秘密兵器でHARASHIMAを下した東郷は、次の挑戦者に飯伏を指名!高尾との髪切りマッチに敗れた光留が無残な姿に...
DDTプロレスリング
Into The Fight 2011
日時:2月27日(日) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1262人(満員)
27日、後楽園ホールで行われたDDT『Into The Fight 2011』。メインではいよいよ国内引退まであと約5カ月と迫ってきたディック東郷だが、ベルトを持ったまま引退させてなるものかとDDTの所属選手を中心に2・11新木場大会で、次期KO-D無差別級選手権挑戦者決定ロイヤルランブルを行った結果、優勝したHARASHIMAが挑戦権を獲得。3年連続両国大会のメインに立つためにもKO-D無差別級のベルトが必要だというHARASHIMAが東郷に挑んだ。
HARASHIMAのボディ攻めに対し、東郷はHARASHIMAが場外で放ったハイキックをかわして鉄柱に誤爆したのを機に徹底的にHARASHIMAの左足を攻撃。ヒザ十字や変型のインディアンデスロック、さらにドラスクからの足4の字固めまで出してHARASHIMAを追い込んでいった東郷だが、HARASHIMAは10分過ぎにライダーキックを出すと、スワンダイブ式ボディプレスを出していく。しかし左足の痛みで一瞬動きが鈍ったこともあり、東郷はヒザを立てて迎撃すると、低空ドロップキックでHARASHIMAをエプロンに追いやってからロープ越しにスリーパー。さらに、そのままリング内に引きずり込む。
何とか脱出したHARASHIMAはラリアットを叩き込んできた東郷にトラースキックを返すと、ファルコンアローから山折りを狙う。一度は逃れた東郷だが、HARASHIMAは2度目のトライで山折りを決めるとすかさず蒼魔刀を発射! これをかわした東郷はクロスフェースで捕獲。何とかロープに逃れたHARASHIMAだが、両ヒザのサポーターをズラした東郷は何と掟破りの逆蒼魔刀を発射!
さらに一気にペディグリーからのダイビング・セントーンという必勝パターンを決めた東郷だが、HARASHIMAはカウント2で返していき、東郷が狙った雪崩式ペディグリーをシュバインで切り返す。エルボー合戦を挑んでいったHARASHIMAが「来い!」と挑発すると、何と東郷はミドルキックから掌打のような往復ビンタ! HARASHIMAも蹴りで応戦し、ハイキックを叩き込むとリバースフランケン→串刺し式蒼魔刀→正調蒼魔刀と決めていく。だが、これでも東郷からは3カウントが奪えない。
ならばと奥の手であるスワンダイブ式蒼魔刀を発射するが、かつて佐藤光留が腕十字に切り返したように東郷はクロスフェースで切り返す! 必死にロープに手を伸ばすHARASHIMAは東郷が回転してポジションをリング中央に戻そうとしたところを、バックドロップ・ホールドのような形で抑え込んでいき何とか脱出! すると東郷はトルベジーノで叩き付けてからワキ固めにいくミスティコ(現シン・カラ)の必殺技であるラ・ミスティカの要領でHARASHIMAを叩き付けてからワキ固めではなくクロスフェースへ! さらにそこからクロスフェースを決めながらHARASHIMAの腕をディックキラーのような形で巻き込む変型クロスフェースに移行! この秘密兵器でついにHARASHIMAを下した!
ここに来て次々に秘密兵器を出した上でHARASHIMAを倒した東郷。鶴見亜門GMから「次に誰か闘い対戦手はいますか?」と聞かれた東郷はリングを取り囲む選手たちを一瞥すると飯伏幸太を指名! 飯伏も「ありがとうございます。東郷さん、最後に自分の気持ちを受け止めてください!」と言うと東郷と拳を合わせた。この結果、3・27後楽園大会で東郷vs.飯伏のKO-D無差別級戦が決定。
さらに同大会では毎年恒例となった両国大会までの"いつでもどこでも挑戦権"を賭けたバトルロイヤルが行われることも発表されたが、今年はその権利書を次期KO-D無差別級王座挑戦権といつでもどこでも挑戦権の2枚に増やすという。するとセミで男'sクラブの大石真翔と組んで、GENTARO&ヤス・ウラノのKO-Dタッグ王座に挑戦したものの、ヤスのツームストンパイルで敗れたKUDOがGMにヤスとのシングル戦を直訴。GMが3・13大阪大会で両者の一騎打ちを行うことを決めると、今度は男色ディーノがマイクを持つ。
ディーノは第4試合の「優勝者には両国でなるべく希望のカードを善処する試合」で勝利し、7・24両国大会でボブ・サップとの対戦を希望。GMも「善処します」と応えたのだが、メインの試合を見て「何かディック東郷の試合を見ると、すごく悔しくなるね。アタシ何が悔しいって、ボブ・サップと両国でやりたいって言って、それ自体は何ら後悔してないけど、それによってディック東郷と闘えなくなるのがすごく悔しい!」と言って悔し涙を流した。
その上でHARASHIMAが敗れて飯伏が次の挑戦者になるという流れに対して、KUDOや佐々木大輔、石井慧介、さらに東郷に敗れたとはいえまだ3年連続両国のメインに出られる可能性が残っているHARASHIMAにも「このままじゃ去年と図式が何も変わらないわよ!」と檄を飛ばしてから、「アタシは総選挙1位として両国でボブ・サップと最高の前座試合をしてみせるわ! だから2人上がれる両国のメインの試合では、いまのDDTの150%の試合を見せて!」と訴えた。
当初は佐藤光留、中澤マイケル、松永智充の3人だったシットハート♥ファウンデーション(以下SHF)に、突如リーダーとして加入した高尾蒼馬。しかし高尾の反則攻撃で勝利したにも関わらず、負けた相手にドッグフードを食わせる"ゆとりヒール"ぶりに怒りを爆発させた光留はSHFから脱退! それ以来、光留とSHFの抗争が勃発したのだが、高尾はハサミで光留の髪を切るという暴挙に出る。怒り心頭の光留は高尾に対して敗者髪切りマッチを要求! 激化の一途を辿る両者の抗争に決着をつけるべく、鶴見GMの権限により反則裁定がない代わりに、セコンドの介入を禁止するノーDQカベジュラマッチを行うことになった。
その試合の前の第2試合でマイケル&松永のSHFは光留のセコンドにつくアントン&佐々木と対戦。この試合中、高尾と謎のストロングマシンが乱入して試合をブチ壊すと、マイケルが「これがSHFの新兵器、スーパー・シット・マシンじゃ!」とマシンを紹介。だが、その直後松永がマイケルをバックドロップで投げ、マシンがライガーボムで叩き付けていくと、高尾が「お前みたいな弱い奴はいらねぇんだよ!」とマイケルのSHF追放を言い渡した。
追放されたマイケルは高尾vs.光留の試合中、場外に出た光留にSHF側のセコンドについていたマシンがイス攻撃しようとしたところに、突如現れてマシンのイス攻撃を阻止! そして変態團の盟友である光留に「頑張れよ!」と檄を飛ばした。高尾の急所攻撃や一斗缶攻撃に苦しめられていた光留だが、ようやくニールキックで反撃! さらにハイキックからの投げ捨てジャーマンからアンクルホールドを狙ったが、高尾は延髄蹴りで脱出すると、反撃していく。両者フラフラになりながらエルボーを打ち合うと、一旦場外に出た高尾が何個かの一斗缶と鉄パイプを持ち出し、鉄パイプし仕込んだ足でダイビング・レッグドロップを投下!
辛くもカウント2で返した光留に対し、高尾はもう一発ダイビング・レッグドロップを放っていったが、かわした光留は一気にアキレス腱固めへ。しかし高尾は近くにあった一斗缶で殴打して脱出すると、一斗缶の上に光留をシュバインで叩き付けて3カウント! 何と試合前の煽りVで何度も薄くなっていた頭頂部を映された上、「僕の1本と普通の人の1本は違いますから」という髪の毛に対する悲痛なる思いを語っていた光留が髪の毛を切ることに!
あまりの結果に場内が静まり返る中、光留が潔く自らイスに座ると高尾が光留の髪にバリカンを入れ、さらに松永は笑みを浮かべながら容赦なく光留の髪の毛を刈っていく。その残酷な光景に思わずファンから「ひかるーん!」という悲痛な声もあがる。しばらく肩を落として項垂れていた光留は、深々と四方に一礼すると、悔しさいっぱいの表情で引き揚げていきノーコメントで控室へと消えていった。
先日、増毛製品のリーディングカンパニーである株式会社スヴェンソンのPRキャラクターに抜擢されたことが発表されたユニオンの諸橋晴也が、この日の大会開始前にDDT×スヴェンソンのコラボレーションCM公開撮影を行った。
編み込みという独自の製法で増毛した諸橋は晴れ晴れとした表情で登場し、ニューヘア・ソリューションを存分にPR。そして観客の歓声などを収録していたのだが、そこに星誕期が登場して「俺のほうがハゲてるだろ!」と自分を差し置いて諸橋がCMキャラになるのはおかしいと主張。そもそも誕期には編み込みをする髪の毛もないから無理なのだが、GMはニューヘア・ソリューションの耐久テストを兼ねて、急遽諸橋と誕期のシングルマッチを行うことを決定!
怒り心頭の誕期は諸橋の髪の毛を引っ張ったり、髪の毛を掴んで投げ飛ばしたりと、ニューヘア・ソリューションに対してあらゆる攻撃を繰り出していくが、諸橋のニューヘア・ソリューションはビクともしない! ニューヘア・ソリューションよりも諸橋の体の耐久性が心配になるほどの攻撃を食らった諸橋だが、最後は誕期の攻撃をかわしてスクールボーイで丸め込んで勝利。「見ての通り、まったく(試合をしても)支障はありません! 蒸れない、ズレない、外れない、そして強い! みんな新しい諸橋晴也を見ただろ!」と誇らしげに語った諸橋は、最後に「1、2、3、スヴェンソーン!」と雄叫びをあげた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第0試合 諸橋晴也によるスヴェンソン特許増毛技術「ニューヘア・ソリューション」の」耐久性の実証とそれに伴うCM公開収録特別試合 60分1本勝負
○諸橋晴也(ユニオンプロレス)
5分14秒 ニューヘア・ソリューション
●星誕期
▼第1試合 タッグマッチ30分1本勝負
○石井慧介/彰人(スポルティーバ)
5分27秒 片逆エビ固め
MIKAMI/●美月凛音
▼第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
○アントーニオ本多(フリー)/佐々木大輔(フリー)
10分14秒 高尾&S・S・マシンの乱入→反則
●中澤マイケル/松永智充
▼第3試合 シングルマッチ30分1本勝負
○飯伏幸太
8分19秒 フェニックス・スプラッシュ→片エビ固め
●入江茂弘(チームでら)
▼第4試合 優勝者には両国でなるべく希望のカードを善処する試合 エニウェアフォールスクランブルバンクハウスデスマッチ 30分1本勝負
○男色ディーノ
13分8秒 逆エビ固め
●DJニラ(フリー)
※残りの3人はタノムサク鳥羽(フリー)/菊地毅(フリー)/平田一喜
▼第5試合 ノーDQカベジェラマッチ30分1本勝負
●佐藤光留(パンクラスMISSION)
14分13秒 シュバインon一斗缶→片エビ固め
○高尾蒼馬
▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合60分1本勝負
[王者組]GENTARO(FREEDOMS)/○ヤス・ウラノ
14分9秒 ツームストン・パイルドライバー→片エビ固め
[挑戦者組]●KUDO/大石真翔(フリー)
※第34代王者組が初防衛に成功
▼第7試合 KO-D無差別級選手権試合60分1本勝負
[王 者]○ディック東郷
20分43秒 変形クロスフェイス
[挑戦者]●HARASHIMA
※第35代王者・東郷が初防衛に成功
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