暴挙&反則攻撃でコバックが勝利し、TAJIRIは王座陥落!復活スターバックに大森が挑戦表明!真琴は元WWEディーバ相手に大健闘!

110129_Smash13-1.jpgSMASH
SMASH.13
日時:1月29日(土) 開始:18:00
会場:新宿FACE
観衆:600人(超満員札止め)

 29日、新宿FACEで行われた『SMASH.13』。2011年最初のSMASHは昼夜ダブルヘッダーということで、昼の『SMASH.12』に引き続いて行われた夜の『SMASH.13』だが、メインでは昼に盟友スペル・クレイジーと対戦したTAJIRIが、昼に天敵スターバックと対戦したマイケル・コバックと対戦。戦前、『SMASH.11』での大原はじめ戦を見て、「コバックは怖い」と漏らしていたTAJIRIだが、昼のクレイジー戦でFCF王座を防衛したため、この試合はチャンピオンシップとなった。せっかくスターバックから取り戻したベルトを、天敵に渡すことは出来ないが......

 タイトルマッチ前の国歌斉唱という厳正なるセレモニーの最中、『君が代』になってスクリーンに映し出された国旗のほうをTAJIRIが向いた瞬間、何とコバックは背後からTAJIRIを襲撃するという前代未聞の暴走行為に出る! そのまま場外に連れ出してTAJIRIを痛めつけていったコバックだが、リングに戻ったTAJIRIはミドルキックを返すと、怒りのローキックを連打。雄叫びを挙げてから回転エビ固めを狙ったTAJIRIだが、腕を掴んで引き起こしたコバックは起き上がりこぼし式ショートレンジラリアットからネックブリーカー。
 TAJIRIも串刺し攻撃をタランチュラで切り返そうとするが、パワーで引き抜いたコバックはそのままシットダウン式フェースバスター。それでもTAJIRIはコバックのダイビング・ボディプレスを自爆させると、怒濤のエルボーを連打していき、そのまま場外に雪崩れ込むと客席に鬼の形相で叩き付ける。さらにハンドスプリングエルボーやニールキックで攻め込むTAJIRIは珍しくコーナーに登っていく。しかし追いかけていったコバックは豪快な雪崩式パワースラム!
 するとTAJIRIが「ああいうことはスターバックは絶対にやらないのに、アイツは平気でするじゃないですか」と話していた通り、FCFのベルトを持ち出したコバック。レフェリーが必死で止めようとするが、レフェリーを吹っ飛ばしたコバックは、そのベルトでTAJIRIを殴打。何とかカウント2で返す意地を見せたTAJIRIだが、コバックはダメ押しのコバック・クラッシャーで叩き付け、踏みつけフォールで3カウント奪った。
 FCF王座を奪取したコバックがなおもTAJIRIにストンピングを落としていると、スターバックが入ってきてTAJIRIを救出! トラースキックでコバックを吹っ飛ばしたスターバックは、ベルトを肩にかけて挑発するコバックを尻目にTAJIRIを介抱しにいくが、次の瞬間、何とスターバックはTAJIRIにガットショットを見舞い、決別のパイルドライバー! FCF軍、SMASH軍が入ってきて大乱闘を起こす中、スターバックはなおもTAJIRIをパイルドライバーで叩き付けようとするが、そこにこの日AKIRAとの最終査定試合で好勝負を展開し、AKIRAから「大森さん、スゲーな、やっぱり。あんたスゲーよ。でも壁が突き抜けられないんだよな。分かるよ、その気持ち。オレもスターバックとやって壁を突き抜けた。一秒先には宝物が待っているって。スターバックとやって宝物を掴んだらどうだい? なぁ大森さん、やりてぇんだろ?」と檄を飛ばされた大森隆男が入ってきてTAJIRIを救出! それを見たAKIRAが「大森さん、スターバック戦でもっとデッカイ宝物を手に入れようぜ! こうなったらSMASHの仲間入りだ」と大森もSMASH軍へ加入させることを宣言した。

110129_Smash13-2.jpg 昼の『SMASH.12』ではコバックの急所攻撃からの丸め込みで不覚を取ったスターバックだが、完全復活への兆しは充分見せた。そして夜の『SMASH.13』 ではスペル・クレイジーとハードコアマッチで対戦。ハードコアマッチと言えば、ECW出身のクレイジーに分がありそうだが、スターバックもFCFマットではハードコアマッチを経験しているという。それだけに大量のウェポンを持参して登場したクレイジーに対し、スターバックもTシャツ&ジーンズというストリートファイトスタイルに両手にイスを持って登場。
 観客も「ECW」コールと「FCF」コールとほぼ半分に別れた状態。先にウェポンを手にしたスターバック。場外戦からリングに戻ったスターバックは、クレイジーが持参したウェポンの中から竹刀を持ち出すとクレイジーを殴打していく。クレイジーが意地で受け止めてみせると、スターバックはイスを持ちだしていくが、カニ挟みで倒してスターバックをイスに叩き付けたクレイジーは、イスへのドロップキックでスターバックを吹っ飛ばす。怒りの形相で竹刀を持ち出したクレイジーは、竹刀でスターバックを殴打していくと、場外に連れ出してスターバックを壁に叩き付けて大流血に追い込む。
 旗揚げ戦に続いてまたも壁に穴が開く事態となったが、クレイジーはスターバックをリングに戻すと、イスを乗せてのその場飛びムーンサルトから、イスを踏み台にしてのムーンサルトプレスを連発。だが、得意の首攻めで反撃していったスターバックは、着ていたTシャツを使ってチョーク攻撃をお見舞いすると、串刺し式トラースキックからカーフブランディング。だが、松葉杖を手にしたスターバックに対し、クレイジーは怒りのローキックを連打。さらにコーナーに挟み込んだイスにスターバックを叩き付けるが、スターバックもクレイジーをイスに叩き付けると、イス2脚をマットの上に置き、その上に必殺パイルドライバーで叩き付けて3カウント。ハードコアの申し子であるクレイジーをKOして、完全復活を遂げた。

110129_Smash13-3.jpg WWEディーバになることを目指しているアイスリボンの真琴が、TAJIRIから与えられたチャンスとして元WWEディーバのセリーナと対戦! 憧れの存在と対戦することによって、『真琴物語』も大きく展開しそうなだけに、真琴としてはただ対戦しただけで終わらせることなく、しっかり夢へのステップアップになるようなものを残したい。
 緊張の色が隠せない真琴は、セリーナに圧倒的なパワーで腕を捻りあげられると、早くも悲鳴をあげる。それでも柔軟性を活かして体勢を入れ替え、逆に腕を絞め上げていった真琴はロープに飛ぶとクロスボディを浴びせる。セリーナは強烈なチョップで反撃するが、真琴も歯を食いしばりダブルチョップ3連発でセリーナをダウンさせてから、元WWEディーナにW・W・ニーをお見舞い! しかし真琴のダブルアームを振り解いたセリーナは追走式スピアで真琴を吹っ飛ばすと、真琴のボディを集中攻撃。
 下から蹴り上げたり、ロープに貼り付けてからミドルキックを叩き込んだりして、何度も真琴を悶絶させる。さらにシットダウン式コブラツイストを決めたまま、脇腹に肘グリするというエグイ攻撃まで繰り出したセリーナだが、真琴は必死にロープに足を伸ばして脱出。セリーナはなおもコーナーに押し込んでショルダーでぶつかっていくが、串刺し式スピアをかわしてコーナーに誤爆させた真琴は、「バカヤロウ!」と叫びながらブレイジングキック。
 コーナーに登った真琴の髪の毛を掴んで引きずり降ろし、投げ飛ばしたセリーナだが、ブリッジで立ち上がった真琴は突進してくるセリーナを蹴りで迎撃するとミサイルキックを発射。だが、またも真琴のダブルアームを振り解いたセリーナは真琴のクロスボディをかわすと、必殺のスピアを叩き込んで3カウント奪った。
 憧れの存在であるセリーナに対し、確かな爪痕を残した真琴。その証拠にセリーナは肩を押さえながら苦痛の表情で、倒れた真琴を見つめていた。その後、セリーナがリングを降りると、昼の『SMASH.12』にも乱入した華名&紫雷姉妹のトリプルテイルズが乱入! ロープで真琴を拘束しドロップキックを叩き込むと、TAJIRIがモップを持って入って来る。蜘蛛の子を散らしたように逃げたトリプルテイルズだが、華名が「アメリカかぶれ野郎ども! 外ばっかり見てると足元すくわれるぞ。オイ、クソよ! アメリカ連れて行ってやるって言って、女スケコマしてたらホンマ裁定やぞ! お前制裁したるから来月3vs.1でやってやるぞ。お前のキャンタマ1個ずつもぎ取ったるから」と暴言を吐くと、TAJIRIは「なんちゅう下品なアバズレやねん! マコちゃん、俺はスケコマシじゃないから。よくやったよ!」と言ってから真琴の健闘を改めて称えた。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 ワールドトライアウトマッチ 時間無制限1本勝負
○木藤裕次(フリー)
6分59秒 クロスフェイス
●D-レイ 3000

▼第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○AKIRA(フリー)
14分4秒 ムササビプレス2連発→片エビ固め
●大森隆男(フリー)

▼第3試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
朱里/●児玉ユースケ
12分33秒 ロー林グプレス→片エビ固め
小路晃/○リン・バイロン

▼第4試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●真琴(アイスリボン)
12分40秒 スピアー→片エビ固め
○セリーナ

▼第5試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
●KUSHIDA/Mentallo
8分9秒 フィンランド式フォアアーム→エビ固め
○大原はじめ(FCF)/ジェシカ・ラブ(FCF)

▼第6試合 ハードコアマッチ 時間無制限1本勝負
○スターバック(FCF)
16分3秒 イス上へのパイルドライバー→片エビ固め
●スペル・クレイジー

▼第7試合 FCFチャンピオンシップ 60分1本勝負
●TAJIRI
12分31秒 コバック・クラッシャー→踏み付け式体固め
○マイケル・コバック
※TAJIRIが2度目の王座防衛に失敗。コバックが新王者となる

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