佐藤光留を叩き潰した大谷は「1日も無駄にせず、両国まで突っ走るぞ!」。関本は苦手な先輩に辛勝!SUWAさんが登場するサプライズも

110217_Zero1-1.jpgプロレスリングZERO1
GO FOR THE BIRTH
日時:2月17日(木) 開始:19:00
会場:後楽園ホール
観衆:非公開

 17日、後楽園ホールで行われたプロレスリングZERO1『GO FOR THE BIRTH』。3・6両国国技館大会を控えたZERO1の後楽園大会だが、ダブルメインイベントとはいえ、世界ヘビー級選手権を差し置いて最終試合にラインナップされたのは大谷晋二郎と佐藤光留のシングルマッチ。3・6両国大会では高山善廣と対戦する大谷だが、佐藤はこのカードが決まった瞬間から「無難な相手と試合をしておこう。それなら佐藤が丁度いい。そんな声が聞こえてくるようなカード。馬鹿にしやがって!」と怒り心頭だった。

 すると佐藤は昨年10・24DDT後楽園ホール大会で飯伏幸太に勝ったときと同じように、無駄なものをすべて排除して貪欲に勝利を狙うノーレガース(素足)姿で登場。いきなりタックルを仕掛けていく光留だが、大谷もタックルを潰して背後を取る。そして足を取って逆片エビ固めを狙うが光留は下から足を取るとアキレス腱固めへ。大谷は「クソッ」と吐き捨てながらロープに脱出。
 ここで光留が張り手をお見舞いすると、大谷は強烈な胸板へのチョップ! 何とこの一発で光留は口の中を切ってしまい、口を血を滲ませながら張り手を打っていく。大谷はチョップと張り手で光留をフラフラにさせるが、光留もサッカーボールキック。自分の足が痛いが、それでも光留はガンガン大谷を蹴っていく。だが、大谷は張り手と逆水平チョップで追い込むと、観客の声援を煽ってから顔面ウォッシュ。
 だが、2発目の足をキャッチした光留はクロスヒールホールドで切り返す。大谷がロープに逃れると、光留はボディブローとヒザ蹴りで大谷をコーナーに追い詰めてダブルアーム・スープレックス。大谷も張り手を返していくが、カウンターのニールキックを叩き込んだ光留は、大谷の左足に狙いを定めていきアンクルホールドへ。大谷がロープにてを伸ばしたところをバックドロップで投げていった光留は、ハイキックからのジャーマンを狙うが、大谷は脱出してカウンターのジャンピングキック。
 さらに「負けられねぇじゃねぇか! みんなで両国行くぞー!」と叫んでからバックドロップ、ミサイルキックを打っていくが、光留も倒れる前に何とか水車落としを一発返す。大谷はもう一発ジャンピングキックを狙ったが、同時にジャンプした光留は空中で大谷の蹴り足をキャッチすると、そのままアキレス腱固めへ。ロープに伸ばす大谷の右腕を両足で挟んでいくが、大谷はそれでもロープを掴む。すると大谷は突進してきた光留を袈裟斬りチョップで迎撃!
 さらに串刺し式の袈裟斬りチョップを叩き込むと、急角度の投げ捨てドラゴンスープレックスからダメ押しのスパイラルボムで叩き付けて3カウント。すると客席から密かにこの試合を見ていた高山善廣が立ち上がり、リング上の大谷と睨み合った。高山が無言で去っていくと、大谷は光留の健闘を称えて握手を求めていったが、光留はその手を払っていく。大谷は両国大会を前にして正直かなり厳しい入りだった観客に向かって「もう立ち止まってなんかいられねぇぞ。もう20日しかねぇぞ。この20日間も1日も無駄にせず両国国技館に向かっていきたいと思います。そして両国国技館では頑張った奴は絶対に勝利を掴むってことを僕は証明したいと思います。この時期に後楽園ホールに足を運んでくださった皆様が愛おしくて仕方がありません。そんな皆様を絶対に裏切ることのない両国国技館にしたいと思います。本当に、本当にありがとうございました! 今日は僕の独断と偏見でかけ声を一部修正させていただきます。両国国技館まで突っ走るぞーーーっ!」と叫んだ。

110217_Zero1-2.jpg ダブルメインイベント#1では関本大介の持つ世界ヘビー級王座にKAMIKAZEが挑戦。昨年末のタッグリーグ『風林火山』で関本からフォール勝ちしているKAMIKAZEは「大介に勝てる方法はある」と発言。一方、田中将斗を挑戦者に指名している関本としてはここでKAMIKAZEに敗れるわけにはいかない一戦だった。
 試合が始まってみると、やはり終始関本が優勢。10分過ぎ、関本はカナディアンバックブリーカーから続けてアルゼンチン・バックブリーカーで担ぎ上げると、KAMIKAZEはスリーパーで切り返していったが、関本はそのままバックドロップで投げていく。しかし続く関本のフロッグスプラッシュをヒザで迎撃したKAMIKAZEは、コーナー二段目からのダイビング・セントーン。さらにボディ攻めからのムーンサルトプレスを投下していったが、今度は関本がかわしてみせる。
 着地したKAMIKAZEは、逆にコーナーに登った関本にソバットを叩き込み、雪崩式フランケンで投げていくとラリアットの相打ちからリバース・タイガードライバー。さらに垂直落下式ブレーンバスターから今度こそムーンサルトプレスを投下。だが、カウント2で返した関本はパワーボムで叩き付けると、キックアウトしたKAMIKAZEをそのまま抱え込み式エビ固めに捕らえ、そこからSTFに移行。そしてフロッグスプラッシュを投下した関本は、ラリアットで吹っ飛ばしてから必殺のぶっこ抜きジャーマン・スープレックスでブン投げたが、カウントは2!
 するとKAMIKAZEは関本のラリアットを、タッグリーグで3カウント奪ったときと同じように首固めで丸め込むがカウントは2。関本はショートレンジラリアットからぶっこ抜きジャーマンで投げるがこれもカウントは2。20分が経過し、関本は再び豪快なラリアットを叩き込むが、KAMIKAZEはカウント1で返す。ならばとぶっこ抜きジャーマンで投げるが、これもカウント1で返したKAMIKAZEは逆転のグラウンドコブラ! 極めてカウント3に近かったが、関本は辛くもカウント2で返すと、なかなか立てないKAMIKAZEが立ってきたところに狙い澄ましたラリアットを叩き込む。
 だが、KAMIKAZEはこれもカウント2で返し、さすがの関本も「これでもダメなのか」という表情に。だが、その直後、関本がダメ押しのぶっこ抜きジャーマン・スープレックスで投げていき、ようやく3カウントを奪った。インタビュースペースで安堵の表情を浮かべながら関本が「苦手意識があったKAMIKAZE先輩に勝つことが出来ました。ホントに何度もね、ヤバイと思いましたけど。でも、なんとか精神力で返せました。やっぱりKAMIKAZEさんがいなかったら、今日の自分はありません。ホントに感謝してます」とコメントしていると、そこに崔領二が現れて関本が防衛した世界ヘビー級王座への挑戦を表明。関本も受けて立つ構えを見せた。

110217_Zero1-3.jpg 「ZERO1には殺伐とした雰囲気が足りない!」と言ってZERO1マットに乗り込んできた格闘家・松井大二郎に狙われた日高郁人。松井は菅原拓也、ダイアモンド・コネリーとトリオを組んだが、日高は澤宗紀の相棒タッグに日高とは相方タッグを組んでいる藤田ミノルを加えたトリオを結成。
 試合ではオープンフィンガーグローブまで付けて格闘技スタイルで来る松井に対し、日高も澤もバチバチファイトで応戦。さらに藤田と菅原の因縁対決も激化したが、最後は藤田と菅原が丸め込みの応酬から、菅原の延髄蹴りをかわした藤田がサスケだましセグウェイで叩き付けて勝利。
 すると日高は客席で観戦していたパンクラスの伊藤崇文を呼び込み、「俺のこの象徴、インタージュニアを賭けて、セコンド誰もつけずにお前とやるよ。でも今度の試合、リング中央で立っているのは俺やから」と伊藤との希望通り、3・6両国大会での伊藤戦でインターナショナルジュニアヘビー級王座を賭けることと、ノーセコンドマッチで対戦することを承諾。伊藤は無言で頷いて去っていった。
 クレイグ・クラシックが保持するNWA世界Jrヘビー級王座への挑戦が決まっている澤も「俺も勝ってベルトを残り少ないバトラーツに持って帰ります」と意気込みを語ったのだが、藤田は「両国、決まっている人はいいよ。決まってないから出られないよ!」と不満を爆発させる。そして菅原に向かって「俺のカードも決まってないけど、お前のカードも決まってないんだろ。だからNWAのライト級タイトルマッチを両国でやるっていうのはどうでしょうね」と持ち掛ける。
 藤田はパートナーとして藤田峰雄を呼び込むが、菅原の返答は「お断ります」。だが、ミノルは「お前がそう言うと思ってもう1人のゲストを呼んであるんだ」と言い出す。すると『セパラドス』が鳴り響き、菅原のかつての師であるウルティモ・ドラゴンが登場。しかし菅原は「お前が連れて来たのは明らかにウルティモ・ドラゴンじゃないだろ!」とズバリ指摘! 確かによく見るとウルティモの中身はどう見ても別人。
 すると、この偽ウルティモは「菅原、昔は散々飯食わせてやったのによ!」と言い出し、自らマスクを脱ぐ。その正体は何と2007年引退した元闘龍門のSUWAさん! 菅原は動揺しながらも「SUWAさんは関係ねぇじゃないかよ!」と言うが、SUWAさんはジャケットを脱ぎ、NWAのロゴマークが入ったTシャツを披露すると「NWA公認レフェリー、3人目は俺なんだ」と衝撃告白をし、NWA本部の通達によって3・6両国大会で菅原&怪人ハブ男vs.ミノル&峰雄のW藤田のNWAライトタッグ戦を行うことを発表した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 柿沼謙太 嵐の7番勝負 再開戦! 20分1本勝負
○崔領ニ
12分11秒 那智の滝→片エビ固め
●柿沼謙太

▼第2試合 「あいのり・ゴリラー」凱旋記念試合 タッグマッチ 20分1本勝負
不動力也/●横山佳和
16分0秒 スワントーンボム→体固め
○藤田峰雄(フリー)/ニック・プリモ

▼第3試合 タッグマッチ 20分1本勝負
佐藤耕平/●植田使徒
13分49秒 サモアンプレス→体固め
ズッファ/○ブッファ

▼第4試合 「相方」「相棒」合体記念 6人タッグマッチ 30分1本勝負
日高郁人/○藤田ミノル(東京愚連隊)/澤宗紀(バトラーツ)
18分3秒 サスケだましセグウェイ→片エビ固め
●菅原拓也(フリー)/松井大二郎(フリー)/ダイアモンド・コネリー

▼第5試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○田中将斗
17分11秒 スライディングD→片エビ固め
●フジタ"Jr"ハヤト(みちのくプロレス)

▼第6試合 ダブルメインイベント#1 世界ヘビー級選手権 60分1本勝負
[王 者]○関本大介(大日本プロレス)
21分19秒 ジャーマンスープレックスホールド
[挑戦者]●KAMIKAZE
※王者・関本が4度目の王座防衛に成功

▼第7試合 ダブルメインイベント#2 シングルマッチ 30分1本勝負
○大谷晋二郎
16分20秒 スパイラルボム→エビ固め
●佐藤光留(パンクラスMISSION)

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