2日間に渡る予選トーナメントを制してタイチとフリーの佐々木がBOSJ出場権を獲得!大家と対戦した内藤が健闘を称えたが...

110408_Never6-1.jpg新日本プロレス
NEVER.6
~ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT~
日時:4月8日(金) 開始:19:00
会場:新木場1stRING
観衆:300人(満員)

 8日、新木場1stRINGで行われた新日本プロレス『NEVER.6 〜ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT〜』。5月下旬に開幕予定の「BEST OF SUPER Jr.XVIII 〜Bring it on!〜」(以下BOSJ)への出場権を賭けて2DAYSの予選トーナメントの2日目。A・B両トーナメントの準決勝と決勝が行われ、それぞれのトーナメントで優勝した2名がBOSJに出場する。

 トーナメントAの決勝は準決勝でK-DOJOの関根龍一に散々蹴られながらも、勝負を賭けたハイキックをかわして逆に延髄蹴りを叩き込み、体勢が崩れながらもNOW OR NEVERで叩き付けて勝利したフリーの佐々木大輔と、STYLE-Eの田村和宏がゴング直後から連続丸め込み技で追い詰めたものの、徐々に自分の世界に持ち込んだ末にミノルスペシャルからのHEATクラッチを狙ったところを、逆に上体を起こしていってエビ固めで抑え込んで勝利したフリーの菊地毅の一戦に。
 額をくっつけて睨み合った両者はいきなりエルボー合戦。そこから佐々木がドロップキックを打っていけば、菊地もゼロ戦キックを返す。佐々木の攻撃を食らいながらも、まるでゾンビのようにしかめっ面で「何をやってんだよ〜」と言いながら睨み付けていく菊地。やりにくそうな佐々木だが、何とかミサイルキック、DDTを決めてコーナーへ。しかし追いかけていった菊地はスパイダー・フロントスープレックス。
 続くダイビング・ヘッドバットをかわして自爆させた佐々木はヘッドバットを連打。これで額から出血した菊地だが、怯むことなく逆にロコモーション・ジャーマンで投げてから火の玉ボム。辛くもカウント2で返した佐々木は力のこもったエルボー合戦を挑んでいくが、何度打っても倒れない菊地にグーパンチを連打! どうにか菊地をダウンさせたが、自身も相当エルボーを食らったため体力をロス。
 お互い両ヒザをマットをついたままエルボーを打ち合うと、佐々木が「俺が出るんだよ、ベスト・オブ(スーパージュニア)に!」と魂の叫び。だが、これを聞いた菊地は「なんだよ、ベスト・オブって?」とあくまで菊地ワールド全開! だが、立ち上がった佐々木は延髄蹴り3連発からNOW OR NEVERで叩き付けて菊地に勝利! 菊地も完全燃焼出来たようで、正座をして佐々木と一礼すると佐々木の腕を高々と掲げて勝利を称えた。
 バックステージで佐々木はセコンドについたアントンの横で「文句ないだろ! 菊地毅から3つ獲ったぞ! 俺がBOSJに出るんだ! 仲間が......仲間が見てんだよ、オイ! 負けられるわけねーだろ! 仲間の分も俺が......俺が行ってくんだ!」と涙ながらに叫ぶと、そこに現れた菊地が「頑張ってくれ。絶対やるよ、コイツは」とエールを送った。

110408_Never6-2.jpg トーナメントBの決勝は準決勝でDDTの石井慧介と対戦し、オア-べーヘッドキックや桃色ニールキックに苦しめられながらも、連続で丸め込んできたところを風車式バックブリーカーで切り返し、最後はシャチホコ式の逆エビ固めで貫禄勝ちを収めたタイチと、666の忍との対戦で徹底的に左ヒザを攻撃されたものの、勝負を賭けたモンキーマジックからのSEXボンバーをブロックし、ジャンピングキックから必殺のランヒェイを決めて勝利したフリーの円華という顔合わせ。
 先制攻撃でペースを掴もうとした円華だったが、ケブラーダを狙った円華の左ヒザを蹴っていったタイチは、なおもイスで左ヒザを攻撃。「どうした、最初の勢いは。来いよ、オラ!」と挑発しながらいやらしいくらい円華の左ヒザを攻撃していく。しかしタイトの串刺し攻撃をかわした円華は、タイチの左腕を取るとコーナーを駆け上がりスイング式のアームブリーカー。
 これで左腕を痛めたタイチに対し、円華は左ヒザのお返しとばかりにショルダーアームブリーカー、雪崩式アームブリーカー、左腕へのスワンダイブ式ミサイルキック、ワキ固めと徹底的に左腕を攻撃。タイチも低空ドロップキックやローキックで左ヒザを攻撃し、形勢逆転のチャンスを探る。足4の字固めでどうにか円華の動きを止めたタイチは、ライガーボムでカウント2まで追い込むと、狙い澄ましたトラースキック。
 しかしこれをトラースキックで先に迎撃した円華は、掌底の連打からランヒェイを狙うが、タイチも踏ん張る。スクリューキックにチェンジした円華は腕固めで再び左腕を攻撃するとライオンサルト。これをかわしたタイチは、左ヒザにローキック。さらにソバットからバズソーキックを叩き込むと、ついにズボンを取り去ってトラースキック。
 これもかわした円華は回転十字固めで丸め込むが、カウント2で返したタイチは今度こそ渾身のトラースキックを叩き込むと、1回戦で浪口修を倒したスライディング式の顔面へのレッグラリアットから、必殺のブラックメフィストで叩き付けて3カウント。ホスト団体の所属選手である意地を見せ、BOSJ出場権を獲得したタイチは、認定書を手渡す菅林社長に低姿勢で握手しながらも汗だくの体で抱きつき、引き揚げる際には認定書を投げ捨てるという太々しい態度。さらにバックステージでは田口隆祐のCMLL世界ウェルター級王座に挑戦した円華に勝ったのだから、BOSJの前に田口のベルトに挑戦させろと要求した。

110408_Never6-3.jpg ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENTは前日の1回戦で敗れてしまったユニオンの大家健、フリーの浪口修、K-DOJOのマリーンズマスクと梶トマトの4人がタッグを組み、邪道&外道&高橋裕二郎&内藤哲也のCHAOSと8人タッグマッチで激突! 入場の時点で一番人気だった大家は、自ら先発を買って出ると何と内藤を指名! CHAOSはダチョウ倶楽部ばりに「どうぞ、どうぞ」で内藤に先発を譲り、大家vs.内藤で試合開始となったのだが、大家は内藤と相対するとスカすように梶にタッチ。内藤も胸い手を当て「ドキドキした」というようなジェスチャーをしてから外道にタッチ。
 梶とマリーンズのK-DOJO組はスピーディーな動きで外道を翻弄し、浪口にタッチ。裕二郎がトップロープにスタンガンで叩き付けてから浪口を場外に追いやると、邪道が強烈な逆水平チョップを連打。これで胸を真っ赤に腫らした浪口に対し、CHAOSはコーナーポストを外して金具の部分に浪口を叩き付けていく。悶絶しながらも必死に耐える浪口だが、エプロンで邪道の逆水平チョップをノド元に食らい、そのまま場外に転落! 朦朧としながらも何とか場外カウント19で生還した浪口は、外道と内藤の合体攻撃をかわしてようやくタッチ。
 外道と裕二郎を場外に追いやった梶とマリーンズは、同時にトペコンを発射。リングに戻ったマリーンズは邪道にスワンダイブで飛んでいくが、邪道はこれをクロスフェース・オブ・JADOで切り返す。何とか梶がカットすると、マリーンズは619を叩き込み、ようやく大家にタッチ! 大家が雄叫びをあげながらヘッドバットを見舞っていくと、裕二郎はすぐさま反撃していくが、浪口がミサイルキックで飛び込むと、続けて大家がジャーマンで投げていく!
 カウント2で返した裕二郎は東京ピンプスを狙うが、大家は回避。しかし、そこに内藤が入ってきてLIMIT LESS EVOLUTIONを決める。そしてラリアットを叩き込んだ裕二郎は、今度こそ東京ピンプスで叩き付けて大家から3カウントを奪った。試合後、セコンドの肩を借りて引き揚げようとする大家を呼び止めた内藤はリングに戻るように言うと、試合中ずっと着ていたTシャツを脱いで大家に手渡して拍手。大家の健闘を称えたのだが、大家は何とそのTシャツを内藤に投げつけると殴りかかる!
 意地を貫いた大家はバックステージでも「新日本の選手、強いかもしんねーよ! でもなぁ俺はなリング上では、試合の勝ち負けを感じるだけじゃなく、人生を出すものだと思ってるんだ! 全人生賭けてプロレスやってんだ! 俺たちは絶対に負けねぇ!」と魂の叫びを繰り返した。

 なお、DDTの平田一喜とユニオンの冨永真一郎が組み、新日本の高橋広夢&三上恭祐と対戦した一戦も、若手同士らしい意地の張り合いが前面に出た好勝負となったが、最後は三上が冨永を場外に連れ出している間に、高橋が平田をフィッシャーマンズ・スープレックスで沈めた。しかし、試合後も三上と冨永は張り手を打ち合い、新日本勢はリング上からセコンド陣を含めたDDT勢を見下ろして火花を散らせた。ヤングライオンvs.ヤングマグマの争いはこの先もぜひ見てみたい。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT A/準決勝 時間無制限1本勝負
○佐々木大輔(フリー)
5分52秒 NOW OR NEVER→体固め
●関根龍一(K-DOJO)

▼第2試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT A/準決勝 時間無制限1本勝負
○菊地毅(フリー)
7分14秒 ミノルスペシャルを切り返す→エビ固め
●田村和宏(STYLE-E)

▼第3試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT B/準決勝 時間無制限1本勝負
○タイチ
4分15秒 高角度逆エビ固め
●石井慧介(DDT)

▼第4試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT B/準決勝 時間無制限1本勝負
○円華(フリー)
9分13秒 ランヒェイ
●忍(666)

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○高橋広夢/三上恭祐
10分11秒 フィッシャーマンズ・スープレックスホールド
冨永真一郎(ユニオン)/●平田一喜(DDT)

▼第6試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
邪道/外道/内藤哲也/○高橋裕二郎
15分50秒 東京ピンプス→体固め
マリーンズマスク(K-DOJO)/梶トマト(K-DOJO)/浪口修(フリー)/●大家健(ユニオン)

▼第7試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT A/決勝 時間無制限1本勝負
○佐々木大輔(フリー)
14分26秒 NOW OR NEVER→片エビ固め
●菊地毅(フリー)
※佐々木がBOSJ出場権を獲得

▼第8試合 ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT B/決勝 時間無制限1本勝負
○タイチ
17分45秒 ブラックメフィスト→片エビ固め
●円華(フリー)
※タイチがBOSJ出場権を獲得

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