40歳にして絶倫のフジイを下した吉野の前に、最年長の望月と新軍団Blood WARRIORSが立ちはだかる!

110118_DragonGate-1.jpgDRAGON GATE
2011 PRIMAL GATE
日時:1月18日(火) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:2100人(満員)

 18日、後楽園ホールで行われたドラゴンゲート『2011 PRIMAL GATE』。前日の静岡大会が雪により選手が会場に到着出来ず大会中止になるというアクシデントがあったが、2011年一発目の後楽園ホールでは吉野正人の持つドリームゲート王座に、1・10名古屋大会で土井成樹&Gammaを破り、望月成晃とのタッグで念願のツインゲート王座を奪取したドン・フジイが挑戦。
 フジイは昨年の11・23大阪大会で土井が"吉野くじ"を破壊したあとも、自分の名前が書かれたボールを大事に取って置き、1・10でツインゲート王座を奪取した直後に、吉野への挑戦を表明。40歳のフジイだが、まだまだ元気いっぱい! CIMAらとは袂を分かったが、残ったベテラン軍の望月、シーサー、スト市が作った騎馬に乗り、アラケンを帯同して入場。

 王者・吉野はフジイの左腕にドロップキックを叩き込むと、アームロックやグラウンドでの腕決め卍固め風のジャベで集中攻撃。苦悶の表情でロープに逃れたフジイだが、吉野は素早くコーナーに登るとフットスタンプをフジイの左腕に落とす。しかしフジイもショルダータックルで吉野をなぎ倒すと、伏せてかわすとした吉野を踏みつけ、さらにバックドロップで叩き付けると、ネックツイストやチンロックから、首筋への袈裟斬りチョップ、パイルドライバーで首に集中攻撃!
 さらに珍しく突進してきた吉野をソバットで迎撃すると、前屈みになった吉野にランニング式カカト落とし! そしてWARスペシャルでギリギリと絞め上げる。必死にロープに逃れた吉野だが、フジイはグーパンチからの逆水平チョップでコーナー際に吉野を追い込む。串刺し攻撃で反撃を試みた吉野だが、両足をキャッチしたフジイはそのまま吉野の顔面を後方のターンバックルに叩き付けると、のど輪落としからのラリアットで場外に叩き落とし、エプロンからプランチャ。
 かわした吉野は逆にトペを発射するが、フジイは吉野のセコンドについていた横須賀享を引っ張り込んで誤爆を誘い込む。吉野もフジイを鉄柱に叩き付けリングに戻ると、こうもりを決めていき、ロープ際で四つん這いに倒れたフジイに、場外ダッシュのドロップキックをお見舞い。しかし吉野がリングに戻って突進すると、フジイはカウンターのテーズドロップを決める。それでも吉野はコーナーに登っていくが、ロープを揺らしてミサイルキックを防いだフジイは、コーナーに登っていって雪崩式フランケン。
 だが、何とフジイは頭からマットに真っ逆さま! 強かに頭を打ったフジイだが、何とか吉野をのど輪落としで叩き付けてからダウン! 両者ダウン状態から頭を抑えて立ち上がったフジイは、ロープを揺らして自らを鼓舞するとパワーボムの体勢に。これをリバースで切り返した吉野は旋回式ネックブリーカーから超高角度ミサイルキックを叩き込むが、フジイもショートレンジラリアットを返す。だが、吉野はトルベジーノからソル・ナシエンテへ!
 一度はそのまま倒れたフジイだが、何とか起き上がるとそのままバスターで叩き付けてカバー。吉野がカウント2で返したことでソル・ナシエンテから脱出したフジイに対し、吉野は土井も倒した雪崩式ライトニング・スパイラルを狙うが、フジイはこれを雪崩式のど輪落としで切り返す。そして見事なナイスジャーマンで投げていくが、カウントは2! 20分が経過し、フジイは後頭部ラリアットから投げ捨てジャーマンで投げると、さらに後頭部へのラリアットから秘技タイガースープレックスで投げていく。だが、これもカウントは2! フジイのラリアットを倒れずに耐えた吉野は腕吉野からトルベジーノ2連発で叩き付け、もう一度ソル・ナシエンテを狙うが、フジイはこれを外道クラッチで切り返す! これで3カウント入ったと思い、思わずセコンドの望月がフジイに駆け寄っていくが、レフェリーはカウント2だと主張!
 フジイはラリアットからパワーボムを狙うが吉野はウラカンで切り返す。しかしフジイはなおも回転してエビ固め。カウント2で返した吉野はラ・マヒストラルを狙うが、フジイは再び外道クラッチで切り返す。だが、何とか返した吉野はフジイの腕を取ると、奥の手であるリベリーナ・エスペシアル(腕決め首固め)で丸め込んで3カウント! 苦しい闘いを制して4度目の防衛に成功した。

110118_DragonGate-2.jpg 昨年末から突如現れ、現れては消えるという不気味な行動を繰り返していた謎の鉄仮面軍団。なかなかその正体を明かさなかったが、1・14大阪大会のメインで行われたWORLD-1vs.KAMIKAZEの試合後に再び乱入! 吉野たちは鉄仮面軍団の捕獲に成功したが、そこにもう1つの鉄仮面軍団が現れて吉野たちを襲撃すると共に、捕らわれていた鉄仮面たちを救出! そして2つの鉄仮面軍団はついにその仮面を脱ぎ捨てたのだが、何とその正体は土井やGammaをはじめとする土井軍団と、CIMAやマライサらWARRIORS! てっきり袂を分かったと思っていたCIMAとGammaもガッチリ握手を交わし、何と総勢10名という一大勢力の誕生をアピール!
 「これからのドラゴンゲートは群雄割拠。小さなユニットは潰すだけ。こっちに来て仲間になるか、それとも敵か、答えは2つにひとつ」と、ドラゲーの勢力図を二分することを示唆したCIMAだが、第1試合の試合前に「WARRIORSwith土井ちゃん軍団がやってきたぞ! 見ての通り大所帯ですが、やりたいことはとくに決めていません。ノリでやっていきたいと思っているのですが、先週の金曜日の結成されたWARRIORSwith土井ちゃん軍団ですが、軍団名を発表するってことですので、土井ちゃんお願いします!」と言って土井にマイクを渡すが、土井は「まだまだ! 第1試合もやってないのに早いよ!」とジラす。
 結局、その後もWARRIORSwith土井ちゃん軍団(仮称)の選手が試合をしてもユニット名はなかなか発表されず、セミのCIMA&Gamma&土井vs.YAMATO&サイバー・コング&KAGETORAの試合に。WARRIORSwith土井ちゃん軍団(仮称)はセコンド陣たちと一緒に「成樹、ドーイ!」と土井をプッシュする雄叫びをあげる。さらに復活した大阪06(CIMA&Gamma)も抜群の連係を見せ、大将の鷹木信悟を欠くKAMIKAZEに対して圧倒的な強さを示す。そんな中、1人気を吐いていたのがサイバー。ボディスラムやダブルラリアットで次々にWARRIORSwith土井ちゃん軍団(仮称)の面々を吹っ飛ばしていく。
 しかしCIMAと土井もブラッド・ジェネレーション時代を彷彿させるスーパードロルを決め、KAGETORAが土井に一騎当千が狙った際も大阪06が入ってきてダブルのトラースキックでカット。さらにトレイン攻撃から土井が大暴走をお見舞いすると、大阪06がトカレフ二丁拳銃を発射! カットに入ってきたYAMATOとサイバーを場外に追いやった大阪06は、そのまま同時にトペを発射。その間に土井はKAGEにマスキュラーボムを狙うが、KAGEも必死に防御。すると土井はDOI555でKAGEを叩き付け、そこからバカタレスライディングキックを叩き込んで3カウント。
 そしてCIMAが満を持してユニット名発表を土井に促すが、土井は「軍団名考えているけど、まだ完全には決まってないねん。候補は2つあって、どっちも捨てがたいんだけど」とハッキリしない。そこでCIMAはここでその2つを発表して、ほかのメンバーやお客さんでいいほうに決めたらいいと提案。それを聞いた土井が発表した新ユニット名候補は「スーパーハイテンションズ」と「ウルトラマシンガンズ」。ある意味土井らしいネーミングセンスだが、当然メンバーの反応も観客の反応も微妙......
 「土井ちゃん、勘弁してください!」と2つとも却下したCIMAは、実はこんなこともあろうかと土井以外のメンバーである程度新ユニット名を考えてきたと言い、土井考案の「スーパーハイテンションズ」のハイテンションというのはWARRIORSのことであり、WARRIORSという名前は残して、そこに土井が最初に暴走したのがBlood Generationだった頃ということで、新ユニット名を「Blood WARRIORS(以下BW)」にすると発表! 土井はもちろん、リコシェはブロディ・リーもこれを承諾し、正式メンバーではないNOSAWA論外を除く10人のメンバーでピラミッドを作ってアピールした(ただしブロディはデカ過ぎるため、横で立っているだけ)。

110118_DragonGate-3.jpg メイン終了後、吉野がフジイに「ドン・フジイ、それにしてもあんたは恐ろしい男やな。40歳で年間200試合近くやって、ただでさえキツイのにこれだけのコンディション作って、これだけの40歳見たことないぞ。やっぱりあんたは絶倫や! お客さん、ドン・フジイという男は本当に素晴らしいですよね。今日はこのドリームゲートに挑戦してくれてありがとう」と言うと、一礼したフジイは望月らと退場。しかし吉野が「吉野くじ抽選会をやるところですけど、土井に壊されてしまったので挑戦会は出来ませんが、俺はあのボールに名前が書かれた選手とは全員防衛戦をやろうと思っているんや」と言ったところで、望月が再びリングへ。
 望月は「ドン・フジイにこれだけの試合見させられて、最年長の俺が燃えないわけにはいかないんだよ。吉野、ボールはねぇけど、お前のドリームゲートに挑戦表明させてもらうぞ!」と名乗りを上げる。だが、吉野はボールがなくなった以上、歴代王者といえどそう簡単には挑戦させるわけにはいかない上に、望月が最近シングルで結果を残していないことを指摘する。
 すると、そこにBlood WARRIORSの面々が登場! そしてCIMAが吉野に向かって「いまの試合、モニタで見たけどシビれたぞ! フジイのおっさんが挑戦するのは、俺らBlood WARRIORSが結成する前に決まっていたことだから邪魔せんかったけど、結成されたいま、ドリームゲートのベルトは喉から手が出るほど欲しいんや。でも俺も土井ちゃんも吉野に負けてるから、俺らからは何も言えん。Gammaちゃん! 行けるかい?」と言い放つ。すかさず望月がGammaは歴代ドリームゲート王者ではないことを指摘するが、Gammaは「フジイのおっさんだって控室で拾ったボールで挑戦出来るんだったら俺が挑戦してもいいじゃねぇか!」と言い張る。
 仕方なく望月がシングルでの結果を残すためにも、Gammaと次期挑戦者決定戦をやると提案するが、Gammaは「わかった。挑戦者決定戦やってやるよ! でもお前の条件を飲んだんだから、俺の条件飲んでもらうぞ」と言い出し、何と自分が望月と対戦するのではなく、望月とブロディ・リーが対戦してブロディが勝った場合は、Gammaが吉野のドリームゲート王座に挑戦するとブチ上げる!
 「それは挑戦者決定戦とは言わねぇだろ!」と文句を付ける望月に対し、Gammaは「ブロディがそんなに怖いなら、谷嵜にしてやってもいいけど、それなら『Gammaさん、ブロディが怖いので谷嵜にしてください』って言え!」と挑発。すると望月は「ブロディとやってやるよ! その条件でやってやるよ!」と承諾。これを受けて八木本部長が2・10後楽園大会で望月vs.ブロディの次期DG王座挑戦者決定戦(ブロディが勝った場合はGammaは次期挑戦者)を行うことを正式決定!
 そしてBlood WARRIORSが引き揚げようとすると、今度は吉野が「ちょっと待て。お前らPACをWORLD-1から引き抜こうとしているらしいな? どういうことや?」と詰め寄っていく。するとCIMAはまだPACはドラゲーと2011年の契約を交わしていないので、契約する際に"Blood WARRIORS所属"としてサインすることには問題ない。それにリコシェのような選手には、いまPACのような選手とタッグを組むことがいい経験になると説明。一見正論っぽいが、吉野は「そんなもの認められるわけないやろ!」と拒絶。
 そこになぜか土井も入ってきて、よそ見をしていた琴香を急襲! その様子を見た吉野が「お前とPACがいたらPACまで頭悪くなるわ!」と言い出したため、カオス状態に......。すると八木本部長が「PACのような素晴らしい選手は、そんな罵しり合いで奪い合うものじゃないだろ?」と割って入り、プロレスなのだからリング上で正々堂々奪い合えばいいと3vs.3による"PAC・コントラ・PAC"を提案! 最終的にBlood WARRIORSからはCIMA、Gamma、土井の3人が出て、WORLD-1からは吉野、ハルク、横須賀の3人が出て行くことに決定。2・10後楽園で勝ったほうがPACを獲得出来るPAC・コントラ・PACが行われることも決定した。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 6人タッグマッチ 20分1本勝負
堀口元気/○斎藤了/NOSAWA論外(東京愚連隊)
12分29秒 ダブルクロス→体固め
スペル・シーサー/超神龍/●琴香

▼第2試合 シングルマッチ 20分1本勝負
○谷嵜なおき
9分47秒 インプラント→エビ固め
●K-ness.

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○横須賀享/B×Bハルク
17分3秒 夢限→片エビ固め
ドラゴン・キッド/●リコシェ

▼第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
望月成晃/●新井健一郎
7分28秒 投げっ放しドクターボム→体固め
神田裕之/○ブロディ・リー

▼第5試合 6人タッグマッチ 45分1本勝負
CIMA/Gamma/○土井成樹
21分27秒 バカタレ・スライディングキック→エビ固め
YAMATO/サイバー・コング/●KAGETORA

▼第6試合 オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○吉野正人
23分56秒 リベリーナ・エスペシアル
[挑戦者]●ドン・フジイ
※王者が4度目の防衛に成功

このページの先頭へ
コラム女子プロレス団体『FEATURES』
スターダム世IV虎の番長日記
はるか悠里の格闘アイドル育成計画
スターダム須佐えりの初勝利への道
月別アーカイブ
団体