フラストレーションを爆発させ世IV虎が美闘にリベンジ成功!15歳の星輝は奈苗相手に情熱のブラジリアンキック!

110212_Stardom-1.jpgスターダム
旗揚げシリーズ〜スターティング 2011〜
日時:2月12日(土) 開始:18:00
場所:新木場1stRING
観衆:312人(満員)

 12日、新木場1stRINGで行われたスターダム『旗揚げシリーズ〜スターティング 2011〜』。1・23に旗揚げした女子プロレスの新団体スターダムが、旗揚げシリーズを行う。シリーズ開幕戦となる今大会では、旗揚げ戦のメインでデビュー戦を行った美闘陽子と世IV虎が再びタッグで激突! デビュー戦で敗れている世IV虎はとにかく美闘へのリベンジに燃えているのだが、一方の美闘は「世IV虎には勝っているので興味ない。夏樹さんと試合をするのが楽しみ」と素っ気ない。当サイトで連載中のコラムでも美闘への怒りをぶつけている世IV虎だが、試合でそのフラストレーションをどうぶつけていくか注目された。

 世IV虎が入場してくると、ひと目で分かる世IV虎応援団から大歓声が飛ぶ。そしてコーナー下でヤンキー座りをしながら美闘の入場を待った世IV虎は、パートナーの夏樹が相手チームと握手を交わしているときも、握手には応じずずっとコーナーから美闘を睨み付けたまま。そして美闘に先発で出てくるように挑発していくが、その前に愛リスが立ちはだかる。世IV虎が「お前はいいんだよ! 日本語しゃべれ!」と愛リスを罵倒すると、怒った愛リスが襲いかかっていき試合開始!
 ショルダータックルで愛リスをなぎ倒す世IV虎だが、愛リスもアームドラッグを返す。しかしのど輪で愛リスを捕まえた世IV虎は相手コーナーに叩き付けて美闘に出てくるように仕向ける。タッチしてようやく美闘が出てくると、世IV虎は待ってましたとばかりにコーナーに追い込み顔面ウォッシュをお見舞い! さらに髪の毛を掴んで投げ飛ばしてから、エプロンに出してロープに貼り付けると、「このブス!」と叫びながら鼻フック攻撃! 夏樹も足で押し込み加勢するが、怒った美闘は蹴りで反撃。世IV虎もエルボーで応戦すると美闘は愛リスと合体攻撃。
 世IV虎は夏樹にタッチすると、夏樹はスピーディーかつトリッキーな動きで美闘を翻弄していくが、美闘も夏樹の背面アタックを蹴りで迎撃すると、控えの世IV虎に向けて夏樹をキャメルクラッチに捕らえて挑発していく。カチンと来た世IV虎は顔面蹴りでカット。さらに世IV虎は愛リスを捕まえて逆エビ固めで痛めつけるが、愛リスは合体攻撃をしてきた世IV虎と夏樹をまとめてコルバタで投げてクロスボディ。愛リスと丸め込みの応酬を展開した夏樹がコーナーに登ると、エプロンから美闘が抑え付け、そこに愛リスが追いかけていって雪崩式フランケン。
 続いて美闘がドロップキックを連発していくと夏樹もドロップキックをお返し。だが、飛び付いていった夏樹をブレーンバスターで投げていった美闘はミサイルキック。しかし夏樹も美闘の蹴りをカットすると串刺しドロップキックからフロッグスプラッシュ。10分が経過し、タッチを受けた世IV虎はセントーンを落とすと、張り手の打ち合いからラリアットを叩き込んで胴絞めスリーパーへ。何とかロープに逃れた美闘だが、世IV虎はネックハンキングボムで叩き付けると、夏樹と合体してスーパードロル。そこから世IV虎はコーナーに登るが、起き上がった美闘はフロントキックで場外に叩き落とすと、エプロンからサッカーボールキック。
 リングに戻りミサイルキック、ブレーンバスターからデビュー戦で世IV虎を下したドールBを出すが、世IV虎は腕でブロック! ならばと美闘はハイキックを叩き込むが、辛くもカウント2でカットした夏樹は、コーナーに登った美闘に飛び付いて雪崩式アームドラッグ。すると世IV虎が美闘に強烈なヘッドバットを叩き込み、さらにバックフリップで叩き付けると、カットに入った愛リスを蹴散らしてからダイビング・セントーンを美闘に投下! そのままヤンキー座りで跨り、上から美闘のアゴを抑え付けてフォールし3カウント! 見事にデビュー戦の借りを返した世IV虎は「おめぇよ、デビュー戦で1回勝ったくらいで調子に乗ってんじゃねぇよ! もう1回イチから出直してこい! みんなに勝ってから私とやれ!」と吐き捨てると、「親分」と慕う夏樹に締めのマイクを任せた。
 夏樹が全選手にリングに上がるように言うが、選手たちがなかなかバックステージから出て来ないでいると、世IV虎は「早く来いよ! 早くこねぇとシメんぞ!」と怒声を響かせ、"スターダムの番長"っぷりをこれでもかと見せつけた。コメントブースでも「夏樹さんとはこれからも親分として雇って......」と完全に上から目線! すかさず夏樹や奈苗から「雇ってたの!?」と突っ込まれた世IV虎は「間違えました。これからも親分としてウチの上にいてほしい」と慌てることなく太々しく訂正してみせた。

110212_Stardom-2.jpg 高橋奈苗はこの旗揚げシリーズで『STARDOM PASSION INJECTION〜情熱注入〜』と題し、4人の新人選手相手にシングルマッチを行うことに。初戦となる今大会ではデビュー戦で脅威のブラジリアンキックを繰り出して勝利した15歳の星輝ありさと対戦。
 猫耳を付け、デコられたキラキラうちわを持ち、明るく入場してきた星輝は、大胆にも奈苗に対して手四つでの力比べを要求。奈苗が応じようとすると、星輝はいきなり蹴っていき、コーナーに追い詰めてエルボーを連打。奈苗も「アホか、コラー!」と反撃していき、エルボー合戦に持ち込むと敢えて星輝のエルボーを受け止めて「もっと来いよ!」と挑発。その上でエルボーでなぎ倒した奈苗はスリーパーに捕らえる。咳き込みながらも何とか脱出した星輝だが、カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げた奈苗は、コーナーに叩き付けて逆さ吊りにするとコーナースプラッシュ。さらに変型のアンクルホールドで星輝の足を殺していく。
 ロープに逃れた星輝に対してコーナースプラッシュを見舞った奈苗だが、2発目を打とうとするところに、逆にダッシュして向かって行った星輝はカウンターのミドルキックを叩き込む。さらに肩に飛び乗った星輝は「おっしゃー!」とガッツポーズをしてから前方回転してのアームドラッグ。さらにハイキックを打っていくが、奈苗はブレーンバスターの体勢からフェースバスターで叩き付けるとアルバトロスで捕まえる。だが、星輝はギブアップしない。奈苗は自ら技を解いてラリアットを打っていくが、腕でブロックした星輝は必殺のブラジリアンキック!
 クリーンヒットすると、星輝はさらにコーナーから流星キックを叩き込む! そこから星輝は奈苗を丸め込んでいって大金星を狙ったが、カウント2で返した奈苗は強烈な串刺しラリアットを叩き込むと、必殺の冷蔵庫爆弾を投下して3カウント! デビュー2戦目にして奈苗に冷蔵庫爆弾まで出させた星輝に対し、奈苗は「ありさ、お前パッションあるのか!」と尋ねると星輝は「あります!」と絶叫しながら奈苗に張り手。奈苗も張り手を返すと、星輝とガッチリ握手を交わし、最後は星輝のパッションを認めたかのように肩を組んで一緒に引き揚げていった。

110212_Stardom-3.jpg 2・6『ゆずポン祭2』であの堀田裕美子から新技ラ・ゆずヒストラルでピンフォールを奪い、デビュー3戦目にして初勝利をあげた"グラレスラー"愛川ゆず季は、4戦目にして初めて自分よりもキャリアが下の選手と対戦。1・23のデビュー戦では長野美香に完封負けを喫した須佐えりとしては、連続でビッグネームとの対戦となるがほぼ同期の愛川には一矢報いたいところだが......
 旗揚げ戦に続いて第1試合出場となった愛川は須佐のエルボーを受け止めると、アームドラッグで投げてからスリーパーへ。さらにNOSAWA論外から伝授されたカバージョを繰り出す。ロープに逃れた須佐はドロップキックを返すと、逆エビ固めにいくと思わせておいてアンクルホールドへ。上から愛川を踏みつけながらグイグイ絞め上げるが、愛川はロープに脱出。間髪入れず足4の字固めに捕らえていった須佐だが、愛川は反転。
 ロープブレイクになると須佐は愛川の左ヒザを集中的に攻撃。だが、須佐のブレーンバスターを逆にボディスラムで切り返した愛川は串刺しドロップキック。さらに須佐をガンガン蹴っていった愛川はサッカーボールキック。須佐もブレーンバスターの体勢から首固めで丸め込むと、そこから煽りVの中で予告していたDDT。しかしローキックで反撃した愛川はYKレッド(カカト落とし)へ。これをかわした須佐はヒザ十字固めを決めていくが、ロープに逃れた愛川はもう一度DDTを狙う須佐に高木三四郎直伝のゆずポンスタナー!
 さらにフィッシャーマンズ・スープレックスで投げていった愛川は、今度こそYKレッドを狙ったが、またもかわした須佐は大きく反動をつけてのDDT。しかし愛川はカウンターのミドルキックをボディに叩き込むと、須佐の顔面に強烈なスピンキック! そこからフィッシャーマンズ・スープレックスで投げて3カウント。いままでトップクラスの選手とばかり対戦し、毎回ボロボロになっていた愛川だが、初めてキャリアが下の選手と対戦したこの日は綺麗な顔のまま貫禄勝ち。試合後も「若干、物足りなさは感じてますね。もっと息が切れるぐらいやり合いたかったなっていう気持ちになりました」と余裕のコメントを残した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○愛川ゆず季
7分11秒 フィッシャーマンズ・スープレックスホールド
●須佐えり

▼第2試合 キッズ・ファイト〜夢のプロレス物語〜 3分1本勝負
△夢
3分0秒 時間切れ引き分け
△パッション・セブン

▼第3試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○長野美香
8分12秒 腕ひしぎ十字固め
●岩谷麻優

▼第4試合 STARDOM PASSION INJECTION〜情熱注入〜(1)30分1本勝負
○高橋奈苗
9分21秒 冷蔵庫爆弾→片エビ固め
●星輝ありさ

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●美闘陽子/愛リス
14分9秒 ダイビング・セントーン→ヤンキー座り固め
夏樹☆たいよう/○世IV虎

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