GENTARO&ヤスがタッグ王座を奪取してGranmaがベルトを独占!ラリアット乱打戦の中、石井がディーノからフォール勝ち!

110220_DDT-1.jpgDDTプロレスリング
DDT 船橋伝説Again 2011
日時:2月20日(日) 開始:14:00
会場:三井ガーデンホテル 船橋ららぽーと
観衆:387人(超満員)

 20日、千葉県船橋・三井ガーデンホテル 船橋ららぽーとで行われたDDTプロレスリング『DDT 船橋伝説Again 2011』。船橋ららぽーとと言えば、かつてDDTがビアガーデンプロレスなどで使用していたお馴染みの大型ショッピングセンターだが、今回、久しぶりに船橋に帰ってきたDDTはららぽーと前にある三井ガーデンホテルで大会を行った。ホテル内の宴会場ということで床はカーペット敷き、天井にはシャンデリア風の照明とおよそプロレスの会場らしくないゴージャスさが漂うが、入場ゲートや花道も設置され、会場には満員のお客さんが詰めかけた。

 メインではアントーニオ本多&佐々木大輔のFrom the Northern Countryが保持するKO-Dタッグ王座に、GranmaのGENTARO&ヤス・ウラノが挑戦。ディック東郷のKO-D無差別級王座と併せてタイトル独占を目論むGranmaだが、師匠・東郷に敗れてKO-D無差別級暫定王者の座から転落したアントンとしては、虎の子のタッグ王座まで奪われるわけにはいかない。
 Granmaは序盤からアントンの左腕を一点集中攻撃していくが、From the Northern Countryもヤスに執拗なヘッドロックを代わる代わる決めていく。しかしヘッドロックに来た佐々木をヤスがバックドロップで投げると、GENTAROは佐々木のボディを集中攻撃していく。何とか反撃ししょうとする佐々木をコンプリート・ショットで叩き付けたGENだが、佐々木も返す刀で延髄蹴りを叩き込んでアントンにタッチ。
 ナックルの連打から狙ったダスティンをかわされたアントンはDDTもスッポ抜け。それでもカウンターでテーズドロップを浴びせたアントンだが、GENからタッチを受けたヤスも反撃していく。今度はヤスにナックルからのダスティンを狙ったアントンだが、これもヤスが延髄蹴りで迎撃。ならばと佐々木がGENをコルバタで投げてからコーナーから追いかけてきたGENを叩き落としてクロスボディを発射。さらにバックドロップから今度はダイビング・エルボードロップを放っていったが、これはかわされて自爆!
 すかさずGENはラリアットから雪崩式ブレーンバスターを決めると、トレイン攻撃を挟んでヤスが雪崩式フランケン→GENがダイビング・ボディプレス。しかし佐々木も突進してきたヤスを上空に持ち上げてから落下してきたところにガットバスター。続いてアントンがナックルからDDTで叩き付けると、トレイン攻撃を挟んで佐々木のNOW OR NEVER→アントンがダイビング・フィストドロップ。しかしGENがアントンがダイブするのを邪魔してやや時間がかかったためヤスはかわしてみせる。
 しかし佐々木がうまくフォローすると、アントンはついにダスティンを叩き込んでからダイビング・フィストドロップを投下。カウント2で返されるとアントンはヤスを卍固めに捕らえていったが、佐々木を振り切ったGENが背後からバックドロップで投げてカット。ヤスは逆さ押さえ込みからバタフライロックを決めていくが、今度は佐々木がカット。その佐々木を場外に追いやったGENがサスケスペシャル1号を発射していると、その間にヤスがアントンをツームストンパイルで叩き付けて3カウントを奪った!
 これで東郷のKO-D無差別級王座と併せてベルトを独占したGranmaだが、ヤスは満面の笑みで「東郷さん、僕たちは恐らく最後の東郷さんの仲間です。ずっとあなたの隣にいるのが恥ずかしかったです、あなたの教え子であるアントンや佐々木のほうがずっとずっと先を行っているようで悲しかったです。でも気が付いてみたらDDTの大事なベルトが3本とも自分たちGranmaの肩にあります! これでようやくあなたの仲間だと胸を張って言えます!」と東郷に語りかけた。GENも「僕もディック東郷の最後の仲間でいれてよかったです。残り短いですけど全力でサポートさせていただきます。DDTのど真ん中にいるのは、我々Granmaだ!」と叫んだ。

110220_DDT-2.jpg 2・11新木場大会ではロイヤルランブル内とはいえ、飯伏からもピンフォール勝ちを収め、3・6新木場で行われるブランド三分の計で自主興行を行う石井慧介は飯伏幸太と組んで、男色ディーノ&大石真翔の男'sクラブと対戦。例によって男'sクラブが意表を突いて花道とは逆方向から登場し、ディーノが男性客に襲いかかっていると、突如石井がマイクを持って「待て待て待て! そこの男と見たら襲わずにはいられないゲイレスラーの大石真翔! ......男色ディーノ。今日の会場を見てみろ。お前らは下品過ぎる。今日は俺がこの会場の雰囲気に合った上品なプロレスを見せてやる! お前ら入場からやり直せ! 下がれ!」と一喝。
 仕方なく男'sクラブが優雅な曲に乗って、キチンと花道から入場をやり直してくると、石井は花道でディーノを襲撃! 男'sクラブも頑張って極力お上品にしながら反撃していき、飯伏をスリーパーに捕らえた大石は「ギブアップじゃないんですか? 彼に聞いてください」とお上品にアピール。さらにディーノも極力お上品にしながら男色殺法を繰り出すと、大石は「僕はグーで飯伏幸太を殴ります!」と宣言してからナックル攻撃。いくらお上品に宣言しても反則攻撃なのだが、ディーノは「殴るほうも心が痛いんだ!」と正当性をアピール。
 しかし飯伏がフランケンで投げていって石井にタッチすると、石井はラリアットを連打。するとディーノも当たりがやや優しいラリアットを連打。さらに飯伏と大石もラリアットを連打していき、挙げ句の果てには4選手が同時にラリアット相打ちになってダウン! そこから飯伏がその場飛びツイスタープレスから大石を上空にヒップしてキャッチしてのジャーマンで投げていき、「石井、行け!」と指示。石井が大石をパワーボムの体勢で担ぎ上げると、飯伏がスワンダイブ式フライングラリアットを叩き込むタッチ・ザ・スカイ!
 とにかくラリアットがよく出た試合だが、ディーノは袈裟斬りチョップで反撃。石井に脳天チョップ式のファイト一発から男色ドライバーを狙うが、石井は何とか回避。しかしチョークスラムで叩き付けると、大石と共にラリアットを連打。そこに飯伏がドラゴンリングインならぬファイアーバードリングインしてのラリアット! 続いて石井がアックスボンバーでディーノをなぎ倒し、そこからgo2sleepのような形でディーノをヒザで蹴り上げてから急角度のエクスプロイダーで投げる、その名もデンジャラス・エクスプロイダーでブン投げて3カウント! 石井は飯伏に続いてディーノからもピンフォール勝ちを収めた。

110220_DDT-3.jpg 27日の後楽園大会で敗者髪切りマッチが決まっている佐藤光留と高尾蒼馬も前哨戦として6人タッグで激突。試合前に例によってマイケルが「火照ってきただろ? 火照ってきただろ? なにせ今日の会場はホテルだけに体が火照る(ホテル)」と言って会場を凍らせていると、光留組が入場してきて大乱闘で試合開始。いきなり光留を捕まえた高尾はハサミを持ち出すが、誕期が髪切りを防ぐ。
 それでもシットハート♥ファウンデーションは3人がかりで光留を踏みつけると、マイケルの反則攻撃→高尾がドロップキックからの踏みつけフォール。カウント1で返した光留に対し、今度は松永が唾を吐きかける。何とかタッチしたい光留だが、マイケルがスクールボーイで丸め込んでから光留の尻にフィストドロップを落とす。しかし光留はカウンターのニールキックを叩き込んで誕期にダイビングタッチ。誕期と鳥羽が一気呵成にマイケルを攻め込んでいくと、光留がミドルキックの連打から串刺し攻撃を狙うが、マイケルがかわしたところに高尾が待ち構えてハイキック。
 さらにマイケルがスピアを叩き込んで高尾にタッチするが、光留も蹴り足をキャッチしてアンクルホールドに捕らえると、さらにバックドロップ。しかし光留のジャーマンを足を踏んで防いだ高尾はトラースキック。返す刀で光留もハイキックを叩き込み、両者フラフラになりながらタッチ。鳥羽が松永を蹴りとパンチを次々に叩き込んで追い込んでいくが、マイケルが入ってきて松永を救出。
 そこから「熱くなってきたぜ〜! 火照ってきたぜ〜!」と叫びながらタイツを脱ぎ出すが、鳥羽はカウンターのストレート。さらにボディブロー、ハイキック、バズソーキックと立て続けに叩き込んでからダメ押しのバックブローで3カウントを奪った。試合後、なおも光留と高尾は場外でやり合ったが、何とか2人と引き離すと久しぶりの勝利となった光留は高尾に勝ち誇るように引き揚げていった。一方のシットハートは納得いかず、松永が木曽レフェリーを払い腰で投げ飛ばすと、高尾が馬乗りになってハサミを持ち出す!
 マイケルが慌てて止めに入るが、松永がマイケルを高尾から引き剥がすと、何と高尾は容赦なく木曽レフェリーの髪を切り捨て、ニヤリと笑って引き揚げていった。2・11新木場大会でのケニー・オメガ戦同様、どうもシットハートの中で非情になりきれないマイケルは、1人ションボリながら高尾&松永の後についていくしかなかった......

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ30分1本勝負
△菊タロー(アキバプロレス)
10分33秒 両者リングアウト
△DJニラ(フリー)

▼第2試合 タッグマッチ30分1本勝負
MIKAMI/○KAORU(フリー)
12分13秒 ヴァルキリー・スプラッシュ→片エビ固め
藤田ミノル(東京愚連隊)/●植松寿絵(フリー)

▼第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
佐藤光留(パンクラスMISSION)/○タノムサク鳥羽(フリー)/星誕期
13分50秒 バックブロー→片エビ固め
高尾蒼馬/●中澤マイケル/松永智充

▼第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
ディック東郷/●平田一喜
10分28秒 蒼魔刀→エビ固め
○HARASHIMA/KUDO

▼第5試合 タッグマッチ30分1本勝負
●男色ディーノ/大石真翔(フリー)
12分51秒 デンジャラス・エクスプロイダー→片エビ固め
飯伏幸太/○石井慧介

▼第6試合 KO-Dタッグ選手権試合60分1本勝負
[王者組]●アントーニオ本多(フリー)/佐々木大輔(フリー)
24分13秒 ツームストンパイルドライバー→片エビ固め
[挑戦者組]GENTARO(FREEDOMS)/○ヤス・ウラノ
※第33代王者が2度目の防衛に失敗。GEN&ヤス組が第34代王者となる

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