提供してくれたってところかな? 準備運動にもならなかったけど、これで滝澤も頑張れるやろ」と余裕のコメント。この試合を見ていたという永田も「(15日も)昼飯前にもならなかったというぐらいに簡単に試合終わらせて、東京ドームホテルのシズラーで100人前の飯を食う中西学を見てみたい。朝飯をたらふく食ったのに腹も減らなかったって言ってね、シズラーの飯を全部食い尽くしてしまう中西学を楽しみにしてる」と発言した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 NEVER.SPECIAL Ⅰ〜渡辺高章デビュー戦〜 20分1本勝負
○高橋広夢
7分3秒 逆エビ固め
●渡辺高章

▼第2試合 NEVER.SPECIAL Ⅱ 20分1本勝負
○井上亘
7分24秒 スタガリンブロー→体固め
●三上恭祐

▼第3試合 NEVER.SPECIAL Ⅲ 20分1本勝負
○本間朋晃/菊地毅(フリー)
12分5秒 コケシ→体固め
●石井慧介(DDT)/入江茂弘(チームでら)

▼第4試合 NEVER.SPECIAL Ⅳ 20分1本勝負
○中西学
8分59秒 アルゼンチンバックブリーカー
●滝澤大志(K-DOJO)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KUSHIDA/○飯伏幸太(DDT)
15分38秒 ファイヤーバードスプラッシュ→片エビ固め
●タイチ/TAKAみちのく(K-DOJO)

▼第6試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○後藤洋央紀
10分44秒 昇天・改→片エビ固め
●石井智宏(リキプロ)

▼第7試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○永田裕志/天山広吉
17分11秒 バックドロップホールド
秋山準(NOAH)/●本田多聞(フリー)

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