TAJIRIが盟友クレイジーと日本で初めて行ったシングルで辛勝!スターバックとの欧州最強決定戦はコバックが急所攻撃で勝利
SMASH
SMASH.12
日時:1月29日(土) 開始:12:00
会場:新宿FACE
観衆:580人(満員)
29日、新宿FACEで行われた『SMASH.12』。昨年旗揚げしたにも関わらず、次々に大会を成功させてきたSMASHの2011年は昼夜ダブルヘッダーでスタート。まず昼の『SMASH.12』のメインでは昨年11・22JCBホール大会で、TAJIRIがスターバックから奪回したFCF王座に盟友スペル・クレイジーが挑戦! 共にECWで何とも対戦してステップアップしていった両者だが、日本でのシングルマッチはこれが初めて。新宿FACEがECWアリーナに思えるような試合が期待された。
観客からも「レッツギークレイジー」コールが起こり、クレイジーも乗っている様子。お互いにフライングメイヤーで投げ合うと、スピーディーなチェーンレスリングを展開。さらにクレイジーが飛び付き式のアームドラッグで投げれば、TAJIRIもコルバタを返していく。モンキーフリップの応酬から場外に追いやられたクレイジーがイスを手に「ECW!」と叫びながらエプロンに上がってくると、TAJIRIはハンドスプリングアタックでイスごとクレイジーを吹っ飛ばす。
徐々にハードコアな展開になってきたが、クレイジーがスリーパーに捕らえるとTAJIRIは指に噛みついて脱出。しかしクレイジーもサミングをお返し。TAJIRIはアトランティダから背中にハイキックを叩き込むと、ハンドスプリングエルボー。しかしバズソーキックをかわしたクレイジーはニールキックを叩き込む。さらにクレイジーはコーナー1段目〜3段目と順々に角度を上げてムーンサルトプレスを投下していくが、3発目をかわしたTAJIRIは回転エビ固めで丸め込む、クレイジーも丸め込みで切り返すが、そこから立ち上がったTAJIRIはクレイジーの側頭部にトラースキックを叩き込むと、続けてバズソーキック! これで3カウントを奪った。
久しぶりのクレイジーとの一戦はECWっぽさよりも、まずはお互いの現状を確認し合うようなレスリングとなったが、試合後TAJIRIは「ちょっと過去の試合を越えようとか考え過ぎちゃいましたね。もっと自由にやればよかった」と反省気味に語った。
昨年、SMASHマットにFCF旋風を巻き起こしたスターバックだが、TAJIRIに敗れたあとは、ホームのフィンランドでAKIRAにも敗れ絶不調。そのタイミングで"天敵"であるマイケル・コバックと対戦することになった。だが、スターバックはTAJIRI戦後にコバックに襲撃されたこに怒り心頭! この"欧州最強決定戦"でコバックに勝利して完全復活を証明したいところ。
入場時から薄ら笑いを浮かべながら自らの肉体をアピールするコバックに対し、珍しくエキサイトしながら挑発していくスターバック。ゴングと同時にナックルパートを叩き込んでいったスターバックは、フェースクラッシャー、ココナッツクラッシュ、ニールキックと一気呵成に攻めていく。さらに場外でもスターバックが優勢に攻撃していき、リングに戻ってダイビングラリアットを叩き込むと、コバックはリック・フレアーばりに「ちょっと待ってくれ」のポーズ。
スターバックは容赦なく攻撃を仕掛けていくが、コバックはレフェリーを盾にすると、ブラインドを突いて急所攻撃! すかさずエルボースマッシュで反撃していったコバックは「ヨーロピアンスタイル!」と余裕のアピール。さらにサマーソルトドロップまで落としていたコバックはお株を奪うパイルドライバーを狙うが、さすがにこれに怒ったスターバックはリバースで切り返す。逆にパイルドライバーを狙ったスターバックをジャックナイフ式エビ固めで切り返したコバックは、すかさずクローズラインを打っていくが、これはスターバックも相打ちに持ち込む。
そこから反撃を試みるスターバックだが、コバックはコンプリート・ショットを決めると、起き上がりこぼし式ショートレンジラリアット。さらにストレッチボムの体勢からジャンプして変型のコンプリート・ショットで叩き付けたコバックは必殺のコバック・クラッシャーを狙うが、スターバックも何とか逃れてトラースキック。そしてお馴染みの気を溜めるポーズから必殺のパイルドライバーを狙うが、リバースで持ち上げたコバックはアックス・ギロチン・ドライバーで切り返す!
トドメのコバック・クラッシャーこそ逃れたスターバックは、場外にコバックを連れ出して攻撃。再び形勢を逆転すると、コバックをリングに戻して自身もリングに戻ろうとするが、その隙を突いてコバックは急所攻撃! そのまま首固めで丸め込んで3カウントを奪った。
メインのTAJIRIvs.クレイジーを入場口の前でイスに座りながら見ていたコバック。TAJIRIがクレイジーに勝ったFCF王座を防衛したことで、夜の『SMASH.13』での一騎打ちがFCFタイトルマッチに決まった瞬間、コバックはリングに乱入してTAJIRIを急襲!
すかさず盟友のクレイジーがコバックに攻撃していくが、試合直後ということで疲れているクレイジーにもコバックはストンピングを見舞っていく。すると、そこにスターバックが登場! 大歓声を浴びたスターバックはクローズラインでコバックを吹っ飛ばしてみせる。コバックは立ち上がったTAJIRIを挑発しながら、ひとまず退散。その間にリング上では夜の『SMASH.13』でハードコアマッチを行うスターバックとクレイジーがいまにも試合を始めそうな勢いで睨み合うが、ここはTAJIRIが割って入り、ひとまず事態を収拾した。
なお、乱入を予告していた華名&紫雷姉妹のトリプルテイルズは第3試合の大原はじめ&ジェシカ・ラブvs.リン・バイロン&児玉ユースケの試合後に乱入! 試合でボロボロになった児玉を襲撃し、ロープで絞死刑にしていると、怒り心頭の様子でTAJIRIが救出に入った。すると華名は「約束通り紫雷姉妹連れ来たわ。これから無差別テロゲームの始まりや!」と宣戦布告。TAJIRIは「何がゲームだ。こっちは真剣にやってんだよ! 二度と来るな、このアバズレ!」と言い返し、バックステージでも「夜も乱入するようならトコトン追いかけてやりますよ!」と激怒した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 ワールドトライアウトマッチ 時間無制限1本勝負
○AKIRA(フリー)
9分8秒 ムササビプレス→片エビ固め
●D-レイ 3000
▼第2試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
●小路晃
5分43秒 アックスボンバー→片エビ固め
○大森隆男(フリー)
▼第3試合 タッグマッチ 時間無制限1本勝負
リン・バイロン/●児玉ユースケ
10分8秒 フィンランド式フォーアーム→片エビ固め
○大原はじめ(FCF)/ジェシカ・ラブ(FCF)
▼第4試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
●KUSHIDA
12分3秒 ジャックナイフ式エビ固め
○Mentallo
▼第5試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
●朱里
9分30秒 スピアー→片エビ固め
○セリーナ
▼第6試合 シングルマッチ時間無制限1本勝負
●スターバック(FCF)
15分6秒 首固め
○マイケル・コバック
▼第7試合 FCFチャンピオンシップ 60分1本勝負
[王 者]○TAJIRI
18分58秒 バズソーキック→片エビ固め
[挑戦者]●スペル・クレイジー
※王者TAJIRIが王座初防衛に成功
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