川崎葛飾最強対決は夏樹が親分の意地で世IV虎に激勝!4人連続シングルマッチを行う予定だった奈苗だが、急遽6人連続に!

110430_Stardom-1.jpgスターダム
ゴールデン・ウイークJAPAN応援LIVE
日時:4月30日(土) 開始:18:00
会場:新木場1stRING
観衆:285人

 30日、新木場1stRINGで行われたスターダム『ゴールデン・ウイークJAPAN応援LIVE』。今大会は当初3月12日に開催される予定だったが、東日本大震災の影響によりこの日に延期されため、「頑張れニッポン」をテーマに普段のシリーズとはひと味違う大会として行われた。

 4・24新木場大会で初めてタッグを組んだ高橋奈苗と世IV虎。一騎打ちで敗れたため仁義を通して髪も黒く染めた世IV虎に向かって、試合後奈苗は「お前は黙ってアタシに付いて来い。一流のプロレス教えてやるよ」と語りかけたが、世IV虎の答えは「自分は親分と組みたいんだよ。そして高橋奈苗を倒したいんだよ!」だった。今大会のメインで組まれた夏樹☆たいようvs.世IV虎は、奈苗の思惑では"世IV虎の教育マッチ"だったが、世IV虎はあくまでも親分として尊敬する夏樹と、熱い試合をして奈苗がメインを張るよりも自分たちのほうがメインに相応しいということを証明する一戦となった。
 再び金髪に戻した世IV虎は例え親分であっても、中指を突き立て握手を拒否。ゴングと同時に両者突進してタックルでぶつかり合う。まさしくタイマン勝負といった感じだが、世IV虎は夏樹をコーナーに押し込むと顔面ウォッシュをお見舞い。夏樹もロープに飛び乗って世IV虎を翻弄するが、面倒だとばかりにコブラクローで夏樹を捕まえた世IV虎は、のど輪でロープまで押し込むとトップロープに夏樹の顔面を擦りつけていく!
 さらに夏樹を場外に連れ出した世IV虎は、"インドの狂虎"タイガー・ジェット・シンばりに場内の隅から隅まで夏樹を連れ回し、大場外乱闘を展開! 壁からシャッターにまで夏樹をぶつけていった世IV虎は花道ダッシュラリアットを狙ったが、これをかわした夏樹はドロップキックで吹っ飛ばすと、ひな壇席の最上段まで駆け上げると、そこから花道上にダウンしていた世IV虎にダイビング・フットスタンプを投下! 「ナメんじゃねぇぞ!」と叫びながら世IV虎をリングに戻した夏樹は、世IV虎の左足を厳しい攻撃していき悶絶させる。
 それでも世IV虎はセントーンで反撃するが、夏樹は素早く場外に出ると世IV虎が追いかけてきたところで先にリングに戻り、エプロンまで戻ってきた世IV虎に三角跳びドロップキック。さらに三角跳びプランチャとハイスピードスターの本領発揮。だが、スリーパーで夏樹を捕まえた世IV虎はスリーパースイングでブン回す。続くバックフリップ、ヒップトスはかわした夏樹だが、ロープに飛び乗った夏樹にバッククラッカーを決めた世IV虎は胴絞めスリーパー。さらにネックハンキングボムからコーナー二段目からのセントーンで畳みかけようとした世IV虎だが、これをかわした夏樹は飛距離のあるダイビング・フットスタンプを投下。
 さらにイグチボムで世IV虎の巨体を見事に叩き付けていったが、続くたいようちゃん☆ボムは辛くも丸め込みで切り返した世IV虎。カウント2で返した夏樹だが、世IV虎はバックフリップ、コーナー二段目からのセントーンを決めると、コーナー最上段へ。だが、追いかけていった夏樹は雪崩式フランケンで投げるとムーンサルトアタックから、バチバチの張り手合戦へ。ここで世IV虎が顔を押さえて動きが止まると、夏樹が完璧なたいようちゃん☆ボムを決めて3カウントを奪った。
 試合後、夏樹は「世IV虎と初めて今日シングルで当たってみて、やっぱり改めて思った。川崎葛飾、最高だ! 世IV虎、これからも一緒にスターダムをNo.1にしていこうぜ! それともう1つ、高橋奈苗倒すんだろ!」と言ってガッチリ握手を交わすと、「川崎葛飾最強」と書かれた団旗を広げたが、大会終了後世IV虎はダメージが大きく救急車で病院に直行した。

110430_Stardom-2.jpg 高橋奈苗はパワーと元気を送って、日本を元気にしたいという気持ちから、まずは自分が元気になるため"元気で行こう!奈苗JAPAN情熱注入EX"と題し、試合時間は各5分ながら4選手と連続シングルマッチを行うことに。奈苗との対戦は旗揚げ以来となる愛川ゆず季や、奈苗とのシングルは初となる美闘陽子、そして情熱注入シリーズでは完敗を喫している星輝ありさと岩谷麻優が奈苗に挑むことになったが、試合順の事前発表はなし。
 すると1人目としていきなり美闘が出てきて場内を沸かせた。短期決着を狙ってゴングと同時にクロスボディを浴びせていった奈苗だが、美闘も蹴りで反撃すると奈苗の突進をリープフロッグでをかわしてドロップキック。さらにミサイルキックから奈苗を担ぎ上げてコーナー二段目に乗せると袈裟斬りチョップを振り下ろす。バックドロップを返した奈苗だが、美闘は二段蹴りやハイキックを返すと必殺のドールB。これをブロックした奈苗は延髄蹴りを打っていくが、美闘もブロック。そこから美闘は長身なだけに落差のあるジャーマンで投げてからミサイルキックを打っていったが、ここで時間切れ引き分けのゴング。
 2人目として出てきた岩谷は美闘戦のダメージが残っている奈苗に、いきなり丸め込みを連発。必死にキックアウトした奈苗は岩谷のウラカンを踏ん張って抱え込み式逆エビ固めに切り返すと、そこからエグい角度の逆片エビ固めに移行。何とかロープに逃れた岩谷をサイドバスターで叩き付けた奈苗だが、2発目をコルバタで切り返した岩谷は腕を取ってロープに飛び乗るが、バランスを崩してエプロンに緊急着地! すかさずロープ越しに岩谷の左腕を攻撃していった奈苗は、リング内に岩谷を戻してアバランシュホールドやワキ固めで攻め込むが、飛び付きのフロントネックロックで応戦した岩谷は、ネックブリーカー、クロスボディ、三角絞め、カニ挟みクラッチなど立体的な攻撃と関節技を織り交ぜた攻撃で攻め込んだが、奈苗は先ほど攻撃した左腕を決めたままショルダーバスターで叩き付けてからそのまま固めていく新技ワンセコンドで勝利。
 すると突然「ちょっと待ったー!」という声と共に第1試合と第2試合に出場した須佐えりと夢が乱入! 「私たちにもやらせてください!」とただでさえ4連続シングルという過酷な状況の奈苗に、2人追加することを要求。本部席の風香がGM権限でゴングを鳴らし、3人目として須佐が奈苗に挑んでいく。ドロップキックの連打と得意のDDTで向かって行った須佐だったが、奈苗は急角度の投げ捨てジャーマンからのタックルで3カウントを奪い、須佐に初勝利を与えなかった。

110430_Stardom-3.jpg 4人目として夢が出てくると、風香GMが「夢選手はキッズファイトなので3分です」とアナウンスするが、夢はマイクを取ると「これはキッズファイトじゃないので3分じゃなくて4分にしてください」と直訴! そしていきなりスクールボーイで丸め込んだ夢は間髪入れずガンガン蹴りを叩き込むと、さすがの奈苗も場外にエスケープ。その途端、美闘や愛川らが一斉に奈苗にストンピングを浴びせてから奈苗をリング内に戻す"ランバージャック状態"に! 怒った奈苗が「お前もだ!」と夢を場外に追いやるが、夢には当然誰も攻撃しない。夢はリングに戻ると卍固め、縦回転ニールキック、ミドルキックなどをガンガン決めていくが、奈苗も容赦なくガットショットで応戦。しかし夢が「投げるぞー!」と予告してブレーンバスターの体勢に入ったが、さすがに投げられなかったところで4分となり引き分けを告げるゴングが鳴った。
 ここで当初予定していた4連続シングルを終えた奈苗だが、5人目となる愛川が登場。いきなりYKブルー(後ろ回し蹴り)でダウンさせた愛川に対し、奈苗も串刺しラリアットからの顔面踏みつけ攻撃で愛川の口の中から出血させる。アイドルである愛川はこの攻撃に怒り、ロー、ミドル、ハイの連続キックからSTF、首4の字と一気呵成に攻めていく。だが、奈苗もドラゴンスリーパー式キャメルクラッチ、カナディアンバックブリーカー、コーナーに逆さ吊りにしてのコーナースプラッシュで反撃。コーナーに登った奈苗にYKイエロー(ハイキック)を叩き込んでいった愛川だが、2発目をかわした奈苗はスリーパーで絞死刑にすると、YKレッド(カカト落とし)をキャッチしての変型スタナー。それでも愛川はYKレッドをどうにか落とし、フィッシャーマンズ・スープレックス、ゆずヒストラル、ゆずポンスタナー、YKブルーで一気に畳みかけたが、残念ながらここで時間切れ。
 最後の6人目となったのが星輝。ゴングと同時にガンガン蹴っていった星輝だが、串刺しドロップキックを返した奈苗は、星輝の髪を掴んで投げ飛ばす。「イッテーな!」と叫んだ星輝がグーパンチを放っていくと、これが奈苗の左目にクリーンヒット! 堪らずダウンした奈苗が左目を押さえたまま場外にエスケープしてうずくまってしまったため、アクシデントだと察知した場内は静まり返る......。
 だが、「あー、ちくしょう! 出来る、出来る!」と自らを鼓舞するように叫びながらリングに戻った奈苗。星輝もやや動揺しているようだが、それでも振り払うように奈苗に向かっていく。何とか星輝をアルバトロスで捕らえていった奈苗は、星輝の両足を抱え込むと、上から強烈な張り手を叩き込んでから逆エビ固めへ。張り手のダメージがかなり大きい様子の星輝だが、続く奈苗のブレーンバスターを逃れると必殺のブラジリアンキックを叩き込んでから1399。さらに奈苗の延髄蹴りをかわしてラ・マヒストラルで丸め込むがカウント2。そして星輝がドロップキックを連発していったところで時間切れを告げるゴングが鳴らされた。
 4連続シングルだったのが、急遽6人に増えた上に左目を負傷するアクシデントにも見舞われた奈苗は「ありがとうございました! すっごいいいのをもらってしまって、悔しい! 悔しい! 悔しいです。全部フォール獲るるもりでいたんで。やっぱりあんたたちのことナメてました。5分4人もっと楽勝だと思ってたけど、キツかった。頑張ったじゃダメなので出直してきます! あんたたちに負けないように頑張るから!」と気合いを入れ直したが、大会終了後は眼窩底骨折の疑いがあるため世IV虎と一緒に救急車で病院に直行した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 須佐えりChallenge to enemy 20分1本勝負
●須佐えり
7分31秒 ダイビング・ギロチンドロップ→片エビ固め
○水波綾(センダイガールズ)

▼第2試合 キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語〜3分1本勝負
△夢
時間切れ引き分け
△マスクド・ヒロヨン

▼第3試合 元気で行こう!奈苗JAPAN情熱注入EX 各5分
<1人目>
△高橋奈苗
時間切れ引き分け
△美闘陽子
<2人目>
○高橋奈苗
4分0秒 ワンセコンド
●岩谷麻優
<3人目>
○高橋奈苗
1分32秒 タックル→エビ固め
●須佐えり
<4人目>※4分1本勝負
△高橋奈苗
時間切れ引き分け
△夢
<5人目>
△高橋奈苗
時間切れ引き分け
△愛川ゆず季
<6人目>
△高橋奈苗
時間切れ引き分け
△星輝ありさ

▼第4試合 親分&子分=川崎葛飾最強マッチ 30分1本勝負
○夏樹☆たいよう
17分33秒 たいようちゃん☆ボム
●世IV虎

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