IWGPヘビー&ジュニアのW前哨戦タッグに勝利した棚橋は、エアギターを披露して「完璧過ぎる」。打倒CHAOSに青義軍と天山&野上アナが結束!

110215_Njpw-1.jpg新日本プロレス
The New Beginning 
日時:2月15日(火) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:1500人

 15日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『The New Beginning』。メインでは5日後に迫ったビッグマッチ、仙台サンプラザホール大会で行われるIWGPヘビー級戦・棚橋弘至vs.小島聡、IWGPジュニアヘビー級戦・プリンス・デヴィットvs.TAKAみちのくのW前哨戦として、棚橋&デヴィットのチャンピオンコンビと小島&TAKAの挑戦者コンビがタッグマッチで激突した。

 TAKAのセコンドにはNOSAWA論外、小島のセコンドにはタイチがつき、小島軍団には場内から大ブーイングが飛ぶ。一方大歓声の中を入場してきたデヴィットと棚橋。小島に指名される形で棚橋が先発で出て行くと、まずはグラウンドでの攻防に。ここで棚橋は早くも某番組で"懐かしい技、略して懐技"と紹介されたものの、実はずっと使っていることを強調したキーロックを繰り出していくが、小島はすぐに脱出。
 右ヒザと左肩に施されたテーピングが気になるデヴィットだが、小島軍団はやはりその左肩を集中攻撃。全体重を乗せてTAKAが踏みつけると、小島もストンピングを浴びせる。さらにタイチがデヴィットを場外に引きずり出して鉄柵攻撃。リングに戻されたデヴィットを小島がコーナーに思い切り叩き付けてからマンハッタンドロップ。かなり苦しいデヴィットだが、小島がロープに飛んだところに追走式ドロップキックを叩き込んで棚橋にタッチ。
 小島にマンハッタンドロップをやり返した棚橋は、ナルシスポーズからローリングセントーンを落とすが、これをかわした小島はナルシスポーズのお返し。だが、小島が串刺しジャンピングエルボーから行っちゃうぞエルボーを狙うと、棚橋は小島がコーナーに上がる前から立ち上がって仁王立ち! 小島はコジコジカッターからラリアットを狙うが、棚橋はスリングブレイドで切り返すと、TAKAが入って来る。しかし棚橋がドラスクで投げテイクと、デヴィットがドロップキックで場外に追いやり、タイチと論外がTAKAに近付いていったところにノータッチトペコンを発射! 3人まとめてアタックを食らう羽目に。
 しかしリングに戻ったデヴィットをTAKAがジャスト・フェースロックで捕獲。どうにか棚橋がカットしたが、TAKAはスーパーKを叩き込む。だが、デヴィットもオーバーヘッドキックを返して棚橋にタッチ。小島軍団はTAKAの後頭部と正面からのスーパーKから小島が垂直落下式ブレーンバスターで叩き付け、さらに羽交い締めにしたところにTAKAがスーパーK。さらにTAKAが羽交い締めにしたところに小島がラリアットを狙ったが、これを蹴りで迎撃した棚橋はコーナーへ。だが、またしてもセコンドのタイチがエプロンに上がって邪魔をしようと......したのだが、そこに真壁刀義が現れてタイチや論外を制裁! その間に棚橋は小島にクロスボディ式のハイフライフロー、続けてTAKAに正調ハイフライフローを投下して3カウント!
 勝った棚橋はご機嫌な様子でエアギターを披露。すると観客からは「アンコール」が起こり、棚橋は再びエアギター! すると場内からは「棚橋最高!」コールが起こり、棚橋は恍惚とした表情で「俺、完璧過ぎる〜! じゃあ最後に後楽園ホールの皆さん、愛してま〜す!」と叫んで後楽園大会を締めくくった。王者に死角なしといったところか。

110215_Njpw-2.jpg 天山広吉が本格復帰して以降、CHAOS退治のために天山に協力している青義軍。2・20仙台大会ではその青義軍with天山とCHAOSが4vs.4のイリミネーションマッチで激突するが、前哨戦となるこの後楽園大会ではスペシャルシングルマッチ三番勝負が組まれた。
 まずは青義軍の井上亘とCHAOSの矢野通が対戦。矢野の絶妙なインサイドワークにだいぶ苦しめられた井上だったが、何とかスピアー・オブ・ジャスティスで勝利。まずは青義軍が1勝。続いて永田裕志が飯塚高史と対戦。入場してくるなり、因縁の相手であるテレビ朝日の野上アナを見つけ、追い回していって飯塚だが、応援グッズの"永田裕志ビッグハンド"を装着して登場した永田は、奇襲攻撃を仕掛けてきた飯塚にそのビッグハンドで応戦(ただしビッグハンドは表面コットン100%、中身はスポンジ!)。
 アームブリーカーで飯塚の腕を破壊にしていった永田だが、飯塚はピンチになると場外戦に引きずり込んでいき客席や放送席に永田を叩き付けていく。さらにマイクのケーブルで永田にチョーク攻撃を見舞っていくと、永田の表情がどんどんうつろになっていき、ついにはその場で倒れ込んでしまった! それでも何とかリングに戻った永田に飯塚は必殺のスリーパー。これも朦朧としながらもロープに逃れた永田は、飯塚から殴る蹴るされても、気合いで受け止めていき雄叫びをあげるとエルボーで反撃。
 さらにローキックの連打で飯塚をダウンさせた永田はフロントキックから突進するが、飯塚はカウンターでマンハッタンドロップを決めると、再びスリーパーへ。これをアームブリーカーで脱出した永田はハイキックを叩き込むと腕固めへ。すると場内からは大「白目」コールが巻き起こる! 白目が出る前に飯塚は脱出したが、永田は飯塚をコーナーに追い込むと、制止するレフェリーを突き飛ばしてまでミドルキックを打っていく。
 だが、蹴り足をキャッチした飯塚は永田の急所を蹴り上げると、注意するレフェリーを場外に叩き落として反則負けとなる。だが、そんなものお構いなしにアイアンフィンガー・フロムヘルを装着した飯塚......だが、そこに次の試合に出場する天山が入ってきて永田を救出! だが、その天山の対戦相手である中邑真輔も入ってきて飯塚を攻撃する天山をリバースパワースラムで投げていき、いきなりボマイェを狙う!

110215_Njpw-3.jpg 間一髪のところでボマイェをかわした天山だが、中邑はすぐさま天山をコーナーの上に乗せると串刺しニーで突き上げていき、さらに場外に出てニーリフトを連打。リングに戻った天山になおもニーリフトやミドルキックを叩き込んでいった中邑だが、天山は蹴り足をキャッチするとノーモーションのヘッドバットを叩き込む。さらに逆水平チョップ、串刺しラリアットからカーフブランディングを決めた天山は、バックドロップを狙ったが、体を捻って切り返した中邑。
 それでも天山はモンゴリアンチョップからのニールキックを叩き込むと、ダイビング・ヘッドバットを投下していったが、これをかわした中邑はニースタンプからフロントネックロック。投げて脱出した天山はアナコンバスターで叩き付けてから、そのままアナコンダバイスで絞め上げていったが、中邑はうまく腕十字に切り返す。腕が伸びきる前に脱出した天山だが、ニーリフトからスピンキックを叩き込んだ中邑は、立ち上がろうとした天山にボマイェを叩き込んで勝利。
 すると、そこに2・20仙台のイリミネーションマッチに出場する高橋裕二郎と矢野、飯塚が乱入して天山を袋叩きにしていく。すかさず青義軍のキング・ファレが天山救出に入っていくと、試合を終えたばかりの井上と永田も入ってきてCHAOSと大乱闘! そしてCHAOSは引き揚げるかと思われたが、矢野が不意を突いて野上アナを捕まえると、すかさず飯塚が着ていたYシャツを引き裂く暴挙に出る! 永田とファレに救出された野上アナだが、哀れ黒のロンT姿に......。
 永田はそんな野上アナに張り手を見舞って気合いを入れると、一緒にバックステージに戻っていき、天山に向かって「天山! 一緒に闘おうぜ、仙台。闘うぞ、青い正義で!」と声をかける。そして天山が「憎たらしい奴誰や?」と尋ねると、野上アナが「飯塚をはじめとするCHAOSです!」と答える。それを聞いた天山が「あいつらイテもうたらなアカンしな。俺らに任しとけや!」と頼もしく叫ぶと、野上アナはその試合を実況すると約束。永田も「一緒に汗流したもんな! 俺ら全力で闘うから」と言って、天山&野上アナと共に青義軍は打倒CHAOSを誓った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
後藤洋央紀/獣神サンダー・ライガー/●タイガーマスク
8分49秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
内藤哲也/高橋裕二郎/○石井智宏(リキプロ)

▼第2試合 タッグマッチ 20分1本勝負
飯伏幸太(DDT)/○KUSHIDA(SMASH)
12分24秒 ミッドナイトエキスプレス→片エビ固め
●邪道/外道

▼第3試合 スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
●中西学
10分27秒 ガン・スタン→片エビ固め
○"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン

▼第4試合 スペシャルシングルマッチ 20分1本勝負
●ストロングマン(CMLL)
6分6秒 飛び込み式エビ固め
○ジャイアント・バーナード

▼第5試合 タッグマッチ 20分1本勝負
○真壁刀義/田口隆祐
7分9秒 キングコングニードロップ→体固め
NOSAWA論外(東京愚連隊)/●タイチ

▼第6試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○井上亘
9分37秒 スピアーオブジャスティス→片エビ固め
●矢野通

▼第7試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
○永田裕志
13分24秒 レフェリー暴行→反則
●飯塚高史

▼第8試合 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負
●天山広吉
8分24秒 ボマイェ→片エビ固め
○中邑真輔

▼第9試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
○棚橋弘至/プリンス・デヴィット
15分47秒 ハイフライフロー→片エビ固め
小島聡(フリー)/●TAKAみちのく(K-DOJO)

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体