10年目の大晦日に行われた『Dynamite!!』で猪木が安田と共に爆破!?自演乙が総合ルールで青木に秒殺勝利する大番狂わせ!
FEG
Dynamite!! ~勇気のチカラ2010~
日時:12月31日(金) 開始:16:00
会場:さいたまスーパーアリーナ
観衆:26,729人(満員)
31日、さいたまスーパーアリーナで行われた『Dynamite!!〜勇気のチカラ2010〜』。大晦日の格闘技イベントも今回で10年目。そこで今年は2001年の大晦日に行われた『INOKI BOM-BA-YE』をプロデュースしたアントニオ猪木が、大晦日10周年記念エグゼクティブ・プロデューサーに就任!
そんな中、メイン級カードとして当初はギルバート・メレンデスへのリベンジマッチが予定されていた青木真也は、残念ながらカードが実現しなかったため、今年のK-1MAX日本トーナメントを全試合KO勝ちで優勝したコスプレファイター、長島☆自演乙☆雄一郎と対戦することに。しかもオープニンフィンガーグローブをしたまま1Rは3分間のキックルールで、2Rは5分間の総合ルールというMIXルールでの対戦となった。
『ミルキィホームズ』の明智小衣のコスプレで登場し、『ミルキィホームズ』の声優さんによるコスプレダンサーズを従えて入場した自演乙に対し、軍隊のヘルメットを被った青木は、「ヘルメット」「安全第一」と書かれたTシャツを着て登場。1Rのキックルールではパンチを倒そうとしてくる自演乙に対し、青木はとにかく自演乙が距離を詰めてきたところでクリンチで逃げまくり。さらにドロップキックや浴びせ蹴りといった意表を突いた攻撃に出て、観客を唖然とさせる。
さらに何とかパンチで倒そうと自演乙が前に出ると、下がりながらロープを掴んだ青木は、そのままドロップキックを出していく。この反則行為の直後に5分が経過して1Rのキックルールが終了。これが青木流の"安全第一"の戦法だったのか? これで青木の負けはなくなったと思った観客からは、溜息と共にブーイングが飛ぶ。そして総合ルールとなった2R。勝ちを確信していたのか、青木はやや不用意にタックルを仕掛けていく。ところが、待ってましたとばかりに自演乙はドンピシャのタイミングで飛びヒザ蹴り!
カウンターでモロにもらってしまった青木がその場で倒れ込むと、自演乙はダメ押しの鉄槌を連打。ここでレフェリーが試合をストップすると、場内は大きく沸き上がり、自演乙は興奮気味に四方のコーナーに駆け上げる。まさかまさか、総合ルールでK-1ファイターが現DRAEMライト級王者にKO勝ちするという番狂わせが起こったのだから、まさしく一寸先はハプニング!
自演乙は「みなさーん! K-1MAX日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎です。(※放送席の魔裟斗に向かって)魔裟斗さん、やっぱりK-1最強っすね! K-1を馬鹿にされたくないんで......この会場にいるのはたぶんDREAMファンですよね? K-1ナメるなよ! 僕のこの勝ち方を見たらいい年越し出来るんじゃないですかね?」と言うと、ようやく起き上がってきた青木と握手。そして自演乙は「今日は皆さん、おっきい応援ありがとうございました! 僕は格闘技を背負って立ちます!」と絶叫した。
インタビュースペースでも自演乙はご満悦の表情で、「(1Rは)早く終わってくれと思いましたね。何て言うんでしょうね......正直"何や?"とは思ってましたよ。けど、ああいう攻め方をする可能性は、あると思ってました。アップでそういう動きをされていたと言うのを回り回って聞いていたので。そういう動きするんやろうなと思ってたら、案の定された感じですね」と語り、一方の青木はノーコメントのまま病院に直行した。
41歳にして初めて階級をミドル級からウェルター級に落とした桜庭和志は、マリウス・ザロムスキーの持つDREAMウェルター級王座に挑戦。現在2連敗中の桜庭は勝ちに飢えているが、実に約9年ぶりとなるタイトルマッチで勝って段ボール製ではないベルトを腰に巻くことに期待が高まった。
例によって『エヴァンゲリオン』の碇総司令(立木文彦氏)とのやり取りの寸劇を展開した桜庭は、綾波レイのコスプレ姿まで披露。そしてエヴァ初号期のマスクを被って入場。試合が始まると、圧倒的なザロムスキーの圧力に何度もバランスを崩す桜庭。しかし桜庭はあくまでも打撃で対抗していく。ザロムスキーのフックを層頭部にもらった桜庭は耳から出血!
耳が"沸いている"桜庭だけに出血は珍しいことではないが、一旦ドクターチェックが入る。無事試合は再開され、緊張感のあるスタンドでの打撃戦からついに桜庭がタックルを仕掛けていき、ザロムスキーがタックルを切った直後、2度目のドクターチェックが入る。すると桜庭の耳を見たドクターは即座に試合をストップ! 周りの関係者も慌てて桜庭の右耳をタオルで抑える。
当の桜庭本人はなぜか笑顔で「すみません、耳が取れちゃいました! ちょっとやっただけでしたが、ザロムスキー選手すごく強いし、今日やってきた感覚では自分も進化しているような感じがしたので、まだまだやっていけると思います」と挨拶。場内からはその言葉にどよめきが起こったが、何とも言えない結末となってしまった。試合後、桜庭は病院へ直行した。
メインでは昨年の『Dynamite!!』ではSRC(当時)との対抗戦で小見川道大に敗れた高谷裕之が、今年ヨアキム・ハンセン、チェイス・ビービという強豪を下し、ついにビビアーノ・フェルナンデスの持つDREAMフェザー級王座への挑戦にこぎ着けた!
緊張感のある殴り合いの中、再三タックルに来たビビアーノに対し、3R終盤で上になった高谷はパウンドを最後まで打ち続け、最後は判定で勝利。悲願のタイトル奪取をやってのけた高谷は「格闘技に出会って、俺の人生もすごく変わりました。格闘技と出会っていい方向に変わったので、格闘技の恩を返す意味でも日本の格闘技をどんどん盛り上げていきます」と感極まった様子で挨拶した。
そして今大会のある意味で主役と言ってもいいアントニオ猪木・大晦日10周年記念エグゼクティブ・プロデューサーは、オープニングで真っ白なキャンバスに巨大な筆で「決」の文字を書き上げると、「1、2、3、ダーッ!」で開会宣言。
さらに休憩時間の前にサンバダンサーズを従えて登場し、リングに猪木EPが上がると、何と客席から「猪木さん! 猪木さん!」というう叫び声と共に1人の男はリングに向かって走ってくる。エプロンまで上がったその男は、10年前の大晦日で主役となった安田忠夫!
安田は「猪木さん、何で俺を出してくれないんですか!」と訴えるが、猪木EPは「テメーなんか出られるわけないだろ! やりたきゃやってみろ! 男なら。死にたきゃ死ね!」とかつての愛弟子を冷たく突き放す。2011年2月に引退興行を控えている安田だが、師匠の冷たい言葉に何と体中に巻き付けていた"ダイナマイト"に着火! 猪木EPもろとも爆音と共に吹っ飛んだ。
しかしIGF両国大会でも狙撃されてものの、生きていた猪木EPはまたしても強靱な生命力で立ち上がると、安田が担架で運ばれているのを尻目に「今年はいろんなことがありましたね。非常に元気がなくなったというか、面白くないやつも面白くないやつもありましたが、俺がここに上がったら何かやれってね。俺の年を考えろって! いろんな仕掛けをしているらしいけど、俺はこれで帰る。ありがとう!」と愚痴り始め、そのまま返ろうとする。
すると花道から面を付けた3人の歌舞伎男が登場! リングに上がってきた歌舞伎男に向かって「お前ら海老蔵か? 本物なら顔見せてみろ!」と迫った猪木EPだが、歌舞伎男は「猪木さんだけじゃ紅白を倒すのは難しいでしょう」と言ってのける。その声を聞いた猪木EPは「お前らの正体、分かったぞ」と言うと、何とその歌舞伎男の正体がボクシングの亀田三兄弟だと推理。
歌舞伎男が面を取ると、猪木EPの推理通り亀田三兄弟が姿を現す。そして猪木EPは三男の和毅に闘魂ビンタをお見舞い。最後は恒例となった『道』をサックス演奏に乗せて歌い上げた猪木EPだが、途中でトチってしまい、途中からやり直すというハプニングも! 最後の最後までズンドコな猪木劇場だったが、最後は「1、2、3、ダーッ!」でしっかりと中締めしてみせた。
※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。
▼第1試合 アントニオ猪木プレゼンツ IGF特別ルールヘビー級ワンマッチ
○鈴川真一(日本/IGF)
不戦勝(ボブ・サップの戦意喪失により)
●ボブ・サップ(米国/チーム・ビースト)
▼第2試合 DREAMウェルター級ワンマッチ
○アンディ・オロゴン(ナイジェリア/チーム・オロゴン)
3R終了 判定3-0
●古木克明(日本/SMASH)
▼第3試合 DREAMフェザー級ワンマッチ
○宮田和之(日本/BRAVE)
3R終了 判定0-3
●宇野薫(日本/フリー)
▼第4試合 DREAMフェザー級ワンマッチ
○所英男(日本/チームZST)
3R 2'50" 腕ひしぎ十字固め
●渡辺一久(日本/フリー)
▼第5試合 DREAM無差別級ワンマッチ【DREAMvs.SRC交流戦】
●ミノワマン(日本/フリー)
3R 2'50" TKO(セコンドタオル投入)
○泉浩(日本/プレシオス)
▼第6試合 DREAMヘビー級ワンマッチ
○セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア/ゴールデン・グローリー)
1R 1'25" KO
●水野竜也(日本/フリー)
▼第7試合 K-1ヘビー級ワンマッチ
●京太郎(日本/チームドラゴン)
3R終了 判定3-0
○ゲガール・ムサシ(オランダ/Team Mousasi)
▼第8試合 DREAM特別ルールワンマッチ1R3分(キックルール)・2R5分(総合ルール)
●青木真也(日本/パラエストラ東京)
2R 0'04" KO
○長島☆自演乙☆雄一郎(日本/魁塾)
▼第9試合 DREAMヘビー級暫定王者決定戦
○アリスター・オーフレイム(オランダ/ゴールデン・グローリー)
1R 0'19" KO
●トッド・ダフィー(米国/アメリカン・トップチーム)
※アリスターがDREAMヘビー級暫定王者となる
▼第10試合 DREAMヘビー級ワンマッチ
●ジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)
3R終了 判定3-0
○石井慧(日本/アイダッシュ)
▼第11試合 DREAMウェルター級タイトルマッチ
[王 者]○マリウス・ザロムスキー(リトアニア/LONDON SHOOT FIGHTERS/MMA Bushido)
1R 2'16" ドクターストップ
[挑戦者]●桜庭和志(日本/Laughter7)
※ザロムスキーがDREAMウェルター級王座初防衛に成功
▼第12試合 K-1 MAXライト級ワンマッチ
大和哲也(日本/大和ジム)
3R終了 引き分け
西浦"ウィッキー"聡生(日本/STGY)
▼第13試合 DREAMウェルター級ワンマッチ
●桜井"マッハ"速人(日本/マッハ道場)
3R終了 判定1-2
○ジェイソン・ハイ(米国/Team Bodyshop)
▼第14試合 DREAMライト級ワンマッチ
○川尻達也(日本/T-BLOOD)
3R終了 判定3-0
●ジョシュ・トムソン(米国/アメリカン・キックボクシング・ アカデミー)
▼第15試合 DREAMフェザー級タイトルマッチ
[王 者]●ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル/レボリューション・ファイトチーム)
3R終了 判定0-3
[挑戦者]○高谷裕之(日本/高谷軍団)
※高谷が第2代DREAMフェザー級王者となる
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