約14年ぶりとなった藤波vs.長州の名勝負数え唄に、後楽園ホールは超満員!試合中に負傷した初代タイガーはライガーとの一騎打ちを要求!
LEGEND THE PRO-WRESTLING実行委員会
LEGEND THE PRO-WRESTLING
日時:1月10日(月) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:2054人(超満員札止め)
10日、後楽園ホールで行われた『レジェンド・ザ・プロレスリング』。これまでドラディションやリアルジャパンのリングで合体してきたレジェンドレスラーの藤波辰爾、長州力、初代タイガーマスクが、プロレス復興を目指して立ち上げたのが、このレジェンド・ザ・プロレスリングだ。
第1弾となる後楽園大会のメインで行われたのは、13年5カ月ぶりとなる藤波vs.長州の"名勝負数え唄"。もしかしたら最後になるかもしれない名勝負数え唄を見届けようと、後楽園ホールには立ち見を含む2054人超満員札止めの観客が詰めかけた!
そして「29年前、場所も同じ後楽園ホールから生まれた日本人対決の原点」と伝説の"噛ませ犬"発言から藤波vs.長州の抗争が始まったことを煽りVで紹介すると、田中秀和リングアナに呼び込まれてまずは長州が『パワーホール』に乗って入場。続いて新アレンジの『ドラゴンスープレックス』に乗って真っ白な飛龍のロングガウンを羽織った藤波が入場。早くも臨戦態勢で藤波を見つめる長州に対し、淡々と準備を整える藤波。まさしく後楽園ホールが"あの頃"に戻ったかのような雰囲気に包まれる。
握手もないまま試合開始。まずはロックアップから長州がコーナーに押し込んでいくが、体勢を入れ替えた藤波は離れ際に張り手。一気に場内が沸き上がる。ヘッドロックに捕らえた長州を藤波がロープに振ると、長州はいきなりのリキラリアット! これぞハイスパートレスリングという立ち上がり。
藤波はじっくりとグラウンドに持ち込もうとするが、長州はフライングメイヤーからエルボーを落として首4の字へ。藤波は反転して首を抜くと弓矢固めを狙うが、ポジションが悪く断念。ローキックの連打からドロップキックを狙った藤波を自爆させた長州は、サソリ固めを狙うが、藤波はステップオーバーされる前にロープに脱出。ガットショットを叩き込む長州の足をキャッチした藤波はドラゴンスクリューから足4の字固めへ。
ロープに逃れた長州にダイビング・ニードロップを投下した藤波だが、長州もすぐさまリキラリアットをお返し。だが、2発目のラリアットを腕でブロックした藤波は延髄斬りから卍固めへ。体勢が崩れると藤波はすかさずコブラツイスト。これを腰投げが脱出した長州だが、藤波は 日本式回転足折り固めへ......だが、藤波が試合後「不完全な形だったんで返してくるかなと思ったんだけど」とコメントしたように、藤波がブリッジをする前に長州は3カウントを許してしまったため、やや呆気ない幕切れとなってしまった。
長州が足早にリングを降りてしまった一方で、マイクを持った藤波は「あれからかなりの月日が経ちましたが、再びこのリング上で長州選手とシングルマッチが出来るとは思ってもみませんでした。今回、初代タイガーマスクと長州選手とレジェンドを立ち上げて、もう一度このような雰囲気をプロレス界に取り戻すように頑張っていきます」と締めの挨拶。その頃、長州はインタビュースペースで「一番大事な感情がちょっとね。やっぱり(普段から)やり合っていかないと。でもこんだけ客が入ってくれると面食らってますよね。まぁいいキッカケになったと思いますよ」と試合内容には不満は残ったようだが、超満員だった客席を見て「壮観だね。30年前の新日本みたいでよかったです」と満足気な表情で語った。
昨年末に胆石が再発して緊急入院した藤波は「病院のベッドに横たわっている状況からすると、よくこのシングルのためにリングに上がれているなっていうのが率直な気持ちです」と語ったが、師匠・アントニオ猪木からの提案もあって2・5IGF福岡大会からレスラー生活40周年記念試合を開始すると発表。「1試合1試合を大事にしたい」と語った藤波は、記念試合で対戦したい選手として、かつてのライバルであるボブ・バックランドやリック・フレアー、チャボ・ゲレロ、ミル・マスカラスの名前を挙げた。なお、今後も長州との名勝負数え唄が継続するかどうかについては、「彼はそのときの瞬間、瞬間の気持ちで動いていますから。果たして次のシングルに彼が首を縦に振るか分かりませんけど、自分は反対に今日の結果により逃げられませんから、彼がやろうって言ったときにはいつでも対戦出来ないといけない」と語った。また名勝負数え唄が見られる日は来るのだろうか......
レジェンド・ザ・プロレスリングもう1人の立ち上げメンバーである初代タイガーマスクは、闘魂三銃士と同期のAKIRAとタッグを組み、初代タイガーに憧れてプロレスラーになった獣神サンダー・ライガー&ウルティモ・ドラゴンと対戦。リスペクトを表現するようにタイガーマスク風のマスクを被って登場したウルティモに対し、ライガーはタイガーが差し出した手を払いのけて握手を拒否。
闘うことでリスペクトを表現するのがいかにもライガー流。タイガーも先発で出て行き、ライガーにいきなりローキックからハイキックを叩き込んでいくが、ライガーもランニング掌底を返す。ライガーのハンマーロックを足払いで脱出したタイガーだが、ライガーはインディアンデスロック+アームロックの複合技に捕らえる。タイガーからAKIRAにタッチすると、ライガー&ウルティモはダブルのフライングクロスチョップをお見舞い。さらにライガーはロメロスペシャルやカベルナリアでAKIRAを追い込む。
しかしAKIRAもライガーボムを着地すると、延髄蹴りからのDDTで叩き付けてタイガーにタッチ。キックの連打でライガーを追い込んでいったタイガーだが、このときタイガーは左足を負傷! すかさず蹴りをブロックしたライガーがウルティモにタッチすると、タイガーは一旦場外にエスケープし、足の状態を確認。そしてリングに戻り、すぐにAKIRAにタッチ。フライング・ラリアットやオールドボーイでウルティモを追い込み、カットに入ってきたライガーの掌底もかわしてウルティモに誤爆させたAKIRAは、ムササビプレスを投下するがカウント2。
AKIRAがタイガーにタッチするが、スピードが鈍ったタイガーの蹴りをキャッチしたウルティモは左足にエルボーを落とす。さらにライガーが抑え付けた左足にウルティモがヒップトスを落とすと、ライガーはヒザ十字固めへ。何とかロープに逃れたが、もはや立ち上がることもままならないタイガー。ライガーがカットに入ろうとするAKIRAを抑え付けると、ウルティモがタイガーにローキックの連打からアサイDDTを決めて3カウント。
何とも不本意な敗戦となってしまったタイガーは、インタビュースペースでヒザが抜けてしまったことを悔やんだが、「いやぁ、ライガーの一撃は強烈だね。絶対仕返ししないと気がすまないな!」と言ってライガーとのシングルマッチを要求した。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 新春お年玉特別シングルマッチ20分1本勝負
○菊タロー(アキバプロレス)
10分34秒 シャイニング・菊ザード→体固め
●えべっさん(大阪プロレス)
▼第2試合 タッグマッチ20分1本勝負
長井満也(ドラディション)/○アレクサンダー大塚(AODC)
10分39秒 ASD→体固め
スーパータイガー(リアルジャパン)/●タイガーシャーク(リアルジャパン)
▼第3試合 6人タッグマッチ30分1本勝負
ヒロ斉藤(ドラディション)/ベアー福田(SECRET BASE)/●田島久丸(ドラディション)
13分52秒 火の玉ボム→体固め
○菊地毅(フリー)/泉田純至(フリー)/橋誠(フリー)
▼第4試合 タッグマッチ30分1本勝負
○大森隆男(フリー)/石井智宏(リキプロ)
15分30秒 アックスボンバー→片エビ固め
●本田多聞(フリー)/関本大介(大日本プロレス)
▼第5試合 タッグマッチ45分1本勝負
●初代タイガーマスク(リアルジャパン)/AKIRA(フリー)
12分50秒 アサイDDT→片エビ固め
獣神サンダー・ライガー(新日本プロレス)/○ウルティモ・ドラゴン(フリー)
▼第5試合 シングルマッチ〜14年ぶりの名勝負数え唄〜60分1本勝負
○藤波辰爾(ドラディション)
9分29秒 エビ固め
●長州力(リキプロ)
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