ハードコアマッチ並みの試合で、東郷に続き高木も撃破した石川!対策万全で挑んだものの大家は金本に完敗!天龍と菊地は一騎打ちへ

110504_Union-1.jpgユニオンプロレス
ゴールデンユニオン2011
日時:5月4日(水) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1270人(満員)

 4日、後楽園ホールで行われたユニオンプロレス『ゴールデンユニオン2011』。4・3新宿FACE大会で6人タッグマッチながら高木三四郎にピンフォール負けを喫した石川修司は、高木に一騎打ちを要求。すでにこの日の昼のDDT後楽園大会でディック東郷のKO-D無差別級王座に挑戦することが決まっていた石川だけに、高木は「ふざけるんじゃねぇよ。勝ったにしろ、負けたにしろ、ディック東郷とやったあとに俺とやる? 叩き潰してやるからな」と怒り心頭の様子で受けて立った。その後高木は新技"巨人殺し"を開発。石川も対抗して"ボス(社長)しけてるぜ"なる技を開発した。

 高木に「絶対勝てねぇよ」と言われながらも、昼のDDTで東郷を破りKO-D無差別級新王者となった石川はベルトを腰に巻いて入場。だが、東郷の"縦のダイビング・セントーン"を食らった石川は鳩尾辺りを負傷したためテーピングを施す。満身創痍の石川はいきなりビッグブーツで奇襲攻撃を仕掛けていくと、早くもスプラッシュ・マウンテンを狙うが、これは辛くも逃れた高木。しかしドロップキックで高木を場外に追いやった石川は、6脚のイスを座れる状態にして2×3列に並べると、エプロンから高木を奈落パワーボムでイスの上に叩き付けようとする。
 必死でロープを掴んで阻止した高木は、逆に石川を担ぎ上げると、投げ捨てスピコリドライバーで石川の巨体をイスの上に投げていった。すると頑丈なパイプイスの背もたれ部分がグニャリと曲がるほどの衝撃! その後も当然高木は石川の負傷箇所である胸下辺りを集中攻撃していく。ゲスト解説として放送席に座っていた愛川ゆず季のほうを見てからゆずポンキックも落としていった高木だが、かんぬきで高木を捕まえた石川はヘッドバットからかんぬきスープレックス。
 そして場外にテーブルをセットした石川は、エプロンから高木をコーナーの上に乗せると、そこから奈落ファイアーサンダーで落下していきテーブルクラッシュ! 大きなダメージを負った高木をロープ越しにリング内に引っ張り込んだ石川はリバースDDT。高木も何とかvs.石川用に開発した"巨人殺し"を狙うが、石川はバックドロップで切り返すと、さらに投げ捨てタイガースープレックス、TSUNAMI、スプラッシュ・マウンテン! カウント2で返した高木はコーナーに登った石川に延髄蹴りを打っていくと、雪崩式ブレーンバスター。
 高木はさらにスピコリドライバーと思わせてから山折りを決めると、蒼魔刀を発射。一度は迎撃されたが、2度目のトライで決めると、シットダウンHIMAWARIボムと思わせてファイナルアンサー?からの外道クラッチと意外な技を次々に繰り出す。さらについに巨人殺しを決めた高木は、肩車をしながら石川をコーナーに乗せようとしたが、逆にスリーパーで吊り上げた石川は、ガクッとヒザをついた高木にTSUNAMIを放つがドラゴンスクリューで切り返される。それでもTSUNAMIを叩き込んだ石川はのど輪で捕まえると、落とすのではなくそのまま後方に投げていく、vs.高木用に開発した"ボス(社長)しけてるぜ"で投げてから、もう一度スプラッシュ・マウンテン!
 これもカウント2で返した高木に対し、石川は雪崩式スプラッシュ・マウンテンを狙うが、東郷戦に続き高木戦も20分を経過してさすがにスタミナが切れたか、やや不完全な状態。だが、石川は最後の力を振り絞り3度目となる正調スプラッシュ・マウンテンで高木を叩き付け、今度こそ3カウントを奪った。
 試合後、高木は石川に向かって「昼も夜もよく勝ったな! 見ろよ、石川! 一昨年の夏にやった後楽園よりも今日のほうがいっぱい入っているだろ! 1月4日は2000円だったんだから入って当たり前だよ。でも今日、こんなに一杯入ったのは俺がDDTから来たからじゃないんだよ。お前たちが頑張ったからなんだよ! でもヒドイ試合だったな、本能のままだな......。俺はディック東郷みたいに器用じゃないし、HARASHIMAや飯伏のように若くない、男色ディーノのようにゲイじゃない。俺は自分で自分の限界を知っている。お前と試合して気持ち良かったんだ......俺はいつも突然なんだよ、7月24日引退します!」と石川戦で完全燃焼したようで電撃引退宣言!
 場内からも驚きの声があがり、石川が「ウソでしょ!」と引き止めようとすると、高木は「ウソじゃー!」と叫んで石川にスタナー! 「TKG48はこのままユニオンで観客が飽きるまで闘い抜いてやるんだよ!」と言い放つと、場内からは「大人気ない」コール。それを聞いた高木が「大人気ないからDDTもここまで来たんじゃねぇかよ。ユニオンもそうだ。石川、お前は人が良すぎるんだよ。お人良しついでに1つ言っておいてやる。KO-Dのベルト、絶対に離すなよ! そして両国のメインにユニオン代表として立て! そして絶対に勝て! その先の防衛戦の相手はこの俺様だ」と言って引き上げると、石川は「チクショー!」と絶叫した。

110504_Union-2.jpg 4・3新宿大会で"ベスト・オブ・ザ・スーパーJr壮行試合"として高岩竜人と対戦した大家健。健闘はしたものの高岩に敗れ、その後新日本プロレスマットで行われたBOSJ出場権を賭けた予選トーナメントでも敗退した大家だが、大家の気合いを認めた高岩が、その場で生電話をして"ジュニア界の兄貴"金本浩二を大家に紹介。イチイチ状況が把握出来ていないようだった金本だが、最終的には大家との対戦を承諾し、大家と金本の一騎打ちが実現することになった。
 試合前の煽りVでは、大家が金本対策としてP's LABを尋ね、金本ヒカルの指導を受ける様子が映し出される。道場内ではなく路地裏や電車、横浜球場に大家を連れ出したヒカルだが、その度に謎の男が大家に抱きついたり、手を触ったりと怪しい行動と取ってきて大家は戸惑うばかり。だが、そんな大家に張り手を見舞ったヒカルは、いかに謎の男を早く振り払うかが金本対策だと言う。
 ようやく大家が謎の男を振り払い、抑え込むことに成功すると、ヒカルは「これが"アンクル"対策や!」と言う。よく見ると謎の男はオジサン、オジサン=アンクル、アンクル(ホールド)=金本対策ということらしい。大家は「俺はアンクルを攻略した。金本浩二、あんなオッサンだろ!」となぜか自信を深めて、いざ試合に挑む。余裕の様子でローキックから張り手を打ってくる金本に対し、気合いの雄叫びをあげながらチョップを返していく大家。
 場外に大家を連れ出し、大家を客席に叩き付けていった金本だが、いつの間にやら右目下から出血! 大家の爪痕は確かに残っていた。それでも金本は蹴りとヒザ蹴りで大家をコーナー下でグロッキー状態にすると顔面ウォッシュ2連発。しかし、これは大家の死んだフリ! カウンターで炎のスピアを叩き込んだ大家だったが、金本は張り手とハイキックで再びコーナーに追い詰める。だが、大家は体勢を入れ替えるとエルボーを連打していき、さらに掟破りの逆顔面ウォッシュ! だが、金本はミドルキックで迎撃。
 それでも炎のスピアを連発していった大家はジャーマンで投げてカウント2まで追い込むが、秘技スワンダイブ式ミサイルキックをアッサリかわした金本は、投げ捨てタイガースープレックスからハイキックでダウンさせたところに、ガッチリとアンクルホールドを決めてギブアップを奪った。貫禄勝ちを収めた金本だったが、「高岩から電話あったとき、大家なんて誰か知らんしって思ったけど、気持ちいい! 普段大家がどんな試合しているか知らないけど、すごいやっていて気持ちいい」と大家を高評価。
 これを聞いた大家は「俺はいつ何時どんなことがあろうとも一生懸命生きていきたいと思います! 今日負けましたけど、一生懸命でした。自分で言うことじゃないかもしれないけど、一生懸命でした! 現時点での一生懸命が金本さんには通じませんでした。でも一生懸命生きていれば金本さんと試合出来るかもしれないし、金本さんに勝てるかもしれません! だから僕はこれからも一生懸命生きていこうと思います!」と絶叫。金本が「(俺に勝てるようになっている頃には)もう俺はいないかもしれないぞ」と苦笑いしたのだが、大家は「金本さんは絶対にトシを取らないので、一生懸命生きて、生きて、その時は俺が勝ちます!」と言い張った。

110504_Union-3.jpg 天龍源一郎と闘いたいために、いまだにTKG48からユニオン正規軍にレンタル移籍継続中の菊地毅だが、この日は菊地以上に妻木洋夫のほうが天龍と当たることを強く意識していたようで、冨永真一郎と共にゴング前にTKG48に奇襲攻撃を仕掛けていった。置いてけぼりにされた菊地が、天龍に向かって行くと澤宗紀と入江茂弘が場外に追いやる。その隙に髪を金髪にした妻木がエルボーでガムシャラに天龍に向かって行くが、すべてを受け止めた天龍はグーパンチをお見舞い!
 もんどり打って倒れた妻木だが、なおも立ち上がってエルボーを打っていく。すると天龍は掌底のような突っ張りで何度も妻木を吹っ飛ばす。さらにノド元への逆水平チョップまで打っていったが、悶絶しながらも立ち上がった妻木は恐れ知らずの様子でガンガン蹴っていく。だが、妻木の蹴りにカウンターで突っ張りを合わせた天龍は、倒れた妻木に顔面蹴り。
 天龍が入江にタッチすると、控えの菊地がペットボトルの水を天龍に向かってぶっかけていく。妻木が菊地にタッチすると、当然菊地は天龍に「出て来い」と要求。天龍がリングインすると、菊地は張り手を見舞っていくが、天龍も張り手を返す。さらに菊地がエルボーを打てば天龍は逆水平チョップで応戦。菊地が「来いよ」と顔を突き出していくと、天龍は容赦ない張り手。思わず足元がフラつく菊地だが、それでも菊地はエルボーを打っていく。
 だが、天龍が倒れないと見た妻木は、菊地を押しのけてまたも天龍に向かって行く! 一心不乱に天龍に襲いかかり、レッグラリアットでダウンさせると倒れた天龍をガンガン蹴っていく。しかし、すべての蹴りを受け止めた天龍はそのまま立ち上がると、なおもエルボーを打ってくる妻木を突っ張りでダウンさせて顔面蹴り。そしてエルボードロップを投下。妻木に負けじと冨永も入江のテディベアをかわすと、JKからのコタロー・クラッシャーを決めたが、冨永のジャンピングキックを飯伏ばりのマトリックスでかわした入江はショートレンジラリアットからのスクラップバスター。
 さらにテディベア2連発からの垂直落下式バックフリップを決めて3カウント。TKG48の勝利で試合は終わったのだが、場外ではまだ菊地が天龍とやり合い、またもペットボトルの水をかけていく。これに怒った天龍は次々とイスを菊地に向かって投げつけていき、もはや収まりがつかない状態に。何とかセコンド陣が両者を分けて引き揚げたが、天龍はコメントブースで「俺がやってやるって言っとけ!」とユニオンマットで菊地と一騎打ちをすると要求。それを伝えきいた菊地が「やってやると言ってたんですか? やってやるでいいですよ。望むところですよ。天龍さんとシングルやることが、自分にとってユニオンに上がっている中で1つの区切りだと思ってるし、同じTKGのメンバーでいながらね、俺がこうやって(ユニオン正規軍として)出てんのは、天龍さんとやるためだから。最終的な目標が天龍さんとシングルだから、それが叶うんだったら喜んで頑張りますよ」と答えたため、6・2新宿FACE大会で天龍vs.菊地のシングルマッチが緊急決定した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼ダークマッチ 10分1本勝負
●ばってん多摩川(新アックスボンバーズ)
3分48秒 ゴッチ式男色ドライバー→漢固め
○男色ディーノ(DDT)

▼第1試合 福田洋デビュー戦 30分1本勝負
趙雲子龍(新北京プロレス)/○曹彰(新北京プロレス)with真琴姫
12分24秒 落空凰破→片エビ固め
●ゲイロン・サマーズ/福田洋

▼第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○チェリー
9分26秒 春夜恋
●バンビ(K-DOJO)

▼第3試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
菊池毅(フリー)/妻木洋夫/●冨永真一郎
13分27秒 垂直落下式バックフリップ→片エビ固め
天龍源一郎(TKG48会員番号17番兼最高顧問)/澤宗紀(TKG48会員番号4番)/○入江茂弘(TKG48会員番号36番)

▼第4試合 ハードコアマッチ 30分1本勝負
●木高イサミ/矢野ケイタ(WALLABEE)
14分20秒 ヴォルカニックボム→片エビ固め
○MIKAMI(DDT)/葛西純(FREEDOMS)

▼第5試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●大家健
9分28秒 アンクルホールド
○金本浩二(新日本プロレス)

▼第6試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○諸橋晴也/ビッグ村上(BML)
14分47秒 クォーラルボンバー→片エビ固め
●矢郷良明(スーザン親衛隊)/大家(真霜)拳號(スーザン親衛隊)

▼第7試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○石川修司
21分17秒 スプラッシュマウンテン→エビ固め
●高木三四郎(TKG48プロデューサー)

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