30分を超す熱戦の末、ユニオンの石川が東郷超え達成!松野さんが復帰し、高梨の復帰戦とゆずポンの両国大会参戦が決定!
DDTプロレスリング
MAX BUMP 2011
日時:5月4日(水) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1707人(超満員札止め)
4日、後楽園ホールで行われたDDT『MAX BUMP 2011』。3・27後楽園大会で最強の挑戦者と思われた飯伏幸太に勝利し、KO-D無差別級王座2度目の防衛に成功したディック東郷。6月末の国内引退がいよいよ迫ってきたが、東郷にベルトを持ったまま引退させてはならないと、同大会で行われた次期挑戦者決定バトルロイヤルを制したユニオンの石川修司が東郷に挑んだ。
ナオミ・スーザン代表を筆頭にユニオンのメンバーをセコンドに従えた石川だが、東郷は石川の左腕を集中的に攻撃して試合を優位に進めていく。その上で東郷は長身の石川に低空ドロップキックをお見舞いしてヒザをつかせると背後に回ってスリーパー。計算され尽くした攻撃で石川を追い込んでいくが、石川はスリーパーから逃れると何とアイアンクローで東郷の顔面を鷲掴みにしていく。エプロンにエスケープした東郷をアイアンクローでリング内に引きずり込んだ石川は、上から振り下ろすようなヘッドバットを連打。
これで東郷の額が割れて大流血! 15分経過の辺りから形勢逆転に成功した石川は観客に「石川、両国行こうぜ!」という声に「オウ!」と答えると、重爆ミサイルキックで東郷を吹っ飛ばしてから投げ捨てスプラッシュ・マウンテン。カウント2で返した東郷は突進してきた石川をスクールボーイで丸め込むと、そこから素早くクロスフェースに移行。ロープに逃れた石川だが、東郷はペディグリーの体勢に。東郷を突き飛ばして逃れた石川はエプロンから奈落式のど輪落としで東郷を場外に投げ捨てようとするが、東郷は逆にエプロンからロープを挟んでのペディグリー。
そしてリングに戻った東郷はペディグリーからのダイビング・セントーンという必殺フルコースを決めていくが、ダメージからカバーがやや遅れると、石川はのど輪で東郷を捕まえてそのままのど輪落とし。ダブルダウン状態から先に立ち上がった石川はスプラッシュ・マウンテンを狙うが、これをウラカンで切り返した東郷は、秘技ラ・ミスティカ式クロスフェース!
これもロープに逃れた石川だが、東郷は石川の張り手をかわしてロー、ミドル、ハイの3連打を叩き込むと、もう一度ペディグリーからのダイビング・セントーン。しかし東郷はカバーに行かず、再びペディグリーで叩き付けると、石川と体の向きが並行になる"縦のダイビング・セントーン"を投下! これもカウント2で返した石川に、東郷はさらなる新技ウルトラ・ウラカン・ラナを繰り出すが、これもカウントは2!
突進してくる東郷をビッグブーツで吹っ飛ばした石川は、ヘッドバットを振り下ろすと重爆ドロップキックからTSUNAMIをお見舞い。30分を経過したが、東郷も3カウントは許さない。石川はスプラッシュ・マウンテンで叩き付けるが、カウントは2。ならばと石川は奥の手であるクロスアーム式スプラッシュ・マウンテンで叩き付けて、ついに東郷から3カウントを奪った!
引退前にストップ・ザ・東郷を達成したのはユニオンの石川! そこで鶴見亜門GMが"いつでもどこでも挑戦権"を持っているGENTAROと高尾蒼馬を呼び込むと、いまこの場でその権利を行使するか尋ねる。しかしGENTAROの答えは「そのベルトは俺たちのディック東郷が命懸けで守ってきたベルトだよ。それをそんな姑息な手で奪えってうのか? 修司、6月19日だよ。それこそがこのベルトに相応しい」だった。
続く高尾は「お前ら2人が次の後楽園で試合して、試合が終わったあとヘロヘロになったところでこれを使うよ」と答え、この結果6・19後楽園大会でまず石川vs.GENTAROのKO-D無差別級戦が行われ、その試合後に勝者に高尾が挑戦するダブルヘッダーが決定した。最後は3人とも「両国のメインに立っているのは俺だ!」と主張。
その後、7・24両国大会でKO-D無差別級王座に挑戦する選手を決めるためのトーナメント『KING OF DDTトーナメント』の組み合わせ公開抽選も行われ、1回戦の組み合わせが、大石vs.ケニー、アントンvs.諸橋、KUDOvs.ヤス、光留vs.松永、佐々木vs.マシン、HARASHIMAvs.MIKAMI、石井vs.入江、マイケルvs.飯伏の8試合に決まった。
さらに勝者には鶴見亜門よりすばらしい特典が与えられるという『鶴見亜門流ロイヤルランブル』は、アイスリボンのさくらえみやバラモン兄弟も参戦したことで、とってもカオスな展開となったが、最後は石井慧介と高尾の2人が残り、高尾のダイビング・レッグドロップをかわした石井が高尾をトップロープからエプロンに追いやり、ハイキックからのジャンピングキックで蹴落としてのオーバー・ザ・トップロープで優勝。
すると鶴見GMが「石井選手にはあるタイトルへの挑戦権を差し上げます!」と言って、そこに現アイアンマン王者のマサ高梨が登場。足のケガで長期欠場していた高梨だが、晴れて6・19後楽園大会で復帰することが決定。さくらやバラモン兄弟は高梨と縁のある人物としてロイヤルランブルに参加したという。そして、その高梨の復帰戦の相手がベルトHUNTER×HUNTERの盟友である石井というのも運命的。
高梨は「お久しぶりです! もうはじめましての人も多くなったかもしれない、このDDTのリングで自分を受け入れてくれて嬉しいです。この1年間が長かったのか、短かったのか、悔しかったのか分からないけど、いまはもう完全にぶっ飛びました。いまはただ、感謝の気持ちでいっぱいです。6月の復帰戦、石井がこのベルトに挑戦してくれるのは嬉しいけど、俺はもう一度このDDTのリングに挑戦するつもりで復帰したいと思っている! 格好付けたことを言うようだけど、石井、俺のこの1年間の思いを受け止めてくれ!」と力一杯語った。
これを聞いた石井は「僕も高梨さんの復帰戦の相手をやりたいとずっと思っていたので光栄です!」と答えると、高梨と握手をした瞬間首固めで丸め込んで3カウント! アイアンマンルールではこれは有効のため、石井が新王者となり、鶴見GMは高梨に冷たく「ある意味、いまのが復帰戦ですよ! もう6月19日の復帰戦なしでいいですかね?」と言い放つ。泣きつく高梨に対し、石井が「分かった、分かった。やってやるから顔を上げろ!」と上から目線で言うと、高梨は急所攻撃から首固めで丸め込んで3カウント!
アイアンマン王座奪回に成功した高梨は、「オイ、油断してんじゃねぇよ! オイ、DDTファンなら俺がこのベルトを持って立っている意味が分かるよな? これからもアイアンマン王者はDDT史上最低の汁レスラー、マサ高梨だ!」と言い放った。
高梨の復帰戦が決まったこの日、DDTにとって震災後初の後楽園大会となった3・27のエンディングにサプライズゲストとして登場したゴージャス松野が復帰戦を行った。MIKAMIとタッグを組んだ松野は、アントーニオ本多&星誕期相手にスタミナが切れてヘロヘロになりながらも、必死で立ち上がりフライング・クロスチョップを決めていったが、最後はアントンの卍固めをガッチリ決められてギブアップ。それでも完全燃焼した様子で引き揚げていった。
さらに菊地毅、ボブ・サップに続く7・24両国大会に参戦するゲスト選手として、スターダムの愛川ゆず季の参戦が決定! 高木三四郎大社長の熱烈ラブコールにより決定したそうだが、愛川がリング上から挨拶しようとすると、そこに中澤マイケルが入ってきて「勝手にゲスト選手を増やさないでくださいよ! スターダムだか、黒部ダムだか知らないグラレスラーを神聖なるDDTのリングに上がるわけにはいきませんね!」とイチャモンをつける。
大社長がゆずポンキックでマイケルを撃退しようとしたが、これをヒラリとかわしてみせたマイケルは、タイツを脱ぎながら「そんなに上がりたいなら接待だよ、接待! おっぱい接待だよ!」とセクハラ接待を愛川に強要! これに激怒した愛川は高いヒールを履いたままYKブルー(後ろ回し蹴り)からのYKレッド(カカト落とし)をマイケルにお見舞い! するとマイケルの頭部はパックリ割れて大流血! 熱くなってパンツ一丁になったマイケルが一気にクールダウンするほどの破壊力! 改めて本家・ゆずポンキックの威力を目の当たりにした大社長は、ゆずポンのDDT参戦に太鼓判を押した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 KO-Dタッグ選手権試合60分1本勝負
[王者組]GENTARO(FREEDOMS)/○ヤス・ウラノ
13分3秒 エビ固めを切り返す→エビ固め
[挑戦者組]HARASHIMA/●HERO!
※第34代王者組が3度目の防衛に成功
▼第2試合 ゴージャス松野復帰戦30分1本勝負
MIKAMI/●ゴージャス松野
10分37秒 卍固め
○アントーニオ本多(フリー)/星誕期
▼第3試合 ボブ・ゲーム3rdシーズン30分1本勝負
○男色ディーノ
5分54秒 男色ドライバー→漢固め
趙雲子龍/●リョーマ・リー/ドラゴン・チェン
▼第4試合 鶴見亜門流ロイヤルランブル
<1人目>
○さくらえみ(アイスリボン)
4分15秒 ラ・マヒストラル
●松永智充
<2人目>
○さくらえみ(アイスリボン)
7分21秒 ラ・マヒストラル
●美月凛音
<3人目>
○さくらえみ(アイスリボン)
8分10秒 ラ・マヒストラル
●趙雲子龍(新北京プロレス)
<4人目>
○大石真翔(フリー)
10分30秒 逆さ押さえ込み
●さくらえみ(アイスリボン)
<5人目>
○スーパーシットマシン
12分24秒 OTR
●平田一喜
<6人目>
○スーパーシットマシン
12分40秒 OTR
●タノムサク鳥羽(フリー)
<7人目>
○バラモンシュウ(フリー)
15分24秒 OTR
●中澤マイケル
<8人目>
○バラモンケイ(フリー)
15分26秒 OTR
●大石真翔(フリー)
<9人目>
16分26秒 OTR(自爆)
●DJニラ(フリー)
<10人目>
○スーパーシットマシン
17分12秒 OTR
●バラモンケイ(フリー)
<11人目>
○高尾蒼馬
17分12秒 OTR
●バラモンシュウ(フリー)
<12人目>
○石井慧介
17分32秒 OTR
●スーパーシットマシン
<13人目>
○石井慧介
19分43秒 OTR
●高尾蒼馬
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権
[王 者]●マサ高梨
13時32分 首固め
[挑戦者]○石井慧介
※石井が第843代王者へ
▼アイアンマンヘビーメタル級選手権
[王 者]●石井慧介
13時34分 首固め
[挑戦者]○マサ高梨
※高梨が第844代王者へ
▼第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
飯伏幸太/○KUDO
18分23秒 ジャックナイフ式エビ固め
佐藤光留(パンクラスMISSION)/●佐々木大輔(フリー)
▼第6試合 KO-D無差別級選手権試合60分1本勝負
[王 者]●ディック東郷
31分18秒 クロスアーム式スプラッシュマウンテン→体固め
[挑戦者]○石川修司(ユニオンプロレス)
※第35代王者が3度目の防衛に失敗。石川が第36代王者へ
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