望月がGammaを下して両国のメインで、吉野の持つDG王座に挑戦決定!鷹木に続いて岩佐も復帰へ。超絶!世界No.1ハイフライヤー決定戦

110301_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
GLORIOUS GATE〜DG USA INVATION〜
日時:3月1日(火) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2280人(超満員)

 1日、後楽園ホールで行われたドラゴンゲート『GLORIOUS GATE〜DG USA INVATION〜』。いよいよ今月20日には毎年恒例東のビッグマッチ両国国技館大会が行われるが、両国大会前最後の聖地・後楽園大会では両国大会のメインカードが決まる一戦が行われた。2・10後楽園大会で望月成晃とブロディ・リーの次期ドリームゲート王座挑戦者決定戦を行い、ブロディが勝った場合はGammaがドリームゲート王座に挑戦することになっていたが、望月が見事勝利。
 これでも望月が吉野正人の持つドリームゲート王座に挑戦するのかと思いきや、Gammaはこの一戦を「挑戦者決定戦への挑戦者決定戦」と言い出し、今大会で改めて望月vs.Gammaの次期挑戦者決定戦を行うことになった。望月も2度決定戦をやる代わりに、Gammaが得意とする唾、汚水、竹刀、乱入といった攻撃は一切なしという条件をつけた。

 気合い十分の望月がゴングとほぼ同時に攻撃を仕掛けていくと、Gammaも反撃しようといきなり望月に向かって唾を吹きかけるが、これは玉岡レフェリーが両手でブロック。望月を場外に追いやってもセコンド陣が手を出せないように厳しく注意し、キチンと「唾、汚水、竹刀、乱入といった攻撃は一切なし」というルールを守らせる。それでもGammaはエプロンで望月の蹴り足をキャッチするとツームストンパイルで叩き付けていき、そこからは首を集中攻撃。珍しくバタフライロックやストラングルホールドγまで繰り出していき、望月が反撃しようとすると今度は執拗なるスリーパー。
 さらに望月のバックドロップを体を捻って押し潰していくと、Gammaは「蹴り殺すぞ!」と言いながら望月を足蹴にしていく。すると望月はあぐらをかき、Gammaの蹴りをずーっと耐えると、突如怒りの反撃! Gammaも三角蹴りを場外に突き飛ばして防ぐと、トペを狙って突進していったが、エプロンに戻った望月は蹴りで迎撃。望月がさらに蹴っていけば、Gammaも倒れずにラリアットを返し、お互いに意地の張り合いに。しかしGammaはバックを取った望月に対し、レフェリーの目を反らせておいて急所蹴り。そこから竹刀を受け取ろうとするが、これは玉岡レフェリーがジャンピングキャッチ!
 しかし玉岡レフェリーにGammaが望月を叩き付けていくと、すかさずBlood WARRIORS(以下BW)のメンバーが入ってきてトレイン攻撃を狙うが、今度はドン・フジイが飛び込んできてカット! すかさず望月は一角蹴りを叩き込むが、Gammaも望月を場外に追いやるとケブラーダを発射し、さらに場外の床にツームストンパイル。リングに戻って来た望月をコーナーに逆さ吊りにして串刺しドロップキックを叩き込むと、続けて雪崩式ブリッツェン。だが、スカイツイスタープレスをかわして自爆させた望月は、ソバット式の一角蹴りからツイスターを狙う。これを丸め込みで切り返したGammaは、またもレフェリーの目を盗んで竹刀で殴打していくと、ブリッツェンの体勢から望月をそのままコーナーに叩き付け、奥の手である雪崩式ツームストンパイルを狙う。
 だが、何とか脱出した望月は逆にGammaを抱え上げると、掟破りの逆ガンマスペシャルから最強ハイキック。これをかわしてトラースキックを叩き込んだGammaは両腕を広げてガンマスペシャルを予告したが、背後から望月は最強ハイキックを叩き込み、そこから裏ツイスターで叩き付けて3カウント。Gammaの引き出しは存分に引き出した上で勝利した望月は、両国大会のメインで対戦することが決まった吉野を呼び込む。王者・吉野が「俺とお前では遙かに俺のほうが若いし、スピード、テクニック、コンディション、あらゆる部分で俺のほうが上なんや」と言い放つと望月は、「顔も勝ってるし、ファッションセンスもお前のほうが上だよ。お前のテクニックは俺の苦手とするところだけど、せっかくの両国なんだから丸め込み決着はなしってことでいこうぜ」と完全決着を要求。
 吉野はソル・ナシエンテ、ライトニング・スパイラルに続く必殺技を示唆するような発言をしつつ、キッチリ3カウントを取ると宣言。すると望月は土井が破壊した吉野くじに入ってきた望月の名前が書かれたボールを持ち出し(こっそりとフジイが持っていた)、「いまこのボールに俺の気持ちを入れて渡すから、俺の気持ちを受け取ってくれよ」と言って吉野に投げる。しかし吉野はそのボールを手で打ち返し、ボールは客席にホームラン状態で入っていった。ガックリと肩を落とした望月だが、「最後の最後に一本取られてしまいましたが、ようやくここまで辿り着きました。これからは個人としての存在意義を問われると思います。吉野はベルトを賭けるけど、俺はこれからこのドラゴンゲートでの存在意義、立ち位置を賭けて闘います。生まれてきて40年、その立ち位置を両国国技館で見せますので。後悔しない自信はありますので、41歳・望月成晃の意地を見て下さい」と語った。

110301_DragonGate-2.jpg 各チーム4名づつメンバーを選出し、4対4で試合を行う敗者復活 サバイバル・イリミネーションマッチ。試合中、フォールまたはギブアップ、オーバー・ザ・トップロープ(以下OTR)で敗れた選手は一時失格となるが、味方チームが相手チームから勝利することにより、一時失格となっていた自軍の選手を試合へ復活させることが出来る(※1勝につき、失格者1名が復活。失格者が複数いた場合、復活する選手はチームに一任される)という独特なルールだ。
 最終的に相手チームを全滅させたチームの勝利となるが、規定試合時間の30分に達した時点で両チームともに全滅していない場合は判定となり、互いの選手数をポイントに置き換え、ポイントの多いチーム勝利となるのだが、今大会ではBWとKAMIKAZEが対戦。しかし鷹木信悟が欠場中のKAMIKAZEは4名選手出来ず、4vs.3のハンデキャップルールを強いられることになった。
 いざ試合が始まると、やはり4vs.3ではKAMIKAZEが圧倒的に不利。しかも先いサイバーが堀口のバックスライド・フロム・ヘブンでやられて一時失格となり4vs.2に! それでもKAGETORAが神田からピンフォールを取ってサイバーを復活させたが、またも堀口のバックスライド・フロム・ヘブンでやられて一時失格に。さらにKAGETORAもキッドのバイブルにやられて失格に。KAMIKAZEはYAMATO1人でBW4人を相手にすることになった。
 何とかYAMATOが神田をOTRで失格させるが、サイバーもKAGETORAも復活しようとしない。すると「お前らでないつもりか! そうだよな、出るのはお前たち2人じゃない。KAMIKAZE4人目のメンバーはこの男だ!」と叫ぶ。そこに現れたのは欠場中だった鷹木信悟! 鷹木が試合に参戦すると、いきなり堀口をMADE IN JAPANで沈め、キッドをパンピングボンバーで吹っ飛ばしてOTRで失格させる。一気に形勢逆転し、KAMIKAZEは4人全員が復活し、BWは斎了1人に。
 斎了は何とか反撃していくが、最後はYAMATOがギャラリアで叩き付け、トータル4-0でKAMIKAZEが大逆転勝利! 鷹木が「鷹木信悟、いま帰った! 待たせたな。お前ら好き勝手にやっているようだが、ここまでだ。俺が帰ってきたからにはKAMIKAZEの大逆襲が始まるからな!」と言うと、YAMATOは鷹木のタッグでマライサの保持するツインゲート王座への挑戦を表明。鷹木にしてやられたマライサだけに堀口が「お前らに本物の地獄を見せてやるよ。大逆襲なんかあり得ねぇよ。久しぶりに俺の目の色が変わるのを見せてやるよ」と言って受けた立つ。その結果、3・20両国でツインゲート戦が決定した。
 さらに鷹木はKAMIKAZEのメンバーに「よく耐えてくれたよ。本当にありがとう。これからテッペン目指そうじゃねぇか。さっき大逆襲と言ったけど、俺だけじゃ格好付かないよな。俺よりも苦しんで、試合がしたくてしたくて堪らない奴がいるんだよ!」と言うと、ある男を呼び込む。その男は首の負傷により、一時期は引退も考えていた岩佐拓! 大「岩佐」コールの中リングに上がった岩佐は「いままで俺の帰ってくる場所をずっと守ってくれて、居場所を作ってくれて本当にありがとう。本当に心の底からありがとうという言葉しか出てこないよ」と言うと、3・20両国で復帰することを堂々宣言した!

110301_DragonGate-3.jpg 2・10後楽園大会で行われたBWとWORLD-1のPACコントラPACでは、BWが勝利しPACのBW入りが決定したのだが、リコシェがそれに反対。PACに対して"世界ナンバー1ハイフライヤー決定戦"を申し出た。PACもBW入りを拒否したため、BW側はWORLD-1に対してPACvs.リコシェのブレイブゲート戦を行うならPACがWORLD-1に残ってもいいという条件を提示。PAC並びにWORLD-1側もこれを承諾したため、今大会でブレイブゲート王座を賭けた世界ナンバー1ハイフライヤー決定戦が行われることになった!
 しかし、この日の大会開始前に若手がロープに飛んでリングチェックをしている際、鈍い音と共にリングにアクシデントが発生! 鉄柱がやや傾き、全体的にロープの張りが緩いという悪条件でこの試合は行われた。ところが、世界一のハイフライヤーにはそんなことお構いなし! 開始早々リコシェがPACを場外に追いやって飛ぶと見せかけて、ロープを蹴ってバック転すると、素早くエプロンに戻ったPACがスワンダイブ式ミサイルキックでリコシェを場外に追いやり、いきなりブエロ・デ・アギラを発射!
 リングに戻ったリコシェは変型卍固め、変型十三不塔、変型ゆりかもめと、日本人選手の技を自己流にアレンジして繰り出していく。しかしリコシェのその場跳び450°セントーンをかわして自爆させたPACはノーザンライト・スープレックスで投げると、さらにその場飛びシューティングスター。だが、背後に回ったリコシェはPACの脳天がマットに突き刺さるようなリバースフランケンで投げていく。それでもPACはスワンダイブ技で反撃を試みるが、ほぼ同時にロープに飛び乗ったリコシェは空中で延髄蹴りを叩き込んでPACを場外に追いやると、サスケ・スペシャル1号を発射!
 リングに戻ったリコシェはムーンサルトアタックを狙ったが、これをかわしたPACはクロスボディ。しかしリコシェはガン・スタンで迎撃してバックドロップへ。だが、着地したPACはハンドスプリングエルボーへ。これをキャッチしたリコシェはPACの体が1回転するくらいのデンジャラス・バックドロップで投げてからサマーソルトキック。着地したリコシェをロープに押しつけたPACは高速ジャーマンで投げると、コーナー2段目からフェニックス・スプラッシュを投下!
 目まぐるしい上に難易度の高い技がバンバン飛び出していき、場内も沸きっぱなし! リコシェは突進してきたPACをうまくコーナーに乗せて雪崩式フランケンを狙ったが、踏ん張ったPACをスッポ抜けて落下したリコシェに630°スプラッシュを投下。しかしこれをかわして自爆させたリコシェは逆に630°セントーンを投下。さらに逆さ押さえ込みの体勢からそのままPACの脳天をマットに突き刺していくと、必殺のダブルローテーション・ムーンサルトを狙う。だが、コーナーの上に追いかけていったPACは雪崩式ジャーマンでブン投げると、ライガーボムで叩き付けての必殺360°シューティングスター・プレスを投下して3カウント!
 リングコンディションが万全でないにも関わらず、見事世界一ハイフライヤー決定戦に相応しい試合をして勝利したPACは、リコシェに握手を求めていくが、リコシェは応じると思わせておいて殴りかかっていく! するとCIMAは「3月20日両国国技館」と書かれたフラッグを指差す。両国ではPACはハルク、横須賀と組み、リコシェはCIMA、キッドと組み、今度はBWが保持するトライアングルゲート王座を賭けて対戦することが決定している。6人タッグとはいえ、PACとリコシェが再び激突するのだから、今度は両国のリングで両者のハイフライヤー対決が見られそうだ。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第0試合 シングルマッチ10分1本勝負
△琴香
時間切れ引き分け
△超神龍

▼第1試合 6人タッグマッチ20分1本勝負
CIMA/土井成樹/●谷嵜なおき
12分14秒 その場飛び450°→片エビ固め
ジョニー・ガルガノ/チャック・テイラー/○リッチ・スワン

▼第2試合 シングルマッチ20分1本勝負
○吉野正人
11分46秒 ライトニング・スパイラル→エビ固め
●スペル・シーサー

▼第3試合 3WAYタッグマッチ30分1本勝負
ドン・フジイ/●新井健一郎
14分57秒 夢限→片エビ固め
B×Bハルク/○横須賀享
※もう1組はTAKAみちのく(K-DOJO)/藤田ミノル(東京愚連隊)

▼第4試合 オープン・ザ・ブレイブゲート選手権試合60分1本勝負
[王 者]○PAC
15分46秒 360°シューティングスタープレス→片エビ固め
[挑戦者]●リコシェ
※第20代王者が5度目の防衛に成功

▼第5試合 敗者復活 サバイバル・イリミネーションマッチ
(Blood WARRIORSvs.KAMIKAZE 4vs.3ハンディキャップ・ルール)30分勝負
●ドラゴン・キッド/神田裕之/堀口元気/斎藤了
19分36秒 4-0
○YAMATO/サイバー・コング/KAGETORA/鷹木信悟
<1人目>
○堀口元気
2分9秒 バックスライド・フロム・ヘブン
●サイバー・コング
※サイバーが一時失格
<2人目>
●神田裕之
10分28秒 影縫
○KAGETORA
※神田が一時失格。サイバーが復活
<3人目>
○堀口元気
12分1秒 バックスライド・フロム・ヘブン
●サイバー・コング
※サイバーが一時失格。神田が復活
<4人目>
○ドラゴン・キッド
13分43秒 バイブル
●KAGETORA
※KAGETORAが一時失格
<5人目>
●神田裕之
16分19秒 OTR
○YAMATO
※神田が一時失格。KAMIKAZE4人目として鷹木信悟が復帰し4vs4へ
<6人目>
●堀口元気
18分12秒 MADE IN JAPAN→片エビ固め
○鷹木信悟
<7人目>
●ドラゴン・キッド
18分22秒 OTR
○鷹木信悟
※サイバーコング・KAGETORAが復帰
<8人目>
●斎藤了
19分36秒 ギャラリア→片エビ固め
○YAMATO
※Blood WARRIORS全滅によりKAMIKAZEの勝利

▼第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート王座 次期挑戦者決定戦60分1本勝負
○望月成晃
19分15秒 裏ツイスター→片エビ固め
●Gamma
※望月がオープン・ザ・ドリームゲート次期挑戦者となる

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