タイチの介入もあって小島が真壁を撃破し、棚橋への挑戦権を獲得!Apollo55はJrタッグ初防衛に成功!杉浦がバーナードを視察

110130_NJPW-1.jpg新日本プロレス
NEW JAPAN ISM 2011 
日時:1月30日(日) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2005人(超満員札止め)

 30日、後楽園ホールで行われた新日本プロレス『NEW JAPAN ISM 2011』。1・4東京ドーム大会でIWGPヘビー級王座を奪取した棚橋弘至。2・20仙台大会で行われる初防衛戦の相手を決める試合が、今大会のメインで行われた。挑戦権を争うのは前王者の小島聡と、昨年の10・11両国大会でその小島にIWGPヘビー級王座を奪われた借りがある真壁刀義。

 タイチを従えて小島が入場してくると場内は大ブーイング。対する真壁が大歓声の中を入場してくると、小島は花道まで出て行って迎え撃ち、いきなり記者席に真壁を叩き付けていく。しかし真壁もすぐさま応戦し、西側の壁に小島を叩き付ける。大真壁コールの後押しを受けてリングに戻った真壁は馬乗りナックルを見舞っていくと、再び場外に出てフェンスに小島を叩き付ける。しかしエプロンに上がったところで小島が足元にラリアット。さらにエプロンにDDTで叩き付けていくと、セコンドのタイチが小島にイスを手渡す。やや驚いた様子の小島だったが、イスを手にすると真壁に一撃!
 小島がリングに戻ると一斉にブーイングが飛ばされるが、小島はあざ笑うように胸筋を揺らしてみせる。なおも真壁が爆弾を抱えている首を集中的に攻撃していった小島は、1・4の棚橋戦から再び解禁した行っちゃうぞエルボーを投下。だが、真壁も小島のストンピングやナックルを"刀義アップ"で耐えると、小島のナックルを腕でブロックして逆にナックルをお見舞い。そして小島を場外に放り投げると、フェンスに叩き付けていき、イスを手にする。
 そして目障りなタイチをイスで殴打していくと、小島のセコンドについているだけのNOSAWA論外にもイス攻撃! そして小島をリングに戻すが、小島はDDTやコジコジカッターで反撃。さらにショルダーネックブリーカーや雪崩式コジコジカッターで再び真壁の首を攻撃していった小島は、一気に右腕のサポーターを外してラリアットを狙ったが、真壁はドラゴンスープレックスで切り返す。さらにデスバレーボムからキングコング・ニードロップを投下していったが、これは小島がかわして自爆!
 後頭部ラリアットやローリングエルボーで追い込んでいった小島は再びラリアットを狙うが、真壁は右腕にラリアットを叩き込んでブロック。しかし小島も真壁のラリアットを右腕へのラリアットでブロックし、左腕でショートレンジラリアット。さらにワンツーエルボーからのローリングエルボーを叩き込み、正面からのラリアットを打っていったが、これを袈裟斬りチョップで迎撃した真壁は、パワーボムで叩き付けてからコーナーに乗せてのスパイダージャーマン!
 そして満を持してのキングコング・ニードロップを狙いにいったのだが、ここでタイチがエプロンまで上がってくる。すると真壁はついタイチに気を取られてしまい、ニードロップを打たずに一旦コーナーから降りてタイチにラリアット。だが、振り返ったところに小島がラリアットを叩き込んで3カウント! 試合後、タイチと論外がなおも真壁を痛めつけていると、本間朋晃が救出に入る。だが、小島がラリアットで返り討ちにすると、ついに棚橋が入って来るが、ここで小島たちは退散。棚橋は「最初に言っておく。小島聡がチャンピオンベルトを巻くことはない。なぜなら俺の進化がっ......止まんねぇからだ」と最後は叫ぶことなく静かに言ってみせた。
 インタビュースペースでは小島が「俺だって生き残るのに必死なんだ! こんなことで止まっていられないんだ。IWGPのベルト、1回落としただけで止まってるほど俺はノロマじゃねぇんだよ!」と叫んでいる横で、タイチと論外は小島を絶賛。さらに論外は「俺のコネクションで小島聡にプレゼントしてやる!」と言って2・20仙台大会に元WWEのMVP(モンテル・ボンタビアス・ポーター)こと、アルヴィン・バーク・ジュニアを連れてくることを予告した。

110130_NJPW-2.jpg 1・23後楽園大会で昨年以上の名勝負を展開した上で、ようやくIWGPジュニアタッグ王座を奪還したプリンス・デヴィット&田口隆祐のApollo55。当初はゴールデン☆ラヴァーズ戦のあと、挑戦表明をしてきたTAKAみちのく&NOSAWA論外を相手に初防衛戦を行う予定だったが、TAKAが肩の負傷により欠場することが決まったため、急遽タイチが論外と組んでApollo55のベルトに挑戦することになった。かつてはユニオーネとしてApollo55と熱戦を展開していたタイチにとっては、久しぶりに訪れたビッグチャンス!
 論外に対して田口が腰フリポーズで挑発してみせると、論外は容赦ないガットショットをお見舞い。すると論外は控えのデヴィットに向かって腰フリポーズ。すかさずデヴィットもリングインし、田口との連係攻撃をズバリと決めると、倒れた論外に田口が改めて腰フリポーズ。だが、田口がコーナーに登ったところで、論外はロープにドロップキック。これでバランスを崩した田口は股間をコーナーに強打。タイチが入ってきて田口をキャメルクラッチに捕らえると、正面から論外がドロップキック。
 だが、田口もミサイルキックとジャンピングキックを返してデヴィットにタッチ。倒れた論外を踏み台にしてタイチにミサイルキックを叩き込んだデヴィットは、ドロップキックで論外を場外に追いやると、トペコンを狙ってロープに飛んだが、場外からタイチが足を掴んで阻止。しかしデヴィットはタイチを蹴散らすと、論外を場外で肩車。そこに田口が三角跳びプランチャを発射。リングに戻ったApollo55は合体攻撃から田口のオデレータバスター→デヴィットのダイビング・フットスタンプ→スクリューキック、そしてブラディサンデーを狙う。
 これをDDTで切り返した論外がタイチにタッチすると、風車式バックブリーカーからのライガーボムを決めたタイチだが、田口はスリーアミーゴで反撃。そしてコーナーに登っていくが、論外がエプロンから足を掴んでいる間に、タイチが追いかけていって雪崩式ブレーンバスターを狙う。しかし背後からデヴィットも追いかけていってタイチを雪崩式ジャーマンで投げようとすると、股下から論外が潜り込み、摩周のような形で3人まとめてパワーボムで強引に投げていく。
 そして論外は田口にシャイニング・ウィザードを叩き込むと、タイチと共に愚連隊が得意としている合体フェースバスター。さらにユニオーネがよく見せていたダブルのトラースキックをお見舞い。タイチが一気にブラックメフィストでトドメを刺しにいったが、これは惜しくもカウント2。ならばとハイキックを打っていたタイチだが、これをかわした田口は秘技外道クラッチIIを決めて辛くも3カウントを奪った。
 せっかくのチャンスが活かせなかったタイチだが、そこに負傷欠場中のTAKAみちのくが現れ、「本日は私の負傷欠場によりカード変更があったことをお詫びします。最終戦のデヴィットとのタイトルマッチは正々堂々闘いたいと思います」と丁寧な言葉で挨拶し、デヴィットに握手を求める。だが、デヴィットが応じようとしたところでTAKAは目潰し攻撃→トラースキック一閃! 場内は一気に「帰れ」コールに包まれた。

110130_NJPW-3.jpg 1・22後楽園大会でジャイアント・バーナード&"ザ・マシンガン"カール・アンダーソンのバッド・インテンションズが防衛に成功したIWGPタッグ王座に、ストロングマンとの日墨マッスルオーケストラで挑戦することを表明した中西学。今大会ではバッド・インテイションズにはタマ・トンガ、マッスルオーケストラにはキング・ファレが入っての6人タッグマッチで前哨戦を行った。
 いきなりバーナード組が奇襲攻撃を仕掛けていき、中西を場外に放り投げるとトンガがノータッチプランチャを発射。続いてアンダーソンもノータッチトペコンを発射していくと、バーナードもコーナーに登っていく。しかしストロングマンが近付いていってバーナードをリフトアップ! すぐに着地したバーナードだが、その背後から中西が近付いていってジャーマンでブン投げるという、いきなり超ド迫力の展開で試合がスタート。
 ストロングマンがアンダーソンのクロスボディをキャッチして、投げ捨てブロックバスターでブン投げれば、ファレも合体攻撃を狙ったアンダーソンとトンガをダブルラリアットで吹っ飛ばし、中西は強烈な逆水平チョップでトンガに悲鳴をあげさせる。しかしファレにコーナースプラッシュを見舞ったトンガは、中西の突進をリープフロッグでかわしてからカウンターのチョップ。さらにコーナーに飛び乗り、ファレにトルニージョでアタックしていく。
 トンガをライバル視しているファレも途中捕まってしまったが、自力でアンダーソンのブレーンバスターを逆に投げて中西にタッチ。バーナードとお互いにのど輪で押し合った中西は、ロープに飛んだバーナードを水車落としで叩き付けると、ストロングマンとダブルタックルをお見舞い。さらに同時に「ホー」の雄叫びをあげ、野人ステップを踏んだマッスルオーケストラは、ストロングマンのラリアットと中西のマッケンローの合体技を繰り出す。バッド・インテイションズも連係攻撃を反撃していき、ファレにマジックキラーを狙うが、これをマッスルオーケストラがカットすると、そのままファレも加えた3人でそれぞれアルゼンチン・バックブリーカーを決めて、アルゼンチンの三重奏!
 だが、バーナードが何とか脱出し、ほかの2人を救出すると、マッスルオーケストラの2人を場外に追いやる。そしてバーナードがファレに地獄突きを叩き込むと、アンダーソンがファレを担ぎ上げてそのままバーナードに渡し、そこからバーナードがバーナードライバーで叩き付けて3カウント。前哨戦は王者チームの勝利となった。
 するとバーナードは次の防衛戦の相手に強い外国人選手を希望しているため、この日来場しての視察を予告していたノアの現GHCヘビー級王者・杉浦貴をリングサイドに発見! バーナードが近付いていくと杉浦も立ち上がって睨み合い。一触即発のムードの中、バーナードが踵を返して引き揚げていくと、杉浦も席を立って去っていった。もしバーナードのGHC挑戦が決まれば、全日本の三冠ヘビー、新日本のIWGPヘビーに続き、三大メジャー団体のヘビー級王座へ挑戦した数少ない外国人選手となる。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○本間朋晃
5分38秒 逆エビ固め
●三上恭祐

▼第2試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/金本浩二/○タイガーマスク
9分57秒 マスク剥ぎ→反則
邪道/外道/●石井智宏(リキプロ)

▼第3試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
中西学/ストロングマン(CMLL)/●キング・ファレ
12分37秒 バーナードライバー→片エビ固め
○ジャイアント・バーナード/"ザ・マシンガン"カール・アンダーソン/タマ・トンガ

▼第4試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
天山広吉/●永田裕志/井上亘
11分36秒 ボマイェ→エビ固め
○中邑真輔/矢野通/飯塚高史

▼第5試合 IWGPジュニアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]プリンス・デヴィット/○田口隆祐
16分9秒 外道クラッチⅡ
[挑戦者組]●タイチ/NOSAWA論外(東京愚連隊)
※第28代王者組が初防衛に成功

▼第6試合 スペシャルタッグマッチ 30分1本勝負
棚橋弘至/●後藤洋央紀
13分40秒 スターダストプレス→片エビ固め
高橋裕二郎/○内藤哲也

▼第7試合 IWGPヘビー級王座挑戦者決定戦 無制限1本勝負
●真壁刀義
15分54秒 ラリアット→片エビ固め
○小島聡(フリー)
※小島が2・20仙台大会で棚橋の保持するIWGPヘビー級王座に挑戦決定

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