自演乙は昨年大晦日の『Dynamite!!』同様、声優ユニットのミルキィホームズと共に入場。怪盗アルセーヌのコスプレで登場した自演乙は『雨上がりのミライ』に乗ってダンスも披露。おたく世界ライト級チャンピオンのベルトを肩に掛けた自演乙には大歓声、耕平にはブーイングが飛ぶ。真っ赤に染めた髪に合わせるような真っ赤なロングタイツに黒のレガース姿の自演乙はまずはロックアップしていくが、耕平とは明らかに体格もパワーも違う。ニヤリと笑った耕平は自演乙の頭をポンポンとすると、自演乙は蹴りと掌底でラッシュ。
　K-1王者の打撃だけに、さすがに場外にエスケープした耕平。リングに戻ったところにショルダータックルでぶつかっていった自演乙だが、耕平は倒れない。逆にタックルで倒しに来た耕平をウラカンで投げた自演乙は、すぐに立ち上がってドロップキック。しかしボディスラムで持ち上げることが出来ず、耕平の逆水平チョップを食らってしまう。ニーリフトやエルボーで自演乙を場外に追いやった耕平は、ミルキィホームズが見守る本部席のテーブルに自演乙を叩き付けていき、これにはミルキィホームズの4人も涙目！
　リングに戻り何とか蹴りで反撃しようとする自演乙だが、蹴り足を掴んだ耕平はレッグロックや逆片エビ固めで追い込んでいく。どうにかロープに逃れた自演乙は、耕平の蹴り足をキャッチするとドラゴンスクリュー。さらに、ようやく耕平の体をボディスラムで投げることに成功すると、スワンダイブ式ミサイルキックから卍固めへ。だが、続くブレーンバスターをファルコンアローで切り返した耕平は、強烈なパイルドライバーで自演乙を脳天からマットに突き刺していく。

　ぐったりと倒れ込んだ自演乙を見て、大谷も身を乗り出して檄を飛ばし、林リングドクターもリングサイドに駆け付けたが、耕平はトドメを狙ってコーナーへ。すると素早く起き上がった自演乙はジャンピングエルボーを叩き込んでから、コーナー上に追いかけていき雪崩式フランケン！
　さらにミドルキックで耕平にヒザをつかせ、側頭部にバズソーキックを叩き込むと、公開練習で披露したシャイニング・乙ザードをお見舞い。そこからコーナーに登った自演乙は、何とムーンサルトプレスまで出していったが、カウントは2！　ならばと掌底のコンビネーションから蹴りを出していくが、蹴り足をキャッチした耕平はキャプチュードで投げてからジャーマンの体勢へ。これをサムソンクラッチで切り返した自演乙は、続けてラ・マヒストラル、さらに飛びつき回転十字固めで丸め込んで3カウントを奪った。
　プロレスデビュー戦で見事勝利を収めた自演乙は、耕平に正座をして一礼してから握手を求める。耕平が潔く握手に応じると、場内からは大歓声が飛んだ。そしてマイクを持った自演乙は「スミマセン、デビュー戦やのにメインやらせてもらってありがとうございます。自分、中学生の頃猪木さんの引退試合を見て、プロレスラーを夢見て、それがキッカケで格闘技をやることになりました。ホンマに今日、ブシロードがプロレス大会をやるということで、僕も小さい頃の夢を叶えさせてほしいと、こんなに素晴らしい大会で、素晴らしい選手のあとにデビューさせてもらいました。ありがとう！　めちゃくちゃ嬉しいです」と挨拶して『ブシロードレスリング』を締めくくった。
　大会後、子供の頃からの夢が叶った自演乙は改めて「プロレスは凄い」と興奮気味に語ると、今後もプロレス活動継続にも前向きな様子で、ライバルだと発言していた橋本大地に対しても「負けたくない」と言いながらもタッグを組むことにも興味を示していた。なお、自演乙と一緒に入場したミルキィホームズは、メイン前にスペシャルライブを行い、『正解はひとつ！じゃない!!』と『熱風海陸ブシロード』の2曲を熱唱。サイリウムの光が輝く中、超満員の観客を大いに盛り上げた。

　アイドルユニット・中野腐女シスターズの一員であり、プロレスの試合経験もあるアイドルの浦えりかが、ニコニコ動画などでお馴染みのブラック★ロックシューター（以下B★RS）に変身し、アニメver.の『ブラック★ロックシューター』でB★RSと戦いを繰り広げているデッドマスターと対戦した。
　謎のマスクマンとのことだったデッドマスターだが、登場したのは黒いマスクを被った某アキバ系レスラーとまったく同じコスチュームを着た選手。さらにこのデッドマスターは「オイ、グッドスマイルカンパニーの安藝社長！　今日、俺が勝ったらお前のところからねんどろいど菊タローを出せ！」と要求するが、背後からB★RSがツッコミを入れてようやく試合開始。
　いきなりB★RSを踏みつけていったデッドマスターだが、ランニング・ネックブリーカーを返したB★RSはミドルキックで反撃。しかし場外にエスケープしたデッドマスターは、足を引っ張ってB★RSを場外に引きずり出すと、「ねんどろいどを出せ！」としつこくアピールしながらストンピング。さらにリングに戻っても得意の（？）セクハラ攻撃をお見舞い。
　ところが、ブルドッキング・ヘッドロックがいつものように（？）スッポ抜けてしまい、すかさずB★RSがスペース・ローリング・エルボーで反撃。これは距離が届かず不発に終わったが、すぐにクロスボディを発射したB★RSは、バックを取る。デッドマスターはレフェリーの視線を反らしてB★RSの足を踏んでいくが、振り返ったところにB★RSが急所蹴りをお見舞い。そこからロープを駈上って決めるスイングDDT、その名もブラックロックトルネードを決めて3カウントを奪った。

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▼第1試合　〜DDT提供マッチ〜3vs.3 30分1本勝負
飯伏幸太（DDT）／美月凛音（DDT)／●平田一喜(DDT)
15分14秒　ゴッチ式男色ドライバー→漢固め
中澤マイケル（DDT）／○男色ディーノ（DDT）／DJニラ（フリー)

▼第2試合　〜ZERO1提供マッチ〜 30分1本勝負
田中将斗（ZERO1）／●柿沼謙太（ZERO1）
13分29秒　アルゼンチンバックブリーカー
○中西学（新日本プロレス）／キング・ファレ（新日本プロレス）

▼第3試合　〜グッドスマイルカンパニーマッチ〜 30分1本勝負
○ブラック★ロックシューター（浦えりか）
3分28秒　ブラックロックトルネード
●デッドマスター

▼第4試合　タッグマッチ　30分1本勝負
●ヴァイス／"帝王"シュヴァルツ
10分2秒　スパイラルボム→エビ固め
○大谷信二郎（ZERO1）／崔領二（ZERO1）

▼第5試合　長島☆自演乙☆雄一郎プロレスデビュー戦 60分1本勝負
○長島☆自演乙☆雄一郎
14分3秒　飛びつき回転十字固め
●佐藤耕平（ZERO1）