チェーンを使った堀田の暴走ファイトに苦しめられながらも、ゆずポンキックからのゆずヒストラルで愛川が涙の初勝利!
ゆずポン祭実行委員会
ゆずポン祭2〜ゆずポンキック・ナイト〜
日時:2月6日(日) 開始:18:00
会場:新木場1stRING
観衆:315人(満員)
6日、新木場1stRINGで行われた『ゆずポン祭2〜ゆずポンキック・ナイト〜』。昨年10・31に行われた第1回大会で、2010年女子プロレス大賞を受賞した高橋奈苗相手に、衝撃的なプロレスデビュー戦を行った"グラレスラー"愛川ゆず季。その後、1・23スターダム旗揚げ戦でもタッグながら再び奈苗相手に、ボロボロになるまでやり合った愛川だが、自分が主役となる第2回『ゆずポン祭』では"暴走ハート"堀田裕美子と一騎打ちを行った。
デビュー戦から得意の蹴り、その名もゆずポンキックを武器にとてもグラビアアイドルとは思えない激しい試合をしている愛川だが、『ゆずポンキック・ナイト』というタイトルが付いた今大会では、同じように蹴りを得意にしている堀田と対戦。デビュー3戦目にしてどうしても白星が欲しい愛川は、「堀田さんと蹴り合いをしたい」と大胆発言。オープニングで赤いセーラー服に網タイツ姿で登場した愛川は「堀田選手のゆみポンキックに負けないように、ゆずポンキックで頑張ろうと思います!」と笑顔でカカト落としポーズを披露。
そして、いざ試合を迎えると、愛川は黒とピンクの新コスチュームで登場。チェーンを肩に掛けて入場した堀田は憮然とした表情で愛川の握手を拒否。ゴング直後にいきなりスピンキックで向かっていった愛川だが、堀田はバックステップでかわすと愛川の胸を突き飛ばす。明らかにパワーが違うのが分かるが、愛川は大きな選手を相手にしたときの常套手段であるローキックを打っていく。だが、エルボー一発でなぎ倒した堀田はガッチリとスリーパー。
何とか腕を取って捻り上げた愛川だが、堀田はすぐにヘッドロックで切り返すと、愛川がロープに飛ばそうとしても離さない。それでも愛川は腕を捻り上げて脱出すると、アームドラッグから腕十字を狙う。しかし余裕で上体を起こした堀田は、逆に腕十字の体勢に。何とかロープに逃れた愛川だが、堀田は倒れた愛川を容赦なく足蹴にしていくと、今度は足を取ってアキレス腱固めへ。リング中央まで引っ張ってきてガッチリ決めていくと、愛川は痛そうな表情を浮かべながらも堀田に対してアキレス腱固めをかけ返す!
だが、堀田は涼しい顔のまま。ならばと愛川は空いている左足でガンガン蹴っていくが、堀田も愛川の顔面を蹴り上げる。そして自ら立ち上がった堀田は愛川に対してローキック合戦を挑んでいくが、愛川は劣勢。すると蹴り足をキャッチした愛川は秘密兵器のドラゴンスクリュー! 意表を突いた愛川はフィッシャーマンの体勢に入るが、堀田は投げさせず再びスリーパーに捕らえる。だが、これをチンクラッシャーで逃れた愛川はユニオンプロレスの高木三四郎から直伝されたゆずポンスタナーを決める!
見事に決まり、愛川はウラカンで投げてから串刺し攻撃を狙ったが、フロントキックで迎撃した堀田は、コーナーの上に座ると、愛川をクロスアーム式スリーパーで吊り上げる。しかし堀田が離した直後、意地で立ち上がった愛川はコーナー上の堀田に向かってYKイエロー(ハイキック) を連打して叩き落としてみせる。
ここで堀田は愛川を場外に連れ出すと、首にチェーンを巻き付けて場外を引きずり回し、北側ひな壇席まで行って叩き付ける! 思わず女性客の悲鳴があがるが、堀田はお構いなしにそのままチェーンを引っ張って愛川をリングに戻すと、今度はエプロンに追いやってロープ越しの絞死刑に! プロ3戦目にして何とも厳しい攻撃を受けた愛川はグッタリ......。
堀田はロープ越しのブレーンバスターでリング内に投げ込むと、そのままカバーするが、チェーンを使った攻撃の直後のためレフェリーはカウントを取らない。怒った堀田がレフェリーに詰め寄っていくと、背後から愛川がスクールボーイ! 慌てて堀田がカウント2で返すと、愛川はすかさずスピンキックを叩き込んでからフィッシャーマンズ・スープレックス。これもカウント2で返した堀田だが、愛川は一気呵成に攻め込もうとロープに飛ぶ。だが、堀田はチェーンを愛川に投げつけて迎撃!
場内からは大ブーイングが起こり、レフェリーも厳しく注意するが、堀田はそのレフェリーにも暴行を働く。さらに堀田にバックを取られた愛川が後方のコーナーに押し込んで脱出した際、たまたま立ち上がろうとしたレフェリーがいたためサンドイッチ状態に! 堀田はタイガードライバーで叩き付けていくが、レフェリーが倒れたままだったためカウントは取れない! すかさず愛川は張り手をお見舞いするが、堀田は強烈な張り手をお返しすると、「終わりだ!」と叫んで突進。
しかし愛川はYKグリーン(サイドキック)で迎撃すると、YKブルー(後ろ回し蹴り)からのランニング式YKレッド(カカト落とし)を叩き込む。そこから間髪入れずNOSAWA論外と共に開発したラ・ゆずヒストラルで丸め込むと、電光石火の3カウント! まさに論外が「蹴りからヒストラルに入れるのが一番理想的ですね」と話していた通りの必勝パターンを決めて愛川がプロレスラーとして初勝利をあげた!
試合後、怒りが収まらない堀田は愛川を勝利の余韻に浸らせる間もなく、襲いかかっていく。なおもチェーンで愛川を捕まえた堀田は、客席に思い切り愛川を叩き付けていくが、必死に高橋奈苗と夏樹☆たいようが止めに入り、何とか暴走する堀田を愛川から引き離す。
客席に倒れたままの愛川を奈苗が抱き起こし、リングに戻すと愛川はマイクを持ち、「オイ、堀田裕美子! 反則ばかりやりやがって! 勝ったのは私だ!」と怒りを爆発させて叫んだ! そして改めて「皆さんのおかげで初勝利をすることが出来ました! このキックのますます磨きをかけてこれからも勝ち進んでいこうと思います。皆さん、これからも応援よろしくお願いします」と言った愛川はその場に泣き崩れたが、愛川の勝利をデビュー戦の相手を務めた奈苗が笑顔で祝福した。
試合後、またもボロボロの状態で多くのマスコミに囲まれた愛川は「堀田さんとは初めての試合だったんですけど、こんなに反則ばっかりして、私のゆずポン祭りでめちゃくちゃにして悔しいです。暴走をするって聞いてたんですけど、それに負けないようにずっとついていったんで、まずは勝つことだけを考えて闘ってきました。初勝利が出来て勝つことって自分もこんなに嬉しいし、応援してくれてる人もすごい喜んでくれたので、こんなに勝つ喜びを知ったので、次はもっともっとゆずポンキックを磨いて頑張っていこうという気持ちになりました」と語った。
蹴ることはあっても蹴られる経験があまりなかったという愛川は、「身体の芯まで重い蹴りが(響いた)。もう最初の時点で分かったので、怖かったんですけど、絶対ゆずポンキックでやり返してやろうという気持ちで闘ってました」と感想を語った。涙については「初勝利できて嬉しい涙と、あと私のゆずポン祭りでこんなに暴走しやがってっていう悔し涙が混ざってます。ちゃんと闘いたかったです」と悔しさを滲ませた愛川だが、最後に「毎回こんなにボコボコにされて......でも、私は試合を一個一個大事にしていきたいと思ってますし、玉砕覚悟で相手に思いっきりぶつかって行きます!」と力強く語った。
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▼オープニングACT
プラチナムプロダクション提供のパフォーマンス
▼第1試合 オープニングマッチ 10分1勝負
△Ray(エスオベーション)
10分0秒 時間切れ引き分け
△中川ともか(エスオベーション)
▼Tackパフォーマンス
▼第2試合 スターダム提供試合タッグマッチ 30分1本勝負
○高橋奈苗/アクア
14分23秒 延髄斬り→片エビ固め
夏樹☆たいよう/●岩谷麻優
▼セクシーオールシスターズLive
▼第3試合 ゆずポンキック・ナイト 30分1本勝負
○愛川ゆず季
12分25秒 ラ・ゆずヒストラル
●堀田裕美子(フリー)
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