コバックが強奪したSMASHのベルトをTAJIRI&真琴が奪還!王座決定トーナメント1回戦でAKIRAvs.飯塚の可能性も
SMASH
SMASH.17
日時:5月3日(火) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1300人(満員)
3日、後楽園ホールで行われたSMASH『SMASH.17』。4・30大阪、5・1名古屋とゴールデンウィーク3連戦を行っていたSMASHだが、その締めくくりとなる後楽園大会のメインではトミー・ドリーマーから贈られたものの、3・31後楽園大会でマイケル・コバックに奪われたSMASHチャンピオンとSMASHディーバチャンピオンの2本のベルトを奪還すべく、3WAYラダー&ダッシュtoベルトマッチが行われた。
天井に吊るされた鍵をラダーを使って取り、さらに酒井代表が座る本部席に置かれたジェラルミンケースの鍵を開け、中に入っている2本のベルトを奪ったチームが勝者となる変則ルールだが、この試合にコバック&リン"ビッチ"バイロン、FCFの大原はじめ&ジェシカ・ラブ、さらにTAJIRI&真琴の3チームがエントリー。大原は4・30大阪大会でTAJIRIのバズソーキックを食らい右手甲を骨折したが強行出場となった。
この日のオープニングでベルトの入ったアタッシュケースを渡そうとした酒井代表にコバック・クラッシャーを狙ったコバックをTAJIRIが間一髪のところで救出。そして迎えたメイン。TAJIRI組、大原組が入場すると、コバックとリンは花道から入場せずに背後から奇襲攻撃! いきなり大原の右腕をリンがトンファーで殴打すると、コバックは真琴の顔の前に股間を押しつけて腰フリ攻撃。何とかジェシカがラダーに登っていくが、コバックが阻止すると、今度は大原がラダーへ。しかし反対側から登っていってTAJIRIがアームブリーカー。コバックとリンがTAJIRIと真琴を場外に連れ出すと、大原とジェシカがラダーに登っていくが、思わず一番上でジェシカが愛する大原にリップロック!
そこにコバックが戻ってきてラダーを突き飛ばすと、転落した大原は「ジェシカーっ!」と絶叫。すかさずリンがラダーに登っていくが、TAJIRIがお尻ペンペン攻撃で阻止し、リンの両足を引っ張ると、そこに真琴が下からリンのボディを蹴り上げる。ラダーが倒れた間に大原がジェシカを肩車して鍵に手を伸ばすが届かない。すぐさまコバックがのど輪で捕まえると、そこにリンがミサイルキック。さらにコバックがラダーを持って回転しながら蹴散らしていき、リンがそのラダーに登っていくが、真琴がリンから奪ったトンファーで殴打していきカット。
だが、コバックは真琴を蹴散らすと、リンは再びラダーの登っていき鍵をゲット! そのままラダーの上からTAJIRIや大原に向かってクロスボディを発射。その間にコバックはアタッシュケースの置いている酒井代表に詰め寄っていく。今度も何とかベルトを守ろうとする酒井代表だが、TAJIRIがギリギリのところでバズソーキックを叩き込むと、コバックの手から鍵がポロリ。すかさず拾った真琴がホール内を逃げ回ってからTAJIRIに鍵をパスしたが、コバックが足をすくってTAJIRIを倒し、そのまま酒井代表からアタッシュケースを強奪!
アタッシュケースで大原やTAJIRIを殴打している間に、何と鍵を拾っていたのは今井レフェリー。そのためアッサリとコバックは鍵を奪い取り、いざケースを開けようとリングに戻ろうとしたのだが、ジェシカがロープを蹴り上げて急所攻撃! コバックが悶絶する横で、真琴がジェシカに張り手を見舞い、大原にはシャイニング・ウィザードを発射。だが、コバックもジェシカにコバック・クラッシャーを決め、大原は再び「ジェシカーっ!」と絶叫。
そのコバックにTAJIRIがハンドスプリングエルボーを叩き込むと、大原がギブスの付いた腕で怒りのフィンランド式フォアアーム。さらにジェシカがスワントーンボムを投下したが、リンがジェシカを蹴散らしてからTAJIRIに急所蹴り。しかしリンのスピンキックをかわした真琴が、この日のためにTAJIRIが伝授された秘技"パープルミスト"を噴射! その間にTAJIRIがアタッシュケースの鍵を開け、見事2本ベルト奪還に成功した。
試合後、TAJIRIが「これでトミー・ドリーマーの願い通り、この王者を決めるトーナメントを来月から行いたいと思います。参加選手については酒井代表と話し合っているんですが......」と言ったところに、AKIRAをはじめスターバックや矢郷良明、華名、朱里といったSMASHレギュラーメンバーが続々とリングへ。そして、この日6・9『SMASH.18』で新日本プロレスの飯塚高史と"JJジャックス対決"が決まったAKIRAが「このみんなでそのトーナメント参加させてもらっていいかな? 何なら俺と飯塚のJJ対決もそのトーナメントに組み入れてくれないかな?」と提案。
それを聞いたTAJIRIは「いいんですか? それでもまだ足りないですよ。世界中からいろんな選手呼びましょうよ」と言うと、この日TAJIRI、朱里、大原に5・14メキシコ・アレナメヒコで開催される『ドラゴマニア6』への出場オファーをしたウルティモ・ドラゴンもリングに招き入れる。これはトーナメントにメキシコ勢も呼ぼうという表れか? 何にせよTAJIRIは「来月からもの凄いスケールのトーナメントを開催したいと思います!」と宣言した。
3・21アイスリボン後楽園大会でシングル初対決を行った朱里とアイスの志田光が2度目のタッグ結成。5・5アイスリボン後楽園大会ではさくらえみ&Rayの持つリボンタッグ王座への挑戦が決まっているだけに、ここで紫雷姉妹に負けたくない。しかも朱里から「もし勝ったら一緒に踊ってもらえますか?」とお願いされ、志田もOKしただけに勝って勝利のダンスを披露したいところ。
先発で出て行き志田と相対したイオだが、志田を相手コーナーに叩き付けると「朱里、出て来い!」と要求。要求に応じた朱里はガンガン蹴っていったが、エプロンから美央が朱里を蹴っていくと、ラフ攻撃で朱里を痛めつけていく紫雷姉妹。だが、朱里も足を踏んできたイオがロープに飛ぼうとしたところを後ろから飛び付いてバッククラッカー。ようやく志田にタッチすると、志田はトレイン攻撃を狙った紫雷姉妹にキチンシンクを連打。さらにイオを裏払い腰で投げていくと、「行ってこーい」と朱里にタッチ。二段ヒザ蹴りから張り手合戦を挑んでいった朱里は、イオのフルスイングの張り手を食らったあと返す刀でトラースキック。
続いて志田がブレーンバスターを狙ったが、着地したイオは619を叩き込むとライオンサルトを投下。続いて美央がフロントキックの連打からスイングDDTを決めていくが、志田はカウンターの払い腰からカナディアンバックブリーカーで担ぎ上げると、そのまま回転してから前方に叩き付けるフェースバスター。タッチを受けた朱里も串刺しニー、ハーフハッチ、サッカーボールキックと畳みかけていくが、美央がサミングを見舞うとイオがスワンダイブ式ミサイルキック。さらにイオがダブルアームの体勢で持ち上げたところに美央が蹴りを入れてから、イオはそのままペディグリー。
さらに合体ロボ式DDTで叩き付けてから美央がバズソーキックを叩き込むが、カウントは2。その間に志田を場外に追いやったイオはケブラーダを発射。リング上では美央が朱里をワキ固めに捕らえていくが、うまく逃れた朱里はサッカーボールキックからのランニングニーで反撃。だが、美央がバックを取ると、イオがスワンダイブ式ミサイルキック。これをミドルキックで迎撃した朱里は美央にカカト落とし。カウント2で返した美央だが、立ち上がったところに朱里が渾身のハイキックを叩き込んで勝利した。
勝った朱里は「今日はキッズダンサーのみんなが応援に駆け付けてくれています! みんなで踊りましょう!」と言うと、約束通り志田やキッズダンサーズと共に、自分の入場テーマに合わせた見事なダンスを披露。リボンタッグ挑戦に向けて幸先いい勝利を飾った。
なお、「世界の華名」を自称する華名は3・31後楽園大会のFUNAKI戦に続き、同じく元WWEのセリーナと対戦。卍固めやアームロックでセリーナはあと一歩のところまで追い込んだが、最後は華名のジャーマンをカウント2で返したセリーナがカウンターのスピアーを叩き込んで逆転勝利。華名にとってまだまだ世界の壁は高かった。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 6人タッグマッチ 時間無制限1本勝負
○AKIRA(フリー)/木藤裕次(フリー)/滝澤大志(K-DOJO)
9分12秒 ムササビプレス→片エビ固め
●ブラディ・ロバーツ/Quiet storm(K-DOJO)/べナム・アリ(K-DOJO)
▼第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●児玉ユースケ
7分33秒 モンテクリスト
○ウルティモ・ドラゴン
▼第3試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○矢郷良明(フリー)
4分21秒 グラウンド殺人コブラツイスト
●レザーフェイス
▼第4試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
○朱里/志田光(アイスリボン)
14分25秒 右ハイキック→体固め
●紫雷美央(フリー/トリプルテイルズ)/紫雷イオ(フリー/トリプルテイルズ)
▼第5試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●石川晋也(大日本プロレス)
8分49秒 パイルドライバー→体固め
○スターバック(FCF)
▼第6試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●華名(フリー/トリプルテイルズ)
12分12秒 スピアー→片エビ固め
○セリーナ
▼第7試合 3WAYラダー&ダッシュtoベルトマッチ 時間無制限1本勝負
○TAJIRI/真琴(アイスリボン)
14分37秒 真琴のパープルミスト→ベルト奪取
●大原はじめ(FCF)/ジェシカ・ラブ(FCF)
●マイケル・コバック/リン"ビッチ"バイロン
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