世界タッグ奪取に失敗したブードゥーがKENSOを追放!大日本勢がアジアタッグに照準!武藤&鈴木もタッグ王座獲りへ

110103_AJP-1.jpg全日本プロレス
2011 新春シャイニング・シリーズ
日時:1月3日(月) 開始:12:00
会場:後楽園ホール
観衆:1900人

 3日、後楽園ホールで行われた全日本プロレス『2011 新春シャイニング・シリーズ』。昨年末の『世界最強タッグリーグ戦』で優勝したKENSO&KONOが、太陽ケア&曙の持つ世界タッグ王座に挑戦。世界タッグ王座を執拗に狙っているブードゥー・マーダーズだが、2日の後楽園大会でTARUとKENSOに不協和音が発生! 試合結果次第ではブードゥーが分裂する可能性も出て来た。

 KENSO&KONOのセコンドにはTARU以下ブードゥー・マーダーズ(以下VM)のメンバー全員がつくが、TARUは微妙な距離からKENSOを見つめる。するとKENSOはTARUに向かって「もうお前は必要なんだよ! 帰れ!」と言い放つ。するとTARUは「じゃあベルト獲ってこいよ、オラー!」と言い返してから、そのままバックステージへと姿を消した。そして王者チームが入場すると、曙はKENSOを激しく睨み付ける。
 そして試合が始めると、KENSOが大ハッスル。プランチャを発射したと思ったら、コーナーに登ってケブラーダを予告。まさかと思ったが、場外のケアにではなくリング内の曙にクロスボディというフェイント。さらに腰巻きを使って曙にチョーク攻撃を見舞っていくと、KONOもイスを使ってチョーク攻撃。ところが、ここでKENSOがKONOに向かって「イスはやめろ! イスはダメだ!」と言い出す。この辺からVM側に不穏な空気が漂い始める。KENSOの2度目のプランチャを曙がかわすと、KONOが再びイス攻撃。
 KENSOが止めに入ると、ついにKONOは「うるせー!」と言ってイスでKENSOを一撃! 慌ててセコンドの稔らが止めに入るが、KONOはさらにイスで一撃加え、KENSOは鉄柵の外まで吹っ飛ぶ。リングに戻ったKONOは1人で王者チームを相手にするが、さすがにハワイアンコンビ相手に1人では辛く、すぐに劣勢になってしまう。KENSOはKAZADAの肩に担がれ、林リングドクターに付き添われて退場。
 ローンバトル状態となったKONOを救うため、金属バットを持ったTARUがリングに入ってくると、稔やスーパー・ヘイトらもリングに上がってハワイアンコンビを襲撃! さらに流血した額にテーピングを巻いたKENSOも戻って来る。MAZADAが止めようとするが、KENSOは張り手をお見舞い。そしてエプロンに上がったKENSOは強引にKONOにタッチすると、ケアにスピアを叩き込み、曙にはフロントキック。さらにエプロンに上がってきたTARUにもフロントキック!
 だが、またしてもKONOがイスでKENSOを一撃! 混乱の乗じてケアが波乗りスープレックスからTKO34thで叩き付けると、ハワイアンコンビはトレイン攻撃。そしてKONOが一切助けに入る素振りを見せないところに曙がダイビング・ボディプレスを投下して3カウント奪った。大の字に倒れたKENSOにKONOがなおもストンピングを落としていると、TARUが「KONO、やめとけ、やめとけ。こんなクソを蹴っても何の役にも立たんぞ。オイ、KENSO、ハッキリ言わせてもらうぞ。お前はブードゥーの癌や。しかも相当な末期な。お前が試合をする度にワシが長年かかって作ったブードゥーが壊されそうなんや。お前のような空気が読めない奴は即刻解雇や!」とVMからの追放を宣告。インタビュースペースでも「長年作り上げたブVMの絆をよ、あいつ1人でよ、空気読めん動きしやがって。まぁ、俺に楯突くなんて100万年早いからよ。まぁ全日本からも即刻解雇やな」と言い放った。

110103_AJP-2.jpg 大日本プロレスから関本大介&岡林裕二が全日本マット初参戦! 全日本側は浜亮太&中之上靖文が迎え撃ったのだが、これが大当たりだった! いきなり浜が関本に向かって「来いよ、オラ!」と挑発すると、ド迫力のタックルのぶつかり合いを展開。関本をなぎ倒した浜は全体重をかけて関本を踏みつけ、いきなり対抗戦モード全開。
 中之上のエルボーを受けた関本は逆水平チョップで応戦。続いてタッチを受けた岡林がショルダータックルでなぎ倒すが、中之上もすぐに立ち上がってエルボーで応戦。だが、大日本勢はパワーで中之上を圧倒していき、関本が首をねじ切らんばかりにひん曲げてからキャメルクラッチに捕らえる。これは浜がカットしたが、岡林がなおもオクラホマスタンピートからブレーンバスターの体勢に。
 だが、踏ん張った中之上は逆に投げていき、意地を見せる。満を持してタッチを受けた浜はパワー全開で岡林を圧殺していき、DDTからのエルボードロップ。岡林は浜のジャンピング・ボディプレスをかわすと関本にタッチ。関本と岡林は合体ブレーンバスターを狙うが、浜は重たい。しかし関本はショートレンジラリアットを叩き込むと、岡林もラリアットを叩き込み、そこから豪快に合体ブレーンバスターで浜の巨体を投げることに成功!
 さらに関本は浜のバックを取るが、投げさせなかった浜は、諦めてラリアットを狙った関本にカウンターの体当たり。さらに中之上とトレイン攻撃を決めると、浜のボディプレス→中之上がダイビング・エルボードロップ。浜は岡林を場外に連れ出して鉄柵に叩き付けると、浜の体当たりしていったが、岡林がかわしたため鉄柵に誤爆! その間にリング上の関本は中之上をカウンターのラリアットで吹っ飛ばす。だが、中之上はカウント2で返してみせる! すると鬼の形相の関本は豪快なジャーマンでブン投げ、中之上から3カウントを奪った。
 試合後、インタビュースペースで関本は「うちのグレート小鹿社長の代名詞でもあるアジアタッグを狙いたいですね。昔から"虎穴にいらずんば虎児を得ず"ということわざがあります。まさに全日本プロレスは、豪傑がそろう虎の穴だと思ってます。そこに入らなければ虎の子(=アジアタッグ)はもって帰ることはできないと思います」と、今後もアジアタッグを狙って全日本に参戦することを示唆した。

110103_AJP-3.gif 全日本マットに武藤敬司、船木誠勝、AKIRAの同期の3人が集結! 2日の後楽園大会では船木を加えたトリオを結成したものの、試合中の誤爆が引き金となってかなりギクシャクしていた武藤が鈴木だが、この日は2人でタッグを組み、船木&AKIRAと対戦した。
 SMASH仕様のコスチュームで登場したAKIRAを船木がロープを開けてリングに招き入れると、久しぶりにタッグを結成する2人はガッチリ握手。そして武藤&鈴木は『風になれ』に乗って入場。しかも鈴木の指示で「♪かっぜになっれ〜」の部分で同時にリングイン。そしてガッチリ握手を交わし、鈴木が先発で出て行って船木と相対する。
 その後、武藤がAKIRAとぶつかり、やや捕まり始めると、鈴木はコーナーに控えながら「どうした武藤! 返せ、オラ! 終わりか?」と終始声を出して檄を飛ばす。武藤が爆弾を抱えているヒザを攻められているあいだもずっと、ずっと「武藤!」と鈴木が叫び続けたこともあり、武藤はロープに脱出。そして武藤がついに反撃に出ていき、AKIRAに低空ドロップキックから足4の字固めを決めると、鈴木も入ってきて船木にドラゴンスクリューから足4の字固め! 武藤&鈴木が足4の字の競演!
 しかし船木&AKIRAの同期タッグも武藤にサンドイッチ・ドロップキックからトレイン攻撃を決めると、AKIRAがムササビプレスを投下→船木がクロスヒールホールド。これを鈴木がカットし、ロープに飛んだ船木にスリーパー。AKIRAにシャイニング・ウィザードを叩き込んだ武藤は、続けて鈴木が捕まえた船木にもシャイニング・ウィザードを放つが、これは船木がかわして鈴木に誤爆! すかさず船木が武藤をバックドロップで叩き付けて3カウント奪った。
 だが、この日はインタビュースペースでコメントを出した武藤と鈴木。武藤が「俺だけかもしれないけど、ちょっと感慨深いものがあり過ぎちゃったよ。そこでちょっと勝負に徹しきれなかった自分がいたよ」とコメントすると、鈴木が「引退近いんじゃないか? 終りが近いとそういうの見えるっていうもんな。でも終わる前にもう1回やらなきゃいけない事あるんじゃねぇの?」と言って、2日に武藤が口にしていたタッグベルト獲りに関して「やれるとこまでやってみようよ。考えとけ」と前向き発言をした!

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○西村修
6分11秒 逆さ押さえ込み
●大和ヒロシ

▼第2試合 8人タッグマッチ 30分1本勝負
カズ・ハヤシ/近藤修司/●NOSAWA論外(東京愚連隊)/BUSHI
7分46秒 ミノルスペシャル
TARU/○稔(フリー)/MAZADA/スーパー・ヘイト

▼第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
浜亮太/●中之上靖文
9分41秒 ジャーマンスープレックスホールド
○関本大介(大日本)/岡林裕二(大日本)

▼第4試合 シングルマッチ 30分1本勝負
○諏訪魔
8分46秒 ラストライド→体固め
●KAI

▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
●武藤敬司/鈴木みのる(パンクラスMISSION)
16分32秒 バックドロップ→片エビ固め
○船木誠勝/AKIRA(フリー)

▼第6試合 アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]真田聖也/○征矢学
12分32秒 垂直落下式デスバレーボム→片エビ固め
[挑戦者組]本田多聞(フリー)/●菊地毅(フリー)
※第84代王者組が2度目の防衛に成功

▼第7試合 世界タッグ選手権試合 60分1本勝負
[王者組]太陽ケア/○曙(フリー)
13分20秒 ダイビング・ボディプレス→体固め
[挑戦者組]●KENSO/KONO
※第57王者組が3度目の防衛に成功

▼第8試合 ジュニアヘビー級バトルロイヤル
○武藤敬司
10分22秒 シャイニング・ウィザード→体固め
●大和ヒロシ
【退場順】カズ・ハヤシ、近藤修司、稔、MAZADA、スーパー・ヘイト、菊地毅、BUSHI、渕正信、AKIRA、KAI、NOSAWA論外

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