煽りVでは超世代軍vs.鶴田の試合も裁いていた和田京平レフェリーや、菊地が現在アルバイトをしている宮城県のアシスト物流の社長（菊地の高校の先輩）が菊地の真面目さを語る。そして1・3後楽園大会で菊地に敗れた大家がアシスト物流に行き、菊地の手伝いをすることにしたのだが、倉庫内があまりにも極寒だったため早々にギブアップ！　しかし菊地は「辛いってことはない」と語り、「石川とは鶴田さんとやったころのスタイルでやりたいですね。アイスト（物流）にいるから俺は頑張れるんだってところを先輩に見せたいですね」と熱っぽく語った。
　京平レフェリーが裁くリング上に上がった菊地の表情は、ここ最近をそれとは明らかに違う。ロックアップから石川がロープに押し込むと、菊地は体勢を入れ替えてショートエルボーを連打。さらにランニングエルボーで突撃するが、石川はカウンターでビッグブーツ。しかし菊地は返す刀でゼロ戦キックを叩き込むと、石川を場外に追いやってプランチャ。さらに場外で石川の巨体をブレーンバスターで投げていく。
　石川も菊地を客席に叩き付けると、リングに戻ってエルボーで菊地を何度もダウンさせる。「来いよ、オラ！」と石川に挑発された菊地は立ち上がってエルボーを打っていくが、石川はニーリフト、ボディスラムからコの字型になる逆エビ固め。菊地が必死にロープの逃れると、今度は拷問コブラへ。まさしく鶴田が菊地を追い込むときに使っていた一連の拷問技である。
　しかし逆にこれで火の玉小僧の火の玉に着火したか、石川が何度ニーリフトで突き上げても菊地は立ち上がり、串刺し式のゼロ戦キックを返すと、何とロコモーション・ジャーマンで石川を見事に投げていく！　続く火の玉ボムは決められなかったが、コーナーに登った石川を追いかけていった菊地はスパイダー式の雪崩式ブレーンバスターからダイビング・ヘッドバット。だが、これをかわした石川はランニングエルボー。これで菊地は目尻から出血するが、かんぬきスープレックスを狙った石川にヘッドバットを叩き込み、片膝をついた石川にランニングエルボー。
　だが、ゼロ戦キックをはたき落とした石川は強烈なドリラーで菊地を脳天からマットに突き刺す。カウント2で必死に返す菊地に容赦なくTSUNAMIを叩き込んだ石川だが、それでも菊地はカウント2で返す！　すると石川は鶴田の完全無欠のバックドロップを彷彿させるバックドロップから、菊地のエルボーをニーリフトで迎撃し、ダメ押しのスプラッシュ・マウンテンで叩き付けて3カウント！　壮絶に散った菊地に対し、石川は目一杯の敬意を込めて深々と一礼。すると菊地も深々と頭を下げて火の玉を鎮火させた。
　大会終了後、目尻から血を流し、首筋から胸板がミミズ腫れで紫色になりながらも菊地は「（石川が）ジャンボさんに憧れてこの世界に入ったって聞いているし、俺自身、ダイナマイト・キッドに憧れてこの世界に入って。俺はダイナマイト・キッドと試合出来て、俺の中では最高の思いをしたわけだけど、彼の中ではジャンボさんっていうのはもう試合が出来ない、何をやっても出来ないわけだから。まぁその試合をしたことがある俺を通して、何かを感じてほしかったっていう気持ちはあります。もうボロボロに、ボコボコにされて、正直昔を思い出したくなかったし、まぁ自分から漕ぎだした船だけどさ（苦笑）、ちょっと正直途中から逃げたかったけど......。でも、いや〜、久しぶりにいい試合。いい汗かきました」と嬉しそうに語った。

　1・3後楽園大会で大家健が復帰したことで、高木三四郎は経営者として大家欠場中に二代目大家健こと大家拳號を襲名した真霜拳號とタッグパートナーの円華に対し、「お前らはもう用済みだ」と使い捨てを宣言。そこに、これまで何度となく三四郎に使い捨てされてきた矢郷良明が現れ、「これ以上私のようなレスラー難民を増やさないため、高木三四郎の暴走を止めるのが、この矢郷良明の使命である！」と宣言。二代目大家＆真霜と新ユニットを結成し（ユニット名不明軍）、TKG48と軍団対抗戦を行うことに。対するTKGは"AKBの柏木由紀推し"という理由でメンバー入りしたノアの青木篤志が、三四郎＆入江とタッグを組んだ。
　試合前、ノアの秋山準が客席に登場。秋山が見守る中、まずは矢郷が青木に対してキチンシンクや河津落としで攻めていく。そして矢郷が二代目大家にタッチし、注目の青木vs.二代目大家（真霜）が実現！　「大家」コールの中、二代目大家はエルボーからサーフボードストレッチに捕らえる。そこから円華にタッチすると、青木も高木にタッチ。ドラゴンリングインからのドロップキックを高木が見舞っていくと、TKGは円華を捕らえて集中攻撃。
　高木のシットダウン式カナディアンバックブリーカー→パワーボム→入江との合体ブレーンバスター→青木のダイビング・ボディプレスと、抜群の連係攻撃で円華を追い込むTKGだが、円華はどうにかピンチを脱して二代目大家にタッチ。高木を蹴っていった二代目大家だが、蹴り足をキャッチした高木はドラスク。さらにゆずポンキックを落とす。しかし矢郷が入ってきて2人がかりで高木を抱え上げると、そこに円華がドロップキック。矢郷軍も負けじと連係技を繰り出していく。
　だが、入江がハッスルして矢郷にテディベアを落としていったが、矢郷は老かいなテクニックで入江をエプロンに追いやるとドロップ・デッド・トワイスを決める。さらにハーフダウンの入江にバズソーキックを叩き込むと、殺人コブラを狙って突進。これを入江が垂直落下式バックフリップで切り返すと、高木と青木が入ってきてトレイン攻撃を狙ったが、二台目大家が高木と青木をスリーパーで捕まえると、そこに円華がスワンダイブ式ミサイルキックを叩き込んで蹴散らす。
　すかさず二台目大家は入江に真剣（かたな）を叩き込み、朦朧とした入江に今度こそ矢郷が殺人コブラツイストを決めて矢郷軍が勝利！　勝った矢郷が「オイ、TKG48！　お前らの実力はこんあものか？　方舟！　お前の実力もこんなものか？　もうちょっとマシな奴を連れ来いよ。俺たちのユニット名はメイン後に発表する」と捨て台詞を吐いて退場すると、高木は「クソー、負けたー！　TKG48初敗北！　青木君がいながら不覚にも負けてしまった。青木君、悔しくないのか？　悔しいよな？　だから青木君、もっともっと俺たち強くならなきゃいけないから、超大物をTKG48に入れないといけないと思うんですよ！　誰かこの会場に超大物はいませんか？」と言いながら会場を見渡すと、そこにいたのは秋山準！　高木はすかさず「僕たちを鍛え上げてくれませんか？　そしてこの国民的プロレスユニット、TKG48に入ってくださいよ！」とお願いするが、秋山は無言のまま去っていった。秋山を勧誘するため、AKB48小嶋陽菜のカレンダーまで用意していた高木だったが、残念ながら秋山の勧誘には失敗！　秋山は報道陣に対して「今日見ていたら、俺が入るまでもないと思う。まぁちょっと考えとくかな。面白いものが相手方にあれば、考えてもいいかなと思うけど。今日見た感じだとTKGのほうが試合も支配してたと思うし、流れも作ってたと思う。まぁ青木で十分かな」と微妙なコメント。ただしコジハルのカレンダーに関しては「あれだけもらって帰るかな」と言って顔をほころばせた！

　メイン終了後、菊地に勝利した石川がユニオンのメンバーをリングに上げて大会を締めようとすると、TKG48に初黒星をつけた矢郷軍が登場！　矢郷はユニオンのメンバーに向かって「ユニオンの諸君、君たちはそんなんで大きい舞台に立てると思っているのか？　そしてナオミ・スーザン。いま高木三四郎がいるお陰であなたはただのお飾りだ。そんなナオミ・スーザンをキミらは守れるのか？」と言い出すと、「ここに宣言する。ここ3人のユニット名はスーザン親衛隊！」と、まさかのユニット名を発表し、スーザン代表をこの3人の力でディーバの最高峰まで持っていくと宣言。
　当然納得いかない石川に対し、矢郷は「俺たちこそがリアル・ユニオンなんだ！　俺たちこそがユニオンをメジャーな舞台に連れて行くんだ」と言ってスーザン代表の引っ張り合いを始める。慌てて諸橋が止めると、矢郷は3・6新木場大会でユニオンvs.スーザン親衛隊の全面対決を要求。エキサイトする石川が承諾すると、矢郷は「見せてもらおうか、そのユニオンの実力とやつを」とシャアばりの捨て台詞を吐いて引き揚げていった。
　石川のパートナーに諸橋晴也が立候補すると、大家や妻木も名乗り上げるが、そこに一度退場した菊地が再びリングに上がってきて「俺も一緒にやらせろ！」と言い出す。石川が「TKGはいいのかよ？」と尋ねると、菊地はプロデューサーの高木に「スミマセン、少しの間だけユニオンでやっていいですかね？」と申し出る。そこで高木は仕方なく1カ月だけ菊地をユニオンにレンタルすることを承諾。
　「今日せっかく作った感動物語がこんな形でいいんですか？」と心配する石川に対し、菊地は「今度お前とやるときはまたちゃんとしたしたプロレスをやるよ。でもTKGのためにユニオンに1カ月レンタル移籍するのでやらせてください」とTKGを倒したスーザン親衛隊を倒すために、期間限定でユニオンに加勢すると申し出る。それを聞いて石川の承諾し、3・6新木場大会で石川＆諸橋＆菊地vs.矢郷＆真霜＆円華の全面対決が行われることになった。さらに木高イサミvs.曹彰のDDTエクストリーム王座戦、冨永真一郎vs.佐藤光留に加え、"平成のラジャ・ライオン"ゲイロンなる選手の参戦も発表された。

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▼ダークマッチ　新生アックスボンバーズ 3人掛け 各5分1本勝負
＜1本目＞
○大森隆男（アックスボンバーズ監督）
1分57秒　逆エビ固め
●吉田充宏
＜2本目＞
○大森隆男（アックスボンバーズ監督）
1分35秒　パイルドライバー→片エビ固め
●風戸大智
＜3本目＞
○大森隆男（アックスボンバーズ監督）
1分34秒　コブラツイスト
●ばってん多摩川

▼第1試合　タッグマッチ 20分1本勝負
●チェリー／朱里（SMASH）
10分44秒　エビ固め
○諸橋晴也／妻木洋夫

▼第2試合　シングルマッチ 20分1本勝負
●冨永真一郎
11分29秒　首固め
○タイガースマスク（大阪プロレス）

▼第3試合　シングルマッチ 30分1本勝負
●大家健
8分12秒　ダイビング・エルボードロップ→体固め
○アジャ・コング（フリー）

▼第4試合　軍団対抗戦　TKG48vs.ユニット名不明軍 30分1本勝負
高木三四郎（TKG48プロデューサー）／青木篤志（TKG48会員番号29番）／●入江茂弘（TKG48会員番号36番）
18分15秒　殺人コブラツイスト
○矢郷良明（フリー）／大家拳號／円華（フリー）

▼第5試合　タッグマッチ 60分1本勝負
●木高イサミ／矢野ケイタ（バトラーツ）
13分32秒　落空凰破→片エビ固め
趙雲子龍（新北京）／○曹彰（新北京）with真琴姫（新北京）

▼第6試合　シングルマッチ 60分1本勝負
○石川修司
13分40秒　スプラッシュマウンテン→エビ固め
●菊地毅（TKG48会員番号6番）