団体最年長41歳の望月が涙のDG王座返り咲き!すると解散が決まったWORLD-1、さらにKAMIKAZEにも新ユニット結成を呼び掛け
DRAGON GATE
CHAMPION GATE〜最終戦〜
日時:4月14日(木) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2350人(超満員札止め)
14日、後楽園ホールで行われたドラゴンゲート『CHAMPION GATE』。当初3・20に開催される予定だった"東のビッグマッチ"両国国技館大会が東日本大震災の影響で中止となったため、両国大会のカードを12日の新宿FACE大会、13日の宇都宮大会、そしてこの後楽園ホール大会に分けて行われることになった。
最終戦となった後楽園大会のメインでは、吉野正人が保持するドリームゲート王座に、ブロディ・リー、Gammaとの挑戦者決定戦を勝ち上がった望月成晃が挑戦。初の両国でのメインに向けて、41歳にして肉体改造にも挑戦して好調をキープしてきた望月だが、両国大会中止後も肉体改造を継続し、真っ赤な新コスチューム姿で登場した。
望月はいきなり吉野を場外に追いやると、開始早々プランチャと思わせておいてロープの間を1回転してからエプロンに出てケブラーダを発射! 絶好調ぶりをアピールしていく。さらにリングに戻った吉野が望月の串刺し攻撃をかわそうとしたところで、望月は吉野の両足をロープの上に乗せ、下から左ヒザを強烈に蹴り上げる。ここから望月は吉野の左ヒザをローキックやニークラッシャーで集中攻撃していき、スピードスターのスピードを殺していく。
だが、吉野も望月のブレーンバスターを空中で左腕へのアームブリーカーに切り返すと、そこから左腕殺しをお見舞い。ジャベも駆使していくが、望月は右腕でボディブローを連打すると、カウンターの蹴りで反撃。吉野も王者として望月のミドルキックを胸を突き出して受け止めるが、望月は吉野をエプロンに追いやると水面蹴りで倒し、ランニング式サッカーボールキックを狙ってダッシュ。しかしロープを飛び越えてリングインした吉野は旋回式ネックブリーカーで迎撃し、フロムジャングルに捕らえる。これをマフラーホールドで切り返した望月はアンクルホールドに移行するが、吉野はナガタロックIIIで切り返す。
ロープに逃れた望月だが、吉野はそのロープを掴んだ左腕にダイビング・フットスタンプ。しかし吉野の超高角度ミサイルキックをかわした望月は追走式串刺しフロントキックからスワンダイブ式ニールキック、一角蹴りと畳みかけツイスターを狙う。これを掟破りの逆ツイスターで切り返した吉野は、一発逆転の三角蹴りを狙った望月をコーナー上で受け止めると、雪崩式旋回式ネックブリーカー。さらに超高角度ミサイルキック2連発からライトニング・スパイラルを狙うが望月はツイスターで切り返す。
ダブルダウン状態から望月が先に立ち上がって攻撃していくが、吉野はライトニング・スパイラル。これを着地してみせた望月はバズソーキックを連打するがカウントは2。望月はソバット式の一角蹴りから裏ツイスターを狙うが、吉野はリバースDDTで切り返してからトルベジーノ。望月も立ち上がってミドルキックを返すが、吉野はまたトルベジーノ。なおも蹴り返した望月はそこから一気に裏ツイスター!
20分が経過し、望月の真・最強ハイキックをかわした吉野はカウンターの張り手を叩き込むよ、ライトニング・スパイラルで叩き付ける。2発目を望月が踏ん張ると、吉野は腕吉野からトルベジーノで叩き付けてソル・ナシエンテへ! ガッチリと決まり、望月のセコンドについたフジイがタオルを持ってエプロンまで上がってくるが、どうにか望月の足がロープに届く。吉野はダメ押しの雪崩式ライトニング・スパイラルを狙うが、これを雪崩式アバランシュホールドに切り返した望月は、真・最強ハイキックを叩き込むがカウントは2。望月の串刺し攻撃を吉野がキャッチすると、望月はウラカンで投げていくが、そこから吉野が丸め込みで切り返す。何とかカウント2で返した望月は突っ込んできた吉野の脳天にカカト落としを落とすと、三角蹴りを顔面に叩き込んで3カウントを奪った!
2・27名古屋大会でKAMIKAZEの挑戦を退け、トライアングルゲート王座防衛に成功したCIMA&ドラゴン・キッド&リコシェのBlood WARRIORS(以下BW)。そこに次の挑戦者として名乗りを上げたのがWORLD-1。吉野がドリームゲート王座防衛戦を控えているため、B×Bハルク&PAC&横須賀享のメンバーでの出陣を表明。すると王者組は「何かを賭けろ」との条件付きで挑戦を受けることを受諾。その結果、Blood WARRIORSが勝った場合は、WORLD-1が解散することになる"トライアングルゲート・コントラ・解散"ルールで激突することになった。
スピーディーかつ目まぐるしい攻防が続く中、BWはハルクを捕まえていく。キッドがクランチループから鎌固めを決めていくと、CIMAがコーナーに逆さ吊りにしてからベースボール・スライド。さらにCIMAを踏み台にしてリコシェがその場飛びシューティングスターを投下。だが、ハルクは何とか自力でピンチを脱してPACにタッチ。リコシェを上空に高々とホイップして、そのままマットに叩き付けたPACは場外のキッドにケブラーダ式のブリティッシュ・エアウェイズを発射!
その間、リング上ではCIMAのヴィーナスをかわした横須賀がエクスプロイダーで投げていくが、バックを取ってクロスアーム式バッククラッカーを決めたCIMAは、ヴィーナス→アイコノクラズムを決めるとコーナーへ。だが、すぐに追いかけていった横須賀は雪崩式エクスプロイダー。続いてPACが横須賀を踏み台にしてのブリティッシュ・エアウェイズ。さらにキッドを肩車してから前方に叩き付けるフェースバスター。
20分が経過し、PACのシューティングスタープレスをかわしたキッドは、着地したPACにデ・ジャヴからのクリストを決める。これをハルクが救出し、そのままリコシェにマウスを決めてから下から蹴り上げていったハルクだが、リコシェはハルクをゴリースペシャルに捕らえると、そのまま首をスタナーの体勢で捕らえて1回転させてのフェースバスター。そこにキッドがメサイヤからのウルトラ・ウラカン・ラナを狙うが、ハルクがかわしたところを横須賀が捕らえてキン肉バスター。
さらにWORLD-1はキッドに3人がかりのサンドイッチ攻撃か激熱!!を決めると、横須賀がコーナーに登っていくが、CIMAとリコシェが抑え付けたところにキッドが追いかけていってスーパー雪崩式フランケンを狙う。だが、PACが阻止すると横須賀が逆に雪崩式デスバレーボム。さらにジャンボの勝ち!固めを決めるが、キッドも回転十字固めで切り返す。だが、カットしたPACがジャーマンで投げてからフレミングスタープレスを投下。カウント2で返したキッドが再びコーナーに登ったPACの背後から雪崩式リバースフランケンを決めるが、PACは着地! しかし背後からリコシェがバッククラッカー。そこにキッドがウルトラ・ウラカン・ラナ!
それでもカウント3が入らない。BWは横須賀にトレイン攻撃を狙うが、横須賀はジャンボの勝ち!3連発で迎撃。だが、背後からセコンドの神田が横須賀にブルーボックス攻撃! すかさずCIMAがシュバインで叩き付けるが、これもカウントは2。BWはトレイン攻撃からCIMAのパーフェクトドライバー→リコシェが630°セントーン→トカレフ三丁拳銃→CIMAのシュバイン→メテオラと一気に畳みかけるが、カットに入ろうとしたハルクにスライディングキックを見舞ったためカバーが遅れてカウントは2。ならばとCIMAは横須賀にナックルパンチを叩き込んでから、もう一発メテオラを叩き込んで3カウント! これでWORLD-1の解散が決定してしまった!
メイン終了後、望月は吉野に向かって「いままで11年同じ団体にいて、シングルは2度目か。俺の対極にいると思ったけど、スタイルは関係ないよ。気持ちは1つだよ」と声をかけると、「俺もチャンピオンになった以上、無所属ってわけにはいかないかなって思ってよ。WORLD-1は解散が決まったんだよな。ここまで言えば俺が何を言いたいか変わるよな。もう3、4人のちまちましたユニットはいらないんだよ」と、何と解散が決まったWORLD-1に向かって新ユニット結成を呼び掛ける。
望月との握手に応じた吉野は、まず「望月成晃、あんたはすごい男や。俺も意地張ってきたけど、年間これだけの試合数を闘っているし、その中で40過ぎてもガッチリ体を作ってきた。俺はそんなあんたを尊敬しているよ。ありがとうございました」と言うと、「セミでこの3人(=ハルク、PAC、横須賀)はWORLD-1のために一生懸命闘ってくれましたよね? 本当にありがとう。望月、俺はたしかにあんたと闘った数は少ない。でも組んだ数はゼロなんや。望月、さっきの話、面白そうじゃねぇか」と新ユニット結成に前向きは返答。すると望月は「いますぐ答えを出す必要はないけど、ちょっとここにいる奴らだけじゃ足らなそうだなぁ」とWORLD-1+ベテラン軍だけでは人数が足らないと言って、KAMIKAZEを呼び込む。
岩佐拓、サイバー・コング、YAMATO、鷹木信悟の4人が姿を現すと、望月は「いま言った話聞こえたよな。お前らが意地張っているのは分かるけど、さっきも言ったようにちまちまやってて意味あるのか。これからは敵か味方か"木股扱い"か考えろ。俺はもうこのリングには2つのチームがあればいいと思っている」と、ドラゲーの勢力図を二極化することを提案! これを聞いたYAMATOが「望月、お前の考えは分かった。だけど今までと俺とお前らの関係を考えてみろ! いますぐ『あぁ、そうですか』とは口が裂けても言えないね!」と言うと、望月は「口で言って分かるとは思ってねぇよ。だったらいいよ、闘えばいいのか?」と言ってKING OF GATE1回戦での対戦が決まっている鷹木、さらにYAMATOに対してもまずは直接対戦することを提案。
すると、この日神田裕之にフリーダムゲート王座を防衛したYAMATOは、ドリームゲート王座への挑戦権があると主張し、望月との対戦をドリームゲート戦にすることを要求。望月はこれを承諾した上で、「ユニット問題は俺と闘うことで組むか組まねぇか考えればいいよ。その上で木股扱いかブラッドに行くか考えればいいよ。吉野の言葉を借りれば近日中に返事を考えておけよ」と返答。YAMATOは望月からこのタイミングでドリームゲート王座を奪うことを"運命"だといい、その代わりにこれまでの因縁をチャラにすると言って引き上げていった。
最後に望月は「5年半ぶりにこのドリームゲート、また巻くことが出来ました。ありがとうございました。改めまして両国大会が中止になったことをお詫び申し上げます。両国が中止になってから、この1カ月......心が何回か折れかけそうになりました。でも自分より辛い思いをされている方が世の中にいると思ったら、自分の考えは小さいことだと思って、両国のメインに立てなかった悔しさは腹の中にしまっておいて、1カ月頑張ってきました。でもこうして今日、これだけのお客さんに集まってもらって、ベルトを獲ることが出来たのは全ドラゴンゲートファンのお陰だと思っています。ありがとうございました。自分はこの先、防衛戦をする度に両国の中止、震災のことが頭をよぎると思います。日本も再生するにはまだまだ長い年月がかかると思います。でも僕らにはプロレスを通じて元気を与えることしか出来ません。だから皆さんのお声をお借りして被災地に皆さんに届けとばかりに頑張れ東北、そして自分を奮い立たせる意味でも頑張ろうニッポンで締めさせてもらっていいでしょうか?」と涙で言葉を詰まらせながら挨拶すると、で締めさせてもらっていいでしょうか?」と、途中涙で言葉を詰まらせながら言うと、最後は「それでは被災地の1日も早い復興と、日本が元気を取り戻しますように、頑張れ東北! 頑張ろうニッポン!」と叫んで拳を突き上げた。
その後、望月はインタビュースペースで「CIMAや土井が大人数のユニットを初めて作って、このドラゴンゲートに革命を起こしたつもりかもしれないけど、もう1つしかユニットはいらないという、もう1つの革命をせっかくだから俺が起こしてやりたいと思いますよ!」と改めて"望月革命"をブチ上げた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
ドン・フジイ/新井健一郎/●岩佐拓
8分56秒 インプラント→エビ固め
堀口元気/斎藤了/○谷嵜なおき
▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○苫小牧卓也
1分48秒 アウトサイダーズエッジ→エビ固め
●超神龍
▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
鷹木信悟/●サイバー・コング
14分50秒 バカタレ・スライディングキック→片エビ固め
○土井成樹/Gamma
▼第4試合 オープン・ザ・フリーダムゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○YAMATO
15分27秒 スピアー→片エビ固め
[挑戦者]●神田裕之
※第2代王者YAMATOが3度目の防衛に成功
▼第5試合 オープン・ザ・トライアングルゲート選手権試合 ~トライアングルゲート・コントラ・解散~ 60分1本勝負
[王者組]○CIMA/ドラゴン・キッド/リコシェ
29分39秒 メテオラ→エビ固め
[挑戦者組]B×Bハルク/PAC/●横須賀享
※第31代王者Blood WARRIORSが2度目の防衛に成功。WORLD-1は解散決定
▼第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○吉野正人
25分31秒 顔面への三角蹴り→片エビ固め
[挑戦者]●望月成晃
※第12代王者・吉野が5度目の防衛に失敗。望月が第13代王者となる
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