小島に勝利した真壁だが、5・3福岡での再戦を要求!"春男"永田は前哨戦で田中に不覚!棚橋vs.中邑もバチバチの前哨戦

110419_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEW JAPAN BRAVE 2011
日時:4月19日(火) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1800人

 19日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN BRAVE 2011』。1・30後楽園大会で棚橋弘至の持つIWGPヘビー級王座への挑戦権を賭けて対戦した小島聡と真壁刀義だが、この一戦に勝利した小島は2・20仙台で棚橋に挑戦したものの敗退。小島へのリベンジを虎視眈々と狙っていた中、4・3後楽園大会でも小島軍団(仮)に試合を邪魔された真壁は、「オレンジ豚野郎! 俺様とそんなにやりてぇか! やってやるよ、覚悟しておけよ!」と一騎打ちを要求。小島もこれに応じ、両者が再びシングルマッチで激突することになった。

 タイチを従えて入場した小島に向かって真壁は「2人まとめてかかってこい」とばかりに手招きして挑発。すると小島は大ブーイングの中、タイチを場外に放り投げて「帰れ!」と一喝。あくまでもセコンドの手は借りず1vs.1で勝負する姿勢を見せる小島。タイチも渋々控室へ。
 すると小島は序盤からいきなりバックドロップで投げていくと、ハーフダウンの真壁の首に低空ドロップキック。思わずエプロンにエスケープした真壁を追いかけた小島は、断崖式DDTで叩き付けていき、その後も徹底して真壁が爆弾を抱えている首を集中攻撃。だが、真壁が小島のナックルをブロックして逆にナックルを見舞っていくと、小島は真壁を場外に追いやり、イスを手にして殴打していく。
 場外カウント17でどうにかリングに戻った真壁だが、首を抑えたまま動けない。小島は串刺しジャンピングエルボーから行っちゃうぞエルボーを投下するが、これを何とかかわした真壁はなおも首を攻撃してくる小島をパワースラムで切り返すと、ラリアットを連発。さらにコーナーで馬乗りになってナックルを振り下ろしていくが、首を抑えて辛そう。すかさずDDTで叩き付けていった小島はコジコジカッターから真壁をコーナーに乗せると、ニヤリと笑ってから雪崩式コジコジカッター。
 さらに垂直落下式ブレーンバスターからローリングエルボーを狙った小島だが、真壁はデスバレーボムで切り返す。雄叫びをあげながらラリアットを放っていった真壁だが、小島は腕へのラリアットで迎撃すると、左腕でショートレンジラリアット。さらに右腕のサポーターを外してラリアットを狙ったが、真壁はパワーボムで切り返す。さらにスパイダージャーマンからキングコング・ニードロップを狙ったが、かわして自爆させた小島は続く串刺しラリアットもかわして海野レフェリーに誤爆させる!
 レフェリー不在の中、「待ってました!」とばかりにイスを持ったタイチが乱入! 真壁に向かってイスを振り上げたタイチだが、ガットショットで迎撃した真壁はイスを奪い取る。タイチが素早く逃げたところに、小島がラリアットで突進するが、真壁は袈裟斬りチョップで迎撃! そこから小島の脳天にイスを振り下ろした真壁は、ダメ押しのキングコング・ニードロップを投下して3カウント。
 タイチが頭を抱え引き揚げていき、小島が大の字に倒れる中、中指を突き立てた真壁は「見たか、この野郎! いいか、ひとことしか言わねぇぞ。これが現実なんだよ!」と捨て台詞。これで小島との戦績が2勝2敗となった真壁はインタビュースペースで、「完全決着がこれでついたと思ってんのか? 思ってるわけねぇだろ。次、何があるよ? どんたくが待ってんだろ、オイ。お祭りがこの俺様を待ってんだよ! ドロー? 勝ち越し? そんなもん関係ねぇんだ。面白い試合? 名勝負? そんなもんクソくらえだ。俺とあの野郎にそんなもんありゃしねぇんだよ。叩き潰すか、叩き潰されるか、どっちかだよ。ハッキリしてんだよ。だからおもしれぇんだよ」と言うと、何と5・3福岡大会で小島との再戦を組めと要求した!

110419_NJPW-2.jpg 5・3福岡で棚橋弘至のIWGPヘビー級王座挑戦が決まっている中邑真輔。今大会で棚橋は4・3後楽園大会でIWGPヘビー級王座を賭けて激突した永田裕志とタッグを組み、中邑&田中将斗と激突! 今年のNJCと全日本プロレスの『チャンピオン・カーニバル』を制した"春男"永田は6・19全日本の両国大会で諏訪魔の持つ三冠ヘビー級王座への挑戦が決まったが、その前に5・3福岡では田中との一騎打ちが決まっており、この試合はW前哨戦となった。
 いきなり棚橋vs.中邑で試合開始となると、ロープに押し込んでいった棚橋が離れ際に張り手。先に仕掛けていったのは棚橋。今度は中邑がロープに押し込むが、体勢を入れ替えた棚橋が殴りかかると、中邑はかわして組み付いていく。棚橋は両手を広げて「ブレイクだろ!」とアピールすると、中邑は慎重にブレイクするが、またも棚橋が張り手。これで中邑に火が付き、怒濤のヒザ蹴りを叩き込んでいくとい、倒れた棚橋の頭を踏みつけていく。棚橋も中邑を自軍のコーナーに押し込むとエルボースマッシュでガンガンカチ上げていき、前哨戦から早くもヒートアップ!
 棚橋が永田にタッチすると、こちらも中邑を相手コーナーに帰して田中を指名。突進してくる田中にカウンターのローキックを叩き込んだ永田は、左ヒザを集中攻撃。棚橋も左ヒザ攻撃を受け継ぐが、背後から中邑がフロントキック。棚橋はコーナーに戻った中邑に殴りかかっていくが、これは場外に降りてスカしてみせた中邑。場外戦になると今度は永田の左ヒザが狙われてしまい、永田は左ヒザを抑えて悶絶。
 どうにかピンチを脱して棚橋にタッチすると、棚橋は中邑にフライング・フォアアーム、ローリングセントーン。さらに中邑のスピンキックをかわしてみせた棚橋だが、中邑はハードヒットなニーリフトを連打。棚橋もスリングブレイドを返すが、棚橋をコーナーに乗せた中邑は串刺しニーリフトから腕十字へ。何とか永田がカットに入ると、永田は田中にエクスプロイダーからマジックスクリューを決めると、垂直落下式ブレーンバスター。しかし田中も返す刀で垂直落下式ブレーンバスター。
 田中がラリアットを打てば永田もフロントキックを返し、さらにナガタロックIIに捕らえる。しかし棚橋を振り切った中邑がニースタンプでカットすると、永田にナックルパンチ! すかさず田中がスライディング・ラリアットを叩き込むがカウントは2。だが、田中は弾丸ローリングエルボーから永田の後頭部にスライディングDを叩き込むと、正面からもう一発スライディングDを叩き込み、春男から3カウントを奪ってみせた。田中はインタビュースペースでも「春のノッてる男から勝つの気持ちいいねぇ! NJC獲ってよ、チャンカーも獲って、その男から3つ獲って、これほど気持ちいいもんだとは思わなかったよ。いまホンマ、最高の気持ちや! 春の男? いまはそうかもしれへんけど、どんたく終わったら春男は俺に変わっとるから」と上機嫌だった。

110419_NJPW-3.jpg この日の第5試合の前に今年の『BEST OF SUPER Jr.XVIII』(以下BOSJ)出場選手が発表された。TAKAみちのくやグレート・サスケのほか、昨年に続くDDTからは飯伏幸太とケニー・オメガの出場が決定。この日は"スーパー・ジュニア スペシャル6人タッグマッチ"と題し、飯伏&ケニーのゴールデン☆ラヴァーズ(以下GL)と、4・7〜8『NEVER.6』で行われた予選トーナメントを制して、すでに今年のBOSJ出場権を獲得した佐々木大輔がトリオを組み、プリンス・デヴィット&田口隆祐&KUSHIDAの新日本ジュニア勢と対戦。
 新日本本戦には初登場となった佐々木だが、KUSHIDAを場外に追いやると定評のあるトペを狙う。だが、Apollo55が入ってきてカニ挟みで佐々木を倒すと連係攻撃をお見舞い。そこにKUSHIDAが戻ってきて逆にDDT勢を場外に追いやり、3人同時ダイブを狙うが、素早くリングに戻ったDDT勢は3人同時ドロップキックで迎撃して場外に追いやる。するとDDTを主戦場にしながらもGLとは初タッグだった佐々木にもかかわらず、GLのクロススラッシュと佐々木のトペを同時発射!
 KUSHIDAをリングに戻したGLは連係攻撃を決めていく。続いて佐々木がバックドロップからコルバタで投げたが、着地したKUSHIDAはトラースキック。続いてGLとApollo55が同時にリングインして、互いに合体攻撃を狙うが、ロープに飛ばされた飯伏が変な体勢で崩れ落ちる! すかさずDDT勢を場外に追いやった新日本勢は時間差トペコンを次々に発射! 飯伏には何かアクシデントがあったんじゃないかと心配されたが、リングに戻ってきた飯伏の動きにはひとまずおかしな感じはなかったためひと安心。
 6人が次々に技を繰り出していく中、佐々木は田口にクロスボディをお見舞いすると、トップロープに逆さ吊りにしておいてドロップキック。さらにオクラホマスタンピートを狙ったが、田口は背後に着地してどどんを狙う。これをサムソンクラッチで切り返した佐々木だが、キックアウトした田口はジャーマンを返す。続いて飯伏とKUSHIDAがリングイン。飯伏のその場飛びムーンサルトをヒザで迎撃したKUSHIDAはハンドスプリングエルボーを狙うが、飯伏はキャッチすると、そのままジャーマンで投げる。
 続く飯伏の串刺しをKUSHIDAがスクールボーイで切り返すと、飯伏もすぐさまKUSHIDAをスクールボーイで丸め込み、何とそこからそのままの体勢でKUSHIDAを持ち上げてスープレックス! 意外な技で投げられたKUSHIDAに、飯伏は必殺のフェニックス・スプラッシュを投下して3カウント。BOSJに向けて幸先いい勝利を挙げた飯伏は「僕は去年のリベンジ(がテーマ)。リベンジできる機会があるんで、リベンジします!」昨年優勝決定戦でケガをしてしまい、準優勝に終わったため、そのリベンジ......つまり優勝を狙うと宣言。ケニーも「今年はリベンジ」と語り、GLは優勝決定戦での対戦を約束した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 タッグマッチ 20分1本勝負
三上恭佑/●高橋広夢
9分26秒 変型逆エビ固め
TAKAみちのく(K-DOJO)/○タイチ

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
タイガーマスク/●キング・ファレ
7分44秒 クロスフェース・オブ・JADO
○邪道/外道

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○中西学/獣神サンダー・ライガー
9分43秒 アルゼンチンバックブリーカー
マスカラ・ドラダ(CMLL)/●タマ・トンガ

▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
○ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/本間朋晃
9分49秒 マジックキラー→片エビ固め
矢野通/飯塚高史/●石井智宏(リキプロ)

▼第5試合 スーパー・ジュニア スペシャル6人タッグマッチ 30分1本勝負
プリンス・デヴィット/田口隆祐/●KUSHIDA
14分55秒 フェニックススプラッシュ→片エビ固め
○飯伏幸太(DDT)/ケニー・オメガ(DDT)/佐々木大輔(フリー)

▼第6試合 IWGPタッグ王座次期挑戦者チーム決定戦 時間無制限1本勝負
天山広吉/●井上亘
14分53秒 スターダストプレス→エビ固め
○内藤哲也/高橋裕二郎
※NO LIMITがIWGPタッグ王座挑戦権を獲得。5・3福岡大会でバッド・インテイションズに挑戦

▼第7試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/●永田裕志
16分42秒 スライディングD→片エビ固め
中邑真輔/○田中将斗(ZERO1)

▼第8試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○真壁刀義
17分17秒 キングコング・ニードロップ→片エビ固め
●小島聡(フリー)

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