藤本に肉薄するも、つくしに春風は吹かず!ミックスドマッチワンディタッグトーナメントはにゃん'sクラブが優勝

110505_Iceribbon-1.jpgアイスリボン
ゴールデンリボン2011
日時:5月5日(木) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:749人

 5日、後楽園ホールで行われたアイスリボン『ゴールデンリボン2011』。今年2度目の後楽園大会のメインは3・21後楽園大会に続き、藤本つかさがICE×60王座の防衛戦を行った。挑戦者は3・22の19時女子プロレスで行われたIW19王者決定トーナメントの決勝戦で藤本に勝って初代IW19王者となったつくし。

 煽りVの中では藤本が「こどもの日なのですごく調子に乗っているので、大人の私がしっかり教えてあげたい」と語れば、つくしは「こどもの日なので、子供の私が勝ちたい」と語っていた両者。
 IW19のベルトを巻いてきたつくしはゴングと同時に突進すると、いきなりカサドーラからのハルカゼを出していく。どうにかカウント2で返した藤本は、つくしの両足を刈っていくと頭を踏みつけながら逆片エビ固めへ。ロープに逃れた藤本はストンピングを落としてくる藤本をキッと睨み付けると、サムソンクラッチで丸め込むが、藤本は押し潰すとつくしの顔を足蹴にし、コーナーに登っていく。
 しかしつくしは下からアームホイップで投げ落とすと、逆にコーナーへ。藤本も引きずり降ろそうとしたが、飛び付いていったつくしはパロ・スペシャルに捕らえていく。何とかつくしを場外に追いやった藤本はコーナーに登っていくが、場外に叩き落としたつくしは逆にコーナーからプランチャを発射。リングに戻った藤本はつくしの髪の毛を掴んでいくと、つくしも髪の毛を掴み返してお互いにローキックを打ち合う。激しい意地の張り合いからつくしは張り手を叩き込むと、打ち返してきた藤本の張り手をかわしてまた張り手!
 さらにつくしは独特の張り方をする連続逆さ押さえ込みから、弓矢固めを決めていくが、藤本もヒザ十字で反撃。必死にロープに脱出したつくしだが、藤本は619からビーナスシュートを狙う。だが、コーナーで捕まえたつくしは、そのまま藤本を抱え上げるとシットダウン・パワーボム。さらにタイガースープレックスの体勢からオースイスープレックスかと思わせておいてアンプリティアーで叩き付けると、続けてタイガースープレックス! 技の正確さもさることながら、バリエーションも豊富なつくしの攻撃でかなり追い込まれた藤本だが、サッカーボールキックで反撃すると、ランニングローで厳しく蹴ってからビーナスシュート。
 つくしはもれもかわしてみせると、再びタイガースープレックスの体勢から高角度どどんで叩き付け、さらにハルカゼの体勢から横回転する新技のスカイツリーを繰り出す。惜しくもカウント2で返されたが、エルボー合戦に挑んでいくつくし。しかし突進してきたつくしにカウンターのドロップキックを叩き込んだ藤本はランニングロー。カウント1で返したつくしは張り手を打っていくが、逆に張り手1発でダウンさせた藤本はミサイルキックからのビーナスシュートを叩き込んで3カウントを奪った。
 王座を防衛した藤本は「いまの気持ちをいいます。今日は5月5日、こどもの日。本来ならつくしが勝ってチャンピオンになったほうがハッピーな気持ちになると思いますが、自分はこのベルトを守りたかった。なぜならこのベルトを持ってやりたいことがあるからです。自分はこのベルトを持って仙台リボンを開催したいです!」と言葉を詰まらせながら、出身地である宮城県にリングではなくマットを持ち込んでプロレスキャラバンを開きたいと語った。一方のつくしもカーテンコールのあと、1人リングに残ると「悔しかったけど、悔しかったけど......楽しかったです! これからもハルカゼを皆さんのところにお届けします! またメインに出るぞ!」と涙ながらに叫んだ。

110505_Iceribbon-2.jpg 藤本つかさ&志田光のタッグからさくらえみ&Rayのベテラン組が奪取したインターナショナルリボンタッグ王座には、元々数々の共通点があった2人だが、3・21後楽園大会でシングルマッチを行ったのを期にタッグを結成した志田光とSMASHの朱里のタッグが挑戦。2度タッグを組んだ志田&朱里は完全に勢いに乗っており、志田は煽りVの中でも「このタッグでプロレス内外に旋風を巻き起こしたい」と意気込んでいた。しかし、一方のさくらは「あのタッグが勢いに乗っているいま、挫折させるとき。思い通りにいかない思いをさせたい」と実にベテランらしい発言。
 ゴングと同時に奇襲攻撃を仕掛けていった志田&朱里だが、さくらは場外戦になると志田を南側客席に通路まで連れ出し、志田を壁に叩き付けてからさくらえみ70キロをお見舞い。入れ替わるようにRayも朱里を同じ場所まで連れていって攻撃していく。主導権を握った王者組はリングに戻ると、志田に逆水平チョップを見舞っていく。Rayがスペース・ローリング・エルボーからのフェースクラッシャーを決めれば、さくらもダブルアーム式バックブリーカーを連発。
 しかし合体ブレーンバスターを狙った王者組を逆に投げていった志田は、ようやく朱里にタッチ。バッククラッカーや蹴りでRayに反撃していった朱里だが、さくらが入ってきてココナッツクラッシュからのロメロスペシャルで応戦。だが、Rayの攻撃をかわした朱里は志田とトレイン攻撃。さらに志田が払い腰やニーリフトで追い込むが、Rayもソバットを返すとキャンドルを狙っていくが、かわした志田は逆にミサイルキック。しかしスピンキックを返したRayはさくらにタッチ。さくらのさくらえみ70キロを朱里はジャンピングニーで迎撃すると、逆に串刺しジャンピングニー。
 だが、これをキャッチしたさくらはパワーボムで叩き付けると、続けてリバーススプラッシュを狙うが、朱里はヒザで迎撃。続いて志田が雪崩式ブレーンバスターを狙うが、叩き落としたさくらはミサイルキック。だが、コーナーに登ったさくらを追いかけていった志田は今度こそ雪崩式ブレーンバスター。さらに朱里とのサンドイッチ・ランニングローからカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げ、そのまま前方に落とすフェースバスター。
 そしてトドメの三角絞めで捕獲するが、さくらは何とかロープに脱出。ならばとファルコンアローからのスリーカウントを狙うが、辛くもスクールボーイで切り返したさくらは、そこに入ってきて蹴ってきた朱里をバックドロップで投げると、続けて志田にもバックドロップ。そこにRayがムーンサルトプレスを投下し、さくらを引きずってカバーさせるがカウントは2。残り3分となり、朱里のハイキックから志田がスリーカウントを叩き込むが、カウントは2! もう1発ハイキックを狙った朱里だが、さくらがかわすと志田に誤爆! すかさずさくらがラ・マヒストラルで丸め込んで3カウントを奪った。
 さくらの思惑通り初めての挫折を味わった志田&朱里だが、試合後コメントブースで朱里は「負けましたけど、自分は挫折は感じてないです。むしろ、さらにこのタッグ完成させて、ドンドン上に行きたいと思いました」と語り、志田も「リング上でも2人で言ったんですけど、まだまだこれからだ、やることはもちろんいっぱいあるし、これからドンドンドンドン成長できる自分たちだと思ってるので。挫折を味わってそれで終りだったら何の意味もないと思うので、這い上がっていけたらと思ってます」と前向きな発言をした。

110505_Iceribbon-3.jpg 今大会ではお祭りムードを高める意味で、ミックスドマッチワンディタッグトーナメントが開催されることになった。真琴&バトラーツの澤宗紀をはじめ、すでにタッグ結成5年目となるみなみ飛香&大家健の"けんとひかり☆"、くるみ&チームでらの入江茂弘の"くまぐるみ"、新田猫子&大石真翔の"にゃん'sクラブ"、りほ&菊タローの"美女と魔人"、たま子&666の怨霊の怪奇派(?)コンビ、内藤メアリ&666のTHE101の"ザ・チームビジュアルショック"、そして安藤あいかのパートナーに名乗りを上げた矢郷良明はミニスカポリスである安藤に自分の必殺技である殺人コブラツイストを伝授したことからチーム名を"ミニスカ・コブラ"と命名! 非常に個性溢れる8チームが1DAYトーナメントを行った。
 1回戦と準決勝は試合時間が5分しかないことから、時間切れになるとジャンケンで勝敗を決めるというルール。いきなり出場タッグの中で一番長いタッグ歴を誇るけんとひかり☆が1回戦で敗退してしまったが、準決勝ではミニスカ・コブラとにゃん'sクラブが激突。開始早々ミニスカ・コブラが殺人コブラの競演をやってみせたが、このピンチを逃れた大石は矢郷に唾を吐きかけると、飛び付きスタナーから猫子のセントーンを挟んでテキサス・クローバー・ホールド。
 しかし、そこに安藤が入ってきて何と着ていたTシャツを脱ぎ捨ててビキニ姿となり、色仕掛けという類を見ないカット方法を繰り出す。本能の赴くままに安藤に抱きついてしまった大石に対し、背後から矢郷さんがツッこむというレアな光景が見られたあと、矢郷は今度こそ仕留めようと殺人コブラを狙ったが、猫子が爪で背中を引っ掻いていき決めさせない。結局時間切れになったため、ジャンケン勝負に。猫のためグーしか出せない猫子に対し、チョキを出してしまった矢郷さん......。この結果、まずはにゃん'sクラブが決勝進出を決めた。
 もう一方の準決勝ではくまぐるみと真琴&澤が激突。なぜか入江を指名して相撲勝負を挑んでいった真琴だが、あっさりブチかましで吹っ飛ばされてしまう。澤は「ごめんよ!」と謝りながらくるみを蹴っていき、さらに足4の字固めに捕らえていくが、入江がテディベアでカット。しかし澤がくるみに容赦なくシャイニング・ウィザードを叩き込むと、何とか真琴のダイビング・フロントキックをかわしたくるみだが、その背後から澤がスクールボーイで丸め込んで3カウント。
 この結果、決勝はにゃん'sクラブvs.真琴&澤という組み合わせに。ランジェリー武藤じゃないのに、なぜか真琴と一緒にブラジャーをして登場した澤。そんな澤を見て「谷間がねぇ、谷間が」と文句をつける大石だが、猫子と初遭遇した澤は猫化した猫子の動きに「動きが見えない! オモしれぇじゃないか!」と思わず言ってしまうほど。真琴もブラジャーを凶器にしたり、フロントキックを叩き込んでいき試合を優勢に進める。
 だが、大石が澤の伊良部パンチからのお卍固めを逃れてパワーボム。ここで残り3分なり、真琴が猫子にW・W・ニーを落としていくが、猫子も引っ掻き攻撃で応戦。真琴のミサイルキックをかわした猫子は丸め込むがカウントは2。そこに澤が入ってきてサンドイッチ・シャイニング・ウィザードを狙ったが、猫子が素早くかわすと澤のシャイニングが真琴に誤爆! そこに猫の如く飛び付いた猫子はカサドーニャで丸め込んで真琴から3カウント!
 見事ミックスドマッチワンディタッグトーナメントを制したにゃん'sクラブだが、猫子がマイクを持って「ニャニャニャニャニャ......」と猫語で挨拶すると、しっかり大石が「並み居る強豪を倒してワンデイトーナメント、にゃん'sクラブが優勝したぞー! にゃん'sクラブが目指すのはただ1つタッグチャンピオンだー!」と通訳をしてトーナメントを締めくくった。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 5分1本勝負
安藤あいか/○矢郷良明(フリー)
5分時間切れ引き分け(じゃんけん 決まり手チョキ)
●りほ/菊タロー(アキバプロレス)

▼第2試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 5分1本勝負
●みなみ飛香/大家健(ユニオンプロレス)
2分18秒 横十字固め
新田猫子/○大石真翔(フリー)

▼第3試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 5分1本勝負
●たま子/怨霊(666)
5分時間切れ引き分け(じゃんけん 決まり手グー)
くるみ/○入江茂弘(チームでら)

▼第4試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント1回戦 5分1本勝負
○真琴/澤宗紀(バトラーツ)
3分22秒 W・W・ニー→体固め
●内藤メアリ/THE101(666)

▼第5試合 『Shall we dance?』タッグマッチ 15分1本勝負
松本都/○成宮真希
5分41秒 丸め込む→エビ固め
●星ハム子/宮城もち

▼第6試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント準決勝 5分1本勝負
安藤あいか/●矢郷良明(フリー)
5分時間切れ引き分け(じゃんけん 決まり手グー)
○新田猫子/大石真翔(フリー)

▼第7試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント準決勝 5分1本勝負
●くるみ/入江茂弘(チームでら)
2分43秒 やりすぎボーイ
真琴/○澤宗紀(バトラーツ)

▼第8試合 JWP認定ジュニア&POP選手権 30分1本勝負
[王 者]○花月(センダイガールズ)
9分32秒 ワキ固め
[挑戦者]●都宮ちい
※第20代JWP認定ジュニア王者並びに第10代POP王者が2度目の防衛に成功

▼第9試合 ゴー!ゴー!ゴールデンミックスドタッグトーナメント決勝 10分1本勝負
○新田猫子/大石真翔(フリー)
8分26秒 カサドーニャ
●真琴/澤宗紀(バトラーツ)
※トーナメント優勝はにゃん'sクラブ

▼第10試合 インターナショナルリボンタッグ選手権試合 20分1本勝負
[王者組]○さくらえみ/Ray
17分26秒 ラ・マヒストラル
[挑戦者組]●志田光/朱里(SMASH)
※第15代王者が3度目の防衛に成功

▼第11試合 ICE×60選手権試合 20分1本勝負
[王 者]○藤本つかさ
13分40秒 ビーナスシュート→エビ固め
[挑戦者]●つくし
※第11代王者が3度目の防衛に成功

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