浪花メモリアルマッチでみちのく・ザ・ベストが甦る!海援隊★DXファイナルはひとまず続行!火野vs.滝澤は20分を超す壮絶なチョップ合戦に

101225_Kdojo-1.gifKAIENTAI DOJO
CLUB-K SUPER overthrow
日時:12月25日(土) 開始:18:30
会場:後楽園ホール
観衆:928人

 25日、後楽園ホールで行われたKAIENTAI DOJOの『CLUB-K SUPER overthow』。K-DOJOの2010年最後のビッグショーとなる今大会では、今年10月6日に心筋梗塞で急死した愚乱・浪花さんのメモリアルマッチが2試合行われ、浪花さんが活躍した頃のみちのくプロレスのメンバーが大集結した!

 メモリアルマッチ1では"みちのく・ザ・ベスト"と題された6人タッグマッチ。ザ・グレート・サスケ、獅龍、TAKAみちのくというみちのく創世記の正規軍vs.スペル・デルフィン、新崎人生、ヨネ原人のデルフィン軍団が久しぶりに激突。ヨネ、人生、デルフィンの順にデルフィン軍団が1人ずつ入場すると、懐かしの『みちのく一人旅』が流れ、三度笠の股旅スタイルに田子作タイツ姿のTAKAみちのくが入場! 続いて獅龍も毛が付いたマスクにゼブラ柄のロングタイツという初期の頃のコスチュームで登場。最後のサスケも最近のショートタイツ姿ではなく、忍者スタイルで登場。しかも篠塚リングアナがコールしたため、リング上はまるでタイムスリップしたかのように、創世記のみちのくプロレスが甦った!
 久しぶりに原人となって暴れ回ったためか、やや空回りしている感もあったヨネだが、浪花さんの得意技であるカニ歩きエルボーを披露。しかしTAKAがかわしたため自爆。続いて獅龍がデルフィンと人生の誤爆を誘い込むが、デルフィン&人生もすかさず獅龍に合体チョップ。だが、獅龍はダウンしてもスクッと立ち上がり寝たりを繰り返し、デルフィン&人生を翻弄すると、クルリと回って欽ちゃんジャンプ! 何とも懐かしいムーヴだが、当然ヨネやコーナーで控えているサスケやTAKAもみんなでジャンプ。
 さらに人生も念仏拝み渡りではなく、何とカニ歩きのロープ渡りを披露すると、エプロンでデルフィンが正規軍の3人を次々にショルダーアームブリーカーに捕らえる。「もう1回!」という観客の声に応えて、ヨネがもう1回サスケをデルフィンのところに連れて行こうとすると、サスケが体勢を入れ替えてヨネをデルフィンに渡す。もちろんデルフィンは気付かず、そのままヨネにショルダーアームブリーカー。浪花さんがこの誤爆を食らい、甲高い声で「師匠、やってられへんわぁ!」と愚痴るのがお約束だった。観客も懐かしの名場面が次々に見られ嬉しそう。
 そしてサスケとデルフィンが久しぶりの一騎打ちを行うかと思われた場面で、背後から人生がサスケを攻撃! そこからサスケとTAKAがデルフィンとヨネをレッグスプリットに捕らえ、真ん中で獅龍がウラカンを決めるエストラージャを決め、さらに人生とヨネを場外に追いやると、獅龍がトペコン、サスケがケブラーダを発射。最後にTAKAが宇宙人ケブラーダに行こうとロープに飛んだのだが、待っていたデルフィンがカウンターの大阪臨海アッパーで迎撃! そこからスイングDDTで叩き付けると、デルフィンクラッチで抑え込んで3カウント奪った。
 試合後、TAKAは「もうこのメンバーでこういう形でやることはないのかなと思ってたけど、まぁ、あの愚乱・浪花が引き合わせてくれたのかなと。もうこれで自分は振り返るのやめようかなと思ってます。いまはみんなバラバラですけど、集まってもらえたのは本当に嬉しかったです。いまのファンは知らないかもしれないけど、そういうものを伝えたいし、残していきたいという思いがあって、無理を言ってこういう形を組ませてもらいました」とコメント。サスケも「今日、浪花、テッドさんとね、温かく見守ってくれたなと思います。そういう存在感を感じましたね。これからも二人の魂の分まで闘い続けますよ、我々は」と懐かしそうにコメントした。

101225_Kdojo-2.jpg 続くメモリアルマッチ2では"海援隊★DXファイナルカウントダウン3"と題し、MEN'Sテイオー、カズ・ハヤシ、FUNAKI、TAKAの海援隊★DXが復活! 対するはサスケ、気仙沼二郎、藤田ミノル、湯浅和也というみちのく正規軍。当初は海援隊★DXの大将であるディック東郷も当然加わる予定だったが、残念ながら負傷欠場となった。東郷は来年6月をもって国内引退を表明しているため、「これが最後の海援隊★DXか?」と言われていたが......
 第2試合のメモリアルマッチとは打って変わり、海援隊★DXのメンバーもみちのく正規軍のメンバーもほとんどが現在のコスチュームで登場。とはいえ、海援隊はいきなりサスケに対して4選手が次々にエルボードロップを落としていくと、4人でマスキュラーポーズを取る懐かしい場面をいきなり披露。その後もサスケが捕まってしまったが、藤田が救出に入って来てサスケを肩車して合体ロボに! だが、カズがカニ挟みで倒し、アッサリ崩壊してしまった。
 当時と比べるとその風貌が一番変わったのが湯浅。その巨体で海援隊の4人を次々になぎ倒す。さらにカズのハンドスプリング・レッグラリアットを食らっても倒れず、返す刀でラリアットを叩き込む。沼二郎もTAKAに対してヒップアタックから気仙沼落としを狙うが、TAKAはジャスト・フェースロックに切り返す。これをサスケがカットすると、次々に選手たちが入ってきて技の応酬が展開される。そしてテイオーが沼二郎をミラクルエクスタシーで叩き付けると、すかさずスーパーKからみちのくドライバーIIで叩き付けて3カウント。
 試合後、マイクを持ったTAKAは「海援隊★DXファイナルカウントダウンは今日で終わるはずでした。でも何か物足りないですよね? 大将がいないと、ディック東郷がいないと物足りないですよね。ディック東郷は近い将来、必ず帰って来ます! ディック東郷さんが引退する6月までに必ず5人揃うと思いますので、楽しみにしていてください!」と、この試合を海援隊★DXのファイナルにしないことを宣言した。

101225_Kdojo-3.jpg メインでは火野裕士の持つCHAMPION OF STRONGEST-K王座に滝澤大志が挑戦。STRONGEST-C、つまりどちらのCHOP(チョップ)が一番なのかも同時に決めるこの一戦だけに、煽りVの中で滝澤は「真っ赤なお鼻じゃなく、真っ赤なお胸にしてやる」と宣言。
 その宣言通り、試合開始直後こそお互いに相手のチョップを避けてみせたが、突進してきた滝澤に火野がカウンターの逆水平チョップを叩き込んでいったのをキッカケにして、そこからはお互いに胸を突き出して相手のチョップを受けるチョップ合戦が展開される。チョップ合戦はリング上だけでなく、客席、記者席まで雪崩れ込んでいき、滝澤のダブルチョップを背中に食らった火野は階段から転落!
 さらに南側客席に移動し、なおもお互いチョップ合戦を展開。通路まで移動すると火野は後ろ手に組んで敢えて滝澤のチョップを受けまくる。もう内出血でお互いの胸板は真っ赤。すると滝澤は通路をダッシュしてのダブルチョップを2連発でお見舞い。これにはさすがの火野も苦悶の表情。そこから滝澤は火野を2階のバルコニー席に連れ出す。バルコニーから「バシッ! バシッ!」という音が聞こえてくる中、両者はなおもチョップを打ち合い、再び南側客席中腹の通路へ戻ってくる。
 ここで火野の逆水平チョップを食らった滝澤が売店スペースに続く階段から転落! 追いかけていった火野はなおも売店スペースでチョップ合戦を展開すると、何と両者はそのままエレベーター方面まで移動。客席からは完全に見えない状況となったが、周りにいるセコンドやレフェリーから味方レフェリーに状況の連絡が入る。その後、両者はチョップを打ち合いながら、ホール関係者から厳重注意を受けるほどの"ある場所"まで移動。
 火野はひと足早くエレベーターに乗ってリングに戻って来たのだが、滝澤は裏口の階段から5Fのホールまでダッシュし、何とか場外カウント20以内にリングに生還! 試合は20分を経過したが、その後も基本的には両者ともチョップが中心の攻撃。そして滝澤はタイガードライバーを狙ったが、これをリバースで切り返した火野はラリアットで滝澤を1回転させる! それでもカウント2で返した滝澤だが、マットをバンバン叩いた火野は最後の力を振り絞って渾身の逆水平チョップ! これでダウンした滝澤にダメ押しのチョップを振り下ろし火野がカバーすると、ついに滝澤も力尽きて3カウントを許した。
 試合後、火野は「タッキー、お前のせいで胸真っ赤やんけ! 試合前に言ってたよな、真っ赤なお胸の火野裕士さん。これを見てみろ、これじゃまるで真っ赤なお胸の火野裕士さんやんけ。タッキー、とりあえず目標一応達成したってことで、ナイスチョップ! 滝澤! この真っ赤なお胸はお前からの最高のクリスマスプレゼントやからな、いただいておくよ。メリークリスマス、タッキー。最高のチョップありがとう」と言って健闘を称え合った。

※完全詳細はバトル・ニュース携帯サイトをご覧ください。

▼第1試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
○稲松三郎/ランディ拓也/佐藤悠己(フリー)
11分33秒 デスバレーボム→片エビ固め
YOSHIYA/JOE/●房総ボーイ雷斗

▼第2試合 愚乱・浪花メモリアルマッチ1/みちのく・ザ・ベスト
 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ザ・グレート・サスケ/獅龍/●TAKAみちのく
10分31秒 スイングDDT→デルフィンクラッチ
○スペル・デルフィン/新崎人生/ヨネ原人

▼第3試合 山縣優デビュー10周年記念試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○山縣優/アジャ・コング(フリー)
9分56秒 山縣優(変形デスバレーボム)→片エビ固め
●バンビ/真琴(アイスリボン)

▼第4試合 タッグ4WAYマッチ 30分1本勝負
旭志織/○大石真翔
12分48秒 サボテンの花→エビ固め
柏大五郎/●ヒロ・トウナイ
※残りの二組は梶トマト/マリーンズマスク、真霜拳號/関根龍一

▼第5試合 HIROKI&ヤス・ウラノデビュー10周年記念特別試合 30分1本勝負
●HIROKI(フリー)
14分26秒 ヤスクラッチ→ギブアップ
○ヤス・ウラノ(DDT)

▼第6試合 愚乱・浪花メモリアルマッチ2/海援隊★DX ファイナルカウントダウン3
 8人タッグマッチ 30分1本勝負
MEN'Sテイオー/カズ・ハヤシ/FUNAKI/○TAKAみちのく
10分55秒 みちのくドライバーⅡ→片エビ固め
ザ・グレート・サスケ/●気仙沼二郎/藤田ミノル/湯浅和也

▼第7試合 CHAMPION OF STRONGEST-K選手権試合 60分1本勝負
[王 者]○火野裕士
25分13秒 逆水平チョップ→体固め
[挑戦者]●滝澤大志
※第10代王者が二度目の防衛に成功

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